JPH04187073A - たばこ原料膨化設備の搬入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、たばこ原料の膨化設備において、この膨化設
備にたばこ原料を搬入する装置に関する。

さらに特定すれば、本発明は搬入するたばこ原料を低温
に維持し、膨化処理を容易にすることができる搬入装置
に関する。

［従来の技術］ 従来から、たばこ葉を刻切したたばこ原料を膨張させる
ことがなされている。このように膨化したたばこ原料を
使用したシガレットは、喫煙味が軽くなり、またたばこ
原料を節減することもできるという利点がある。

このたばこ原料を膨化処理するには、一般にたばこ原料
に膨化助剤たとえば炭酸ガスを接触させ、たばこ葉の組
織中にこの炭酸ガスを含浸させた後、このたばこ原料を
減圧および加熱し、この含浸した炭酸ガスを膨脹させて
このたばこ葉の組織を膨脹させるものである。

このようにたばこ原料を膨化する装置は、たとえば−５
℃、圧力３０ｋｇ／ｃ−の雰囲気でたばこ原料に炭酸ガ
スを含浸する必要がある。また、大量のたばこ原料を効
率的に処理するには、このたばこ原料を連続的に処理す
る必要がある。このため、このたばこ原料の膨化装置は
、大型の含浸機や、たばこ原料を増圧および減圧しなが
らこの含浸機に供給および排出するロータリフィーダ等
を必要とし、この膨化設備は大規模な設備となる。した
がって、この膨化設備にたばこ原料を投入する搬入装置
は、この膨化設備の上部までたばこ原料を搬送するもの
でなければならない。

従来の搬入装置は、ベルトコンベアおよびノブコンベア
を組み合わせて構成されており、その長さは１００ｍ近
くにも達する。また、この搬送装置を通過する時間も２
分以上の時間を必要とする。

このため、夏期あるいは高温の気象の地域に建設した膨
化設備では、外気の気温や日射によりこのコンベア形の
搬入装置を通過する間にたばこ原料の温度が３０℃以上
もの高温に昇温され、たばこ原料の品質に影響を与える
。また、このようにたばこ原料の温度が高いと、膨化装
置内に投入された場合に、この高温のたばこ原料を低温
まで冷却するために膨化処理の効率が低下したり、また
膨化処理後のたばこ原料の品質に影響かある。

このような不具合を防止するには、上記の搬入装置のコ
ンベア全体を断熱構造にすることが考えられるが、この
ような特別な構造のコンベアはコストが上昇する。さら
に、このような膨化設備は大量のたばこ原料を連続的に
処理するので、この搬入装置に投入する前にたばこ原料
か温度上昇することもある。したかって、上記のような
断熱構造のコンベアを使用しても、膨化設備に投入され
るたばこ原料の温度上昇は防止できないこともある。

［発明が解決しようとする課題〕 本発明は以上の事情に基づいてなされたもので、投入さ
れるたばこ原料が外部の雰囲気によって温度上昇するの
を防止することができるたばこ膨化設備の搬入装置を提
供するものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、一端部がたばこ原料の投入機構に連通し、他
端部が膨化設備の投入部に達する風送管を設け、送風機
構によってこの風送管に搬送用の空気を送り、またこの
風送管の他端部には空気とともに送られてきたたばこ原
料を分離する分離機構を設け、この分離機構によって分
離されたたばこ原料を膨化設備に投入するものである。

また、この送風機構は、上記の風送管に供給する搬送用
空気の温度を一り℃〜＋ｌＯ℃の範囲に制御するように
構成されている。また、上記の風送管の長さは、３０ｍ
以上の長さに設定されている。

［作　用コ このような風送による搬送は、搬送速度を大きくするこ
とかでき、数秒程度でたばこ原料を膨化設備の投入部ま
で搬送することができる。また、たばこ原料は、熱伝導
率の小さい空気中を浮遊して搬送されるので、外部から
の熱の影響をほとんど受けることがない。よって、この
たばこ原料の温度上昇を招くことなくこのたばこ原料を
膨化装置に投入することができる。

また、上記の送風機構は、送風する空気を一５℃〜＋１
０℃の所定の温度範囲に制御する。また、この風送管の
長さは３０ｍ以上の長さに設定されている。したがって
、この搬入装置に投入されるたばこ原料の温度が高い場
合でも、このたばこ原料が風送管内を搬送されてゆく間
にこの低温の空気に十分に接触し、このたばこ原料を十
分な低温に冷却することができる。

Ｆ実施例］ 以下、図を参照して本発明の詳細な説明する。

この実施例は、炭酸ガスによってたばこ原料を連続的に
膨化処理する膨化設備の搬入装置である。

図中の１は膨化設備の主要部である。すなわち、２は含
浸機であって、高圧容器とこの内部に設けられたスクリ
ューフィーダとから構成されている。

そして、この含浸機２の内部はたとえば一５℃、３０　
）Ｃｇ　／　ｃｄの雰囲気に維持され、またこの内部に
は炭酸ガスが供給される。そして、たばこ原料はこの設
備の上部にある投入部、たとえば第１のシュート３に投
入され、第１のロータリーフィーダ４、第２のシュート
５、第２のロータリーフィーダ６を介して上記の含浸機
２に送られる。そして、上記のロータリーフィーダ４，
６を通過する際ニ２段階で上記の３０ｋｇ／ｃ−の圧力
まで昇圧される。

そして、たばこ原料はこの含浸機２内を送られる間に炭
酸ガスか含浸される。そして、この炭酸ガスか含浸され
たたばこ原料は、第３のロータリーフィーダ１１、第３
のシュート１２、第４のロータリーフィーダ１３、第４
のシュート１４、ロータリーバルブ１５を介して排気シ
ュート１６に送られる。なお、上記のロータリーフィー
ダ１１゜１３、を通過する際に、たばこ原料は２段階で
大気圧まで減圧される。

さらに、このたばこ原料はこの排気シュート１６からロ
ータリーバルブ１７を介して気流乾燥管１８内に送られ
る。この気流乾燥管１８内には、たとえば２００℃〜３
００℃の蒸気が流通されており、送入されたたばこ原料
は短時間に加熱される。したがって、このたばこ原料中
に含浸された炭酸ガスは、上記の減圧および加熱によっ
て膨脹し、たばこ葉の組織が膨脹して膨化処理がなされ
る。なお、この排気シュート１６中に侵入した蒸気はこ
の排気シュート１６から排気され、この蒸気がこの膨化
処理系内に進入するのか防止される。

そして、このような膨化設備の投入部、すなわち上記の
第１のシュート３にたばこ原料を搬入する搬入装置２０
が設けられている。以下、第１図および第２図を参照し
てこの搬入装置２０を説明する。

この搬入装置２０は、風送管２１を備えており、この風
送管２１の一端部はたばこ原料の投入位置に配置され、
また他端部は上記の膨化設備１の投入部すなわち上部の
第１のシュート３の部分に配置されている。

そして、この風送管２１の一端部には、投入機構２２が
連通されている。この投入機構２２は、投入ホッパ２３
と、ニアロッカー２４とを備え、この投入ホッパ２３内
のたばこ原料はこのニアロッカー２４を介して上記の風
送管２１の一端部に供給される。

また、この風送管２１の一端部には送風機構２５が連通
されている。この送風機構２５は、この風送管内に搬送
用の空気を供給するものである。

そして、上記の投入機構２２から供給されたたばこ原料
は、この送風機構２５から送られる空気によって上記の
風送管内を搬送される。

また、この風送管２１の他端部には、分離機構２６か連
通されている。この分離機構２６は、タンゼンシャルセ
パレータ２７とニアロッカー２８を偏えており、搬送用
の空気とともに送られてきたたばこ原料を分離し、上記
のニアロッカー２８を介して前記の第１のシュート３内
に供給するものである。

このような構成によれば、たばこ原料は搬送空気中に含
まれた状態で搬送され、またこの空気の流速は大きいの
で、この風送管２１の長さが２００ｍの場合でも搬送に
要する時間は１５秒程度である。したがって、このたば
こ原料は熱伝導率の低い空気中に浮遊した状態で短時間
で搬送されるので、外部の熱の影響を受けず、この搬送
の途中で温度が上昇するようなことが防止される。

また、この実施例では、上記の送風機構２５は第２図に
示すように構成されている。すなわち、３１は送風機で
あって、この送風機３１によって送られた空気は、熱交
換器３２を介して前記の風送管２１の一端部に送られる
ように構成されている。また、前記のタンゼンシャルセ
パレータ２７によってたばこ原料が分離された空気は、
バグフイルタ３３によってたばこ原料の微粉末か除去さ
れた後、上記の送風機３１に送られるように構成されて
いる。また、上記の送風ａ１３１の前後には、ダンパ３
４，３５か配置されている。また、これらダンパ３４，
３５の前後には、それぞれダンパ３６．３７，３８．３
９が配置され、これらのダンパを介してこの搬送空気の
管路か外気と連通ずるように構成されている。

また、上記の熱交換器３２にはブラインタンク４２から
ポンプ４１を介して低温のブラインが供給され、この熱
交換器３２でこのブラインと空気とが熱交換され、この
空気か冷却されるように構成されている。なお、このブ
ラインタンク４２のブラインはポンプ４３によって冷凍
機４４との間を循環され、所定の温度に維持される。

このような構成の送風機構２５は、搬送空気を所定の温
度まで冷却し、投入されたたばこ原料の温度が高い場合
にこれを所定の温度まで冷却することかできる。また、
外気の温度、その他の条件に対応して送風のモードを切
り替えることがてきる。

たとえば、外気の温度か高く、また供給されるたばこ原
料の温度が高い場合には、風送管２１、タンゼンシャル
セパレータ２７、送風機３１を介して搬送用の空気を循
環させ、熱交換器３２によってこの空気を低い温度に維
持しておくことができる。なお、この場合にはダンパ３
４，３５は開弁させ、またダンパ３６，３７，３８．３
９は閉弁しておく。なお、この場合、ダンパ３４は風量
調節用のダンパとして使用する。

また、たばこ原料を冷却する必要のない場合には、熱交
換器３２を停止するとともに、ダンパ３４を閉じ、ダン
パ３６，３７を開く。このようにすれば、外部の空気が
ダンパ３６を介して吸入され、送風機３１によって風送
管２１に送られ、タンゼンシャルセパレータ２７てたば
こ原料か分離された後、バクフィルタ３３で微粉末が除
去された後、外部に排気される。このようにすれば、搬
送空気は常に外気の空気と置換されるので、長時間運転
しても空気の温度が上昇することがない。

また、この場合、ダンパ３５を閉じ、ダンパ３８．３９
を開いて運転してもよい。このようにすると、外気がダ
ンパ３８を介して風送管２１内に吸入され、タンゼンシ
ャルセバレータ２７、バグフィルタ３３、および送風機
３１を通過してダンパ３９を介して外部に排気される。

この場合には、風送管２１等の内部が負圧になるので、
漏洩等によってたばこ原料の微粉末が外部に漏れること
が防止される。

次に、上記のような搬入装置による効果を示すためにお
こなった試験の結果を次の表に示す。

なお、一般に風送により材料を搬送する場合には、混合
比（たばこの重量／搬送空気の重量）は０．０１〜０．
５０の範囲であり、また風速はたばこ原料の場合には１
５ｍ／ｓ以上であるか、以下に説明する試験は、混合比
が０．０５、風速が２０　ｍ　／　ｓのものである。

二の表の結果から明らかなように、本発明の搬入装置に
よれば、膨化設備に投入されるたばこ原料の温度が低く
、たばこ原料によって膨化設備に持ち込まれる熱量か低
下し、膨こう性が向上することか示されている。なお、
この膨こう性とは、膨化処理したたばこ原料１ｋｇから
標準的なシガレットが何本製造できるかを示す値であり
、この膨化の効果を示す値である。なお、この試験の膨
化工程は、含浸圧力３０　ｋｇ　／　ｃシ、含浸時間２
０分、気流乾燥温度２８０℃である。

また、膨化工程に供給されるたばこ原料の温度は、−５
℃〜＋１０℃の範囲が好ましい。しかし、風送管２１の
入口における空気の温度が０℃以下となると、たばこ原
料や各部に氷結が生じる可能性かある。したがって、こ
の氷結防止の点からは、この入口空気温度は０℃以上か
好ましい。

また、風送管の長さかあまり短いと、たばこ原料が十分
に冷却される前に膨化設備に投入される不具合を生じる
。

このような点を考慮して、入口空気温度を０℃とし、こ
の低温の空気によって搬送されるたばこ原料の温度か風
送管の長さによってどのように変化するかを試験した結
果を第３図に示す。この結果から明らかなように、風送
管の長さが３０ｍの近傍でたばこ原料品の温度の低下か
ほぼ飽和している。したかって、風送管の長さが３０ｍ
以下では、たばこ原料かまた十分に冷却されない。した
がって、実際の設備を設計する際には、風送管の長さを
３０ｍ以上にする必要がある。

なお、本発明は上記の実施例には限定されない。

たとえば、寒冷地等、外部の空気自体の温度があまり上
昇しない地域に建設する膨化設備であれば、搬送空気を
冷却する熱交換器等は必要ない。

また、投入機構、分離機構の構成も上記の実施例のもの
には限定されない。

［発明の効果コ 上述の如く本発明は、たばこ原料を風送によって膨化設
備に供給するので、たばこ原料は熱伝導率の小さい空気
中に浮遊した状態で搬送され、外部の気温、日射等によ
って温度か上昇することが防止される。したかって、た
ばこ原料の品質に悪影響が与えられるのを防止するとと
もに、このたばこ原料によって膨化設備内に持ち込まれ
る熱量が減少し、効率的な膨化処理を行うことができる
等、その効果は大である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示し、第１図は全体の概略的な
構成を説明する図、第２図は本発明の搬入装置を模式的
に示す図、第３図はたばこ原料の温度低下特性を示す線
図である。 １・・・膨化設備、２・・・含浸機、３・・・第１のホ
ッパ（投入部）、２０・・・搬入装置、２１・・・風送
管、２２・・・投入機構、２５・・・送風機構、２６・
・分離機構、３１・・・送風機、３２・・・熱交換器特
許出願人　日本たばこ産業株式会社 Ｉｌ！退菅轟さ　ｒｍ） 第３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）たばこ原料を膨化する膨化設備にたばこ原料を搬
   入する装置であって、 一端部がたばこ原料の投入機構に連通し他端部が上記の
   膨化設備の投入部に達する風送管を備え、この風送管は
   その長さが２０ｍ以上であり、また、この風送管の一端
   部から搬送用の空気を送る送風機構を備え、この送風機
   構は、上記の風送管内に供給する搬送用空気の温度を−
   ５℃ないし＋１０℃の範囲に制御するものであり、 さらに、上記の風送管の他端部に設けられ、搬送用の空
   気とともに送られてきたたばこ原料を分離して上記の膨
   化設備の投入部に供給する分離機構とを備えたことを特
   徴とするたばこ原料膨化設備の搬入装置。
2. （２）前記の送風機構は、熱交換器を備えており、前記
   の風送管に送る搬送用空気の温度を外気温度より低い温
   度に冷却するものであることを特徴とする請求項１記載
   のたばこ原料膨化設備の搬入装置。