JPH0417565Y2 - - Google Patents

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JPH0417565Y2
JPH0417565Y2 JP9933787U JP9933787U JPH0417565Y2 JP H0417565 Y2 JPH0417565 Y2 JP H0417565Y2 JP 9933787 U JP9933787 U JP 9933787U JP 9933787 U JP9933787 U JP 9933787U JP H0417565 Y2 JPH0417565 Y2 JP H0417565Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、電着槽内に浸漬された被塗装物の上
面に対向して補助電極が配された電着塗装装置の
改良に関する。
〔従来の技術〕
コンベアのハンガーに懸吊されて連続的に搬送
される自動車ボデイを電着槽内に貯溜した電着塗
料液中に浸漬して電着塗装を行う場合には、例え
ば電着槽内の底部側と左右側壁側に正電極を設け
ると共に、ハンガーを介して自動車ボデイを負電
極に接続してその表面に電着塗膜を形成させるよ
うにしている。
ところで、自動車ボデイの表面に所定の膜厚で
電着塗膜を形成させるためには、負電極となる自
動車ボデイの表面と電着槽内に設けられた正電極
との間の極間距離を、極比、電着塗料液の撹拌効
果あるいはクローン効率等に応じて最適に選定す
る必要がある(通常は、700mm程度)。
しかし、電着槽内の電極と自動車ボデイの底面
や左右側面との間は適正な極間距離が得られるも
のの、自動車ボデイの上面(特に、電着槽の液面
に最も近いルーフ部の表面)との間は極間距離が
遠すぎて電着塗膜の膜厚が他の部位よりも薄くな
つてしまう。
このため、従来においては、電着槽内の電極と
同極性の補助電極を自動車ボデイの上面に対向配
設し、ルーフ部の膜厚が薄くなりすぎるのを防止
している。
この補助電極は、自動車ボデイを懸吊するハン
ガーに固定されたタイプ(特開昭58−3996号、実
開昭52−165165号、実開昭60−127360号)と、電
着槽の左右側壁側に固定されたタイプ(特公昭48
−29373号、特公昭56−33477号)とに大別され
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前者のタイプにあつては、補助
電極を各ハンガーごとに当該ハンガーと絶縁して
設けると共に、各ハンガーには夫々自動車ボデイ
用と補助電極用の極性の異なる2つの給電機構を
設けなければならないから、設備費が大幅に嵩む
という問題があつた。
また、自動車ボデイの電着塗装ラインでは小型
車だけに限らず大型車も搬送されて来るから、後
者のタイプにあつては、電着不良を防止する目的
で電着槽内に浸漬した大型車(特に、車高の高い
ライトバン等のハイルーフ車)のボデイをハンガ
ーと共に傾動させてボデイ内の空気を抜く際に、
当該ボデイが電着槽に固定された補助電極に衝突
して当該補助電極を破損するおそれがあつた。
また、前記両タイプのように補助電極を自動車
ボデイの上面と一定の極間距離を保つて固定した
場合には、電着塗膜の膜厚管理が非常に困難にな
るという弊害がある。
すなわち、車種によつて自動車ボデイの車高が
異なり、車高の大小に応じて自動車ボデイの上面
と補助電極との極間距離が変化するから、その変
化に対応して電着塗膜の膜厚を一定に保つために
は補助電極に印加する電圧を車高に応じて可変制
御しなければならず、電圧制御系統が煩雑になつ
て設備費が嵩むという問題があつた。
また、車種によつては、ルーフ部の膜厚が他の
部位の膜厚より多少薄くても全く支障のないもの
もあり、この場合には自動車ボデイ全体の膜厚を
一定にするよりも電着塗料を節減することが優先
されるから補助電極への通電を中止することとし
ているが、補助電極への通電を停止しても当該補
助電極は電着塗料液中に漬かつているから中間電
位をもつて電極作用を持続し、自動車ボデイ上面
への電着塗料の付着を促進するので塗料節減の効
果が得られないという問題があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本考案は、上記の如き諸問題を一挙に解
消することを目的としてなされたものであり、コ
ンベアのハンガーに懸吊されて電着槽内に浸漬さ
れる被塗装物が、前記ハンガーを介して電着槽内
の電極と異なる極性に接続されると共に、前記電
極と同極性の補助電極が、前記被塗装物の上面に
対向して配された電着塗装装置において、前記ハ
ンガーが、コンベアの搬送方向から見て前記被塗
装物の左右何れか一方の片面側に吊り手を延ばし
た片持ちハンガーで成り、前記補助電極が、電着
塗装室内に取り付けられて前記片持ちハンガーに
懸吊された被塗装物の上面とコンベアとの間に生
じた空間に向かつて前記吊り手の反対側から延設
されると共に、前記被塗装物の上面に対して上下
及び/又は左右方向に進退可能に配設されている
ことを特徴とする。
〔作用〕
本考案によれば、被塗装物を懸吊するハンガー
が片持ちハンガーで成り、しかも被塗装物の上面
に対向して配される補助電極が、電着塗装室内に
取り付けられて被塗装物の上面とコンベアとの間
に生じた空間に向かつて片持ちハンガーの吊り手
の反対側から延設されているから、ハンガーが補
助電極と衝突して破損事故を生じたり、互いに極
性の異なる補助電極とハンガーとが接触して短絡
事故を生ずるおそれもない。
また、被塗装物が車種によつて車高の異なる自
動車ボデイである場合には、その上面とコンベア
との間に延設された補助電極を、自動車ボデイの
上面に対して上下方向に進退させて当該自動車ボ
デイの車高の大小に応じて極間距離を可変調節す
ることにより、煩雑な電圧制御を要することなく
電着塗膜を膜厚を一定に保つことができる。
また、被塗装物の上面に形成される電着塗膜の
膜厚が他の部位より多少薄くても支障がない場合
には、補助電極の通電を停止してこれを電着塗料
液の液面上に引き揚げ、当該補助電極の電極作用
を完全に封じて電着塗料の消費量を節減すること
ができる。
更に、電着槽内に浸漬した車高の高いハイルー
フ車のボデイを傾動させて当該ボデイ内の空気を
抜く際には、補助電極をボデイの上面から一時的
に左右方向に後退させてボデイと補助電極の衝突
を防ぐことができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的
に説明する。
第1図は本考案による電着塗装装置の一例を示
す正面図、第2図及び第3図は夫々その要部の側
面図及び平面図である。
本例においては、コンベア1のハンガー2に懸
吊されて電着槽3内に浸漬される自動車ボデイ4
が、ハンガー2を介して電着槽3内の電極5,5
と異なる極性に接続されると共に、電極5,5と
同極性の補助電極6が、電着槽3内に浸漬された
自動車ボデイ4の上面と対向して電着塗装室7内
に取り付けられている。
ハンガー2は、コンベア1の搬送方向から見て
自動車ボデイ4の左右何れか一方の片面側に沿つ
て吊り手2aを延ばした片持ちハンガーで成り、
吊り手2aの反対側となる自動車ボデイ4の他面
側が開放されると共に、当該自動車ボデイ4の上
面とコンベア1との間に空間8が生じている。
補助電極6は、コンベア1の搬送方向に沿つて
電着槽3の上方に一定の間隔で並設された複数本
のL型可動バー6a,6a……で構成されてい
る。
各L型可動バー6aは、電着塗装室7を構築す
るフレーム9にエアシリンダ10,10で上下昇
降可能に吊設された水平部材11に対して、絶縁
材12を介して取り付けられると共に、水平部材
11に固設されたエアシリンダ13により左右に
回転可能に配設されている。
そして、これらL型可動バー6a,6a……
が、片持ちハンガー2に懸吊された自動車ボデイ
4の上面とコンベア1との間に生じた空間8に向
かつて吊り手2aの反対側からコンベア1の搬送
方向に直交するように延設されて、自動車ボデイ
4の上面に対してエアシリンダ10,10で上下
方向に進退せられると共に、各エアシリンダ13
によつて左右方向にも進退せられるようになされ
ている。
しかして、補助電極6を構成するL型可動バー
6a,6a……は、電着塗装室7を構築するフレ
ーム9に吊設された水平部材11に取り付けられ
ているから、従来のように補助電極を各ハンガー
に取り付けるタイプと異なり、個々のハンガー2
ごとに極性の異なる2つの給電機構を設ける必要
がなく、設備費を低減することができる。
また、自動車ボデイ4を懸吊するハンガー2が
片持ちハンガーで成ると共に、補助電極6の各L
型可動バー6aが自動車ボデイ4の上面とコンベ
ア1との間に生じた空間8に向かつてハンガー2
の吊り手2aの反対側から延設されているから、
ハンガー2が補助電極6と衝突もしくは接触して
破損事故や短絡事故を生ずることも勿論ない。
また、車種によつて自動車ボデイ4の車高に大
小がある場合には、エアシリンダ10,10を作
動させて水平部材11を上下に昇降させることに
より、当該水平部材11に取り付けられたL型可
動バー6a,6a……を自動車ボデイ4の上面に
対して上下方向に一斉に進退させて、当該自動車
ボデイ4の車高に応じた極間距離に可変調節する
ことができるから、補助電極6について自動車ボ
デイ4の車高に応じた煩雑な電圧制御を要するこ
となく電着塗膜を膜厚を一定に保つことができ
る。
また、自動車ボデイ4の上面に形成される電着
塗膜の膜厚が他の部位より多少薄くても支障がな
く、膜厚の均一性よりも塗料の節減が優先される
場合には、補助電極6への通電を停止すると同時
に、エアシリンダ10,10により水平部材11
を上限まで上昇させて補助電極6を構成するL型
可動バー6a,6a……を電着塗料液の液面上に
引き揚げ、補助電極6の電極作用を完全に封じて
電着塗料の消費量を節減することができる。
更に、電着槽3内に浸漬された自動車ボデイ4
が車高の高いルーフ車であつた場合には、当該自
動車ボデイ4を電着槽3内で傾動させてボデイ内
の空気を抜く際に、補助電極6の各L型可動バー
6aを各シリンダ13により左右に90°又はそれ
以上の角度で回転させ、当該補助電極6を傾動せ
られる自動車ボデイ4の上面から一時的に左右方
向に後退させて当該ボデイ4と補助電極6の衝突
を防止することができる。したがつて、従来のよ
うに電着槽3に補助電極を設けるタイプとは異な
り、被塗装物の衝突による補助電極6の破損事故
を生ずるおそれがない。
なお、実施例においては、補助電極6が被塗装
物となる自動車ボデイ4の上面に対して上下方向
のみならず、左右方向にも進退可能に配設された
場合について説明したが、本考案は上下又は左右
の何れか一方向に進退される場合も含まれる。
また、補助電極6を構成するL型可動バー6
a,6a……は、一体的に上下する場合に限ら
ず、個々にシリンダで上下するようになされてい
る場合も含まれる。
また、実施例では、補助電極6が水平部材11
を介して電着塗装室7を構築するフレーム9に取
り付けられた場合について説明したが、これに限
らず、電着塗装室7内にハンガー2や電着槽3か
ら切り離して取り付けられている構成であればよ
い。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、補助電極
を各ハンガーに設けるタイプとは異なり、個々の
ハンガーごとに極性の異なる2つの給電機構を設
ける必要がないから、そのための設備費が大幅に
低減される。
また、補助電極を電着槽に固定して設けるタイ
プとは異なり、電着槽内に浸漬された被塗装物が
補助電極に衝突して生ずる補助電極の破損事故も
確実に防止することができる。
また、被塗装物の大小に応じて当該被塗装物の
上面と補助電極との間の極間距離を可変調節する
ことができるから、従来のように補助電極につい
て煩雑な電圧制御を行う必要がなく、電着塗膜の
膜厚管理が非常に容易になる。
更に、膜厚の均一性よりも電着塗料の節減が優
先される場合には、被塗装物の上面への電着塗料
の付着を促進する補助電極を電着塗料の液面上か
ら引き揚げて塗料節減効果を得ることができるな
ど、従来にない種々の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による電着塗装装置の一例を示
す正面図、第2図及び第3図は夫々その要部の側
面図及び平面図である。 符号の説明、1……コンベア、2……ハンガ
ー、2a……吊り手、3……電着槽、4……自動
車ボデイ(被塗装物)、5……電着槽内の電極、
6……補助電極、6a……L型可動バー、7……
電着塗装室、8……空間、9……フレーム、10
……エアシリンダ、11……水平部材、13……
エアシリンダ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) コンベアのハンガーに懸吊されて電着槽内に
    浸漬される被塗装物が、前記ハンガーを介して
    電着槽内の電極と異なる極性に接続されると共
    に、前記電極と同極性の補助電極が、前記被塗
    装物の上面に対向して配された電着塗装装置に
    おいて、前記ハンガーが、コンベアの搬送方向
    から見て前記被塗装物の左右何れか一方の片面
    側に吊り手を延ばした片持ちハンガーで成り、
    前記補助電極が、電着塗装室内に取り付けられ
    て前記片持ちハンガーに懸吊された被塗装物の
    上面とコンベアとの間に生じた空間に向かつて
    前記吊り手の反対側から延設されると共に、前
    記被塗装物の上面に対して上下及び/又は左右
    方向に進退可能に配設されていることを特徴と
    する電着塗装装置。 (2) 前記補助電極が、コンベアの搬送方向に沿つ
    て一定の間隔で並設された複数本のL型可動バ
    ーから成り、当該各L型可動バーがシリンダに
    よつて上下に昇降可能に配設されると共に、左
    右に回転可能に配設されている前記実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の電着塗装装置。 (3) 前記補助電極が、電着塗装室を構築するフレ
    ームに取り付けられている前記実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の電着塗装装置。
JP9933787U 1987-06-30 1987-06-30 Expired JPH0417565Y2 (ja)

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JPS647270U JPS647270U (ja) 1989-01-17
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