JPH0417436B2 - - Google Patents
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- JPH0417436B2 JPH0417436B2 JP60299131A JP29913185A JPH0417436B2 JP H0417436 B2 JPH0417436 B2 JP H0417436B2 JP 60299131 A JP60299131 A JP 60299131A JP 29913185 A JP29913185 A JP 29913185A JP H0417436 B2 JPH0417436 B2 JP H0417436B2
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Description
本願発明は次に述べる問題点の解決を目的とす
る。 (産業上の利用分野) この発明は一般家庭や文化教室または学校等の
手芸用材料あるいは教材として用いることができ
る粘土に関し、特に成形品を、焼成することがで
き、白色度の優れた陶磁器を得ることを目的とす
る手芸用粘土に関する。 (従来の技術) 従来、一般家庭の主婦等の余暇利用のための手
芸材料や文化教室の教材あるいは学校の工作用教
材等として各種手芸用粘土が市販されている。そ
の主なものに紙粘土(シラス粉末やタルク等の無
機質粉末にパルプと水溶性有機質増粘剤を添加し
て粘土としたもの)がある。しかしこれは成形加
工や着色のおもしろさはあるが、焼成しても陶磁
器と成り得るものではなく、成形品の保存性が悪
いことや、焼きもの作りのようなおもしろさに乏
しい欠点がある。この欠点を除くようにしたもの
として陶芸粘土が提供されているが、この陶芸粘
土は成形加工に経験的な技能を要し、複雑な形状
のものの成形加工が難しい欠点がある。また、成
形加工を容易化するために粘土等の無機質可塑原
料が多く使用されていることから、焼成に1200℃
以上の高温が必要となる問題点があり、また、焼
成素地の白色度が乏しい欠点があつた。 (発明が解決しようとする問題点) この発明は上記従来の問題点を除き、成形加工
が容易な上、比較的低温での焼成が可能であり、
その上、焼成後は良好な白色度を有する陶磁器と
なる手芸用粘土を提供しようとするものである。 更に具体的にいえば、この種の手芸用に供され
る粘土の焼成窯は、業務用の窯と異なり家庭用電
気を電源として使用される。 従つて、業務用の窯のように高温度(通常1300
〜1450℃)による焼成を実施することは困難であ
る。 通常のこの種の焼成窯により得られる温度はせ
いぜい800〜1150℃程度であるから、手芸用の粘
土は業務用の粘土と異なり、前記した程度の比較
的温度より、焼成できる粘度材料の提供が要請さ
れた。 この発明の目的の一つは、従つて比較的小型な
高温焼成に限界のある手芸用の簡易焼成窯によつ
ても、焼成を確実に実施できるに適した手芸用陶
磁器粘土を得ることにある。 本願発明の構成は次の通りである。 (問題点を解決するための手段) この発明の基本的構成は、無機質可塑性原料の
配合量を可塑性原料のみから得られるアルミナ成
分が10%以下に相当する割合とし、残部を長石を
多量に含有した非可塑性原料を用いて調合してな
る陶磁器用坏土粉末100重量部に、パルブ0.1〜10
重量部と水溶性有機質増粘剤0.2〜15重量部を添
加してなるものあつて、主として本来的に相反す
る成形品の低温度焼成と白色性の向上化などを意
図する手芸用陶磁器粘土である。 (作用) アルミナ成分の含有量が10%以下と少ない為、
焼成に必要な温度が低くて足りる。また可塑性原
料は非可塑原料に比べて、焼成品の白色度を低下
させる鉄分やチタン分を一般に多く含むが、その
可塑性原料の配合量を最少限に押えているので、
白色度の優れた作品を得ることができる。可塑性
原料の配合割合が少なくても、添加される増粘剤
は粘土の可塑性を補う。パルプは粘土の保水性の
向上や成形加工時の亀裂防止に役立ち、成形加工
を容易化する。 (実施例) 以下本願の実施例について説明する。先ず、陶
磁器の一般的な原料の長石や珪石等の非可塑性原
料とカオリンや粘土等の可塑性原料を準備し、可
塑性原料の配合量を可塑性原料のみから得られる
アルミナ成分が10%以下に相当する割合とし、残
部を非可塑性原料を用いて調合し磁器坏土粉末を
形成する。上記非可塑性原料は1150℃以下の焼成
温度範囲で、かつ焼成素地の吸水率が7%以下と
なるように焼成できるよう、長石を多量に配合
し、場合によつてはガラスフリツトやドロマイト
等で磁器化温度を低下させる調合とする。これは
アルミナ成分の10%を超過するに相当する可塑性
原料の配合では、1150℃以下(500〜1150℃)の
焼成温度で素地吸水率が7%以下の陶器または磁
器とすることが難しくなることや、可塑性原料に
含まれる鉄分やチタン分の量が非可塑性原料のそ
れよりも一般にかなり多いことから、たとえ1150
℃以下の焼成で陶磁器となつても、白色度が乏し
いものとなるからである。 次に上記陶磁器坏土粉末100重量部に増粘剤と
して、カルボキシメチルセルロースとメチルセル
ロース・ヒドロキシプロピルセルロースおよびポ
リエチレンオキサイドとを単一でまたは、二種以
上混合で0.2〜15重量部と、パルプ0.1〜10重量部
とを添加し、適量の水とともに混練して粘土状と
する。このとき、増粘剤の添加量が0.2重量部よ
り少ないと、可塑性原料の少い上記陶磁器坏土に
十分な粘性を付与することができず、また15重量
部より多いと、粘性が強くなり過ぎ成形加工がし
難くなる。なお好ましい添加量は1〜10重量部で
ある。パルプは紙粘土に一般的に用いられるもの
を用いるが、その添加量は0.1%未満では成形乾
燥時にひび割れを生じやすく、粘土の保水性も低
下する。また10重量部を越える添加量ではひび割
れが生じ難くなるが、粘土の嵩が増え、混練する
ときに多量の水が必要となるので乾燥収縮率が大
きくなつたり、また同一焼成温度に於ける焼成品
の嵩比重がパルプの添加量が多くなる程小さくな
り、素地強度の低下を招く結果となる。なお、好
ましい添加量は1〜15重量部である。また上記適
量の水は、混練された粘土が耳たぶ程度の硬さと
なるよう例えば27〜29%程度にするのが良い(24
〜32%程度の範囲でも可)。尚、粘土メーカーか
らの出荷時は水を混ぜない状態で出荷し、使用者
において水を混ぜてもよい。 上記組成の粘土は、可塑性原料の配合量をアル
ミナ成分で限定し、長石等の焼成を容易化する非
可塑性原料を多く用いる無機原料としているの
で、一般陶磁器の焼成温度よりも比較的低い1150
℃以下の温度で焼成することができ、素地吸水率
が7%以下となる白色度の優れた陶器または磁器
が得られる。可塑性原料の配合量制限による可塑
性の低下を増粘剤を添加することにより補い、成
形作業時に生じる諸欠点の防止のためにパルプを
添加するので、従来の陶芸粘土とは異なる焼きも
の作りを楽しむことができる。また増粘剤とパル
プの添加は乾燥品の強度を十分にして持ち運び等
の取扱を容易にし、素焼過程を経なくても色彩や
釉薬掛けができる。陶磁器顔料於いても焼成温度
が比較的低いので、彩やかな色調の安定発色が期
待できる。 以下に製造例および試験例を挙げて、更に具体
的に説明する。 製造例 1〜10 第1表に示す配合の陶磁器坏土粉末(No.1〜
10)100重量部(第1表においてカオリン、蛙目
粘土及び陶石が無機質可塑性原料)に第2表(No.
1〜10)に示す有機質増粘剤とパルプを加え、更
に適量の水を加えて粘土した。尚No.9、10におけ
るアルミナは成形品の収縮を少なくし、またはひ
び割れを防止する等の目的で混入される。 これを縦150mm、横150mm、厚さ5mmの板に成形
し、その乾燥収縮の大きさを観察し、次にその板
から縦20mm、横100mm、厚さ4mmの試料を作製し、
第1図のように焼成炉1内に詰め温度上昇が1分
間に10℃の条件で焼成し、第2図に示す変形の大
きさDが10mm〜12mmとなる温度を測定し且つ、そ
の試料の吸水率を測定した。吸水率の測定方法
は、焼成試料を2時間煮沸し、その重量の増加率
を計算する方法とした。尚図において2は台板、
3は支柱で、いずれも耐火物製である。また4は
上記試料、4′は焼成品、5は電熱線を夫々示す。
透光性は縦50mm、横50mm、厚さ3mmの焼成試料を
第3図及び第4図に示す装置を用いて目視による
相対比較をした。尚図において、6は中空の箱
体、7は直径3mmの孔、8は光源(20Wを電球)、
9は上記焼成試料であり、矢印10方向から見て
試料9を透過してくる光の強さを各試料について
比較した。白色度は色差計による相対比較をし
た。また成形加工性の良否、難易は紙粘土細工の
経験者数人ずつの感触で比較した。第3表にその
結果を示した。
る。 (産業上の利用分野) この発明は一般家庭や文化教室または学校等の
手芸用材料あるいは教材として用いることができ
る粘土に関し、特に成形品を、焼成することがで
き、白色度の優れた陶磁器を得ることを目的とす
る手芸用粘土に関する。 (従来の技術) 従来、一般家庭の主婦等の余暇利用のための手
芸材料や文化教室の教材あるいは学校の工作用教
材等として各種手芸用粘土が市販されている。そ
の主なものに紙粘土(シラス粉末やタルク等の無
機質粉末にパルプと水溶性有機質増粘剤を添加し
て粘土としたもの)がある。しかしこれは成形加
工や着色のおもしろさはあるが、焼成しても陶磁
器と成り得るものではなく、成形品の保存性が悪
いことや、焼きもの作りのようなおもしろさに乏
しい欠点がある。この欠点を除くようにしたもの
として陶芸粘土が提供されているが、この陶芸粘
土は成形加工に経験的な技能を要し、複雑な形状
のものの成形加工が難しい欠点がある。また、成
形加工を容易化するために粘土等の無機質可塑原
料が多く使用されていることから、焼成に1200℃
以上の高温が必要となる問題点があり、また、焼
成素地の白色度が乏しい欠点があつた。 (発明が解決しようとする問題点) この発明は上記従来の問題点を除き、成形加工
が容易な上、比較的低温での焼成が可能であり、
その上、焼成後は良好な白色度を有する陶磁器と
なる手芸用粘土を提供しようとするものである。 更に具体的にいえば、この種の手芸用に供され
る粘土の焼成窯は、業務用の窯と異なり家庭用電
気を電源として使用される。 従つて、業務用の窯のように高温度(通常1300
〜1450℃)による焼成を実施することは困難であ
る。 通常のこの種の焼成窯により得られる温度はせ
いぜい800〜1150℃程度であるから、手芸用の粘
土は業務用の粘土と異なり、前記した程度の比較
的温度より、焼成できる粘度材料の提供が要請さ
れた。 この発明の目的の一つは、従つて比較的小型な
高温焼成に限界のある手芸用の簡易焼成窯によつ
ても、焼成を確実に実施できるに適した手芸用陶
磁器粘土を得ることにある。 本願発明の構成は次の通りである。 (問題点を解決するための手段) この発明の基本的構成は、無機質可塑性原料の
配合量を可塑性原料のみから得られるアルミナ成
分が10%以下に相当する割合とし、残部を長石を
多量に含有した非可塑性原料を用いて調合してな
る陶磁器用坏土粉末100重量部に、パルブ0.1〜10
重量部と水溶性有機質増粘剤0.2〜15重量部を添
加してなるものあつて、主として本来的に相反す
る成形品の低温度焼成と白色性の向上化などを意
図する手芸用陶磁器粘土である。 (作用) アルミナ成分の含有量が10%以下と少ない為、
焼成に必要な温度が低くて足りる。また可塑性原
料は非可塑原料に比べて、焼成品の白色度を低下
させる鉄分やチタン分を一般に多く含むが、その
可塑性原料の配合量を最少限に押えているので、
白色度の優れた作品を得ることができる。可塑性
原料の配合割合が少なくても、添加される増粘剤
は粘土の可塑性を補う。パルプは粘土の保水性の
向上や成形加工時の亀裂防止に役立ち、成形加工
を容易化する。 (実施例) 以下本願の実施例について説明する。先ず、陶
磁器の一般的な原料の長石や珪石等の非可塑性原
料とカオリンや粘土等の可塑性原料を準備し、可
塑性原料の配合量を可塑性原料のみから得られる
アルミナ成分が10%以下に相当する割合とし、残
部を非可塑性原料を用いて調合し磁器坏土粉末を
形成する。上記非可塑性原料は1150℃以下の焼成
温度範囲で、かつ焼成素地の吸水率が7%以下と
なるように焼成できるよう、長石を多量に配合
し、場合によつてはガラスフリツトやドロマイト
等で磁器化温度を低下させる調合とする。これは
アルミナ成分の10%を超過するに相当する可塑性
原料の配合では、1150℃以下(500〜1150℃)の
焼成温度で素地吸水率が7%以下の陶器または磁
器とすることが難しくなることや、可塑性原料に
含まれる鉄分やチタン分の量が非可塑性原料のそ
れよりも一般にかなり多いことから、たとえ1150
℃以下の焼成で陶磁器となつても、白色度が乏し
いものとなるからである。 次に上記陶磁器坏土粉末100重量部に増粘剤と
して、カルボキシメチルセルロースとメチルセル
ロース・ヒドロキシプロピルセルロースおよびポ
リエチレンオキサイドとを単一でまたは、二種以
上混合で0.2〜15重量部と、パルプ0.1〜10重量部
とを添加し、適量の水とともに混練して粘土状と
する。このとき、増粘剤の添加量が0.2重量部よ
り少ないと、可塑性原料の少い上記陶磁器坏土に
十分な粘性を付与することができず、また15重量
部より多いと、粘性が強くなり過ぎ成形加工がし
難くなる。なお好ましい添加量は1〜10重量部で
ある。パルプは紙粘土に一般的に用いられるもの
を用いるが、その添加量は0.1%未満では成形乾
燥時にひび割れを生じやすく、粘土の保水性も低
下する。また10重量部を越える添加量ではひび割
れが生じ難くなるが、粘土の嵩が増え、混練する
ときに多量の水が必要となるので乾燥収縮率が大
きくなつたり、また同一焼成温度に於ける焼成品
の嵩比重がパルプの添加量が多くなる程小さくな
り、素地強度の低下を招く結果となる。なお、好
ましい添加量は1〜15重量部である。また上記適
量の水は、混練された粘土が耳たぶ程度の硬さと
なるよう例えば27〜29%程度にするのが良い(24
〜32%程度の範囲でも可)。尚、粘土メーカーか
らの出荷時は水を混ぜない状態で出荷し、使用者
において水を混ぜてもよい。 上記組成の粘土は、可塑性原料の配合量をアル
ミナ成分で限定し、長石等の焼成を容易化する非
可塑性原料を多く用いる無機原料としているの
で、一般陶磁器の焼成温度よりも比較的低い1150
℃以下の温度で焼成することができ、素地吸水率
が7%以下となる白色度の優れた陶器または磁器
が得られる。可塑性原料の配合量制限による可塑
性の低下を増粘剤を添加することにより補い、成
形作業時に生じる諸欠点の防止のためにパルプを
添加するので、従来の陶芸粘土とは異なる焼きも
の作りを楽しむことができる。また増粘剤とパル
プの添加は乾燥品の強度を十分にして持ち運び等
の取扱を容易にし、素焼過程を経なくても色彩や
釉薬掛けができる。陶磁器顔料於いても焼成温度
が比較的低いので、彩やかな色調の安定発色が期
待できる。 以下に製造例および試験例を挙げて、更に具体
的に説明する。 製造例 1〜10 第1表に示す配合の陶磁器坏土粉末(No.1〜
10)100重量部(第1表においてカオリン、蛙目
粘土及び陶石が無機質可塑性原料)に第2表(No.
1〜10)に示す有機質増粘剤とパルプを加え、更
に適量の水を加えて粘土した。尚No.9、10におけ
るアルミナは成形品の収縮を少なくし、またはひ
び割れを防止する等の目的で混入される。 これを縦150mm、横150mm、厚さ5mmの板に成形
し、その乾燥収縮の大きさを観察し、次にその板
から縦20mm、横100mm、厚さ4mmの試料を作製し、
第1図のように焼成炉1内に詰め温度上昇が1分
間に10℃の条件で焼成し、第2図に示す変形の大
きさDが10mm〜12mmとなる温度を測定し且つ、そ
の試料の吸水率を測定した。吸水率の測定方法
は、焼成試料を2時間煮沸し、その重量の増加率
を計算する方法とした。尚図において2は台板、
3は支柱で、いずれも耐火物製である。また4は
上記試料、4′は焼成品、5は電熱線を夫々示す。
透光性は縦50mm、横50mm、厚さ3mmの焼成試料を
第3図及び第4図に示す装置を用いて目視による
相対比較をした。尚図において、6は中空の箱
体、7は直径3mmの孔、8は光源(20Wを電球)、
9は上記焼成試料であり、矢印10方向から見て
試料9を透過してくる光の強さを各試料について
比較した。白色度は色差計による相対比較をし
た。また成形加工性の良否、難易は紙粘土細工の
経験者数人ずつの感触で比較した。第3表にその
結果を示した。
【表】
【表】
※1:第1表の製造例各No.に対応 ※2:市販
陶芸粘土
陶芸粘土
【表】
(発明の効果)
以上のように本発明にあつては、可塑性原料か
らの得られるアルミナを10%以下に限定した陶磁
器坏土粉末100重量部に、増粘剤0.2〜15重量部と
パルプ0.1〜10重量部とを添加した組成であるか
ら、成形加工を行なう場合、適度の粘性があつて
作業を容易に行なうことができる特長がある。 しかも上記の如き組成であるから成形加工後は
焼成が可能であり、その上その焼成は比較的低い
温度で容易に行ない得る特長がある。 手芸用の簡易焼成窯により、焼成した場合、従
来の粘土材料では、業務用の粘土と異なり低温焼
成によるため、本来的な陶磁器製品の備える品
質、美観などの点で製品の劣等性を否めなかつた
が、この発明では、簡易焼成窯による比較的低温
度によつても、充分な焼成を期待できる粘土を提
供できるから、高温度により焼成した業務用の製
品と比較して遜色のない品質、美観などに優れた
陶磁器製品を手軽に得ることができる。 更に上記の如き組成であるから、上記の如く焼
成して得られた品は白色度の優れた陶器または磁
器と成り得る特長がある。
らの得られるアルミナを10%以下に限定した陶磁
器坏土粉末100重量部に、増粘剤0.2〜15重量部と
パルプ0.1〜10重量部とを添加した組成であるか
ら、成形加工を行なう場合、適度の粘性があつて
作業を容易に行なうことができる特長がある。 しかも上記の如き組成であるから成形加工後は
焼成が可能であり、その上その焼成は比較的低い
温度で容易に行ない得る特長がある。 手芸用の簡易焼成窯により、焼成した場合、従
来の粘土材料では、業務用の粘土と異なり低温焼
成によるため、本来的な陶磁器製品の備える品
質、美観などの点で製品の劣等性を否めなかつた
が、この発明では、簡易焼成窯による比較的低温
度によつても、充分な焼成を期待できる粘土を提
供できるから、高温度により焼成した業務用の製
品と比較して遜色のない品質、美観などに優れた
陶磁器製品を手軽に得ることができる。 更に上記の如き組成であるから、上記の如く焼
成して得られた品は白色度の優れた陶器または磁
器と成り得る特長がある。
図面は本願の実施例を示すもので、第1図は焼
成状態を示す縦断面略示図、第2図は焼成時の変
形状態を説明する図、第3図は透光性の測定具の
斜視図、第4図は同測定状態を示す縦断面図。
成状態を示す縦断面略示図、第2図は焼成時の変
形状態を説明する図、第3図は透光性の測定具の
斜視図、第4図は同測定状態を示す縦断面図。
Claims (1)
- 1 無機質可塑性原料の配合量を可塑性原料のみ
から得られるアルミナ成分が10%以下に相当する
割合とし、残部を長石を多量に含有した非可塑性
原料を用いて調合してなる陶磁器用坏土粉末100
重量部に、パルプ0.1〜10重量部と水溶性有機質
増粘剤0.2〜15重量部を添加してなる手芸用陶磁
器粘土。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29913185A JPS62156689A (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 手芸用陶磁器粘土 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29913185A JPS62156689A (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 手芸用陶磁器粘土 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62156689A JPS62156689A (ja) | 1987-07-11 |
JPH0417436B2 true JPH0417436B2 (ja) | 1992-03-25 |
Family
ID=17868523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29913185A Granted JPS62156689A (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 手芸用陶磁器粘土 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62156689A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5172981A (ja) * | 1974-12-20 | 1976-06-24 | Nippon Toki Kk | Kokyodosaikuyonendonoseiho |
JPS58111083A (ja) * | 1981-12-23 | 1983-07-01 | 福井 賢治 | 教材用粘土 |
JPS6144751A (ja) * | 1984-08-06 | 1986-03-04 | 凸版印刷株式会社 | 低火度陶土シ−トの製造方法 |
-
1985
- 1985-12-27 JP JP29913185A patent/JPS62156689A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5172981A (ja) * | 1974-12-20 | 1976-06-24 | Nippon Toki Kk | Kokyodosaikuyonendonoseiho |
JPS58111083A (ja) * | 1981-12-23 | 1983-07-01 | 福井 賢治 | 教材用粘土 |
JPS6144751A (ja) * | 1984-08-06 | 1986-03-04 | 凸版印刷株式会社 | 低火度陶土シ−トの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62156689A (ja) | 1987-07-11 |
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Legal Events
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