JPH0417223Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、電子複写機や静電プリンタ等に用い
られている現像装置や現像剤かくはん用スクリユ
ーに関するものである。

(ロ) 従来の技術 現像装置に内挿されている従来の現像剤かくは
ん用スクリユーは、例えば特開昭50−155235号公
報に示されているように、シヤフトに数ピツチな
いし十数ピツチ分の螺旋帯が螺着されている。

そして、前記螺旋帯は、プラスチツクやアルミ
ダイキヤストによつてシヤフトに一体成型される
か、又は金属製のシヤフトに金属製の螺旋帯が熔
接若しくはろう付されていた。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 前述のように、従来のスクリユーは長く、これ
を製造するのに、金型を使用して一体成型するか
熔接等の手段を利用していたが、一体成型するた
めには大型で複雑な金型を必要とし、また熔接等
では生産効率が悪いばかりでなく複雑な形状のも
のを製造することが困難であつた。

本考案は斯る従来技術の有する問題点に鑑みて
なされたもので、スクリユーユニツトなる概念を
創案し、この小型のスクリユーユニツトを複数個
設けることによつて、所望のスクリユーを実現せ
んとするものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、シヤフトと、１ピツチ分以下の螺旋
帯が形成され、且つ前記シヤフトに連続的若しく
は断続的に複数個嵌着されるスクリユーユニツト
と、前記シヤフトに前記スクリユーユニツトが嵌
着されていない搬送中断部とを備えていることを
特徴とする現像剤かくはん用スクリユーである。

(ホ) 作用 本考案では、１ピツチ分以下の螺旋帯が形成さ
れている小型のスクリユーユニツトを、適宜シヤ
フトに嵌着することにより、所望のスクリユーが
実現される。

この際、前記スクリユーユニツトをシヤフトに
連続的に嵌着すると、トナーを一方向に連続的に
搬送するスクリユーが構成され、またスクリユー
ユニツトをシヤフトに断続的に嵌着すると、トナ
ーを一方向に断続的に搬送するスクリユーが構成
されることになる。

また、スクリユーユニツトを、そのねじり方向
が逆のものを交互にシヤフトに嵌着すると、トナ
ーを往復かくはんさせるスクリユーが構成される
ことになる。

また、シヤフトにスクリユーユニツトが嵌着さ
れていない搬送中断部を有するので、当該部分に
て現像剤が断続的に搬送かくはんされると共に、
当該部分においてスクリユーユニツトにより生じ
る現像剤の脈動が抑制されることになる。

(ヘ) 実施例 第１図は、静電潜像をトナー現像するための一
般的な現像装置の概要を示す断面図である。先
ず、この図に基き現像装置の概要につき説明す
る。

１は周側表面にアモルフアスシリコン等の光導
電物質がコーテイングされている感光体ドラム
で、この感光体ドラム１に、図示せぬ手段にて静
電潜像が形成される。

２は現像室が形成される筺体で、前記感光体ド
ラム１に対峙する部分に開口３が形成されてい
る。この開口３の内側に、固定磁石４……が内挿
されてた非磁性スリーブ５が回転自在に装着され
ている。

前記スリーブ５の後方には、本考案に係る２対
のスクリユー６，６が平行並設されている。７は
トナー濃度を検知する濃度センサである。

第２図はスクリユー６の全体構成を示す、一部
を省略した正面図である。また、第３図は前記ス
クリユー６を構成する単位であるスクリユーユニ
ツト８の正面図で、第４図はその右側面図であ
る。

これらの図において、９は金属製の円柱状のシ
ヤフトで、このシヤフト９に複数個のスクリユー
ユニツト８……が連続的に嵌着されている。この
スクリユーユニツト８はポリエチレン、ポリアセ
タール等のプラスチツクにて形成されており、実
質的に１ピツチ分の螺旋帯１０およびかくはん羽
根１１が一体成型されている。また、スクリユー
ユニツト８の一端には、凸部１２が形設され、他
端には前記凸部１２が嵌入し得る凹所１３が形成
されている。

前記シヤフト９には、所定の位置に、スクリユ
ーユニツト８の凹所１３と係合し得るピン１４…
…が植設されており、このピン１４……によつて
スクリユーユニツト８……はシヤフト９に固定さ
れている。

ところで、前記全てのスクリユーユニツト８…
…に１ピツチ分の螺旋帯１０が形成されている訳
ではなく、中央部のスクリユーユニツト８ａは1/
２ピツチ分の螺旋帯１０が形成されているだけで
ある。また、全てのスクリユーユニツト８……に
凸部１２が形設されている訳ではなく、前記中央
部のスクリユーユニツト８ａや左端部のスクリユ
ーユニツト８ｂには、その両端に凹所１３ａ，１
３ｂが形成されており、一方の凹所１３ａと前記
ピン１４が係合するように構成されている。

なお、前記実施例においては、シヤフト９の一
部が露出して、当該部分にはスクリユーユニツト
８は嵌着されていない。従つて現像剤は当該部分
にて断続的に搬送かくはんされることになる。

(ト) 考案の効果 本考案では、１ピツチ分以下の螺旋帯が形成さ
れているスクリユーユニツトが、複数個シヤフト
に嵌着されて１本のスクリユーが構成される。従
つて小型の金型にて、小型のスクリユーユニツト
を大量に生産し、このようにして生産されたスク
リユーユニツトを適宜組合せることによつて、各
種の所望のスクリユーを安価に実現し得る。

また、熔接やろう付工程を必要としないので、
複雑な形状のスクリユーであつても容易に製造す
ることができる。

さらに、シヤフトにスクリユーユニツトが嵌着
されていない搬送中断部を有するので、当該部分
にて現像剤が断続的に搬送かくはんされることに
なると共に、当該部分においてスクリユーユニツ
トにより生じる現像剤の脈動が抑制され、現像剤
の濃度をレベル検出するような場合には、当該搬
送中断部に濃度センサを配置すれば、正確に現像
剤の濃度を検出できることになる。

【図面の簡単な説明】

図面は、いずれも本考案の一実施例を示し、第
１図は現像装置の概略断面図、第２図はスクリユ
ーの正面図、第３図はスクリユーユニツトの正面
図、第４図はスクリユーユニツトの右側面図であ
る。 ６……スクリユー、８……スクリユーユニツ
ト、９……シヤフト、１０……螺旋帯、１２……
凸部、１３……凹所、１４……ピン。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 静電潜増をトナー現像する現像装置内の現像
   剤をかくはんするためのスクリユーにおいて、 シヤフトと、 １ピツチ分以下の螺旋帯が形成され、且つ前
   記シヤフトに連続的若しくは断続的に複数個嵌
   着されるスクリユーユニツトと、 前記シヤフトに前記スクリユーユニツトが嵌
   着されていない搬送中断部とを備えていること
   を特徴とする現像剤かくはん用スクリユー。 ２ スクリユーユニツトの一端部に凸部が形設さ
   れ、他端部に前記凸部が嵌入し得る凹所が形成
   されている実用新案登録請求の範囲第１項に記
   載の現像剤かくはん用スクリユー。 ３ スクリユーユニツトは、プラスチツクにて螺
   旋帯と共に一体成型されている実用新案登録請
   求の範囲第１項若しくは第２項に記載の現像剤
   かくはん用スクリユー。 ４ シヤフトに、スクリユーユニツトの凹所と係
   合し得るピンが植設されている実用新案登録請
   求の範囲第２項に記載の現像剤かくはん用スク
   リユー。