JPH04171285A - 複数の圧縮機のクランク室又は油分離器の油面調節装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は複数の往復圧縮機を運転する際におけるクラン
ク室の油溜の油面の変動及び複数のスクリュー圧縮機を
運転する際における圧縮機吐出側の油分離器の油面の変
動を調節する装置に関する。

（従来の技術） 複数の往復圧縮機またはスクリュー圧縮機を有する冷凍
又はヒートポンプサイクル等を運転する場合、その運転
条件や圧縮機吸入側の配管等の条件により蒸発器から油
の返るまたは多く返る圧縮機と油の返りの少ないまたは
返らない圧縮機が生ずることを避けられない。

返油量の少ないまたはない圧縮機ではクランク室内また
は油分離器内の油面が低下し遂には油量が不足となって
圧縮機の焼付の事故が発生したり、保護装置が作動して
しまうことになる。一方、返油量の多い圧縮機は油量が
多くなりすぎて、油を抜かなくてはならないという作業
も必要となる。

このような不都合をなくするために、従来は複数の往復
圧縮機を運転する場合に、圧縮機同志を互いに均圧管及
び均油管で連結し、クランク室内の吸入ガスの圧力及び
油溜の油面を均一化する調整手段が取られているが、十
分な調整を行うことがむつかしく、したがって前記のよ
うな不都合を払拭することは困難であった。

（発明か解決しようとする課題） 従来技術においては前記のように種々の問題がある。本
発明は、複数の往復またはスクリュー圧縮機を共通の補
給ヘッダーにより互いに連結し、返油量の多い圧縮機側
から返油量の少ない圧縮機側ぺ油を補給することにより
前記の問題点を除去する装置を得ることを目的とするも
のである。

〔考案の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明の複数の往復圧縮機のクランク室の油面調節装置
は前記の目的を達成するために次のように構成される。

（イ）複数の往復圧縮機に設けた油ポンプの吐出側に絞
りを有する給油管を連結する、 （ロ）該給油管を共通の補給ヘッダーに連結する、（ハ
）前記の各往復圧縮機へ油を補給する補給管を前記補給
ヘッダーに連結する、 （ニ）該補給管を油面調節器を介して前記の各往復圧縮
機のクランク室に連結する。

また本発明の複数のスクリュー圧縮機の油分離器の油面
調節装置は前記の目的を達成するために次のように構成
される。

（イ）複数のスクリュー圧縮機に設けた油ポンプの吐出
側に絞りを有する給油管を連結する、（ロ）該給油管を
共通の補給ヘッダーに連結する、（ハ）前記の各スクリ
ュー圧縮機へ油を補給する補給管を前記補給ヘッダーに
連結する、（ニ）該補給管を油面調節器を介して前記の
各スクリュー圧縮機の吐出側に設けた油分離器に連結す
る。

（作用） 複数の往復圧縮機の運転時、返油量の少ない圧縮機のク
ランク室内の油溜が油面が所定の位置まで低下すると、
油面調節器が働いて補給ヘッダーから補給管を経て油を
クランク室内に補給する。

また、複数のスクリュー圧縮機の運転時、返油量の少な
い圧縮機に連結する油分離器の油面が所定の位置まで低
下すると、油面調節器が働いて補給ヘッダーから補給管
を経て油を油分離器内に補給する。

（実施例） 本発明の第１の実施例を第１図により説明する。第１図
は２台の往復圧縮機１，１を運転する場合を示している
。

２はクランク軸、３はクランク室、４はオイルフィルタ
ー、５は油溜、６はフロート弁、７は油冷却器、８はシ
ャフトシール、９は軸受、】１はクランク軸２の軸端に
設けられた油ポンプ、１２はオイルフィルター、１３は
往復圧縮機の容量制御機構、１４は容量制御機構を操作
するための油圧ピストンである。往復圧縮機１内は吸入
側と吐出側に仕切られているが、１５が吸入側を１６が
吐出側を表わしている。また２０は蒸発器、２１は凝縮
器、２２は止弁、２３は絞り、２４は逆止弁、２５は油
圧調整弁である。また２６は止弁、２７は電磁弁、２８
は絞りである。

冷媒の循環経路を説明する。蒸発器２０から共通の吸入
ヘッダー３５に流入した低圧の冷媒ガスは、止弁３１を
有する吸入管３６を経て往復圧縮機１の吸入側１５に吸
入され、圧縮された後、高圧の冷媒ガスとなって吐出側
１６から止弁３２を有する吐出管３７を経て共通の吐出
ヘッダー３８に流入し、次いで凝縮器２１に流入し、こ
こで凝縮する。凝縮した高圧の冷媒液は受液器（図示し
ない）を経て膨脹弁（図示しない）に至って減圧された
後、蒸発器２０に入って蒸発する。

第１図では蒸発器２０が一個だけ示されているが、複数
個の蒸発器が共通の吸入ヘッダー３５に並列に連結され
ていてもよく、複数の往復圧縮機１は同一の吸入圧で冷
媒ガスを吸入する。

なお、複数の往復圧縮機が別個の蒸発器に連結されてい
るときは、各圧縮機の吸入ガス圧に差を生ずるので本実
施例の油面調節装置が良好に作動しないおそれかある。

次に油の循環経路を説明する。蒸発器から冷媒ガスと共
に往復圧縮機１に吸入される油はシリンダーに吸入され
る前に冷媒ガスから分離され適宜の連通孔または逃し孔
（図示しない）からクランク室３に戻され、油溜５に貯
溜する。クランク軸２の回転に伴い、油ポンプ１１は油
溜５の油をオイルフィルター４、油管４０を介して吸入
し、加圧油はオイルフィルター１２を経て送出管４１か
ら油冷却器７に入って冷却された後、給油本管４２に流
入する。給油本管４２の油は給油枝管４３．４４により
軸受９、シャフトシール８等にそれぞれ供給される。

次に給油本管４２の油は三方に流れる。すなわち、送油
管４５からは絞り２８を介して油圧ピストン１４へ流れ
、給油管４６からは止弁２２、絞り２３及び逆止弁２４
を介して補給ヘッダー４８へ流れ、戻油管４７からは油
圧調整弁２５を介してクランク室３に戻る。

クランク室３内の油溜５の油量が一定量まで減少すると
、フロート弁６が開いて補給ヘッダー４８の油は補給管
４９から止弁２６を通って油溜５に補給される。

今、本実施例の装置を運転中、右側（図面）の往復圧縮
機１に戻る油量が減少したとすると、油溜５の油面は次
第に低下し、所定位置に至るとフロート弁６が開くので
油は補給ヘッダー４８、補給管４９を通って油溜５に補
給される。この際、補給ヘッダー４８の油の流通に伴い
、これと連通ずる給油管４６からの油の流通量も増大す
るが、これが短時間に行われると、往復圧縮機１への潤
滑用の油の圧力が低下し、圧縮機の潤滑作用に支障を来
す。これを防止するために給油管４６に適宜の絞り２３
を設は油の流れを制御する必要がある。

なお、給油管４６に設けられる逆止弁２４は補給ヘッダ
ー４８内の油圧変化により油が給油管４６の方へ逆流す
るのを防止するためのものであり、止弁２２及び止弁２
６は複数の往復圧縮機の運転時において成る特定の往復
圧縮機のみを停止し、点検等を行う際に閉じて、該往復
圧縮機を油の補給系統〔補給ヘッダー４８、補給管４９
〕から切離し点検等を容易にすることができるようにす
るためのものである。

次に本発明の第２の実施例を第２図により説明する。第
２図は２台のスクリュー圧縮ｍｓ＋、　５１を運転する
場合を示している。

５２は油分離器、５３は油冷却器、５４はフィルター、
５５は油ポンプ、５６はスクリュー圧縮機５１用の容量
制御用電磁弁、５７はサクションストレーナである。ま
た、６１は吸入側の逆止弁、６２は吐出側の逆止弁、６
３は止弁、６７は蒸発器、６８は凝縮器である。

冷媒の循環経路を説明する。蒸発器６７から共通の吸入
ヘッダー７１に流入した低圧の冷媒ガスは吸入管７２に
流入し、止弁６３、サクションストレーナ５７、逆止弁
６１を通ってスクリュー圧縮機５１に吸入される。圧縮
されて高圧となった冷媒ガスは油分離器５２に流入し、
油を分離した冷媒ガスは吐出管７３に流出し次いで吐出
ヘッダー７４を経て凝縮器６８に流入し、ここで凝縮す
る。凝縮した冷媒は受液器（図示しない）を経て膨張弁
（図示しない）に至って減圧された後、蒸発器６７に入
って蒸発する。

第２図では蒸発器６７が一個だけ示されているが、複数
の蒸発器が吸入ヘッダー７１に並列に連結されていても
よい。また、複数のスクリュー圧−縮機がそ熟ぞれ別個
の蒸発器に連結されていてスクリュー圧縮機の冷媒ガス
の吸入圧力がそれぞれ違っていても、同一の凝縮器に連
結されていて該圧縮機の冷媒ガスの吐出圧力が同一であ
れば本実施例は運転することができる。

次に、油の循環経路を説明する。油分離器５２において
冷媒ガスと分離された油は油ポンプ５５を運転すること
により、油冷却器５３、フィルター５４を経て油ポンプ
５５に吸入され、加圧された後、送油管７５と給油管７
８とに分れる。送油管７５の油は更にスクリュー圧縮機
５１の流れと容量制御用電磁弁５６への流れとに分れる
。

スクリュー圧縮機５１への流れは、液噴射管７６と油潤
滑管７７とに分流し液噴射管７６の油はロータのシーリ
ング用の目的を、油潤滑管７７の油は軸受潤滑の目的を
達成する。容量制御用電磁弁５６への流れは油圧系統８
１．８２を形成し、容量制御の目的に使用される。一方
、給油管７８に流れる油は止弁８５、絞り８６、逆止弁
８７を介して補給ヘッダー８３へ流れる。８４は油分離
器５２へ油を補給する補給管で、８０は止弁である。

今、本実施例の装置を運転中、右側（図面）のスクリュ
ー圧縮機５１から油分離器５２へ流入する油量が減少し
たとすると、油面ば次第に低下し、所定位置に至るとフ
ロート弁７９が開くので油は補給ヘッダー８３、補給管
８４を通って油分離器５２に補給される。この際、補給
ヘッダー８３の油の流通に伴い、これと連通ずる給油管
７８からの油の流通量も増大するが、これが短時間に行
われると、スクリュー圧縮機５Ｉへの潤滑用の油の圧力
が低下し、圧縮機の潤滑作用に支障を来す。これを防止
するために給油管７８に適宜の絞り８６を設は油の流れ
を制御する必要がある。

なお、給油管７８に設けられる逆止弁８７は補給ヘッダ
ー８３内の油圧変化により油が給油管７８の方へ逆流す
るのを防止するためのものてあり、止弁８５及び止弁８
０は、複数のスクリュー圧縮機の運転時において、成る
特定のスクリュー圧縮機のみを停止し、点検等を行う際
に閉じて、該スクリュー圧縮機を油の補給系統〔補給ヘ
ッダー８３、補給管８４〕から切離し点検等を容易にす
ることができるようにするためのものである。

〔発明の効果〕

複数の往復圧縮機またはスクリュー圧縮機を有する冷凍
又はヒートポンプサイクル等を運転する場合に生ずる各
個の圧縮機への返油量のアンバランスを、各個の圧縮機
の各油圧系統を連結する油の相互補給回路を組込んで調
整できるようにしたので、返油量の少ない往復圧縮機の
クランク室内の油溜の油面が低下または返油量の少ない
スクリュー圧縮機の油分離器の油面が低下した際に、油
面調整器が働いて、補給ヘッダー及び補給管を介して油
を補給し油面を調節することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の異なる実施例のフローシー
トダイヤグラムである。 １・・往復圧縮機、３・・クランク室、６・・油面調節
器としてのフロート弁、１１・・油ポンプ、２３・・絞
り、４６・・給油管、４８・・補給ヘッダー、４９・・
補給管、５１・・スクリュー圧縮機、５２・・油分離器
、５５・・油ポンプ、７８・・給油管、７９・・油面調
節器としてのフロート弁、８３・・補給ヘッダー、８４
・・補給管、８６・・絞り。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数の往復圧縮機に設けた油ポンプの吐出側に絞
   りを有する給油管を連結し、更に該給油管を共通の補給
   ヘッダーに連結するとともに、前記の各往復圧縮機へ油
   を補給する補給管を前記補給ヘッダーに連結し、該補給
   管を油面調節器を介して前記の各往復圧縮機のクランク
   室に連結した複数の往復圧縮機のクランク室の油面調節
   装置。
2. （２）複数のスクリュー圧縮機に設けた油ポンプの吐出
   側に絞りを有する給油管を連結し、更に該給油管を共通
   の補給ヘッダーに連結するとともに、前記の各スクリュ
   ー圧縮機へ油を補給する補給管を前記補給ヘッダーに連
   結し、該補給管を油面調節器を介して前記の各スクリュ
   ー圧縮機の吐出側に設けた油分離器に連結した複数のス
   クリュー圧縮機の油分離器の油面調節装置。