JPH04169150A - 漬物用連続脱塩装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は漬物の大量製造に用いて有用であり、洗浄工程
、細切工程を経てきた塩蔵野菜を自動的に連続して好適
な脱塩をしつつ次工程へと移送することのできる漬物用
達Ｍ説塩装置に関する。

［従来の技術］ 大量の漬物を製造するに際し、従来は塩蔵工程、洗浄工
程、細切裁断工程、水さらし塩抜き工程、脱水工程、調
味料による漬込み工程の諸工程を経て製造されることが
通常である。

そして塩蔵工程により塩蔵された漬物材料を取出した後
の洗浄工程、細切裁断工程にあっては原則として連続し
て一連の作業にて行われている。

しかしながら脱塩工程にあっては従来は例えば第２図、
第３図に示す如き方式にて行われていた。

すなわち、第２図に示す方式にあっては、漬物１００を
コンベア１０１を用いて水を収納してなる脱塩槽１０２
内へと搬入し、しかる後脱塩槽内の撹拌羽根１０３によ
り撹拌し、脱塩を行い、これを搬送車１０４に取出した
後、コンネットに収納しクレーン１０５あるいはフォー
クリフト等にて次工程へと運ぶものである。

第３図に示す方式は、まず上方から下方にかけて複数段
の段部１０６を形成し、この段部にそれぞれ細切りされ
た漬物１００を収納した容器１０７を載置する。次に最
上段の容器に注水するのであるが水は各容器を連通状に
結びつけてなる通水管１０８を介して順次下段の容器に
通水されてゆき所要の脱塩をするものである。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら第２図に示す方式にあっては、脱塩された
漬物の取出し搬送作業及びコンネット作業等の手作業を
余儀なくされ、またコンベアによる脱塩槽への搬送も次
工程がバッチ式のため間欠運動とならざるを得ず、その
作業効率は極めて悪いものであった。

一方、第３図に示す方式にあっても、高さの異なる複数
段の段部と複数個の大径な脱塩槽を用意しなければなら
ない等、多大な設備の設置を余儀なくされ、しかもその
取出し、搬送にあっても第２図に示す方式と同様に多大
な労苦と大がかりな搬送機器の設置を余儀なくされた。

すなわち、バッチ方式を基調とする従来の方式にあって
は作業効率、生産効率、機械稼働率、省力化の点におい
て劣ることは勿論のこと、大量の漬物に対しムラなくし
かも好適な脱塩処理を行うことは従来方式では無理であ
り、またこの種漬物製造に最も必要な衛生面においても
その作業上、落下菌、ゴミ等が混入するおそれが充分あ
り１品質向上の点において問題があり、またその作業形
態からして常に危険性を伴うものでもあり、また環境面
においても種々の問題点が残存していた。

本発明にあっては、従来のバッチ方式とは全く異なり脱
塩作業にあっても連続的に処理できることとし、従来の
如く、大量の漬物の脱塩状態にムラがある等のおそれも
なく自動的に好適な脱塩を行い、これまた自動的に次工
程へ送れるものであす、作業者による多大な労苦と危険
を伴う漬物材料の投入、取出し作業等は不要であり、生
産効率、機械稼働率、省力化の点においても従来の手法
に比較し格段に優れ従来の諸欠点を全て解決した漬物製
造工程における連続脱塩装置を提供することを目的とす
る。

［課題を解決するための手段］ 上述した問題点は周回運動する回転体の外周面には間隔
をおいて搬送羽根を複数枚突設するとともに、この回転
体の下方には前記回転体の搬送羽根がその内部を通過す
る水槽を配置し、前工程よりこの水槽内に送り込まれた
漬物は水槽内にて脱塩されながら前記搬送羽根により脱
塩されつつ順次次工程へと移送されてゆくことを特徴と
する漬物用連続脱塩装置によって解決される。

［作用］ 本発明の漬物用連続脱塩装置にあっては、前述した如き
構成であるので、コンベアにより自動的に水槽に入れら
れた細切裁断された漬物は、上方に位置する回転体の外
周に間隔をおいて複数枚取付けられた搬送羽根により水
槽内を脱塩されつつ自動的に移送されるのであるが、水
槽内には水あるいは空気が送り込まれることから、より
効率よく脱塩されて、次工程へと連続して搬送されてゆ
く。また移送方向に水槽を二種連接し、各水槽」一方に
搬送羽根を備えた回転体を配備した場合にはより好適で
、かつスムーズな連続脱塩作用を発揮することができる
。

［実施例］ 図中１は本発明の漬物用連続脱塩装置である。

２は第１の水槽であり通水バイブ３より脱塩槽入口部分
と第１の水槽２の中央底部の注水口３ｂの２個所へ注水
されている。第１の水槽２人口部分には漬物を第１の水
槽２方向に圧送するためのワーク圧送ノズル３ａが取付
は形成されている。

４は空気バイブであり第１の水槽２の中央底部の空気供
給口４ａ、４ａより第１の水槽２に空気を送り込んで、
水槽内を搬送される漬物を撹拌している。

５は第１の水槽２上方に位置し、水槽１上方にて周回運
動する回転体であり、この回転体５には間隔をおいて複
数枚の搬送羽根６が突設されている。この搬送羽根６は
ネット状材料にて形成されるとともに、その長さは周回
時第１の水槽２に入った時に搬送羽根６の先端と第１の
水槽２底面とが搬送羽根６の移動に支障がない程度の若
干の間隔を保持できる長さにあらかじめ設定されている
６７は羽根洗浄シャワーノズルであり、第１の水槽２の
後方に位置し、第１の水槽２を通過し漬物移送を終了し
た搬送羽根６を洗浄し、搬送羽根６にい晴着した漬物あ
るいは漬物クズ等を洗浄落下させる効果を発揮する。

８は第２の水槽であり、第１の水槽２に連続して設けら
れ、その上方には同様に第２の水槽８上方にて周回運動
し、外周面に間隔をおいて複数枚の搬送羽根９を突設し
てなる回転体１０が配備されている。

そして第１の水槽２と同じく、第２の水槽８には通水管
１１より導かれ、漬物を第２の水槽８に圧送するワーク
圧送ノズルｌｌａ及び第２の水槽８の中央底部より水を
送り込む注水口１．１　ｂが配備されている。

さらには空気バイブ１２からも第２の水槽８の中央底部
の空気供給口１３　ａ、　　１３　ａの２個所より空気
が送り込まれる。

そして第２の水槽８の後方にも第１の水槽２と同様に羽
根洗浄シャワーノズル１４が配備されている。

１５ａ、１５ｂは回転体５及び１ｏを周回駆動するため
の無段変速モーター、１６は空気パイプに対する空気供
給のための送風機、１７ａ、１７ｂはサブタンク、１８
はオーバーフロー管、１９は本発明の漬物用連続脱塩装
置全体を覆うカバーである。

上記構成において、細切裁断工程を経て連続して自動的
に送り込まれる漬物はワーク圧送ノズル３ａにより第１
の水槽２に入れられる。

第１の水槽２には水が収納されていることは勿論のこと
、底部からは水及び空気が吹き出されていることから、
漬物は撹拌されなからムラのない好適な脱塩作泪を受け
て、次々に繰り出されてくる搬送羽根６により第１の水
槽内を移送されてゆく。

第】の水槽２内にて所要の脱塩を施された漬物は次に第
２の水槽８へと送り込まれる。

第２の水槽８にても同様に効果的な脱塩作用を施されな
がら、搬送羽根９により第２の水槽８内を移送され、初
期の目的通りの脱塩をされた漬物は次工程へと自動的に
連続して移送されてゆくものである。

［発明の効果コ しかして本発明によれば、従来の漬物製造工程における
脱塩工程の如く、大径の脱塩槽及び漬物材料の投入、取
出しのためのクレーン、フォークリフト等の大掛かりな
搬送機器の設置を余儀なく　　）され、さらには多大な
労苦と危険性を伴う人的作業を必要とし、作業効率、生
産効率が著しぐ悪くしかも保安上も問題があり、またこ
の種漬物製造にあっては、最も避けなければならない落
下菌、ゴミ等の異物の混入等衛ｌＩ：、面等においても
問題のあった従来の技術の欠点をすなわちバッチ方式の
欠点を全て解決し、大がかりな装置、機器類は必要とせ
ず、しかも危険な労働を伴う作業者等を要せずとも、自
動的に連続して従来にも増して好適な脱塩を行いつつ、
次工程へと迅速かつスムーズに送り出すことができるも
のである。

したがって、生産効率、作業効率、省力化、保安面等の
諸点において極めて優れ、また落下菌、ゴミ等の異物の
混入のおそれは全くなく衛生的であるばかりか、従来技
術と異なり、常時当該漬物材料に対してこの種漬物に要
求される好適な脱塩状態を得ることもでき、製品むらが
生ずることもなく、ひいてはおいしく高品質の漬物を提
供することの一助ともなるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の漬物用連続脱塩装置の一実施例を示す
概略断面図、第２図は従来の脱塩方式を示す概略説明図
、第３図も同様に従来の脱塩方式を示す概略断面図であ
る。 １・・漬物用連続脱塩装置　　２・・第１の水槽５・・
回転体　　６・・・搬送羽根　　７・・・羽根洗浄シャ
ワーノズル　　８・・第２の水槽 ９・・・搬送羽根　　１０・・・回転体１４・・羽根洗
浄シャワーノズル

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）周回運動する回転体の外周面には間隔をおいて搬
   送羽根を複数枚突設するとともに、この回転体の下方に
   は前記回転体の搬送羽根がその内部を通過する水槽を配
   置し、前工程よりこの水槽内に送り込まれた漬物は水槽
   内にて脱塩されながら前記搬送羽根により脱塩されつつ
   順次次工程へと移送されてゆくことを特徴とする漬物用
   連続脱塩装置。
2. （２）水槽を連続して二槽配置するとともに、この二つ
   の水槽上方にはそれぞれ水槽内の漬物を脱塩しながら移
   送する搬送羽根を突設した回転体を配置し、第１の水槽
   にて脱塩されてきた漬物を連続して第２の水槽にても脱
   塩した後次工程へと移送することを特徴とする漬物用連
   続脱塩装置。
3. （３）水槽に対し空気及び水供給手段を設けたことを特
   徴とする漬物用連続脱塩装置。
4. （４）搬送羽根はネット状に形成するとともに、その高
   さを水槽の深さに応じて設定したことを特徴とする漬物
   用連続脱塩装置。