JPH0416855Y2 - - Google Patents

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JPH0416855Y2
JPH0416855Y2 JP12200985U JP12200985U JPH0416855Y2 JP H0416855 Y2 JPH0416855 Y2 JP H0416855Y2 JP 12200985 U JP12200985 U JP 12200985U JP 12200985 U JP12200985 U JP 12200985U JP H0416855 Y2 JPH0416855 Y2 JP H0416855Y2
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JP
Japan
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rail
base plate
construction
sliding
tetrafluoroethylene resin
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はスライデイング工法用滑り装置に係
り、詳しくは、建造物の建立時に、予め組み立て
た建造部分をレール上で移動させる際、レールと
建造部分との間に四ふつ化エチレン樹脂を介在さ
せてレールとの滑りをよくし、建造部分を容易に
移動させることができるようにしたいわゆるスラ
イデイング工法に用いる滑り装置に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
大きい建造物を建設する場合、その建造物の位
置する建造現場で個々の建造部分を組み立てるこ
とができないことがある。そのような場合には、
建造部分を建造物から離れた箇所で予め組み立
て、それをレールなどに沿つて建造現場へ搬入
し、建造物に組み込むようにしている。
このような建造形式をとる場合には、予め組み
立てられた建造部分をレール上でかなりの長い距
離を滑らせる工法が採用される。
従来から採用されているスライデイング工法に
おいては、建造部分の下部に配置されるベースプ
レートに四ふつ化エチレンのシートを接着して、
移動させるべき建造部分とレールとの間に介在さ
せるようにしている。
第4図はその例であり、建造部分1はサポート
2で支承され、その下にベースプレート3が一体
化されている。そのベースプレート3には、第5
図に示すように、四ふつ化エチレンのシート4が
下面に接着される。このようなベースプレート3
をレール5上に設置しておくと、建造部分1とレ
ール5との摩擦は軽減され、建造部分1を紙面に
直角な方向へレール5に沿つて滑らせ、建造物の
建造現場の組立部位へ移動させることができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記のように、四ふつ化エチレンのシートを用
いると、ベースプレートとレールとの間の滑りを
よくすることができるが、以下のような問題があ
る。
(1) 四ふつ化エチレンはシート状であるために、
最も摩擦係数を低減できる面圧である150〜300
Kg/cm2を、現場の状況にあわせて確保すること
が容易でない。
(2) ベースプレートが移動すると四ふつ化エチレ
ン樹脂のシートも移動させる必要があるが、そ
のために四ふつ化エチレンシートをベースプレ
ートに接着しておかなければならず、その接着
作業が容易でなく、しかも、接着強度を高く確
保することが困難である。
(3) 建造部分を高圧力下で移動させることになる
ので、四ふつ化エチレンの摩耗が甚だしくな
る。
本考案は上記の問題に鑑みなされたもので、そ
の目的は、個々の建造部分をレール上で滑らせる
のに好適な摩擦係数を実現させることができるこ
と、四ふつ化エチレンの強力な接着を回避しなが
らも、建造部分の移動に伴つて四ふつ化エチレン
樹脂をも簡単に追従させることができるようにす
ること、スライデイング性能を向上させるための
四ふつ化エチレン樹脂の無用の摩耗を回避して、
効率よく建造部分を建造現場まで移動させること
ができること、を実現するスライデイング工法用
滑り装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、建造時に予め組み立てた建造部分
を、レールと建造部分との間の滑りをよくしてレ
ール上で建造現場へ移動させるスライデイング工
法に用いられる滑り装置に適用される。
その特徴とするところは、第1図を参照して、
建造部分1(第4図参照)とレール5との間にベ
ースプレート3を配置する。そのベースプレート
3の下面に適数個の受け孔3a,3aを形成して
おく。その受け孔3aに、ベースプレート3の下
面から露出する厚みを備え、かつ、レール5の上
面に接触する四ふつ化エチレン樹脂の小片6を嵌
めこんでおく。そして、レール5の表面に二硫化
モリブデン(MoS2)を塗布して、二硫化モリブ
デン薄層7を形成しておくことである。
〔作用〕
ベースプレート3の下面に形成される適数個の
受け孔3a,3aに四ふつ化エチレン樹脂の小片
6,6が嵌めこまれる。このとき、四ふつ化エチ
レン樹脂の小片6の一部が、ベースプレート3の
下面から露出し、かつ、レール5の上面に接触さ
れる。一方、レール5の表面には二硫化モリブデ
ンの薄層7を形成しておく。したがつて、ベース
プレート3とレール5との間には、四ふつ化エチ
レン樹脂の小片6と二硫化モリブデンの薄層7と
が介在された恰好となり、建造部分1をレール5
上で簡単に滑らせることができ、例えば80mとい
つた長い距離における移送も可能となる。
〔実施例〕
以下に、本考案を実施例に基づいて、詳細に説
明する。
第2図は、スライデイング工法に用いられる滑
り装置におけるベースプレート3の上から見た平
面図である。これは、建造時に予め組み立てられ
た第4図に示す建造部分1を、レール5と建造部
分1との間の滑りをよくしてレール5上にて、図
示しない建造現場へ移動させることができるよう
になつている。
建造部分1は、第4図に示したごとく、サポー
ト2で支承される。そのサポート2とレール5と
の間には、ベースプレート3が設置されることは
従来技術の場合と同じである。
そのベースプレート3の下面には、第1図に示
すように、深さが例えば1mmの受け孔3aが形成
される。この受け孔3aは、第2図に示すように
適数個設けられ、ベースプレート3の下面から露
出する厚みを備えてレール5の上面に接触する四
ふつ化エチレン樹脂の小片6を嵌めむためのもの
である。
その四ふつ化エチレン樹脂の小片6は、従来技
術のところで述べたようなシート状のものではな
く、20mm〜40mm直径程度の円板状などのものであ
る。これらは、各受け孔3aに対応して一つずつ
採用され、所望する面圧を確保することができる
ようになつている。なお、小片6の採用数は現場
の状況に応じて選択され、また、それを設置する
受け孔3aも、建造部分1の荷重分布などを勘案
して適宜選定して接着される。
この四ふつ化エチレン樹脂の小片6は、受け孔
3aに係合して機械的に保持されるために、小片
6とベースプレート3とは、コーキング材等を用
いた補助的な接着で済ませることができる。した
がつて、四ふつ化エチレン樹脂がシート状の場合
であれば強力な接着作業が要求されるが、その接
着が容易でないことを考慮すると、面倒な接着が
回避され、また、その接着性能の良否を特に問題
とすることもなくなる。
一方、レール5の表面には、二硫化モリブデン
(MoS2)が塗布される。それによつて生じた二
硫化モリブデンの薄層7の形成で滑りがよくな
り、所望するより一層好ましい摩擦係数が得ら
れ、結果として、四ふつ化エチレン樹脂の耐摩耗
性が著しく向上される。
なお、第3図に示すように、受け孔3aの配列
やその数を変更しておくこともできる。いずれの
配置においても、受け孔を余分にあけておくなど
すれば、現場での四ふつ化エチレン樹脂の小片6
による面圧調整が容易となる。
このような構成によれば、次のようにして建造
部分1を容易にレール5上でスライドさせること
ができる。
建造現場から離れた位置において予め組み立て
られた建造部分1はサポート2で支承され、その
下にベースプレート3が取り付けられる。そし
て、レール5に載せられるベースプレート3に
は、多数の受け孔3a,3aが形成されているの
で、その受け孔3aに、ベースプレート3の下方
へ例えば2mm程度露出するように、四ふつ化エチ
レン樹脂の小片6が嵌めこまれる。
その小片6はベースプレート3から突出してい
るわけであり、その小片6の下面がレール5の上
面に当てられる。レール5の表面には二硫化モリ
ブデンが塗布されるので、建造部分1とレール5
との間には四ふつ化エチレン樹脂の小片6と二硫
化モリブデンの薄層7とが介在されることにな
り、ベースプレート3とレール5との間の面圧は
250Kg/cm2程度、摩耗係数μは0.06程度が得られ
る。したがつて、重量の極めて大きい建造部分1
であつても、例えば80mも向こうに離れて位置す
る建造現場へ、レール5に沿つて支障なく移動す
ることができる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、四ふつ化エチレン樹脂の小片
の採用で、個々の建造部分をレール上で滑らせる
のに好適な面圧が確保される。その小片はベース
プレートに対して受け孔を介して保持されるの
で、強力に接着する必要がなく、建造部分の移動
に簡単に追従させることができる。また、二硫化
モリブデンの塗布によつてレールとベースプレー
トとの摩擦係数の低減が図られ、四ふつ化エチレ
ン樹脂の無用の摩耗を回避して、効率よく建造部
分を建造現場まで移送させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例における要部で、第2
図中の−線矢視拡大断面図、第2図は本考案
に係る実施例の平面図、第3図は四ふつ化エチレ
ン樹脂の小片を異なる配置とした場合の平面図、
第4図は在来のスライデイング工法における全体
図。第5図は在来工法における四ふつ化エチレン
シートを使用した平面図である。 1……建造部分、3……ベースプレート、3a
……受け孔、5……レール、6……四ふつ化エチ
レン樹脂の小片、7……二硫化モリブデンの薄
層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 建造時に予め組み立てた建造部分を、レールと
    建造部分との間の滑りをよくしてレール上で建造
    現場へ移動させるスライデイング工法に用いられ
    る滑り装置において、 上記建造部分と上記レールとの間に配置される
    ベースプレートと、 そのベースプレートの下面に形成される適数個
    の受け孔と、 その受け孔に嵌めこまれるとともに前記ベース
    プレートの下面から露出する厚みを備え、前記レ
    ールの上面に接触する四ふつ化エチレン樹脂の小
    片と、 前記レールの表面に塗布された二硫化モリブデ
    ンの薄層と、 を有することを特徴とするスライデイング工法用
    滑り装置。
JP12200985U 1985-08-07 1985-08-07 Expired JPH0416855Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12200985U JPH0416855Y2 (ja) 1985-08-07 1985-08-07

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12200985U JPH0416855Y2 (ja) 1985-08-07 1985-08-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6231647U JPS6231647U (ja) 1987-02-25
JPH0416855Y2 true JPH0416855Y2 (ja) 1992-04-15

Family

ID=31011807

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JP12200985U Expired JPH0416855Y2 (ja) 1985-08-07 1985-08-07

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