JPH0416186B2 - - Google Patents

Description

産業上の利用分野 この発明は、全般的に云えば、流体の非経口投
与（以下「静脈投与」又は「IV投与」と云う）
装置用の滴流発生及び監視装置に関し、更に具体
的に云えば、取り付け、保持及び取り外しが容易
で、しかも所望される特性と異なつた動作特性を
有する装置が使用されないようにした流体投与装
置用の改良されたIV投与滴感知装置及び専用あ
るいは関連の滴室に関するものである。

従来の技術 従来、この種のIV投与は、細長い滴室を持つ
使い捨ての流体投与装置を使用しているのが普通
であつた。この細長い滴室には流体の個別の滴
が、滴形成装置から貯蔵槽へ落下するが、滴形形
成置から落下する滴は、滴室の透明な壁を介して
観察又は検出される。そして、このような流体投
与装置を通る重力流量の監視又は制御、或いは上
述の装置を介して正圧で実際に流体を圧送する装
置は、滴感知装置が用いられている。例えば米国
特許第3596515号公報に記載されるこの種の装置
は、種々の寸法及び形の滴室に取り外し自在にク
ランプを嵌め、滴室内に落下する滴を検出する為
に自蔵の光源及び光電式感知装置を利用してい
る。

発明が解決しようとする課題 以上のように構成される従来の非経口流体投与
装置用の滴流発生及び監視装置によれば、滴感知
装置の光ビームが、落下する全ての滴を検出及び
監視するためには、流体投与装置の滴室に対し、
滴感知装置を正しく位置決めし、配設することが
必要である。そして、このような正しい位置決め
の配設を得るために種々の手段が用いられてい
る。

或る形式の流体投与装置では、或る予定の動作
特性を持つ装置だけを使うことが特に重要であ
る。このような装置は毎時ミリリツトル数で表わ
した所望の送出し流量を直接的に設定できるよう
にしており、滴感知装置を介して滴の割合を監視
し、それを所望の割合と比較する。勿論、このよ
うな装置で、滴が特定の寸法、例えば１ミリリツ
トル当たりの滴数が60個と云うようになつている
ことが前提である。滴の寸法が変わると、例えば
滴の寸法が１ミリリツトル当たりの滴数20個にな
ると、明らかに性能に悪影響がある。

精度の観点からすると、今述べたような形式の
容積形装置では、装置毎の滴の寸法の変動がごく
少ないことが望ましい。これはそういう結果を達
成するように調整された所定の製造作業で制御さ
れることが必要である。

また、従来の或る装置では、専用の或いは関連
の制御装置の相手の取付け手段と係合する係合手
段を持つ滴感知装置を用いている。これは、関連
装置以外の装置を使えなくなるようにすると共に
位置決めの為である。然し、こういう従来の装置
は、適正な位置を設定し且つ維持するのに必ずし
も有効な効果は奏し得なかつた。更に、こういう
滴感知装置は専用の或いは関連の制御装置の滴室
に取り付けたり、そこから取り外すのが不便であ
つた。

以上述べた所から、滴感知装置並びに滴室を相
互に容易に、速やかに且つ確実に位置決めする協
働手段を持つ改良された感知装置及び関連した専
用滴室に対する要望が以前からあることが理解さ
れよう。この滴感知装置は、特別に設計され且つ
製造されたもの以外の滴室を使えなくするように
することが望ましい。望ましい別の特性は、滴感
知装置が各々の取り付け並びに取り外しに適して
いることである。

この発明は、専用の或いは関連の制御装置の相
手の取付け手段と係合する係合手段を持つ滴感知
装置を用いることで、関連装置以外の装置を使え
ないようにすると共に、専用の或いは関連の制御
装置の滴室に取り付け、取り外しが容易で、速や
かに且つ確実に位置決めできるようにした非経口
流体投与装置用の滴流発生及び監視装置を提供す
ることを目的とする。

課題を解決するための手段 この発明に係る非経口流体投与装置用の滴流発
生及び監視装置は、滴感知装置と、垂直方向の滴
流経路を有しかつ取付け手段を設けた滴室と、こ
の滴室の前記取付け手段と取り外し可能に係合す
るように前記滴感知装置上に設けられ、前記滴感
知装置と滴室との相対的な位置決めを自動的に制
御する整合手段を有し、かつ前記取付け手段と協
働して前記滴室と一緒に用いられて前記滴感知装
置を拘束し、精密な滴流監視を行えるようにした
第１係合手段と、少なくとも前記滴流経路に沿つ
て前記取付け手段から垂直方向に隔たつた位置で
前記滴室と係合するように前記滴感知装置上に設
けられ、前記第１係合手段と協働して３つの係合
領域で前記滴流経路に対してほぼ直角に前記滴室
に締付力を加える第２係合手段とを備えたもので
ある。

作用 この発明による滴室に設けた取付け手段並びに
滴感知装置上に設けた第１，第２係合手段によつ
て、自動的な自己整合動作で滴室および滴感知装
置が相互に確実に且つ正しく位置決めされるよう
にしながら便利に取り付け、又は取り外しが可能
である。更に、上述の取り付け並びに取り外しの
際の、接近する向き並びに離れる向きに選択的に
可動の整合手段を用いており、この整合手段の移
動範囲が制限されることで、滴感知装置は専用或
いは関連の設計以外の滴室を使えなくするように
なつている。

また、垂直方向の滴流経路を有する滴室に対し
て、向い合う且つ垂直方向に隔たつた位置に取付
け手段が設けられている。この配置は、滴感知装
置を滴室に対して位置決めし且つ拘束するのに比
べ有利であると共に、滴感知装置の取り付け並び
に取り外しが容易となる。

この発明の更に詳細な点について云うと、滴室
の上端近くに設けられた保持部材、滴感知装置に
設けられた協働する係止及び安定化用の柱、及び
滴感知装置と滴室に設けられた同形の接触面が、
係合手段を構成する。滴感知装置が閉じた位置に
ばねで作用される時、係止及び安定化用の柱が保
持部材と接触し、滴感知装置及び滴室を所望の相
対位置に押込む。最終位置にある時、滴感知装置
と滴室の同形の接触面が保持部材から垂直方向に
隔たつた場所で接触し、相対的に垂直方向及び横
方向に移動しないように、滴室を拘束する。

更に、滴感知装置の係合手段の作動用の移動範
囲が制限され、その末端近く並びに垂直方向に隔
たつた場所で滴室に設けられた保持部材の内の一
方にのみ位置決め用の係合をするようになつてい
る。このような行程の制限により、滴室の外壁面
に対し、その両側で、直接的にクランプ作用が加
えられることがなくなる。こうして、滴感知装置
は専用或いは関連しない装置には使えないように
する。

実施例 以下、この発明の一実施例について図面と共に
説明する。

第１図は、流体投与装置に取り付けたこの発明
の専用或いは関連の滴室及び滴感知装置の斜視図
である。この発明の現在好ましいと考えられる実
施例は、専用の或いは関連の使い捨て滴室１２
と、特別に設計された繰返し使用できる滴感知装
置１３とを有し、この滴感知装置１３は前記滴室
１２に取り付けたり取り外したりするのに手動で
操作させ得る。

後述するように、前記滴室１２および滴感知装
置１３からなる集成体は、流体（溶液）投与装置
１６の１つの部品として使用されるものであり、
この流体投与装置１６では、フツク２０から吊し
たびん１８が滴状の流体を滴室１２を介して送出
し管２２に供給する。各々の滴が光電式滴感知装
置の光ビームを遮る時に、滴感知装置１３によつ
て発生される電子信号が信号ケーブル２４を介し
て電子信号を条件づけ、計数し且つ積分する手段
（図に示していない）に送られ、流体（溶液）投
与の遠隔の自動的な監視ができるようになつてい
る。

この発明では、第４図に一番よく示されている
ように、滴室１２の上端４４に全体的に楕円形の
片持ち翼部の形をした取付け手段である保持部材
１４が設けられている。光電式滴感知手段が滴感
知装置１３の本体の中に収容されていて、光ビー
ムの光路９４が、保持部材１４より一定の距離だ
け下方の所で、滴室１２の円筒形部分４０の縦軸
線２６に対して法線（直径）方向に位置するよう
に取り付けなければならない。

前記滴感知装置１３の本体は、第１，第２ハウ
ジング部分３０，３８からなり、第１のハウジン
グ部分３０が、滴室１２の円筒形外側面１１と同
形になるように正しい曲率を持つ同形の一対の整
合接触面２８（第２図）を有する。前記滴室１２
は上下方向に長い円筒形をなし、使用時において
は縦軸となつている。同形の一対の整合接触面２
８は、前述の縦軸線２６に沿つて保持部材１４か
ら垂直方向に隔たつている。また、第１のハウジ
ング部分３０には第２係合手段としての安定化用
柱３２が取り付けられていて、前記保持部材１４
の下面と接触し、滴室１２と滴感知装置１３が整
合配置し得るようになつている。

そして、第２のハウジング部分３８には、前記
保持部材１４に対して傾斜面６８を向ける第１係
合手段としての係止柱３４が、第２のハウジング
部分３８に摺動自在に装着されたスリーブ３６に
取り付けられている。スリーブ３６を前記滴室の
滴流経路に対し直交方向に後退させ、その後弾性
手段であるばね７８の偏圧作用によつてスリーブ
を前向きに接触するまで押し出すことにより、前
記係止柱３４を保持部材１４と係合させることが
できる。

同形一対の整合接触面２８、安定化用柱３２及
び係止柱３４の接触により、安定した、取り付け
及び取り外し易い滴感知装置１３の台座が得られ
る。この為、２つの接触面を係合させるとを、係
止柱３４を保持部材１４に係止することの組合せ
により、保持作用が達成される。

前記びん１８からの流体溶液を送出し管２２に
送出す滴室１２は全体的に円筒形の管状であつ
て、円筒形部分４０を下側の円錐形部分４２に結
合して構成されている。円錐形部分の小さい端４
６は送出し管２２を受入れるようになつている。
滴形成装置４８は円筒形部分４０の上端４４の近
くで、大体円筒形部分４０の滴室円筒形部分の中
心縦軸線２６上に設けられている。この滴形成装
置４８は精密な中空管であつて、その寸法によつ
て定められた正確な寸法で流体の滴を放つ。こう
して滴室１２が流体（溶液）投与装置１６の精密
な計量装置として作用する。

前記流体投与装置１６の滴室１２に滴感知装置
１３を取り付ける為の取付け手段として、前記滴
室１２は、円筒形部分４０の直径を横切つて向い
合つて対に配置された複数個の保持部材である片
持ち突起を持つている。上述の好ましい実施例で
は、片持ち翼部形状の保持部材１４が、円筒形部
分４２の上端４４の近くで、滴室円筒形軸線２６
に対して横方向にしつかりと取り付けられた１対
の突起を構成している。片持ち翼部形状の保持部
材１４は略平坦で全体的に楕円形であり、プラス
チツク等の材料で一体に作ることが好ましい。保
持部材１４の両端にある端部５０は適当に幅を狭
くして、係止柱３４と係合できるようにし、滴感
知装置１３を取り付け得るようにしている。前記
保持部材１４はその縦軸に対して対称的であり、
こうして係止柱３４を幅の狭いいずれの端部５０
とも係合させることができるようにしている。

滴感知装置１３の本体は全体的に管状の第１，
第２のハウジングで構成され、滴室１２の円筒形
部分４０を受入れる中央の滴感知用隙間５２を有
し、且つ光源５３を収めた第１のハウジング部分
３０と、光電池５４を収めると共に係止手段であ
るスリーブ３６を支持する第２のハウジング部分
３８とからなつている。２つの第１，第２ハウジ
ング部分３０，３８は中空部材５６によつて同軸
の固定関係に支持されている。中空部材５６は第
１，第２ハウジング部分３０，３８の間の電気的
な接続ができるようにしている。

第１のハウジング部分３０が、滴室１２に対し
て滴感知装置１３を正しい向きにする為の２つの
接触面を持つている。第１のハウジング部分３０
の内、滴感知用隙間５２に隣接した第１のハウジ
ング部分３０の整合接触面２８が滴室１２の円筒
形外側面１１に接触するようになつており、安定
化用柱３２がその接触面５８で保持部材１４の下
面に接触し、且つそれに係止するようになつてい
る。光源５３は第１のハウジング部分３０内の第
１の空所６０の中に配置されている。また、第２
のハウジング部分３８が光電池５４を収めた第２
の空所８８を持つている。第２のハウジング部分
３８は弾性手段としてのばね７８で偏圧されたス
リーブ３６をも支持する。該スリーブ３６は、第
２のハウジング部分３８内に設けられた前記ばね
７８により、滴感知用隙間５２の方に偏圧されて
いる。スリーブ３６の移動の限界が、第２ハウジ
ング部分３８に形成した溝孔８２内に軸方向と直
交して嵌挿した棒部材８０の動きによつて定めら
れる。中空部材５６の長さは、光路９４に沿つて
測つた、スリーブ３６の向い合う端９０と第１の
ハウジング部分３０の向い合う端９２との間の最
低の間隔が、円筒形部分４０の直径よりも実質的
に大きく、両方の向い合う端９０，９２を使つ
て、滴感知装置１３が直接的に円筒形外側面１１
に挾持されることがないように選ばれる。

前記棒部材８０は、スリーブ３６の両側から半
径方向外向きに取り付けられた１対の指当て棒８
４を好便に支持する。前記滴室１２から滴感知装
置１３の取り付け又は取り外しができるように、
スリーブ３６を選択的に後退させる為、指当て棒
８４が拡大端８６と共に、医療職員に周知の注射
器形の掴みを形成している。そして、前記スリー
ブ３６には、滴室１２の保持部材１４の端部５０
と係合するようにした係止柱３４が設けられてい
る。この係止柱３４は、側面部材６２，６４及び
頂部部材６６を有し、側面部材６２，６４が傾斜
面を構成している。さらに、前記側面部材６２，
６４の傾斜した縁７０，７２が整合手段としての
カム作用面７４，７６を持つていて、端部５０の
曲率と全体的に同形形成され（第８図）、こうし
て取付けの際、端部５０の動きのカム作用によ
り、前記頂部部材６６と正しく接触するようにな
つている。

滴室１２に対する滴感知装置１３の取り付け
は、第５図，第６図及び第４図に示す順序で行わ
れる。

最初に、指当て棒８４及び拡大端８６に反対向
きの圧力を加えてばね７８を圧縮することによ
り、スリーブ３６を後退させる（第５図参照）。

次に滴感知装置１３を、滴室１２が全体的に感
知用隙間５２内に来るような大体の位置まで移動
する。この大体の位置は、滴感知装置１３を、滴
室の円筒形部分の縦軸線２６と平行にではなく、
全体的に円筒形部分４０の半径に沿つて移動する
ことによつて達成し得る。このように、下からで
はなく、片手だけを使つて、滴感知装置１３を側
面から導入し得ることは、病院の職員にとつて非
常に便利である。

滴感知装置１３を大体位置決めした後、ばね７
８を開放する前の通常の取り付け手順の間、滴感
知装置１３と滴室１２の間には、第６図に示すよ
うに、若干の方向のずれがあることがある。最終
的な位置決めの為、最初に安定化用柱３２が保持
部材１４の下面に接触するまで、滴感知装置１３
を大体軸方向に上向きに移動させる。この時、端
部５０が側面部材６２，６４に接触し、カム作用
面７４，７６の作用により、傾斜した縁７０，７
２の間の対称的な位置で静止する。

ばね７８の張力をゆつくりと解放すると、ばね
の偏圧作用により、傾斜した縁７０，７２に沿つ
た保持部材１４の端部５０の動きのカム作用によ
り、端部５０が係止柱３４に係合する位置に来
る。スリーブ３６の動きによつて生ずる自己整合
作用により、滴室１２は適正な整合位置に押込ま
れる。スリーブ３６が第１のハウジング部分３０
に向つて一番先まで移動した点に達すると、滴室
１２の円筒形外側面１１が同形の整合接触面２８
と全面的に接触し、安定化用柱３２が接触面５８
に沿つて保持部材１４の下面と接触し、端部５０
が、頂部部材６６の下面に接触することにより、
係止柱３４と完全に係合する。この時、滴感知装
置１３は滴室１２に着脱自在にではあるがしつか
りと保持され、この為、光路９４は軸方向の一定
位置で、前記円筒形部分４０の縦軸線２６に対し
て略法線方向になつている。

係止柱３４と保持部材１４の間の係合関係と、
溝孔８２内での棒部材８０によるスリーブ３６を
閉じる向きの動きの範囲を制限したこととによ
り、滴感知装置１３は、保持部材１４又はこれと
同等の作用部分を持たない専用の或いは関連のな
い滴室には直接的にクランプすることはできな
い。滴感知装置１３をこのような正しくない滴室
に取り付けようとすれば、滴感知装置１３のはめ
合せは弛くなり、滴室から落下するか、或いはそ
の他の形で誤りを看護婦に知らせ、こうして正し
くない装置を使えないようにする。

発明の効果 以上の説明から、この発明を使うことにより、
片手だけを用いて、滴感知装置を滴室に対し正し
い動作位置に容易に且つしつかりと取り付けるこ
とができることが理解されよう。更に、滴室の保
持部材並びに滴感知装置に設けられた前述の係止
手段の協働関係により、この為に特に設計されて
いない滴室に滴感知装置を使えないようにするこ
とで、医療における誤つた治療を未然に防止でき
る効果がある。この発明の特定の実施例を例とし
て詳しく説明したが、当業者には、この発明は請
求の範囲の記載のみによつて限定されることを承
知されたい。

【図面の簡単な説明】

第１図はIV投与装置に取り付けたこの発明の
専用の滴室及び滴感知装置の斜視図である。第２
図は滴感知装置の拡大斜視図である。第３図は第
２図の矢印の線３の方向に見た滴感知装置の一部
分の拡大部分斜視図である。第４図は動作関係に
ある滴室及び滴感知装置の側面図で、一部分を縦
断面で示してある。第５図は滴室に取り付ける初
期段階の滴感知装置の側面図である。第６図は更
に後の取り付け段階（鎖線）並びに滴室に最終的
に取り付けた段階（実線）の滴感知装置の側面図
である。第７図は第５図の線７−７から見た側面
図で、一部分は断面図で示してある。第８図は第
６図の線８−８で切つた、翼部と係止部材の間の
接触状態を示す部分断面図である。

１１……滴室の円筒形外側面、１２……滴室、
１３……滴感知装置、１４……保持部材（取付け
手段）、１６……流体投与装置、２８……整合接
触面、３０……第１のハウジング部分、３２……
安定化用柱（第１係合手段）、３４……係止柱
（第２係合手段）、３６……スリーブ、３８……第
２のハウジング部分、４０……滴室の円筒形部
分、４８……滴形成装置、５２……滴感知用隙
間、５３……光源、５４……光電池、５６……中
空部材、５８……接触面、７８……ばね（弾性手
段）、８０……棒部材、８２……指当て棒。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 滴流を監視する装置であつて、 滴感知装置と、 垂直方向の滴流経路を有しかつ取付け手段を設
   けた滴室と、 この滴室の前記取付け手段と取り外し可能に係
   合するように前記滴感知装置上に設けられ、且つ
   該滴感知装置が滴室内の滴流の垂直経路に対して
   自動的に正しく位置決めされるように、前記滴感
   知装置を滴室に対して自動的に位置決めする整合
   手段を含み、前記取付け手段と協働して前記滴室
   と一緒に用いられて前記滴感知装置を拘束し、精
   密な滴流監視を行えるようにした第１係合手段
   と、 前記滴流経路に沿つて前記取付け手段から垂直
   方向に隔たつた位置で前記滴室と係合するように
   前記滴感知装置上に設けられ、前記滴室に前記第
   １係合手段と協働して前記滴流経路に対してほぼ
   直角に締付力を加える第２係合手段とを備えてい
   ることを特徴とする装置。 ２ 請求の範囲１に記載した装置において、前記
   整合手段が前記滴室取付け手段と係合するように
   なつているカム作用面を備えていることを特徴と
   する装置。 ３ 請求の範囲２に記載した装置において、前記
   滴感知装置に設けられて前記第１係合手段を前記
   取付け手段と係合するように押圧する偏圧手段を
   備えていることを特徴とする装置。 ４ 請求の範囲１に記載した装置において、前記
   滴感知装置のハウジングに設けたカム作用手段を
   有し、このカム作用手段が滴室の片側のみに設置
   した協働手段と取り外し可能に係合して滴感知装
   置のハウジングによつて構成された感知経路を滴
   室の長手軸線に対して直角に位置決めし、同時
   に、滴感知装置のハウジングを滴室軸線に関する
   不整合を防ぐように偏圧するようになつており、
   前記カム作用面が、さらに、滴感知装置の滴室へ
   の据え付け中にのみ一方向における、滴室と滴感
   知装置のハウジングの相対的な垂直方向運動を制
   限するようになつていることを特徴とする装置。 ５ 請求の範囲１に記載した装置において、滴感
   知装置が、滴感知手段と、この滴感知手段を配設
   するためのハウジングを備え、該ハウジングは滴
   室の取付け手段から垂直方向に隔たつた位置で前
   記滴室と係合するようになつている輪郭の係合面
   を有すると共に、前記ハウジングに連結され前記
   取付け手段の一部と係合し、前記係合面に対し前
   後に動けるように配置したカム作用面を持ち、か
   つ前記ハウジングに対して捕足状態に滴室を偏圧
   するようになつている係止手段と、この係止手段
   を前記係合面に向かつて偏圧する弾性手段とを備
   えていることを特徴とする装置。 ６ 請求の範囲５に記載した装置において、係止
   手段が滴室の保持部材の末端間の側方間隔より短
   いが、滴室の最大側方幅よりは大きい距離まで係
   合面に向う運動の際に制限を受けるようになつて
   いることを特徴とする装置。 ７ 請求の範囲１に記載した装置において、滴感
   知装置が、滴室の取付け手段とのみ取り外し可能
   に係合し、前記滴室に対して自動位置決めして精
   密な滴流監視を可能とする整合手段を有する第１
   係合手段と、前記滴室の第１係合手段と反対の側
   でのみ滴室と取り外し可能に係合し、前記第１係
   合手段と協働して滴室の滴流経路に対して直角に
   締付力を加えるようになつていると共に、前記締
   付力を３つの係合領域で加える第２係合手段とを
   備え、前記第１，第２の係合手段が前記滴流経路
   に沿つて垂直方向に隔たつており、かつ前記滴室
   にのみ締付力を加えることができないほど充分に
   側方に隔たつていることを特徴とする装置。 ８ 請求の範囲７に記載した装置において、整合
   手段が第１係合手段に設けたカム作用面を有する
   ことを特徴とする装置。 ９ 請求の範囲８に記載した装置において、第１
   係合手段が滴感知装置に可動状態で装着した係止
   手段を備え、第２係合手段が滴感知装置に設けた
   少なくとも１つの接触面を備えていることを特徴
   とする装置。 １０ 請求の範囲９に記載した装置において、第
   ２係合手段が滴感知装置上の２つの垂直方向に隔
   たつた接触面を備えていることを特徴とする装
   置。 １１ 請求の範囲１に記載した装置において、滴
   室が細長くほぼ垂直方向に向いた本体と、この本
   体と一体化した滴形成手段と、前記滴室に着脱可
   能に装着される滴感知装置と係合する保持部材を
   備えると共に、該保持部材は、滴感知装置のハウ
   ジングに設けられた係止柱と、この係止柱と離間
   して対向配設された安定化用柱と係合する第１、
   第２突起を備え、前記第１突起と前記係止柱との
   係合状態におよびそこからの離脱状態に移動させ
   るように選択的に作動して、垂直方向に隔たつた
   位置で前記滴室本体に締付力を加えることで滴感
   知装置を装着できるようにしたことを特徴とする
   装置。 １２ 請求の範囲１１に記載した装置において、
   第１，第２突起は細長い滴室本体の側方に互いに
   対向して突出されていることを特徴とする装置。 １３ 請求の範囲１２に記載した装置において、
   前記突起がほぼ楕円形の翼として形成してあり、
   その２つの比較的幅の狭い端がこの翼の長軸線の
   各端に対向して配置してあり、これらの端が前記
   係止柱および安定化用柱に適合し、それと係合す
   るようになつていることを特徴とする装置。