JPH04156850A - 抗菌性繊維 - Google Patents

抗菌性繊維

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JPH04156850A
JPH04156850A JP2278941A JP27894190A JPH04156850A JP H04156850 A JPH04156850 A JP H04156850A JP 2278941 A JP2278941 A JP 2278941A JP 27894190 A JP27894190 A JP 27894190A JP H04156850 A JPH04156850 A JP H04156850A
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JP
Japan
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silver
antibacterial
fibers
fiber
measured
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Application number
JP2278941A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kawachi
毅 河内
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Teysan Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Teysan Pharmaceuticals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は抗菌性を有する繊維に関する。
〔従来の技術〕
従来、ポリエステル、ナイロン、アクリルを中心とする
合成繊維、木綿、羊毛をはじめとする天然繊維などの繊
維や、各種フィルム、成形品が広く用いられている。か
かる各種成形品は、その用途において特定の機能を併せ
持つことを要求されることが多い。これらの機能のなか
でも最近社会ニーズの多様化のなかから抗菌性能が重視
されつつある。この分野に供する目的で、従来がら数多
くの処理薬剤が提案され、実用の段階にあるものも多い
例えば、銀は、重金属類中でも人体に安全性の高い有用
な物質であるが、微生物の増殖を抑制する効力を有し、
日本薬局方には硝酸銀1重量%の点眼液が収載されてお
り、また、近年、銀−ゼオライドを樹脂あるいは繊維に
練り込む方法が研究されている。
しかし、この分野の製品は、単に抗菌性を有するという
だけでは課題を解決したことにならないことが多い。繊
維製品を例にとっていえば、この類の製品において必然
的に付随する問題としては、ヒトの皮膚との接触を考慮
した場合の安全性や、抗菌機能の耐洗濯性がある。これ
らの問題は、従来から重視される問題でありながら、従
来の抗菌性繊維は、これらのすべてを克服していないも
のがその大部分であるといっても過言でない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、前記従来技術の課題を背景になされたもので
、実用的に充分な抗菌性とともに耐洗濯性などの付随的
に必要とされる性能をも併せもつ製品を提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、銀イオンで処理された繊維からなり、菌数測
定法で測定した抗菌性が菌数増減値差で1、 6以上、
またはシェークフラスコ法で測定した殺菌率が26%以
上を示す抗菌性繊維である。
本発明は、銀イオンで繊維を処理することにより銀を被
処理物の表面に多く存在せしめて有効的に抗菌性能を発
揮せしめ得る繊維を提供するものである。
ところで、銀は、重金属類中でも人体に安全性の高い物
質でありその微生物増殖抑制効果のあることは前記のと
おりである。
銀により抗菌性を繊維に付与する方法としては、銀を繊
維に練り込む方法が知られている。
しかしながら、この方法によると、銀の使用量が多く、
抗菌性繊維の製造原価はその使用量と密接に相関するた
め、有用な製造物も高価となるためその使用頭載を限定
せざるを得ないうらみがある。また、通常の抗菌性能は
被処理物の表面上において、微生物の増殖を抑制し、被
処理物の微生物の劣化防止、あるいは環境衛生の向上に
寄与すれば目的は達成できるが、銀の練り込みによる方
法では、表在しない銀は微生物に接触し得ない。
また、この方法では、被処理物の内部にも銀を存在せし
めざるを得ない。内部に存在する銀は、表面に存在し微
生物の増殖を抑制できる銀の量よりもはるかに多い量と
なり貴重な資源が有効に利用されず、さらに微生物の増
殖を抑制できる抗菌性能の保持には、相応の練り込み量
を要し、被練り込み物本来の物性の低下または変性は免
れないという欠点がある。
本発明は、これらの欠点のない方法として、銀イオンに
よる処理法を採用するものである。
本発明の銀イオン処理には、例えば硝酸銀、酢酸銀、塩
素酸銀のような水溶性銀イオンが使用でき、なかでも硝
酸銀水溶液を使用することが好ましい。硝酸銀水溶液中
の硝酸銀濃度は、0.01〜0.1モル/!が好ましい
硝酸銀濃度が、0.01モル/1未満では、充分な抗菌
性能が得難く、一方0.1モル/lを超える濃度では、
抗菌力を得るうえには問題ないが、光により変色する場
合があるので注意を要する。
なお、本発明の抗菌性繊維における銀イオンの付着量は
、被処理繊維に対し、通常、約1〜約1、OOOppm
、好ましくは約10〜1100ppである。lppm未
満では洗濯後の抗菌性能が不充分となり、一方1,00
0ppmを超えると光による着色度の問題が大きくなる
銀イオンを繊維表面に処理する方法は、前記硝酸銀のよ
うな水溶性銀イオンの水溶液中に被処理繊維を室温下に
おいて一定時間浸漬後、必要に応じて過剰な処理溶液を
例えば水洗除去し、さらに必要に応じて通常の方法で乾
燥する方法が挙げられる。
この処理方法は特別な構造設備を必要とせず、大量生産
が可能な方法である。
本発明の銀イオンによる処理方法は、かかる浸漬法に限
られるものではない。例えば、スプレー法、捺染法など
、従来公知の処理方法は支障なく使用できる。また、銀
イオン処理にあたって、その温度や接触時間は必要とす
る抗菌性に応じ、適宜選択すべきであるが、通常、10
〜100℃、特に30〜90℃程度で5分〜2時間程度
行うのが実用上好ましい。
本発明に供される繊維としては、銀イオン処理がしやす
い点から、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニ
トリルのような合成繊維が好ましく、特にスルホン酸ア
ルカリ金属塩のような、カチオン染料に対する親和性の
あるサイトを有する繊維が適している。その最も好適な
例は、ナトリウムスルホイソフタル酸成分を全酸成分に
対し、0.5〜4モル%程度共重合したポリエステル繊
維を挙げることができる。かかる方法で得た抗菌性繊維
は、処理した繊維単独のみならず、無処理繊維と混編み
または混繊した織編物や不織布状物においても充分な抗
菌性能を有する。
本発明の抗菌性繊維は、このようにして銀イオン処理さ
れた繊維の、菌数測定法で測定した抗菌性が菌数増減値
差で1.6以上であるか、またはシェークフラスコ法で
測定した殺菌率が26%以上の値を示すことを特徴とす
る。
さて、菌試験法としてよく用いられている方法にハロー
テスト法がある。この方法は、菌の増殖に必要な栄養物
中に微生物を懸濁し、同時に寒天を加えてシャーレ中に
固定しく寒天平版)、この上に抗菌処理した被験試料を
接触させる。これを一定温度で一定時間培養すると、抗
菌性を有するものは、試料の周囲の微生物の増殖を抑制
し、微生物が増殖しない。微生物の増殖が抑制されない
部分は、微生物が活発な増殖をするために寒天平版が不
透明になり、増殖抑制された部分との境界が明瞭となる
。増殖抑制された部分は透明であり、これを阻止帯(ハ
ロー)と称し、その大きさは抗菌力と相関し、阻止帯の
大きさを計測することによりその抗菌力を定量化できる
一般に微生物を用いた試験は、微生物の取り扱いに習熟
した者が行い、その操作を行うための特殊な設備器具を
必要とするものである。ハローテスト法は、その中でも
比較的簡便であり、広く利用されている方法である。
しかしながら、この方法は、抗菌性物質が被処理物中か
ら寒天平版中に溶出したとき、初めて阻止帯を形成する
ものである。従って、抗菌性′!lJiが、被処理物に
固定され溶出しないものは抗菌力を有するにもかかわら
ず、阻止帯を形成しないので、この方法で抗菌性を評価
することはできない。
繊維の抗菌性試験法としては、繊維衛生協議会で定めて
いる抗菌効果試験法として、いわゆる菌数測定法および
シェークフラスコ法がある(繊維社発行、抗菌防臭p、
181〜184記載)。
本発明は、銀イオンで処理された繊維の抗菌性を示す特
性として、この菌数測定方法で測定した抗菌性(菌数増
減値差で1.6以上)、あるいはシェークフラスコ法で
測定した殺菌率(26%以上)を採用するものである。
ここで、菌数測定法を具体的に示すと、0.2gの試料
に菌数として約10s/−を含む菌液0.2dを接種し
、37°Cで約18時間培養し、培養前後の菌数を常法
により計測する。
この際、菌数測定法における菌数増減値差は、次式(1
)で表される数値である。
1ogB/A−1ogc/A−(1) (式中、■は無加工試料の18時間培養後の菌数、Wは
無加工試料の培養前の菌数、では加工試料の18時間培
養後の菌数を示す。) また、シェークフラスコ法を具体的に示すと、試料0.
75gをとり、約1CI11に切り、200d三角フラ
スコに入れ、さらに菌数が約1〜2×104ケ/Idと
なるように菌液を加える。1時間振とうし、振とう前後
の菌数を計測する。
この方法で測定する殺菌率は、振とう前の菌数を(A)
、振とう後の菌数を(B)とするとき、次式(If)で
算出される。
((A)−(B))/ (A)xi 00・・ [II
)本発明において、前記菌数測定法における菌数増減値
差が1.6未満、あるいはシェークフラスコ法で測定し
た殺菌率が26%未満の場合、抗菌効果が認められない
菌数測定法における好ましい菌数増減値差は、1.6〜
8.0、またシェークフラスコ法で測定した好ましい殺
菌率は、26〜100%である。
〔実施例] 以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1〜8、比較例1〜4 90デニール/36フイラメントから構成されるナイロ
ン系(実施例1および5L 50デニール/30フイラ
メントから構成されるポリエステル糸(実施例2および
6)、75デニール/72フイラメントから構成される
スルホン酸ナトリウム(例えばナトリウムスルホイソフ
タル酸など)を全酸成分に対し2モル%共重合した共重
合ポリエステル糸(実施例3および7)、75デニール
/36フイラメントから構成されるアクリル糸(実施例
4および8)、110番手の綿糸(比較例1および3)
、90デニール/30フイラメントから構成されるレー
ヨン糸(比較例2および4)を、それぞれ300m1U
取りし、0.01〜0.1M濃度の硝酸銀水溶液各10
0d中にそれぞれ別々に浸漬した。室温1時間後、取り
出して流水中1分間水洗し60゛Cで30分間乾燥した
これらの糸それぞれを、メリヤス編み機を用いてメリヤ
ス編み物とし抗菌性試験を行った。
その結果を第1表および第2表に示す。
この結果に示すように全ての糸が良好な抗菌性能を有す
ることが判明した。
ネ)硝NIB濃度(モル/l) 実施例9〜16、比較例5〜8 実施例1〜8および比較例1〜4で処理作成したそれぞ
れの繊維をメリヤス編み物とし、洗濯を行った。洗濯条
件は、JIS  LO217別表〔1)洗い方103番
に準拠して行い、洗剤は市販家庭用洗剤(花王■製、商
品名:ザブ、綿・麻・レーヨン・合成繊維用、成分:ア
ニオン系界面活性剤25重量%、硫酸塩、炭酸塩、アル
ミノケイ酸塩、酵素、蛍光剤配合)を用いた。
このメリヤス績み物の洗濯10回後の抗菌性能を、第3
表および第4表に示す。
この結果、綿糸、レーヨン糸以外の糸は、全て良好な抗
菌性能を示した。
(以下余白) 〔発明の効果] 本発明によれば、実用的に充分な抗菌性とともに耐洗濯
性など付随的に必要とされる性能を併せもつ繊維を提供
することができる。
特許出願人  帝三製薬株式会社 代理人 弁理士 白 井 重 隆

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)銀イオンで処理された繊維からなり、菌数測定法
    で測定した抗菌性が菌数増減値差で1.6以上、または
    シェークフラスコ法で測定した殺菌率が26%以上を示
    す抗菌性繊維。
  2. (2)銀イオン処理が硝酸銀水溶液により行われたもの
    である請求項1記載の抗菌性繊維。
  3. (3)繊維がポリエステル、ポリアミドおよびポリアク
    リロニトリル系合成繊維の群から選ばれた少なくとも1
    種の合成繊維である請求項1記載の抗菌性繊維。
  4. (4)繊維がポリエステルである請求項3記載の抗菌性
    繊維。
  5. (5)繊維がカチオン染料可染座席を有する請求項4記
    載の抗菌性繊維。
  6. (6)染料可染座席がスルホン酸アルカリ金属塩である
    請求項5記載の抗菌性繊維。
JP2278941A 1990-10-19 1990-10-19 抗菌性繊維 Pending JPH04156850A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112618169A (zh) * 2020-12-30 2021-04-09 广东茵茵股份有限公司 一种抗菌婴儿纸尿裤的制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112618169A (zh) * 2020-12-30 2021-04-09 广东茵茵股份有限公司 一种抗菌婴儿纸尿裤的制备方法
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