JPH04155881A - 積層回路基板 - Google Patents

積層回路基板

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JPH04155881A
JPH04155881A JP28066690A JP28066690A JPH04155881A JP H04155881 A JPH04155881 A JP H04155881A JP 28066690 A JP28066690 A JP 28066690A JP 28066690 A JP28066690 A JP 28066690A JP H04155881 A JPH04155881 A JP H04155881A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、積層回路基板に関するものである。
さらに詳しくは、二軸配向ポリフェニレンスルフィドフ
ィルムと非晶性ポリマからなるシートをベースとした積
層回路基板に関するものである。
[従来の技術] 電気、電子工業分野において機器の小型化、高性能化な
どの観点から、熱及び湿度寸法安定性、耐ハンダ性、耐
薬品性、機械特性などの緒特性がバランスし、かつ柔軟
性、薄物化、コスト的に有利なことなどを兼ね備えた多
層積層回路基板が要求されつつある。
従来、この分野の積層回路基板としては、(1)ガラス
繊維シートなどにエポキシ樹脂を含浸せしめた基材から
なる積層回路基板、■セラミックを基材とした積層回路
基板、またフィルム基材を用いたものは、(3)ポリイ
ミドフィルム、(4)ポリエステルフィルムや(5)非
晶性ポリマからなるシートなどを基材とした積層回路基
板が知られている。
更に、上記の緒特性がバランスしているフィルム基板と
して注目されているものにポリフェニレンスルフィドフ
ィルムがある。二軸配向ポリフェニレンスルフィドフィ
ルムを基材としたプリント配線基板が特公昭55−36
945等で、また未延伸ポリフェニレンスルフィドシー
トを基材としたプリント配線基板が特公昭64−757
9などで提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記の積層回路基板は下記の問題点を有してい
る。
(1)項の積層回路基板は、積層する前の回路基板の厚
さが厚く、積層回路基板の厚さを薄くできない(積層回
路基板の厚さ、面積が決まっていれば、積層数が少なく
なり、高密度回路の形成ができないことを意味する)。
また柔軟性に欠ける。
(2)項の積層回路基板も柔軟性に欠け、コストが高い
(3)項のポリイミドフィルムを基材としたものは、積
層回路基板の厚さが薄くでき、柔軟性、耐熱性等に富む
が、アルカリ薬品に弱いという問題点がある。更に絞り
成形や曲げ成形などの加工が難しい。またコストが高い
(4)項のポリエステルフィルムを基材としたものは、
耐熱性に乏しくハンダ加工が難しい。
(5)項の非晶性ポリマからなるシートを基材としたも
のは、ガラス転移点(以下Tgと略称することがある)
以下での熱寸法安定性は非常によいか、7g以上の温度
にさらされるとシートか急激に軟化し、積層回路基板の
平面性が著しく低下してしまう。また有機溶剤等の耐薬
品性にも乏しい(軟化したり、フラッフを発生したりす
る)。
また、二軸配向ポリフェニレンスルフィドフィルムを用
いたものは、耐熱性、耐薬品性、吸湿寸法安定性、高周
波に対する安定性、難燃性、機械特性等に優れているか
、熱による収縮率が大きく、また、未延伸ポリフェニレ
ンスルフィトシートを用いたものは、耐熱性(高温時に
軟化する)、機械特性の点でこの分野への適用が制限さ
れていた。
本発明は、積層回路基板の厚さを薄くし多層化すること
、及び柔軟性を付与する必要があることからフィルム基
材を用い、かつ耐熱性、熱及び湿度による寸法安定性、
耐薬品性、機械特性などの緒特性にバランスした積層回
路基板を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するために、(1)二軸配向
ポリフェニレンスルフィドフィルム層(A層)とガラス
転移点が180℃以上である非晶性ポリマからなるシー
ト層(B層)と、電気回路(6層)とが積層されてなる
積層回路基板、および、(2)B層を構成する非晶性ポ
リマのガラス転移点が180〜290℃であり、かつA
層、B層、6層が接着剤を介することなく積層されてい
ることを特徴とする上記(1)項の積層回路基板とする
ものである。
、本発明において、A層を構成する二軸配向ポリフェニ
レンスルフィドフィルム(以下PPSフィルムと略称す
ることがある)とは、ポリーP−フ二二しンスルフィド
を主成分とする樹脂組成物を溶融成形し、二軸延伸、熱
処理したフィルムである。
該フィルムの厚さは、5〜500μmの範囲が好ましい
本発明においてポリーP−フ二二しンスルフィドを主成
分とする樹脂組成物(以下、PPS系組成物と略称する
ことがある)とは、ポリーP−フェニレンスルフィドを
90重量%以上含む組成物を言う。
PPSの含有量が90重量%未満では、組成物としての
結晶性、熱転移温度等が低くなり、該組成物からなるフ
ィルムの特長である耐熱性、寸法安定性、機械的特性な
どを損なう。
該組成物中の残りの10重量%未満はPPS以外のポリ
マ、無機または有機のフィラー、滑剤、着色剤、紫外線
吸収剤などの添加物を含むことも、本発明の目的を害し
ない範囲なら差し支えない。
該樹脂組成物の溶融粘度は、温度300°C1せん断速
度200  sec”のもとで500〜12000ポイ
ズ(より好ましくは700〜10000ポイズ)の範囲
がフィルムの成形性の点で好ましい。
該樹脂組成物の溶融粘度は、最終的に得られる二軸配向
ポリ−P−フェニレンスルフィドフィルムの溶融粘度に
等しい。
本発明においてポリーP−フェニレンスルフィドとは、
繰り返し単位の70モル%以上(好ましくは85モル%
以上)が構造式+−o−s−hで示される構成単位から
なる重合体をいう。係る成分が70モル%未満ではポリ
マの結晶性、熱転移温度等が低くなりPPSを主成分と
する樹脂組成物からなるフィルムの特長である耐熱性、
寸法安定性、機械的特性等を損なう。
繰り返し単位の30モル%未満、好ましくは15モル%
未満であれは共重合可能なスルフィド結合を含有する単
位が含まれていても差し支えない。
本発明において、B層を構成する非晶性ポリマからなる
シートとは、いかなる条件下でも結晶化が不可能なポリ
マ、あるいはきわめて低い結晶性のポリマを熱又は溶媒
中に溶解してシート状に成形したものをいう。係るポリ
マの例としては、ポリフェニレンスルフィドスルホン、
ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイ
ミド、ポリパラバン酸、ボリアリレートなどを挙げるこ
とができる。更に本発明の非晶性ポリマからなるシート
のガラス転移点は180℃以上である必要がある。該温
度が180℃未満では、高温にさらされたときにシート
が軟化し変形したり、PPSフィルムの熱収縮率を抑え
る効果がなく本発明の目的が達成できなくなる。また、
本発明の積層回路基板の各層が熱融着で接合される場合
の上記シートのTgは180°C〜290℃の範囲であ
ることが好ましい。180℃未満では前述と同様の理由
で問題があり、逆に290℃を越えるとPPSフィルム
の融点以上になりPPSフィルムの配向度がくずれるこ
とがあり、ともに好ましくない。
ここでガラス転移点とは、ガラスや高分子のように結晶
構造を持たない物質(非晶性)が不規則な構造のまま固
まる温度をいい、該温度以上では、物理的性質が急激に
変化する。
該シートの厚さは、10〜500μmの範囲内が好まし
く、該シート中に滑剤などの無機又は有機のフィラーや
添加剤、別の樹脂などを含むことも、本発明の目的を害
しない範囲内なら差し支えない。
本発明の0層を構成する電気回路とは、導体を種々のパ
ターンに形成した電気の通路で、該導体は銅、アルミニ
ウムなどの金属または、銅、銀、カーボンなどを含有す
る導電性塗料が通常用いられる。導体部の厚さは、06
1〜50μmの範囲が、この後の加工性の点で好ましい
。また該電気回路に電気、電子部品が実装されていても
よい。
本発明の積層回路基板は、上記のPPSフィルム(A層
)、非晶性ポリマからなるシート(B層)及び電気回路
(C層)が各−層以上含まれていて積層されているもの
である。また積層は、接着剤を介在させても、させなく
てもよいが、非晶性ポリマからなるシートのTgが18
0℃〜290°Cの範囲である場合は、接着剤を介さず
に積層する方が、接着剤の熱分解、吸湿特性、耐熱性等
が積層回路基板に悪影響を与えないので本発明の目的を
達成しやすい。
ここで接着剤とは、上記の各層を接合するための目的に
用いられる上記3層以外のものである。
一方、本発明のPPSフィルム、非晶性ポリマからなる
シート層に、接着剤を介さず接合する目的で、コロナ放
電処理、プラズマ処理、プライマー処理、紫外線や電子
線照射などの表面処理が1μm未満の厚さの範囲で行な
われていることは差し支えない。
また、該積層回路基板の各層の積層数は特に限定されず
、必ずしもA層、B層の両方の面に0層が積層されてい
る必要もない。またA層とB層が必ずしも接して積層さ
れていなくてもよい。また、該積層回路基板の各層の厚
さが必ずしも同じである必要もなく、積層回路基板の形
状も特に限定されない。また各層の面積が同じである必
要もない。
例えば、該積層回路基板の構成層のうちの一層あるいは
複数層の回路基板が、該積層回路基板の外部につき出し
ていてもよい。すなわち回路基板の少なくとも一部にお
いて本発明の前記積層要件を満足するならば、かかる回
路基板は本発明の目的を達成し得るのである。
ここで本発明の積層回路基板の積層構成の例を挙げてみ
る。例えば7層積層回路基板を考えると、C/A/C/
B/C/A/C,B/C/A/B/C/B/A、C/A
/B/A/C/B/A1C/A/C/B/C/B/C,
A/C/B/C/B/C/Aなどを挙げることができる
また、該積層回路基板のA層とB層の各々の総厚みの比
率(AT/B□)は、0.3〜3.0の範囲が好ましい
。AT /BTが0.3未満であると、積層回路基板が
高温にさらされると変形したり、熱及び薬品に対する耐
性の向上がしにくく、逆に3.0を越えると熱収縮率を
押えにくくなる。
また、該積層回路基板の厚さは特に制限されないが、2
0〜2000μmの範囲内が積層の加工性及び柔軟性の
うえで好ましい。
[製造方法] 次に、本発明の積層回路基板の製造方法を述べる。
本発明に用いるPPSは、硫化アルカリとパラジハロベ
ンゼンとを極性溶媒中で高温高圧下に反応させて得られ
る。特に、硫化ナトリウムとバラジクロルベンゼンをN
−メチルピロリドン等のアミド系高沸点極性溶媒中で反
応させるのが好ましい。この場合、重合度を調整するた
めに、力性アルカリ、カルボン酸アルカリ金属塩等のい
わゆる重合助剤を添加して、230〜280℃で反応さ
せるのが最も好ましい。重合系内の圧力および重合時間
は使用する助剤の種類や量および所望する重合度等によ
って適宜決定する。得られた粉状または粒状のポリマを
、水または/および溶媒で洗浄して、創製塩、重合助剤
、未反応モノマー等を分離する。
このポリマを二軸配向フィルムに成形するには、押出機
により溶融された該樹脂を口金から定量的に金属ドラム
の上にキャスティングし、急速冷却することによって無
配向、非晶状態のシートを得て、該シートを周知の方法
で二軸延伸、熱処理する。延伸は長手方向、幅方向とも
90〜110℃で3.0〜4.5倍の範囲でおこなう。
熱処理は240°C〜融点の範囲で、定長または15%
以下の制限収縮下に1〜60秒問おこなう。さらに、該
フィルムの熱的寸法安定性を向上させるために、一方向
もしくは二方向にリラックスしてもよい。
本発明に用いる非晶性ポリマは、例えばポリエーテルイ
ミド、ポリフェニレンスルフィドスルホン、ポリエーテ
ルスルホン、ポリスルホン、ボリアリレートなどを挙げ
ることができる。
該ポリマをシートに成形するには、7g以上の温度に加
熱し、押出機により軟化した該ポリマを口金から定量的
にキャストして成形するが、上記の温度に加熱した熱板
プレスでプレスしてシート状に成形することができる。
また該ポリマを溶媒に溶解し、周知の溶液製膜法でシー
トを得ることもできる。
次に上記PPSフィルム、非晶性ポリマからなるシート
及び電気回路を積層する。積層に先がけて、PPSフィ
ルム及び非晶性ポリマからなるシートに電気回路を形成
させる。その方法は、アルミニウム、銅などの金属箔を
熱融着又は接着剤を介して積層するか、上記の金属を真
空蒸着法、メツキ法などの方法で金属層を設け、塩化第
2鉄水溶液などで所望する回路パターンをエツチング加
工で形成させる。また、銀、銅、カーボンなどを含有し
た導電性塗料をシルク印刷法などの方法で回路パターン
を形成し、必要に応じて該塗料を熱または紫外線などで
硬化せしめる。得られた回路基板を積層し積層回路基板
とする。
接着剤を介して積層する方法は、上記の回路基材の片方
の面にエポキシ系、シリコン系、ウレタン系などの耐熱
接着剤を周知の方法で塗布し、該接着剤に存在する溶媒
を乾燥し、該接着剤の軟化点以上の温度で熱プレスして
積層する。接着剤の塗布方法は、リバースコータ、グラ
ビアコータなどで連続コーティングするか、メタリング
バー、アプリケータなどでテーブルコーティングする。
また、塗布は回路基板を製造する前にフィルム、シート
に行なってもよい。溶媒の除去は、溶媒の沸点付近の温
度で必要最少限の時間で行なうのが好ましい。また積層
方法は、熱板プレス法や加熱ロールプレス法などを用い
ることができる。その後、必要に応じて接着剤を硬化せ
しめる。
一方、熱融着で積層する方法は、使用する非晶性ポリマ
からなるシートの7g以上、290’C以下の温度条件
で、熱板プレス法、加熱ロールプレス法などの方法で積
層していく。該プレス圧力は1.0〜20 kg 、/
 crlの範囲内が積層加工上好ましい。また、インパ
ルスや超音波でも積層することができる。
また、上記の積層において、回路基板を1層ずつ積層し
ても数層同時に積層してもよい。
また、金属箔をあらかじめ前述のエツチング加工で回路
化し、PPSフィルムと非晶性ポリマからなるシートと
ともに上記の条件で積層することもできる。
更に、回路基板の製造及び積層回路基板の製造に先がけ
て、コロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、
プライマー処理、サンドブラスト処理及び化学的処理な
どの易接着化を目的とした表面処理が厚さ1μm以下で
行なわれているものが好ましい。
[発明の効果] 本発明は、上記の構成とじたことにより、従来のPPS
フィルムの問題点であった熱寸法安定性及び非晶性ポリ
マからなるシートの問題点であった耐熱性(高温時の熱
変形)、耐薬品性が解消し、各々のフィルム、シートの
もつ特性を生かした積層回路基板となった。更に、厚さ
が薄く、多層化がはかれ、かつ柔軟性をもつ高機能性を
有する。
[用途] 通常の積層回路基板はもとより、厚さを薄く、多層化を
必要とする積層回路基板の分野に最適である。更に、絞
り成形、折り曲げ成形、アールをもたせた成形などが可
能なので異形積層回路基板の分野にも適している。また
、本発明の積層回路基板の少なくとも片方の面に金属、
繊維シートなどを積層したり、樹脂でモールドしてもよ
い。
[特性の評価方法] 次に本発明の記述に用いた、特性の評価方法および評価
の基準を述べる。
(1)非晶性ポリマからなるシートのガラス転移点積層
回路基板より、非晶性ポリマからなるシートを取り出し
、示差熱分析法(DSC法)で測定した。
(2)熱収縮率 積層回路基板を100mm角に切り出し、顕微鏡で更に
各辺の長を正確に読みとる(αmm)。次に240℃の
温度(遠赤外方式加熱)に加熱した炉に該基板を5分間
エージングした後、上記の各辺を正確に測定する(βm
m)。次式で熱収縮率(%)を求め、大きい側の熱収縮
率で表示した。
”X100  (%) α (3)耐ハンダ性 260℃の温度にセットしたハンダ洛中に、20mm角
に切り出した積層回路基板を10秒間浮かべ、次の基準
で目視による評価を行った。
○:全く変化なし △ニ一部に軟化による変形が見られる ×:全面に波打ち又は折れ曲がりなどの変形があり、軟
化が激しい (4)耐薬品性:A 10%の力性ソーダ中に3日間浸漬した後の引張り伸度
(ASTM−D−638−72に準じた測定)を測定し
、初期値に対する保持率を求め、次の基準で判定した。
○:伸度の保持率が80%以上 △:伸度の保持率が60以上80%未満×:伸度の保持
率が60%未満 (5)耐薬品性:B 積層回路基板を5cm角に切り出し、50℃の温度にセ
ットしたトルエン中に浸漬し、該基板の変化を次の基準
で目視により評価した。
○:数分間浸漬しても全く変化しない。
△ニ一部が変形したり、白化したりする。
×:変形、白化が激しい。
6)柔軟性 積層回路基板を10mm幅X100mm長さに切り出し
、長手方向に手で曲げたときの柔軟性で評価した。
○:簡単に曲げることができる。
△:曲げることはできるが、かなり力が必要である。
×:はとんど曲げることが不可能である。
■ 成形性 半径3cmの半円状の雄雌形の金型に積層回路基板をセ
ットし、300℃以下の適性温度(成形2度が300℃
以上だと実用的でない)でプレスに形したときの成形状
態を次の基準で判定した。
○:はぼ所定のアールに成形できる。
△:所定のアールの1層2程度まで成形がi能。
×:全く成形できない。
[実施例] 次に本発明を実施例を挙げて詳細に説明する。
実施例1 (1)本発明に用いる二軸配向PPSフィルム(76層
)の調整。
東し■製“トレリナ”タイプ3000の25hm厚さを
用いた。
2)非晶性ポリマからなるシート(B層)の調πユニチ
カ■製“エンプレート”Ulの25μバ厚さを用いた。
(3)回路基板の作成 上記(1)、(2>のフィルム、シートの両方の面にア
ルゴン雰囲気中で減圧プラズマ処理をした。
4   次に上記のフィルム、シートのそれぞれの片面
(に紫外線硬化タイプの銅ペーストをスクリーン印刷法
で印刷し、紫外線で該ペーストを硬化せしめ、電気回路
(C層)を積層した(C/A、C/B)。
■(4)積層回路基板の作成 (3)で作成した2種類の回路基板(C,/A、C,/
B)をC/Aを6層、C/Bを5層交互に重ね合わせ(
C/A/C/B・・・・・・C/B/C/A) 、23
0℃の温度で5kg/cdの圧力下で熱圧着し、積層総
数22層の積層回路基板(基板−1)を得た。
(すなわち、積層単位(C/A/C/B)が5層積層さ
れ、さらに積層単位(C/A)が1層積層されている。
以下このような積層構成を(C/A/c/B)5 C/
Aと表示する。) E   実施例2 1(1)非晶性ポリマからなるシートの調整オートクレ
ーブにビス(4−クロロフェニル)スルホン1160.
2g (4,04g−mol) 、炭□  酸ナトリウ
ム424g (4,OOg−n+ol) 、酢酸ナトリ
ウム328g (4,00g−mol) 、硫酸水素ナ
トリウム380. 2g (4,00g−mol)、N
−メチル−2−ピロリドン1587.5g (16、O
Og−mol)及び脱イオン水108g(5゜00 g
−mol)を仕込み、撹拌しながら混合物を約1時間か
けて266Cから2oo℃まで加熱し、200℃で3時
間維持した。
次いで、N−メチル−2−ピロリドン1200m1及び
脱イオン水200 mlの混合物を約2時間かけて注入
した。更に撹拌しながら約150℃まで低下させ、更に
ゆっくり室温まで冷却した。得られたポリマを水、湯で
数回洗浄し、ポリフェニレンスルフィドスルホンのポリ
マを得た。
該ポリマを120℃の温度で15時間真空乾燥し、30
0℃の温度で、3kg/cdの圧力下でプレスし、25
μm厚さのシートを得た。
■ 回路基板の作成 実施例1のPPSフィルム及び上記のポリフェニレンス
ルフィドスルホンのシートの両面に184− 9層m%
 253.7層mにピークをもつ紫外線を120秒間照
射した。
更に該フィルム、シートのそれぞれの片面に実施例1の
条件で回路基板を作成した。
(3)積層回路基板の作成 上記の2種類の回路基板を、実施例1の方法で熱圧着し
、実施例1と同じ積層構成(積層総数22層)の積層回
路基板を得た。温度は260℃、圧力は10kg/ca
rであった(基板−2)。
実施例3 (1)非晶性ポリマからなるシートの調整住友ベークラ
イト■製“スミライト″FS−5300のポリエーテル
スルホンフィルムを温度300℃、圧力10kg/ca
l”の熱プレスで、25μ、38μm、100μm、1
25μmの4種類のシートを得た。
(2)二軸配向PPSフィルムの調整 車し■製“トレリナ”タイプ3000の25μ、38μ
m150μm1及びタイプ2000の12μmの4種類
のフィルムを準備した。
(3)積層回路基板の作成 上記のフィルム、シートの片面に実施例1の条件で回路
基板を作成し、温度260℃、圧力10kg 、/ a
dの条件で積層総数10層の6種類の積層回路基板を得
た。(積層構成(C、/ A / C/ B ) 2C
/Aとする) 下記に6種類の積層回路基板のA、B層の総厚み比率(
A、/BT )を示す。
実施例4 (1)非晶性ポリマからなるシートの調整三井東圧化学
■製LARC−TP Iのポリケトンイミドの25μm
シートを用いた。
(2)積層回路基板の作成 実施例1と同様にして、PPSフィルム及び上記のシー
トに回路を形成し、温度280℃、圧力10kg/cr
Iの条件下で熱圧着し、積層総数22層の積層回路基板
(基板−9)を得た。
実施例5 (1)非晶性ポリマからなるシートの調整東燃石油化学
■製のポリパラバン酸シート(25μm)を用いた。
(2)積層回路基板の作成 実施例1と同様にし、回路基板を作成し、温度290℃
、圧力10kg/cnfの条件下でPPSフィルムベー
スの回路基板と熱圧着し、積層総数22層積層回路基板
を得た(基板−10)。
比較例1 実施例1で用いたPPSフィルムの回路基板を重ねて、
温度270°C1圧力10kg/crtの条件で積層し
、積層総数22層の積層回路基板(基板−11)を得た
(積層構成(C/A)11とする)。
比較例2〜6 実施例1〜5の非晶性ポリマからなるシートの回路基板
を重ねて、実施例1〜5の条件で積層し、積層総数22
層の積層回路基板(基板−12〜16)を作成した(積
層構成(C/B)11とする)。
比較例7 ポリイミドフィルム“カプトン” 100H(デュポン
社製(P層))に実施例1の条件で回路を形成した。(
C/Pとする)更にエポキシ系の接着剤“ケミットエボ
キシ”TE−5920(東し■製)を介して積層総数2
2層の積層回路基板を得た。接着剤の厚さは5μmとし
、150℃、1時間の条件で硬化させた(基板−17、
積層構成(C/P)□1とする)。
比較例8 厚さ100μmの片面銅張りのガラスエポキシ基板(E
層)を用い、該基板の銅剣を塩化第2鉄水溶液でエツチ
ング加工し、回路を形成した。
(C/Eとする)比較例7の条件で積層総数6層の積層
回路基板を得た(基板−18、積層構成(C/E)3 
とする)。
[評価] 実施例1〜5及び比較例1〜8の積層回路基板の特性を
第1表に示す。
本発明の積層回路基板は、二軸配向PPSフィルムの熱
寸法変化及び非晶性ポリマからなるシートの耐熱性、耐
薬品性を同時に解消し、柔軟性、成形性をもつ高機能の
積層回路基板になることがわかる。また実施例3から上
記の特性を得るにはAT/B、を0.3〜3.0の範囲
にするのが有利であることもわかる。
一方、ポリイミドフィルムを用いたものは、アルカリ性
に弱く、成形性に乏しい。更にガラス−エポキシ含浸基
板を用いたものは、多層化できず、柔軟性、成形性に乏
しいことがわかる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)二軸配向ポリフェニレンスルフィドフィルム層(
    A層)と、ガラス転移点が180℃以上である非晶性ポ
    リマからなるシート層(B層)と、電気回路(C層)と
    が積層されてなる積層回路基板。
  2. (2)B層を構成する非晶性ポリマのガラス転移点が1
    80〜290℃であり、かつA層、B層、C層が接着剤
    を介することなく積層されていることを特徴とする特許
    請求の範囲第(1)項記載の積層回路基板。
JP28066690A 1990-10-18 1990-10-18 積層回路基板 Expired - Lifetime JPH0719940B2 (ja)

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