JPH0415510Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、育児用カレンダーに関するものであ
る。

［従来の技術］ 子供が誕生した場合、その成長過程を記録する
ために育児ノートをつけるようなことは一般に行
われている。このような育児ノートには、子供の
発育状況や動作、表情、各種できごとなど、育児
に関する情報が逐次記録されるが、それらの情報
をいちいちノートに詳細に記載するのは比較的面
倒な作業であり、あとで記録を見直す場合にも分
りにくいため、それらを簡単且つ明瞭に記録でき
るものが要求される。

育児ノートをメモ欄を有するカレンダー形式に
すれば、上記情報だけでなく、定期検診や予防接
種などの行事、予定等に関する情報をも同時に記
入できるので便利であると共に分り易いが、それ
らの記入が煩雑であることには変りなく、また、
誕生から満１歳を過ぎるまでの間の記録をとろう
とすれば、２冊の育児ノートが必要となつて不経
済である。

［考案が解決しようとする問題点］ 本考案の課題は、誕生月に関係なく満１歳を過
ぎるまで続けて使用することができ、しかも、各
種育児情報を表示及び記録できるようにすること
によつて育児書、育児ノート、アルバムなどとし
ても使用できるようにした育児用カレンダーを提
供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記課題を解決するため、本考案の育児用カレ
ンダーは、誕生月から翌年の誕生月までの13ケ月
分の月間日割表と月齢毎の育児情報表示・記録欄
とを、誕生月から初めて各月毎に順次見開き２頁
に配設することにより一まとめとしたカレンダー
本体と、育児に関する行事、予定、メモ等を表記
し、カレンダー本体における日割表または育児情
報表示・記録欄に貼着可能としたシールとからな
ることを特徴とするものである。

［実施例］ 以下、本考案の実施例を図面を参照しながら詳
細に説明するに、本考案のカレンダーは、第１図
に示すカレンダー本体１と、第２図に示すシール
２とからなつている。

上記カレンダー本体１は、第３図及び第４図に
具体的に示すように、見開き２頁の一方の頁に１
ケ月分の月間日割表５を表示した日割表表示欄３
を設けると共に、他方の頁にその月に対応する月
齢児用の育児情報に関する表示・記録欄４を設け
たもので、誕生月から翌年の誕生月までの13ケ月
分の日割表５及び育児情報表示・記録欄４を、誕
生月の日割表５及び育児情報表示・記録欄４を最
初の見開き頁に配設して一ケ月毎に順次綴ること
により一まとめに構成されており、上記育児情報
表示・記録欄４には、乳幼児の月齢を表示する月
齢表示欄６、当該月齢児に関する発育状況や育児
アドバイス、定期検診や予防接種等の行事、予
定、その他必要な情報を育児者に提供するための
情報表示欄７、乳幼児の名前、生年月日、身長、
体重等の情報を記録するための情報記録欄８、写
真を貼付したり、イラスト、手形、足形等を記し
ておくためのアルバム欄９、親から乳幼児へのメ
ツセージや気づいた事柄などを記録しておくため
のメツセージ欄１０などが設けられている。な
お、乳幼児の名前及び生年月日は、０ケ月用の育
児情報表示・記録欄４のみに記載するようにすれ
ばよい。

上記日割表５及び育児情報表示・記録欄４は、
その一方が必ず各見開き２頁の始めの頁にくるよ
うに配列してもよいが、第３図及び第４図に示す
ように、１枚の紙の表裏面に相前後する月の日割
表同士及び育児情報表示・記録欄同士を設けるこ
とにより、月が変る毎にそれらが交互に各見開き
２頁の始めの頁にくるように構成してもよく、こ
のように構成した場合には、日割表５と育児情報
表示・記録欄４との組合せを変更することができ
るので便利である。

また、上記シール２は、第２図に示すように、
その表面に上記日割表５に記入すべき事項、例え
ば、「お誕生」、「３ケ月検診」、「BCG接種」など
のようなできごとや行事、予定等の事項を、文字
や記号、図柄などにより表記し、それを上記日割
表５の所定の欄へ貼付するようにしたもので、シ
ール２の裏面には接着剤を予め塗布しておき、他
数のシール２，２……を台紙１１上に剥離可能に
貼着させておくのが便利である。なお、このシー
ル２は育児情報表示・記録欄４に貼付することも
できる。

次に、上述した育児用カレンダーの使用方法に
ついて説明する。即ち、子供が誕生すると、誕生
月の月間日割表５が始めの見開き頁にあるカレン
ダーが用意される。そして、第３図に示すよう
に、日割表５の所定欄に、例えば「お誕生」、「お
七夜」、「出生届け」など、できごとやその後の行
事、予定等を表記したシール２がそれぞれ貼付さ
れる。

一方、育児情報表示・記録欄４には、その情報
記録欄８に乳幼児の名前、生年月日、誕生時の身
長、体重などが記録され、また、アルバム欄９に
は、写真やイラスト、手形、足形などが貼付また
は記録される。さらに、メツセージ欄１０には、
我子に対する親からのメツセージが記載される。

また、上記育児情報表示・記録欄４における情
報表示欄７には、０ケ月児を対象とする育児アド
バイス、行事、予定等が表示されており、従つ
て、これらのものから０ケ月児の育児に必要な情
報を得ることができる。

即ち、上記育児用カレンダーは、単なるカレン
ダーとしてのみでなく、育児ノート、アルバム、
育児書としての機能をも兼備するものである。

月が改まると、第４図に示すように、上述した
場合と同様にして所定事項を記載したシール２を
日割表５に貼付し、育児情報表示・記録欄４に
は、月齢毎に上述したような情報を記録する。ま
た、その月齢に応じた育児情報は、各情報表示欄
７から得ることができる。

かくして上記カレンダーは、13ケ月に達するま
で続けてそれを使用することができる。

［考案の効果］ 上記構成を有する本考案の育児用カレンダーに
よれば、誕生月から翌年の誕生月までの13ケ月分
の月間日割表と月齢毎の育児情報表示・記録欄と
を、誕生月から初めて各月毎に順次見開き２頁に
配設することにより一まとめとしたので、誕生月
が何月であるかに関係なく一冊のカレンダーを子
供が満一歳になるまで１年間続けて使用すること
ができ、また、月間日割表には、所定事項を表記
したシールを貼付するようにしたので、いちいち
筆記具で記入する場合に比べて情報の記録が非常
に容易である。

更に、各月毎の月間日割表と育児情報表示・記
録欄とを順次見開き２頁に配設したので、カレン
ダーとしてだけでなく、育児書、育児ノート、ア
ルバムなどの機能をも同時に兼備させることがで
き、使用性が著しく向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の育児用カレンダーを構成する
カレンダー本体の斜視図、第２図は同シールの正
面図、第３図及び第４図はそれぞれカレンダーの
使用状態を示す異る頁を開けた状態の斜視図であ
る。 １……カレンダー本体、２……シール、４……
育児情報表示・記録欄、５……日割表。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 誕生月から翌年の誕生月までの13ケ月分の月間
   日割表と月齢毎の育児情報表示・記録欄とを、誕
   生月から初めて各月毎に順次見開き２頁に配設す
   ることにより一まとめとしたカレンダー本体と、
   育児に関する行事、予定、メモ等を表記し、カレ
   ンダー本体における日割表または育児情報表示・
   記録欄に貼着可能としたシールとからなることを
   特徴とする育児用カレンダー。