JPH04154201A - 位相追尾型fm復調回路 - Google Patents

位相追尾型fm復調回路

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JPH04154201A
JPH04154201A JP27819590A JP27819590A JPH04154201A JP H04154201 A JPH04154201 A JP H04154201A JP 27819590 A JP27819590 A JP 27819590A JP 27819590 A JP27819590 A JP 27819590A JP H04154201 A JPH04154201 A JP H04154201A
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JP
Japan
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signal
tracking
circuit
tracking filter
phase
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Pending
Application number
JP27819590A
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English (en)
Inventor
Yukinobu Ishigaki
石垣 行信
Kenichi Mizuno
健一 水野
Katsuo Okuaki
克夫 奥秋
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はFM負帰還方式(形式)のFM復調回路に係り
、特に、FMスレシホールドレベルの改善に最適な位相
追尾型FM復調回路に関する。
〔技術的背景〕
FM負帰還方式のFM復調回路として、FM復調器とそ
の前段に設けたベテロダイン回路の電圧制御発振器の発
振周波数を、FM復調信号でフィードバック制御するこ
とにより、中間周波の帯域幅を狭くしてFM61調する
FM負帰還(負饋還)方式や、PLL (位相同期ルー
プ)によるFM復調回路が知られている。また、その他
例えば本出願人になる特公昭56−47722号に開示
、記載された被角度変調波信号の復調方式や、特公昭6
2−8962号に紹介された“位相追尾ループによるF
M復調回路”等があり、電圧制御1発振器を使用しない
FM負帰還方式のFM復調回路として知られている。
これらの基本となっているのはP T L (Phas
eTracking Loop)復調方式で、これは位
相追尾ループで構成されるFM復調方式であり、本出願
人会社のオリジナル技術である。今までに、PTL復調
方式によるディスクリート4チヤンネル(いわゆるCD
−4)レコード再生用デイモジュレータの開発や、PT
L−FMチューナを数機種商品化した実績を持ち、高感
度、高選択度のFMチューナとして国内外で好評を博し
、関連の学会でも高い評価を得ている。
具体的には、FM復調部の入力部に狭帯域な帯域通過特
性を持つトラッキングフィルタを設け、このフィルタの
入力信号と出力信号とを位相比較し、その誤差出力(復
調出力)をトラッキングフィルタに供給して、このフィ
ルタの同調周波数をFM信号の瞬時周波数に追尾させる
。これにより、トラッキングフィルタでは一種の逆変調
作用を伴い乍ら、トラッキングフィルタの入力FM信号
と逆変調の被ったフィルタ出力とを位相比較してFM変
調を行なうという、−巡のフィードバック制御からなる
FM変調法がある。
PTL復調方式のオリジナリテイ−は、発信部を持たな
いFM負帰還によるFM復調技術であり、次のような様
々な優れた特長を持っている。
■基本的な特長の他に、応用に有った特長を引出せる。
■従来のFM負帰還方式やPLL復調と同様にFMスレ
シホールドレベルが改善できる(等測的に高感度受信が
できる)。
■負帰還動作により、復調動作が安定化される(AC帰
還よりもDC帰還の利得が大きいので、ループ内の回路
部品の温度特性、経時変化特性等が抑えられる)。
■負帰還作用により、復調における直線性(微分利得)
が改善され、低歪率な復調が行なえる。
■過変調時にPLL復調に見られる過変調ノイズ(折返
しノイズ)は生じない。
■発振回路を持たないため、従来のFM負帰還方式やP
LLff1調に見られる発振成分の入力部への戻り問題
(感度低下を来たす)や他回路への干渉問題は原理的に
生じない。
■回路構成が比較的簡単なのでコストが易く、民生機器
や業務機器等幅広い応用が可能である。
〔従来の技術〕
PTL復調の基本原理について説明する。ここでは、コ
ードレス電話への応用に適するバイパス型トラッキング
フィルタを用いたPTL回路を例に挙げて動作説明をす
る。
第4図は従来のPTL復調回路の代表例であり、図中5
はトラッキングフィルタ(追尾フィルタ)、7はリミタ
、9はLPF (低域r波器)、16は直流増幅器、1
8は±90度型の位相比較器である。
第5図に追尾フィルタ5のみを取出して示す、可変容量
コンデンサC,は復調出力f(t)で時間と共に容量が
変化するとすれば、 Cx −Co”AC−f(t)・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・(1)(但し、AC:可変容量コ
ンデンサCxの感度)で表わすことができる。
ここで、f(t)=Oのときの静止伝達関数T(P)は
、T(jW) =C/ (C+Cx)X (J(lJ)
’÷[(声)2+声/ ((C+ Cx) R)+1/
 (L (C+Cx))] =Go(P)り/((jW)’+ωo(泗)  / Q
 + ωn’  )  ・” (2>と表わすことがで
きる。従って、上式より、◆ Q=ω。(C十Cx)R =R(L (C十Cx) l ”/ L・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・(3)Go =C/ (
C十Cx)     ・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・(4)ωo = (L (C+Cx))→
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5
)H= (C+Cx)R/CX ((C+ Cx)/j
 ) ” (6)(但し、R:ダンプ抵抗R1の抵抗値
)となる。
第6図にこの周波数特性(曲線(肴)と位相春性(曲線
仲))を示す。
ここで、復調出力をトラッキングフィルタ5に供給して
、このフィルタ5の振舞いを調べてみる。
即ち、第(1)式を第2式に代入し、求めるトラッキン
グフィルタ5の伝達量数丁(声、1>を計算すると、T
(jW、t) = <jW)’X [(Ca+ dc;
F(t)+C)(声)2÷c  十 < jl&+ >
  /RC±  1/LCコ −1 ・・・・・・ (
7)となる、ここで、f(t)=0のときのトラッキン
グフィルタ5の共振周波数はFM信号のキャリア周波数
と等しくωCであるとし、従って、ωc = LL (
C+Co)) ’  ・・・・・・・・・・・・・・・
(8)とすれば、トラッキングフィルタ5の伝達関数T
()(2)、1)は次のようになる。
T(声、t) = [A (J(t)/C−jX I 
L (C+Co)l ”/RC] −’・・−−−−(
’a)トラッキングフィルタ5に、無変調キャリアCm
n(i)を供給して動作を解析すると、Cnv(t) 
=eXp(J ωct)    ・”・”・”(1G)
なので、トラッキングフィルタ出力Cnw+’(j)は
、第9式より、 Cm、′〔j)=eX+)[J((ic)ct+4 K
   tan−’ (ACX Rf(t)/ r丁■で
7彰ゴ))]・・・・・・(11)となる、即ち、無変
調キャリアCrm(j)はtan−’[acRf(t)
/ (L (C十Co))’]分の量の逆変調を、被る
ことを意味する。
次に、PTLの基本構成における動作を解析する。FM
信号C(t、)は次のように表わせる。
C(t) =eXEl[j(ωct+ f”u (λ)
dλl ・−・−、−(12)また、$(t)=Oにお
いて、トラッキングフィルタ5及びリミタ7を経たFM
信号Co(t)は、次のようになる。
Co(j)” eXDl(ωct +f”J−1(λ)
dλ−τμ(t)十π/2)]   ・・・・・・・・
・・・・(13)但し、τニドラッキングフィルタの群
遅延μ(t):変調信号 即ちこれは、従来のクオドラチュア復調における移相回
路とリミタ7を通った信号そのものである。なお、第(
ロ)式では変調信号μ(1)はキャリア角周波数ωCに
比べて十分率さな周波数偏移を与えるという条件を考慮
している。CQ>ACの条件を付与すると、群遅延τは
、 τLr2CoR・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・(14)となる0以上の第at+、@、GQ式か
ら、トラッキングフィルタ5とリミタ7を経たFM信号
C’(t)は、C’(t)−j eXI)[j(ωct
 + f”u (λ)dλ−2CoRu(t)  AC
Rf(t)÷Er口s賃万)1・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・(15)となる、ただし、tan
” [acRf(t) (L (C十Co))→]は小
さな値なので、 jan−’ [acRf(t) (L (C+Co))
→]”F acRf(t) (L (c+Co))→と
している。従って、FM信号C(t)とトラッキングフ
ィルタ5の出力信号C’(t)との位相比軟により、誤
差出力信号Er(t)が得られる。
Er(t)=−sin[2Co R,u(t) + a
cRf(t)X (L (C+Co)l→]・・・・・
・・・・・・・・・・(16)この第(2)式において
、c+c、scoであり、正弦関数の[]内は値が十分
率さいので、誤差出力信号Er(t)は、 Er(t) Lf(2Co Rμ(t)十A CRf(
t) (L Co)→) ・−・−−−−−・−(17
)としても差支えない。
以上の考察により、復調の式f(S)は、f(S)=G
(S)・Er(s)・A =−AG(S)(2Co Rμ(S) +acRf(S) (LCo)→) (但し、A:ループ利得)と表わすことができる。
ループフィルタG (s)は、一般に1次のLPFを用
いる。即ち、 G(S)=(s+ωL ) −’・・・・・・・・・・
・・・・団・(19)従って、復調の式f(S)は、 となり、第7図に示すような、1次のLPF特性となる
以上の解析結果から、PTL復調における基本的性質は
、以下のように整理される。
■復調利得はループ利得Aに比例する。
■復調利得は群遅延時間(bandlgの逆数)に比例
する。
■復調帯域幅はループ利得Aやダンプ抵抗Rが大きいほ
ど広くなる。
■復調帯域幅は電圧制御可変容量(可変容量コンデンサ
)の感度ACが大きいほど広くなる。
c本発明が解決しようとする課題〕 従来より広く使用されているクオドラチュア型FM復調
用ICを利用して、位相追尾型FM復調回路を実現でき
れば、回路の簡略化が可能となり、その応用も非常に広
くなる。しかし乍ら、従来の位相追尾型FM復調回路を
そのまま利用しようとすると、次のような問題が生じて
、基本動作をさせることも困難となる。
0位相比較器や誤差増幅器の利得が、追尾フィルタの変
換利得の影響から位相追尾型FMfi調回路には高すぎ
て、そのままでは利用できない問題が生じる(飽和問題
)。
■追尾フィルタの狭帯域特性を確保する為には、温度特
性や経時変化特性の点で厳しくなり、この、tまでは利
用が困難である。
■クオドラチュア型FM復調用ICの位相比較器の後段
にキャリアフィルタが内蔵されているICは、このまま
では利用できない。
■キャリアフィルタが内蔵されていないICでも、内部
電極間容量の大きさ等によりフィードバック制御に於け
る位相回転問題が生じ、そのまま利用しては、復調性能
の実現は期待できない。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の位相追尾型FM復調回路は、追尾フィルタと位
相比較器との間に非線形回路を挿入#続し、非線形回路
への入力のレベルがFMスレシホールドレベル付近であ
る場合に伝送FM信号レベルを下げて、ループ帯域幅を
狭くするよう構成しなり、或いは、追尾フィルタの後段
に緩衝増幅器を介して第2の追尾フィルタをlI!続接
続して、追尾フィルタを2段梢或とすることにより、上
記諸問題点を解消した。
〔実施例〕
本発明の位相追尾型FM復調回路の第1実施例について
、第1f!l及び第7図の特性図等を併せ参照しながら
説明する。第1(!Iは本発明の位相追尾型FM@@回
路1のブロック構成図であり、この図において、12.
14は緩衝増幅器(バッファアンプ)、13.15は振
幅制限増幅器、16は直流増幅器、18は±90度型の
位相比較器、19は非線形回路である。また、01〜C
3はコンデンサ、L、はインダクタ、COJは電圧可変
容量ダイオード(電圧制御可変コンデンサ)、R1は抵
抗であり、これらを図示の如く接続することにより追尾
フィルタ21が構成され、抵抗R2とコンデンサC3に
よってループフィルタ25が構成されている。更に、非
線形回路19は第2図に示すように、抵抗R3〜Rap
コンデンサC2z C4及びダイオードD J / D
 2を使用し、これらを図示の如く接続することにより
構成されている。これにより、第8図に示すような入出
力特性となる。即ち、入力信号レベルがある程度以上大
きい(^)の場合にはその出力(B)のレベルも略等し
いが、入力信号が(a)のように小レベルとなると、出
力レベルは信号(b)のように極端に小さく抑えられる
追尾フィルタ21においては、電圧可変容量ダイオード
CDIの容量に比べてコンデンサc1の容量は1/10
0程度に設定され、コンデンサc3の容量は電圧可変容
量ダイオードCD、の容量を無視できる程(約千倍程度
)大きく設定される。従って、追尾フィルタ21の共振
周波数は、電圧可変容量ダイオードCDIの容量とイン
ダクタLlのインダクタンスとで鴫定まる。jl1尾フ
ィルタ21の基本動作は、前記第4図に示した従来回路
におけるトラッキングフィルタ5と同じであり、従って
追尾フィルタ21の同調角周波数ω0における入力信号
と出力信号との位相差は90°である。この追尾フィル
タは変換利得特性(誤差電圧に対する同調周波数の変化
で示される特性)を持っている。
かかる構成において、入力端子Inよりの入力FM信号
C(t)は増幅器12にて所定量増幅された後、振幅制
限増幅器13を介して位相比較器18に供給されると共
に、追尾フィルタ21を構成するコンデンサC1に供給
される。追尾フィルタ21においては、誤差信号(FM
復調信号)f(t)により制御され、干渉増幅器14を
経て非線形回路19に供給される。この非線形回路19
は、前述の如く、第8図示のような入出力特性を持って
いるので、入力FM信号C(t)のレベルにより、FM
ffl11回路1のループゲインは変化し、ループの追
尾範囲は第9図に示すように、非線形入力信号レベルが
比較的大きな(A)(第8図参照)の場合には同調周波
数は(■と広くなり、逆に、小レベルの信号(a)の時
には(0)と狭くなるように動作が行なわれる。この動
作は後述するように、弱入力時にループゲインを小さく
して復[S/Nを高める動作となる。
非線形回路19にて上記のような信号処理を受けたFM
信号は、次段の振幅制限増幅器(リミタ)15にて振幅
変動分を除去されてc’(t)となり、位相比較器18
に供給される0位相比較器18では、上記振幅制限増幅
器13からのFM信号C(t)との位相比較が行なわれ
、その出力として誤差信号が得られる。この誤差信号は
WL流流部幅器16介して出力端子−にキャリア成分を
含む誤差信号(FM復調信号)として出力されると共に
、ループフィルタ25を構成する抵抗R2を介して、追
尾フィルタ21を構成する電圧可変容量ダイオードCD
、に供給されることになり、かかるフィードバック制御
動作によってFllllgが行なわれるわけである。
以上の説明においては、非線形回路19を干渉増幅器1
4と振幅制限増幅器15との間に挿入するものとしたが
、これに限らず、非線形回路19を、第3図に示す第2
実施例回路2の如<、lit@制限増幅器15と位相比
較器18の間に挿入して位相追尾型FMffi調回路を
積回路ても、同様の効果が得られる。そこで、第3図の
第3実施例回路3においては、第1図示の第1実施例回
路1と同一構成要素に同一符号を付すことにより、その
詳細な動作説明を省略する。
次に、本発明の位相追尾型FM復調回路の第3実施例に
ついて、第10図の回路構成図を参照しながら説明する
。この図においても、上記第1及び第2実施例回路と同
一構成要素には同一符号を付して、その詳細な動作説明
は省略する。この第3実施例回路3は、追尾フィルタ(
及びループフィルタ)を2段構成にしたところに最大の
特徴がある。即ち、インダクタ上2.電圧可変容量ダイ
オードC02,抵抗R6s及びコンデンサ05 # C
6を使用し、これらを図示の如く接続することにより2
段目の追尾フィルタ22を楕或し、更に抵抗R7とコン
デンサC6とで2つ目のループフィルり26を構成して
いる。なお、17はl1111r増幅器、28は90度
位相回路であり、追尾フィルタ21内のコンデンサC1
の容量は、電圧可変容量ダイオードCD、の容量に比べ
て1/100程度に設定され、コンデンサC3の容量は
電圧可変容量ダイオードCD。
の容量に比べて十分大きく設定されている。従って、追
尾フィルタ21の同調(共振)周波数は、電圧可変容量
ダイオードCDIの容量値とインダクタL1のインダク
タンスとで略定まる。また、追尾フィルタ22の設計も
追尾フィルタ21と基本的に同じで良く、同等の位1に
ある各素子が夫々対応している。
以上の構成において、入力端子【nよりの入力FM信号
C(t)は緩衝増幅器12を介して、振幅制限増幅器1
3と、1段目の追尾フィルタ2“1を構成するコンデン
サCIに供給される。追尾フィルタ21を通過したFM
信号は緩衝増幅器14を介して、2段目の追尾フィルタ
22を構成するコンデンサC5に供給される。追尾フィ
ルタ21の共振周波数における入力と出力との位相差は
90゛であり、従って両追尾フィルタ21.22の2段
で180°の位相差となる。追尾フィルタ22を通過し
たFM信号は、緩衝増幅器17を介して90度位相回#
I28に供給される。この90度位相回路28は、位相
比較器18に供給される振幅制限増幅器13からのFM
信号と、振幅制限増幅器15からのFM信号との、搬送
波における位相差を90度にならしめるものであり、こ
れにより、位相比較器18における位相比較動作が正常
に行なわれる90度位相回路28にて上記信号処理を施
されたFM信号は、次段の振幅11FJllI増幅器1
5にて振幅変動分を除去されたのち位相比較器18に供
給され、ここでli幅制限増幅器13からのFM信号と
の位相比較が行なわれ、その差に略比例した大きさの誤
差信号が得られる。この誤差信号は直流増幅器16を介
して出力端子−にキャリア成分を含む誤差信号(FM復
復信信号として出力されると共に、ループフィルタ26
及び25に同時に供給さる。従って、夫々抵抗R7# 
R2を介して、追尾フィルタ22及び21を構成する電
圧可変容量ダイオードCD2.CD、に供給されること
になり、−巡するフィードバック制御動作によってFM
llllが行なわれるわけである。
追尾フィルタ21においては、誤差信号(FM復調信号
ン、f(t)により制御され、干渉増幅器14を経て非
線形回路19に供給される。この非線形回路19は、前
述の如く、第8図示のような入出力特性を持っているの
で、入力FM信号C(t)のレベルにより、FM復調回
路1のループゲインは変化し、ループの追尾範囲は第9
図に示すように、非線形入力信号レベルが比教的大きな
(A)(第8図参照)の場合には同調周波数は(罰と広
くなり、逆に、小レベルの信号(a)の時には(2))
と狭くなるように動作が行なわれる。この動作は後述す
るように、弱入力時にループゲインを小さくして復調S
/Nを高める動作となる。また、2段目の追尾フィルタ
22においても同様な信号処理が行なわれるので、両追
尾フィルタによる選択度は2倍(フィルタのQは2段で
2倍となるため)にシャープになり、入来する不要な信
号や雑音等を除去し易くなり、追尾フィルタにおける変
換利得(誤差信号電圧に対する入力と出力との位相変化
量)が2倍となり、これにより、−巡ループにおけるル
ープゲインの設定においてバランスの取れた利得設計が
可能となる。
以上の説明においては、90度位相回#I28を干渉増
幅器17と振幅制限増幅器15との間に挿入するものと
したが、これに限らず、第11図に示す第4実施例回路
4の如く、振幅制限増幅器13側(例えばその前段)の
伝送ラインに挿入して位相追尾型FM復調回路を構成し
ても、同様の効果が得られる。従って、この第4実施例
回路4においては、第10図示の第3実施例回路3と同
一構成要素に同一符号を付すことにより、その詳細な動
作説明を省略する。
また、以上の説明においては、位相比較器18を±90
度(+π型)としたが、これに限定されるものではない
、特に、±180度(π型)の位相比較器を使用すれば
、90度位相回路も不要となるので便利である。
〔効 果〕
畝上の如く、本発明の位相追尾型FM復調回路によれば
、まず、ダイオードの非線形特性を利用して、弱入力時
(FM信号レベルが小さい時)には位相比較器に与える
信号のレベルを下げることにより、−巡ループのループ
ゲインを小さくして復調帯域幅を狭くしたので、これに
より復調ノイズも小さくなって復調信号のS/Nを向上
することができた。つまり、FM復調にはスレシホール
ドレベルが存在し、このスレシホールドレベルは位相追
尾型FMQ調により改善できるが、本発明回路の如く、
入力FM信号レベルに対応して、弱入力時の小さなルー
プゲインにより、スレシホールドレベルは更に改善でき
るという優れた特長を有する。
また、追尾フィルタを2段にしてFM復調回路を設計し
た場合には、両追尾フィルタによって選択度が2倍にシ
ャープになり、入来する不要な信号や雑音等を除去し易
くなり、追尾フィルタにおける変換利得も2倍となり、
これにより、−巡ループにおけるループゲインの設定に
おいてバランスの取れた利得設計が可能となる。そのた
めに、FM負帰還としての性質を持つ本発明の位相追尾
型FM復調回路において、更に良好なスレシホールドレ
ベルの改善が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第3図、第10図及び第11図は本発明の位相
追尾型FM復調回路の夫々第1乃至第4実施例の回路構
成図、第2図は本発明回路を構成する非線形回路の具体
的構成図、第4図は従来回路のブロック図、第5図は従
来のPTL復調回路を構成するトラッキングフィルタの
回路図、第6図は第5図のトラッキングフィルタの周波
数特性及び位相特性を示す動作特性図、第7図は従来回
路を構成するルーズフィルタの周波数特性図、第8図は
本発明のFM復調回路を構成する非線形回路の入出力特
性図、第9図は本発明回路におけるループの追尾範囲を
示す特性図である。 1〜4・・・位相追尾型FM復調回路、12〜17・・
・各種増幅器、18・・・位相比較器、19・・・非線
形回路、21.22・・・追尾フィルタ、25.26・
・・ループフィルタ、 28・・・90度位相回路、 01〜C6・・・コンデンサ、 CDI、 CD2・・・電圧可変容量ダイオ−D I 
p D 2・・・ダイオード、L、、L2R1〜R7・
・・抵抗。 ド、 ・・インダクタ、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)FM復調信号により同調周波数を変化させ乍ら入
    力FM信号の瞬時周波数に追尾する追尾フィルタを設け
    、該追尾フィルタの入力信号と出力信号とを位相比較器
    に供給して位相比較し、該位相比較器にて得られた誤差
    信号(FM復調信号)を上記追尾フィルタにフィードバ
    ックして制御してなる位相追尾によるFM復調回路にお
    いて、上記追尾フィルタと位相比較器との間に非線形回
    路を挿入、接続し、該非線形回路への入力のレベルがF
    Mスレシホールドレベル付近である場合に伝送FM信号
    レベルを下げるようにして、ループ帯域幅を狭くするよ
    う構成したことを特徴とする位相追尾型FM復調回路。
  2. (2)上記追尾フィルタと位相比較器との間に振幅制限
    増幅器(リミタ)を上記非線形回路と直列に挿入、接続
    すると共に、該非線形回路を上記振幅制限増幅器のリミ
    タレベル以下で非線形回路動作を行なうように構成した
    、請求項(1)記載の位相追尾型FM復調回路。
  3. (3)FM復調信号により同調周波数を変化させ乍ら入
    力FM信号の瞬時周波数に追尾する追尾フィルタを設け
    、該追尾フィルタの入力信号と出力信号とを位相比較器
    に供給して位相比較し、該位相比較器にて得られた誤差
    信号(FM復調信号)を上記追尾フィルタにフィードバ
    ックして制御してなる位相追尾によるFM復調回路にお
    いて、上記追尾フィルタの後段に緩衝増幅器を介して第
    2の追尾フィルタを縦続接続することにより、追尾フィ
    ルタを2段構成としたことを特徴とする位相追尾型FM
    復調回路。
  4. (4)第2の追尾フィルタを通過したFM信号と、他方
    の伝送ラインを通過したFM信号との位相差を、相対的
    に90度にするための90度位相回路を、上記第2の追
    尾フィルタの後段又は上記他方の伝送ラインに接続した
    、請求項(3)記載の位相追尾型FM復調回路。
JP27819590A 1990-10-17 1990-10-17 位相追尾型fm復調回路 Pending JPH04154201A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0812060A1 (de) * 1996-06-05 1997-12-10 Siemens Aktiengesellschaft Filterschaltung mit Frequenzregelung
KR100473164B1 (ko) * 2002-10-15 2005-03-10 주식회사 팬택 파워 검출기를 이용한 트랙킹 필터

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0812060A1 (de) * 1996-06-05 1997-12-10 Siemens Aktiengesellschaft Filterschaltung mit Frequenzregelung
KR100473164B1 (ko) * 2002-10-15 2005-03-10 주식회사 팬택 파워 검출기를 이용한 트랙킹 필터

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