JPH04144614A - 茸類の栽培方法及びその装置 - Google Patents

茸類の栽培方法及びその装置

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JPH04144614A
JPH04144614A JP2268775A JP26877590A JPH04144614A JP H04144614 A JPH04144614 A JP H04144614A JP 2268775 A JP2268775 A JP 2268775A JP 26877590 A JP26877590 A JP 26877590A JP H04144614 A JPH04144614 A JP H04144614A
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tank
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Masatsugu Ueda
上田 昌嗣
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、茸類、特に椎茸の栽培方法及びその装置に関
する。
(従来の技術) 従来、椎茸の栽培は、例えば特開昭61−231919
号公報に示されているように、オガクスやモミガラなど
の植物繊維質材料に、米糠などの栄養物質を混合した培
養基を用い、この培養基に種菌を接種して熟成した後、
第5図に示したように、トレイ(A)に多孔板CB)を
介して保持体(C)を支持し、この保持体(C)に前記
培養部(D)を支持して、前記トレイ(A)に水タンク
(E)から水を供給し、前記保持体(C)を水中に浸漬
させて前記培養基CD)の水分調整を行い、この培養基
(D)から子実体を発生させて椎茸を栽培するようにし
ている。尚、同図において、(F)は散気管であり、(
G)は排水バルブである。
(発明が解決しようとする課題) 所で、以上の栽培方法では、水分調整を行いながら種菌
を培養して熟成させた後子実体を発生させるようにして
いるが、栽培室の室温を一定温度(例えば15〜20”
C)として、熟成後の培養基に子実体を発生させるよう
にしているため、子実体の発生が遅く、収穫サイクルが
長くなる問題があった。
尚、植物生産システム実用事典(1989年7月10日
株式会社フジ・テクノシステム発行)ノ第945頁〜第
946頁に示されているように、種菌の熟成後原木を冷
水タンクに浸漬して、菌糸体に低温ショックを与えるこ
とにより、子実体の発生を促進できることが知られてい
る。
しかしながら、前記した培養基を用いた人工栽培方法で
は、水分調整を行うだけであって、前記トレイ(A)に
供給する水は室温となっており、従って、前記培養基(
D)の菌糸体に低温ショックを与えられないのであり、
また、原木栽培で知られている冷水処理を行うためには
、前記水タンク(E)及びトレイ(A)とは別に冷水タ
ンクを設けて、該冷水タンクに熟成後の培養基を浸漬す
る必要があり、この培養基を前記トレイ(A)から冷水
タンクに移動させる手間を要し、また、冷水処理後に再
び前記トレイ(A)に戻す必要があって、多大な労力を
必要とするのである。
本発明は、培養基に、その底部から給水するために栽培
槽に供給する水を利用し、この水を調温して冷水となし
、前記栽培槽に供給する水により前記培養基の菌糸体に
低温ショックを与えられるようにしたもので、その目的
は、前記培養基を移動させることなく、前記栽培槽に保
持したまま低温ンヨックが与えられ、子実体発生の促進
が行える栽培方法及びその装置を提供する点にある。
(課題を解決するための手段) 本発明の茸類栽培方法は、栽培槽に種菌を接種した培養
基を保持し、前記栽培槽に給水して前記培養基に、その
底部から給水させる茸類の栽培方法であって、前記栽培
槽に成育温度より低い冷水を供給して、菌糸体に低温シ
ョックを与える条件下で子実体を発生させることを特徴
とするものである。
また、以上の栽培方法において、水タンク(4)を備え
、該水タンク(4)と栽培槽(1)とに水を強制循環さ
せ、この強制循環経路に水冷却装置t (9)を設け、
前記栽培槽(1)に冷水を流通させて、菌糸体に低温シ
ョックを与える条件下に維持するのが好ましい。
また、本発明の栽培装置は、visaを接種した培養基
を保持し、この培養基の底部から給水可能とした栽培槽
(1)と、該栽培槽(1)に給水する給水配管(5)と
、この給水配管(5)から給水する水を冷却する水冷却
装置(7)と、該水冷却装置(7)による冷却温度を、
菌糸体に低温シロツクを与える冷水温度に制御する低温
ショック制御装置(8)とを備えていることを特徴とす
るものである。
また、以上の栽培装置において、水タンク(4)を備え
、栽培槽(1)は、給水部(1a)と排水部(1b)と
をもち、流水可能となっていて、前記水タンク(4)と
栽培槽(1)との間に強制水循環路(9)を設けると共
に、この水循環路(9)に、該水循環路(9)を循環す
る水を冷却する水冷却装置(7)を設けることが好まし
いし、更に、前記水タンク(4)にはPH調節制御装置
(10)を備えていることが好ましい。
(作用) 前記栽培槽に給水して前記培養基に、その底部から給水
する水を利用し、この水を冷水として前記培養基に低温
シ日ツクを与えるから、子実体の発生が促進されるので
あって、収穫サイクルを短縮できるし、また、前記栽培
槽に供給する水を利用するから、該栽培槽とは別に給水
タンクを設ける必要もないし、また、前記培養基を別に
設ける低温シW ツク用冷水タンクに移動させる必要も
ないから、それだけ労力を少なく、シかも、短い収穫サ
イクルで収穫を得ることができるのである。
尚、収穫サイクルとは、冷水処理し、低温ショックを与
えた後収穫するまでの期間で、1回の種菌の接種では、
5,6回繰り返され、その1サイクルは30日程度にで
きる。 また、水タンク(4)と栽培槽(1)とに水を
強制循環させ、この強制循環経路に水冷却装置(7)を
設けて、前記栽培槽(1)に冷水を流通させ、菌糸体に
低温シロツクを与える条件下に維持する場合には、この
低温条件の温度制御が容易に、かつ、確実に行え、子実
体発生の効果を向上できるのである。
また、茸類の栽培装置において、栽培槽(1)に給水配
管(5)を介して給水する水を水冷却装置(7)により
冷却すると共に、低温シMツク制御装置(8)により菌
糸体に低温ショックを与える冷水温度に制御するから、
前記水の冷却温度を制御するだけで栽培槽(1)から培
養基を移動させることなく、その菌糸体に低温ショック
を確実に与えることができるのである。
また、以上の栽培装置において、水タンク(4)と栽培
槽(1)との間に強制水循環路(9)を設けて、この水
循環路(9)を循環する水を水冷却装置(7)で冷却す
る場合には、この水冷却装置(7)で低温シ鍔ツクを与
えるための温度条件の制御を容易に、かつ、確実に行え
るし、熱ロスも少なくできる利点を宵する。
また、PH調節制御装置(10)により前記栽培槽(1
)に給水する水のPH値を調節できるから、前記した低
温ショックを与えることと相俟って子実体の発生を萬め
、かつ、品質の向上が図れるのである。
(実施例) 第1図は椎茸などの茸類を人工栽培する栽培装置の全体
構造を示しており、この栽培装置には複数の栽培槽(1
)を備え、これら各栽培槽(1)は、第2図でも明らか
にしたように、長さ方向両側に給水部(1a)と排水部
(1b)とを備え、前記給水部(1a)から供給された
水を内部を流水させながら前記排水部(1b)側に排水
する構造となっており、また、前記栽培槽(1)の内部
には、石綿、不織布、吸水性ウレタン、セラミ。
りなどの吸水性に冨む多孔質材料から成る保持体(2)
を配設して、この保持体(2)の上部側に、栄養物質を
混合した植物繊維質材料に種菌を接種して一定期間熟成
された複数の培養基(3)を支持させ、前記各栽培槽(
1)に給水される水を前記保持体(2)により汲上げて
、前記各培養基(3)に底部側から給水し、該各培養基
(3)の菌糸体を成育させて子実体を得るように構成し
ている。
前記栽培槽(1)は、第3図で示したように、その内部
に給水される水でもって浮遊する発泡スチロールなどの
軽量材料から成る浮き体(21)を用い、この浮き体(
21)の外周囲に不織布などから成る吸水性に優れた保
持体(2)を被覆すると共に、該保持体(2)上に前記
各培養基(3)を支持して、前記栽培槽(1)内の水を
前記保持体(2)で汲み上げ、前記各培養基(3)に底
部側から給水させるようにしてもよい。
又、前記栽培槽(1)は、第4,5図に示したように上
部に給水部(1a)を設け、下部に排水部(1b)を設
けて、これら給水部(1a)と排水部(1b)との間に
傾斜状の支持部(1c)を設けて構成し、前記支持部(
1c)に吸水性の優れた例えば発泡ウレタン樹脂から成
る保持体(2)を配設し、この保持体(2)に、前記培
養基(3)を支持するようにしてもよい。この場合、前
記支持部(1c)を傾斜状に形成するから、単位設置面
積当たりの利用率が向上し、スペースの有効利用が可能
となる。
また、第6図に示したものは、第4.5図に示した栽培
槽(1)を支柱(11)及び横桟(12)で組み立てた
枠形立方体(13)に多段で、かつジグザグ杖に連続し
て配設したものである。尚、第6図では、下段の栽培槽
(1)の給水部(1a)を上段の栽培槽(1)の排水部
(1b)と兼用している。
この場合も、第4,5図と同様培養基(3)の底部から
給水させるものであるから、この給水温度を成育温度よ
り低くすることにより培養基(3)への給水による低温
シロツクが容易に行えるのである。
また、第4図乃至第6図の構成において、前記給水部(
1a)から支持部(IC)に支持する培養基(3)への
給水は、前記した如く保持体(2)を設けて、この保持
体(2)から給水できるが、その他、前記給水部(1a
)からオーバーフローさせることによっても行える。
また、多段式の場合、最上段の栽培槽(1)における給
水部(1a)に給水配管(5)を設けるだけでもよいが
、各段毎の栽培槽(1)における各給水部(1a)に給
水配管(5)を設け、低温ショックを与えるとき、これ
ら給水配管(5)を介して、各段の栽培槽(1)におけ
る各給水部(la)に冷水を供給するのが好ましい。
また、前記栽培装置には、水タンク(4)を設けて、こ
の水タンク(4)と前記各栽培槽(1)の給水部(1a
)及び排水部(lb)との間に、給水配管(5)と排水
配管(6)とを配管して、前記水タンク(4)と前記各
栽培槽(1)との間で水を循環させるようになすと共に
、前記給水配管(5)の途中に、該給水配管(5)から
前記各栽培槽(1)に給水される水を冷却する水冷却装
置(7)を介装する一方、前記各栽培槽(1)への給水
制御を行うコントローラ(8)を設け、このコントロー
ラ(8)に前記水冷却装置(7)による水の冷却温度を
前記各培養基(3)の菌糸体に低温ショックを与える冷
水温度に制御する低温ショック制御装置(82)を設け
るのである。
前記水冷却装置(7)は、一対の熱交換チューブ(71
a)  (7l b)をもつ熱交換器(71)と、圧縮
機(72a)や凝縮器(72b)、膨張機構(72c)
及び蒸発器(72d)を備えた冷凍機(72)とから成
り、前記熱交換器(71)の一方側熱交換チューブ(7
1a)と前記冷凍機(72)の蒸発器(72b)とを、
途中にポンプ(73)を介装させた冷却水配管(73a
)により接続すると共に、前記他方側熱交換チューブ(
71b)に前記給水配管(5)を接続して、該給水配管
(5)側の熱交換チューブ(71b)と前記蒸発器(7
2b)側の熱交換チューブ(71a)との間で熱交換を
行うことにより、前記給水連環(5)を通過する水を冷
却するようにしている。尚、以上の水冷却装置(7)は
、前記冷凍機(72)の蒸発器(72b)で前記給水配
管(5)を通過する水を直接冷却するようにしてもよい
また、前記各栽培槽(1)と水タンク(4)との間には
、該タンク(4)と前記各栽培槽(1)との間で水を強
制循環させるための強制水循環路(9)を設けるのであ
る。即ち、前記給水配管(5)の途中で前記水冷却装置
(7)と水タンク(4)との間に、該タンク(4)内の
水を汲み上げるポンプ(91)を介装させて、該ポンプ
(91)の駆動でもって前記タンク(4)内の水を前記
各栽培槽(1)側に強制的に供給するように成すのであ
る。斯かる水の強制循環させる場合、前記水冷却装置(
7)で循環水を温度制御することにより、前記各培養基
(3)の菌糸体に低温シgツクを与えるときの水の温度
条件に簡単かつ正確に制御できるのである。
更に、前記コントローラ(8)の入力側には、前記水タ
ンク(4)内に配設される温度検出センサー(81)を
接続すると共に、出力側には前記強制水循環路(9)に
介装したポンプ(91)を接続すると共に、前記低温シ
式ツク制御装置(8)を介して、前記水冷却装置(7)
における熱交換器(71)と冷凍機(72)との間に介
装させたポンプ(72)を接続するのであって、所定時
期に前記ポンプ(91)を駆動して前記各栽培槽(1)
に冷水するように制御すると共に、低温ショックを与え
る時期に至ったときには、前記センサー(81)による
検出温度に基づき前記低温シロツク制御装置(82)か
ら前記各ポンプ(91)(73)に制御信号を出力して
、前記水冷却装置(7)による前記給水配管(5)内を
通過する水の冷却温度を、前記各培養基(3)の菌糸体
に低温ショックを与えるのに最適な温度に正確に自動的
に調節して、所定の低温(例えば給水時の水温に対し、
10℃低くした温度)で、前記各培養基(3)に給水で
きるように制御するのである。
このように、前記センサー(81)で前記水タンク(4
)内の水温を検出し、この検出値に基づく前記コントロ
ーラ(8)における前記低温シロツク制御装置(82)
からの出力で、前記水冷却装置(7)による水の冷却温
度を自動調節することにより、たとえ栽培室の温度が不
安定な場合でも、前記各培養基(3)の菌糸体に低温シ
ヨ、りを与えることができ、菌糸体の成育を促進できる
のである。
また、前記水タンク(4)には、その内部水のPH値を
調節するPH調節装置(10)を設けるのであり、即ち
、このPH31節装置(10)は、前記水タンク(4)
内に設置されるPH検出センサー(10a)と、水酸化
カリウムなどのアルカリ溶液が装填された第1タンク(
10b)と、リン酸などの酸性溶液が装填された第2タ
ンク(10c)と、前記センサー(10a)による検出
値に基づき前記各タンク(10b)  (10c)から
アルカリ又は酸性溶液を前記水タンク(4)内に選択的
に注入させるコントローラ(10d)とから構成される
。そして、前記センサー(10a)で検出されたPH値
に基づき、前記コントローラ(10d)から出力信号を
出力して、前記各タンク(10b)(10c)から前記
水タンク(4)の内底部へと延びる注入管(10e)(
10f)を介して前記水タンク(4)内にアルカリ又は
酸性溶液を選択的に供給することにより、この水タンク
(4)内の水のPH値を調節し、前記各培養基(3)に
最適PH値の水を供給して、該各培養基(3)での子実
体の成育を効果的に行うのである。前記各注入管(10
e)(10f)は、その先端側を、前記水タンク(4)
の内部で前記排水配管(6)の排水口近くに位置させ、
該排水配管(6)からの排水で攪拌される水でもって、
前記各注入管(10e)(10f)からのアルカリ又は
酸性溶液を混合して、PH調節が速やかに行えるように
している。
次に、以上の栽培装置を用いた茸類の栽培方法について
説明する。
茸類を人工栽培するにあたっては、前記水タンク(4)
から前記給水配管(5)を介して前記栽培槽(1)へ栽
培室の雰囲気温度に対応した温度に制御する水を間歇的
に給水し、前記栽培槽(1)の培養基(3)に底部側か
ら給水させることにより、該培養基(3)の菌糸体を成
育させて子実体を得るのである。尚、前記給水は間歇的
に行う以外、常時給水するようにしてもよい。そして、
礒・ 給水配管(5)から前記栽培槽(1)に給水される水を
利用するのであって、この水を前記水冷却装置(7)に
より、例えば15〜20℃に制御する栽培室内温度より
も約10度程度低い低温にまで冷却して、この冷却水を
用いて行うのである。
斯くすることによって、前記培養基(3)での子実体の
発生が促進され、該子実体の収穫サイクルが短縮される
のであり、また、従来のように、前記栽培槽(1)とは
別に給水タンクなどを設置する必要もなり、シかも、前
記培養基(3)を冷水タンクに移動させる必要もなくな
って労力が著しく低減される。又、前記栽培室内の雰囲
気温度は空調機を用いて制御するのであるが、給水する
水温の制御で行うこともできる。
第2図は、縦軸に温度(”C)を、横軸に栽培日数をと
った椎茸の栽培グラフを示しており、このグラフから明
らかなように、種菌接種を1回行って約90日程度熟成
させた後、前記栽培槽(1)内の培養基(3)に、栽培
室内の雰囲気温度(例えば15℃)に対し約10度低い
例えば温度5℃程度に冷却した冷水を約1日間給水して
低温シ仔ツクを与えるのであって、斯くすることによっ
て、約30日程度の短い収穫サイクルでもって、4回以
上の収穫ができたのである。
また、以上の実施例では、前記水タンク(4)と栽培槽
(1)との間に前記強制水循環路(9)を設け、この強
制水循環路(9)に介装された前記水冷却装置(7)で
得られる冷却水を前記栽培槽(1)に流通させて、前記
培養基(3)の菌糸体に低温シロツクを与えるようにし
たが、強制水循環路(9)は必須でない。しかし、実施
例の如く構成する場合には、前記栽培槽(1)に給水さ
れる冷却水の温度制御が容易になるし、また、熱ロス少
なく温度制御が行え、子実体の発生が効果的に行われる
利点を有する。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の栽培方法では、培養基を
保持する栽培槽に給水して、培養基の底部から給水させ
るから、高品質の茸を栽培できると共に、前記栽培槽に
成育温度より低い冷水を供給して、菌糸体に低温ショッ
クを与える条件下で子実体を発生させるようにしたから
、培養基での子実体の発生を促進させることができて、
収穫サイクルを短縮でき、また、前記栽培槽に供給する
水を利用するため、従来のように、給水タンクを別途設
ける必要もないし、また、前記培養基を冷水タンクに移
動させる必要もなくなって、労力を著しく低減できるの
である。
以上の栽培方法において、水タンク(4)と栽培槽(1
)との間で水を強制循環させ、この強制循環経路に水冷
却装置(7)を設けて、前記栽培槽(1)に冷水を流通
させ、菌糸体に低温ショックを与える条件下に維持する
ことにより、この低温条件の温度制御を確実かつ容易に
行うことができるし、また、熱ロス少なく制御できるの
であって、培養基での子実体の発生効果をより向上でき
るのである。
また、本発明の茸類栽培装置は、種菌を接種した培養基
を保持し、この培養基の底部から給水可能とした栽培槽
(1)と、該栽培槽(1)に給水する給水配管(5)と
、この給水配管(5)から給水する水を冷却する水冷却
装置t (7)と、該水冷即製ft (7)による冷却
温度を、菌糸体に低温シロツクを与える冷水温度に制御
する低温ショック制御装置(8)とを備えているから、
前記栽培槽(1)に供給する水の温度を制御するだけで
、この栽培槽(1)から培養基を移動させたりすること
なく、該培養基の菌糸体に低温ショックを確実に与える
ことができるのである。
また、以上の栽培装置において、前記水タンク(4)と
前記栽培槽(1)との間に強制水循環路(8)を設けて
、該水循環路(9)を循環する水を前記水冷却装置(7
)で冷却することにより、この水冷却装置(7)で低温
シロツクを与えるための温度条件の制御が確実かつ容易
にでき、又、熱ロスも少なくできるのである。
また、前記水タンク(4)にPH調節制御装置(10)
を設けることにより、前記栽培槽(1)に給水する水の
PH値を調節することができ、前記した低温シロツクを
与えることと相俟って、前記培養基での子実体の発生を
高め、かつ、品質を向上させ得るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる茸類の栽培方法を説明する栽培
装置の全体構造を示す図面、第2図は栽培槽の断面図、
第3図は同栽培槽の他の実施例を不す断面図、第4図は
栽培槽の他の実施例を示す切欠斜視図、第5図は同断面
図、第6図は第4゜5図の栽培槽を多段に配設した別の
例を示す概略断面図、第7図は椎茸の栽培状態を説明す
るグラフ、第8図は従来例を示す断面図である。 (1)・・・・φ栽培槽 (1a)・・・・給水部 (1b)・・0・排水部 (3)・・・・・培養基 (4)・・Φ参〇水タンク (5)・嗜・・・給水配管 (7)−・・・・水冷却装置 (8)・・・・・低温シロツク制御装置(9)・・・・
・強制水循環路 (10)−−−−PHml!装置 第2図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)栽培槽に種菌を接種した培養基を保持し、前記栽培
    槽に給水して前記培養基に、その底部から給水させる茸
    類の栽培方法であって、前記栽培槽に、1収穫サイクル
    毎に所定時間にわたり成育温度より低い冷水を供給して
    、菌糸体に低温ショックを与える条件下で子実体を発生
    させることを特徴とする茸類の栽培方法。 2)水タンク(4)を備え、該水タンク(4)と栽培槽
    (1)とに水を強制循環させ、この強制循環経路に水冷
    却装置(7)を設け、前記栽培槽(1)に冷水を流通さ
    せている請求項1記載の茸類の栽培方法。 3)種菌を接種した培養基を保持し、この培養基の底部
    から給水可能とした栽培槽(1)と、該栽培槽(1)に
    給水する給水配管(5)と、この給水配管(5)から給
    水する水を冷却する水冷却装置(7)と、該水冷却装置
    (7)による冷却温度を、菌糸体に低温ショックを与え
    る冷水温度に制御する低温ショック制御装置(8)とを
    備えている茸類の栽培装置。 4)水タンク(4)を備え、栽培槽(1)は、給水部(
    1a)と排水部(1b)とをもち、流水可能となってい
    て、前記水タンク(4)と栽培槽(1)との間に強制水
    循環路(9)を設けると共に、この水循環路(9)に、
    該水循環路(9)を循環する水を冷却する水冷却装置(
    7)を設けている請求項3記載の茸類の栽培装置。 5)水タンク(4)がPH調節装置(10)を備えてい
    る請求項4記載の茸類の栽培装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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