JPH0414338Y2 - - Google Patents

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JPH0414338Y2
JPH0414338Y2 JP1984126385U JP12638584U JPH0414338Y2 JP H0414338 Y2 JPH0414338 Y2 JP H0414338Y2 JP 1984126385 U JP1984126385 U JP 1984126385U JP 12638584 U JP12638584 U JP 12638584U JP H0414338 Y2 JPH0414338 Y2 JP H0414338Y2
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fiber layer
layer
thin film
side edge
film layer
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JP1984126385U
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、クラフト紙などのフアイバー層を用
いて筒状に形成された基体内面に防水性の薄膜層
を貼着して防水処理を施した飲料などを包装する
ための缶容器の胴部に用いられる流体密封容器本
体に関する。 (従来の技術) 従来、第5図示のように帯状のクラフト紙など
を用いたフアイバー層aを二重に捲回し、更に各
フアイバー層の側端縁b,cを突き合せて接合し
筒状に形成した基体の内面にアルミ箔、又は合成
樹脂等の防水性薄膜層dを内張して形成した流体
密封容器本体が特公昭46−35197号、実公昭53−
36268号、実公昭54−30143号公報に見られるよう
に公知である。 しかしながら、これらのものは、いずれも缶容
器の胴部として用いたとき、内容物が炭酸飲料な
どの内圧が高くなるものに不適当である。即ち、
フアイバー層aの前記した側端縁b,cの接合部
は突き合せ構造となつているため、該接合部にお
いては、これに重合するフアイバー層aが一層の
みで内圧に抗ずる構造となるため耐圧強度が低い
からである。 (考案が解決しようとする問題点) 本考案は、この種のフアイバー層を基本として
形成されるものにおいて、炭酸飲料などの内圧が
高くなる内容物を収納するのに適合する耐圧強度
の向上した流体密封容器本体を提供することを目
的とする。 (問題点を解決するための手段) 本考案は、前記の問題点を解決するために、筒
状に形成した少くとも内外二重のフアイバー層の
内面に防水性の薄膜層を貼着したものにおいて、
内フアイバー層の側端部を互に重合し接着して第
1接合部を形成し、第1接合部の外面に位置する
内フアイバー層の側端縁に外フアイバー層の一側
端縁を突き合せて内フアイバー層に巻き付けその
他側端部を前記突き合せ位置を越えて外フアイバ
ー層の外面に重合し接着して第2接合部を形成す
ると共に、第1接合部の内側の側端縁近傍に形成
される段差部に前記薄膜層の両側端部の接合部を
収設したことを特徴とする。 (実施例) 本考案の実施の一例を示す第1図乃至第4図に
従つて更に詳説すれば次の通りである。 図面中、1,2はクラフト紙などからなる内フ
アイバー層と外フアイバー層である。内フアイバ
ー層1は帯状片のクラフト紙をマンドレルに巻き
付け筒状に形成したもので、一側端部3を他側端
部4の外面に重合し、軸方向に沿つて接着し第1
接合部5を形成している。 外フアイバー層2は内フアイバー層1と同様の
材料の帯状片からなり、その一側端縁6を前記内
フアイバー層1の外方に位置する側端縁7と突き
合せ更に内フアイバー層1の外面に沿わせて接着
しつつ巻き付け他側端部8を前記突き合せ位置を
越えて外フアイバー層2の外面に重合し、軸方向
に沿つて接着して第2接着部9を形成している。 次に10は内フアイバー層1内面に貼着した防
水性の薄膜層であり、該薄膜層10は裏張りとし
ての薄いクラフト紙層のポリエチレンフイルム
層、アルミニウム箔層、ポリエチレンフイルム層
の各層を順次、積層した4層から成る。 該薄膜層10の側端部11,12の接合部13
は、一側端部11を内フアイバー層1の内面側に
第1接合部5によつて形成される段差部15、即
ち内フアイバー層1の側端縁14の厚みによつて
形成される段差部15に沿つて延出して内フアイ
バー層1に接着し他側端部12を内フアイバー層
1側に折り返して折り重ね縁に形成し、段差部1
5に接着されている側端部11上に重合し、該段
差部15を埋めるように接着した。このように該
段差部15を解消するように前記薄膜層10の接
合部13を収設する構造としては、第3図又は第
4図示の如く、前記側端部11,12のいずれか
一方のみを他方の側端部より長くすることによつ
てより自然な形状とすることができる。 16は外フアイバー層2の外面に貼着したラベ
ル層で、図示するものにあつては前記防水性の薄
膜層と同一のものを用いたもので薄いクラフト紙
層に、ポリエチレンフイルム層、アルミニウム箔
層、ポリエチレンフイルム層を順次、積層したも
のから成る。そして、その側端部17,18の接
合部19も外フアイバー層2の外面に位置する側
端縁20の近傍に形成される段差部に収設して、
これを解消するようにした。 従つて、内外フアイバー層1,2の側端縁6と
側端縁7の突き合せ部分は内外フアイバー層1,
2によつて重合される構造となるために、当該部
分の耐圧強度が向上する。 次に、前記実施例A,Bと従来例C,D,E,
Fとの耐圧強度試験の結果は第1表の通りであ
る。 実施例Aの構成 内外フアイバー層:クラフト層180g/m2 (A社製造) 防水性薄膜層、ラベル層:クラフト紙75g/m2 ポリエチレンフイルム 15μ アルミニウム箔 7μ ポリエチレンフイルム 40μ 内外フアイバー層の重合幅: 8.0mm 容器本体の内径: 65.3mm 実施例Bの構成 内外フアイバー層をB社製造のクラフト紙80
g/m2を用いた以外は実施例Aと同様である。 従来品Cの構成 構成材料は実施例Aと同一であつて、第5図示
のように内外フアイバー層の夫々の側端縁を突き
合せ構造としたものであつて内径も実施例Aと同
じ。 従来品Dの構成 従来品Cの外フアイバー層の外面側に更に内外
フアイバー層と同一のもう一層を付加し三層のフ
アイバー層としたもの 従来品Eの構成 構成材料は実施例Bと同一であつて第5図示の
ように内外フアイバー層の夫々の側端縁を突き合
せ構造としたものであつて内径も実施例Bと同
じ。 従来品Fの構成 従来品Eの外フアイバー層の外面側に更に内外
フアアイバー層と同一のもう一層を付加し三層の
フアイバー層としたもの 試験方法 圧縮空気を導入して破裂が生じる圧力値を測定
した。
【表】 以上の結果から明らかなように内外の2重フア
イバー層とから成る実施例Aと従来品C、実施例
Bと従来品Eとの間には明確な耐圧強度の差があ
り、実施例A、Bは3種のフアイバー層からなる
従来品D、Fと差のない耐圧強度を示した。 前記実施例では、いずれにも内外フアイバー層
1,2を各別のクラフト紙の帯状片により筒状に
形成したものを示したが、従来、この種のものと
して用いられる螺旋巻状フアイバー層によつて構
成しても本考案の目的を妨げない。 (効果) 本考案によるときは、内フアイバー層の側端部
を互に重合し接着して第1接合部を形成し、第1
接合部の外面に位置する内フアイバー層の側端縁
に外フアイバー層の一側端縁を突き合せ内フアイ
バー層に巻き付け、その他側端部を前記突き合せ
位置を越えて外フアイバー層の外面に重合し接着
して第2接合部を形成したので内外フアイバー層
の突き合せ部分が内外フアイバー層によつて被覆
されるので当該部分の耐圧強度が向上し、全体と
して耐圧強度の優れた流体密封容器本体を提供す
る。 更に前記第1接合部の内側の側端縁近傍には段
差部が形成されるが、該段差部に内フアイバー層
の貼着した防水性薄膜層の側端部の接合部を収設
したので容器本体の内面が平坦に形成される。し
たがつて、容器本体の開口部に直接的に容器蓋を
嵌着する場合でも、また、該容器本体の開口部に
端面シール材としてあるいは補強部材としての機
能を有する、容器本体の容器蓋とを嵌着する際に
コネクターを介設する場合でも、段差部によつて
隙間が生じるおそれのない流体密封容器本体を提
供するの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の実施例を示すもの
で、第1図斜視図、第2図は第1図の−線截
断面図、第3図及び第4図は本考案の他の実施例
を示す第2図と同様の截断面図、第5図は従来品
の第2図と同様の截断面図である。 1……内フアイバー層、2……外フアイバー
層、3,4……内フアイバー層の側端部、5……
第1接合部、6……外フアイバー層の側端縁、7
……内フアイバー層の側端縁、8……外フアイバ
ー層の他側端部、9……第2接合部、10……防
水性薄膜層、11,12……防水性薄膜層の側端
部、13……防水性薄膜層の接合部、14……内
フアイバー層の側端縁、15……段差部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 筒状に形成した少くとも内外二重のフアイバー
    層の内面に防水性の薄膜層を貼着したものにおい
    て、内フアイバー層の側端部を互に重合し接着し
    て第1接合部を形成し、第1接合部の外面に位置
    する内フアイバー層の側端縁に外フアイバー層の
    一側端縁を突き合せて内フアイバー層に巻き付け
    その他側端部を前記突き合せ位置を越えて外フア
    イバー層の外面に重合し接着して第2接合部を形
    成すると共に、第1接合部の内側の側端縁近傍に
    形成される段差部に前記薄膜層の両側端部の接合
    部を収設したことを特徴とする流体密封容器本
    体。
JP12638584U 1984-08-22 1984-08-22 流体密封容器本体 Granted JPS6143114U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12638584U JPS6143114U (ja) 1984-08-22 1984-08-22 流体密封容器本体

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JP12638584U JPS6143114U (ja) 1984-08-22 1984-08-22 流体密封容器本体

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Publication Number Publication Date
JPS6143114U JPS6143114U (ja) 1986-03-20
JPH0414338Y2 true JPH0414338Y2 (ja) 1992-03-31

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ID=30685060

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JP12638584U Granted JPS6143114U (ja) 1984-08-22 1984-08-22 流体密封容器本体

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020006131A (ja) * 2018-06-27 2020-01-16 日本製紙株式会社 紙筒

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53111887A (en) * 1977-03-08 1978-09-29 Ucb Sa Cylindrical container for packaging carbonated drink
JPS585916B2 (ja) * 1977-12-27 1983-02-02 株式会社ミドリ十字 新規ベンゾジアゼピン系化合物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS585916U (ja) * 1981-07-03 1983-01-14 田中紙管株式会社 罐容器用紙管

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