JPH04141997A - 医用ｘ線管装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明はＸ線管の分野で利用される。

本発明は医用Ｘ線管装置に関し、詳しくはＸ線管を収容
、固定し、その周囲に絶縁油を充填している外容器と、
この外容器内の該Ｘ線管に高電圧を供給するための高圧
タンクと、外容器内の絶縁油を循環、冷却させる熱交換
器とからなる医用Ｘ線管装置に関し、とくに絶縁油循環
容量の増大に関する。

（ロ）従来技術 従来例のＸ線管装置は、第５図に例示されている。

一般にアルミ鋳物により成形されるＸ線管容器ないし外
容器１の内部に、Ｘ線管１ｘが固定され、絶縁油１０と
共に収容される。　陽極と陰極へは高圧タンク２より高
圧ケーブル３″及び高電圧レセプタクル１ａ、ＩＣを介
して高電圧と図示しない陰極フィラメントへの電力が供
給される。

また、熱交換器４をＸ線管容器１につなぎ、Ｘ線管容器
１を満たす絶縁油１ｏを循環、冷却している。　なお、
５は空冷ファンである。

（ハ）発明が解決しようとする課題 従来のＸ線管容器の構造では、熱交換器の容量に制限が
あるため、その冷却率は充分ではなく、長時間の繰り返
し負荷によるＸ線管装置の使用等において、Ｘ線管容器
内の温度上昇が著しく、その使用は一時休止せねばなら
ないケースが生じるという問題点があった。

そこで、本発明の目的は、高圧タンクを満たす絶縁油も
利用して、この絶縁油をＸ線管容器内の絶縁油と循環さ
せ、その循環油を熱交換器により冷却して、絶縁油が循
環する系の容量が増大し、Ｘ線管容器内の冷却効率を向
上させることができる、医用Ｘ線管装置を提供すること
である。

（ニ）課題を解決するための手段 前記した目的は、Ｘ線管を収容、固定し、その周囲に絶
縁油を充填している外容器と、この外容器内の該Ｘ線管
に高電圧を供給するための高圧タンクと、外容器内の絶
縁油を循環、冷却させる熱交換器とからなる医用Ｘ線管
装置において、熱交換器を介して外容器、高圧タンク間
で両者に存在する絶縁油を循環せしめる手段を具備する
ことにより、達成される。

（ホ）作用 外容器ないしＸ線管容器に充填されている冷却用絶縁油
はその量が数リットルで温度約８０度を限界にして使わ
れており、他方高圧タンク内でも冷却用絶縁油が数１０
０リツトルで温度約４０度限界にして使われており、こ
れら両者の絶縁油の容量を使い、その場合熱交換器の容
量を無視しても、循環容量が増大し、また低温度と高温
度の差が大きく、循環による冷却効果が大きい。

このような観点により、Ｘ線管容器と高圧タンクを途中
で熱交換器を介して接続し、その場合の循環油のホース
を高圧供給用ケーブルの内部にまたは外部に添着させて
使用する。

（へ）実施例 本発明の好適な実施例は、図面に基づいて説明される。

第１図はその１実施例を示した構成配置図であり、第２
図は本発明による高圧ケーブルの断面図である。

第２図のように、高圧ケーブル３の内部に、絶縁油循環
用のホース７を入れる。　３ａ、３ｂ、３ｃはケーブル
の芯線、３ｄは絶縁材、３ｅはケーブル３の中空内面で
ある。

第１図では、熱交換器４は、Ｘ線管容器１と高圧タンク
２との間に介在しているが、実際には高圧タンク２と熱
交換器４は、Ｘ線管容器１が存在する診断室より隔離さ
れて設置されるのが好ましく有利である。　診断室を有
効利用できるからである。

他方、第５図による従来例の配置では、熱交換器４がど
うしてもＸ線管容器１と近接して診断室に配置する必要
があって、熱交換器４の容量もこの観点により制限され
る。

第１図の実施例では、Ｘ線管容器１のアノード側１ａよ
り送られる絶縁油は、ケーブル３内のホース７を通り、
熱交換器４に至る。　熱交換器４により冷却された絶縁
油は高圧タンク２内に入り、高圧タンク２内の絶縁油が
Ｘ線管容器１のカソード側１ｃへ送られる。

前述したように、熱交換器４は高圧タンク２と近接して
据付けできるため、従来よりも大型のものが使用できる
。

Ｘ線管容器１の電極側ソケット部１ａ、ＩＣとの接続は
、第３図に示すように、クイックコネクタ８を使用して
、循環用ホース７とＸ線管容器１とを接続する。

なお、高圧タンク２内の絶縁油は気泡が入らないよう真
空ポンプ６をかりて、真空引きし、さらに最後には高圧
タンク２内すべてが油で満たれるように油を注入した後
、該ポンプ６を取り除くことにより（第４図のポンプ切
断部２ｐ参照）、高圧タンク２内に気泡なく充満できる
。

また、第４図のように、高圧タンク２内には、絶縁油の
熱膨張を吸収すべくベロー２ｂと安全保護のサーマルス
イッチ２ｔが取り付けられることが好ましい。　サーマ
ルスイッチ２ｔは、絶縁油が熱膨張してベロー２ｂが基
準量よりふくらむと動作する。

第１図において、熱交換器４を大型ポンプのみにし、高
圧タンク２にのみ空冷ファンを付けたり、循環用ホース
７を高圧ケーブル内に入れず別々にして添着させてもよ
い。

（ト）効果 本発明によれば、熱交換器の冷却ポンプ、ファンを大型
化でき、同時に循環する絶縁油の量が多いため絶縁油の
冷却効率が向上する。

また、Ｘ線管容器の周辺に熱交換器を配置する必要がな
（、それだけ診断室の利用スペースが大きくなって作業
性が向上し、さらに熱交換器を別室に置けるためポンプ
、ファンによる騒音が減少する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１実施例を示した構成配置図、第２図
は本考案による高圧ケーブルの断面図、第３図は電極接
続部の断面図、第４図は高圧タンクの断面図、第５図は
従来例の構成配置図である。 １はＸ線管容器、２は高圧タンク、３は高圧ケーブル、
４は熱交換器、７は循環用ホースである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、Ｘ線管を収容、固定し、その周囲に絶縁油を充填し
   ている外容器と、この外容器内の該Ｘ線管に高電圧を供
   給するための高圧タンクと、外容器内の絶縁油を循環、
   冷却させる熱交換器とからなる医用Ｘ線管装置において
   、熱交換器を介して外容器、高圧タンク間で両者に存在
   する絶縁油を循環せしめる手段を具備していることを特
   徴とする、医用Ｘ線管装置。