JPH04139902A

JPH04139902A - 近接分波フィルタ

Info

Publication number: JPH04139902A
Application number: JP26150690A
Authority: JP
Inventors: Akihiro Ikeda; 池田　明寛
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1990-09-29
Filing date: 1990-09-29
Publication date: 1992-05-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は分波フィルタに関し、特に通過信号帯域を広帯
域とすることが可能な近接分波フィルタに関する。

〔従来の技術〕

近接分波フィルタは、分岐にサーキュレータではなく例
えば導波管のＴ分岐、あるいは同軸線路の分岐のような
りアクタンス分岐を用いている。

このため、従来のサーキュレータと帯域通過ろ波器によ
って分波する分波回路に比較し、分波周波数差が帯域通
過ろ波器の３ｄＢ全帯域幅程度に接近した場合において
も、隣接周波数の帯域通過ろ波器の反射による帯域内振
幅特性の劣化が少ないという特徴があり、分波周波数差
が帯域通過ろ波器の帯域幅に比較して十分広くとれない
場合に用いられる。

〔発明が解決しようとする課題］しかしながら、導波管型のＴ分岐は、分岐部に不要リア
クタンスが付随したり、等優待性インピーダンスが導波
管伝送路の特性インピーダンスに合わなくなって不連続
になる等の特性があるため、近接分岐フィルタとして用
いた場合に、インピーダンス整合の点で大きな特性劣化
を生じる要因となっている。また、同軸線路による分岐
を用いた場合には、導波管分岐のような不要リアクタン
スの付随や、等価特性インピーダンスの不連続による特
性劣化は少ないが、構造が複雑になるという問題がある
。

本発明の目的は、これらの問題を解消し、構造の簡略化
を図るとともに、特性劣化を抑制した近接分波フィルタ
を提供することにある。

〔課題を解決するための手段］本発明の近接分波フィルタは、一端部から信号が入力さ
れるストリップ線路と、このストリップ線路に沿って所
要の間隔で配設され、かつストリップ線路と垂直に接続
された複数の同軸線路と、これら同軸線路にそれぞれ接
続された帯域通過ろ波器とで構成される。

例えば、ストリップ線路は中空ケーシングと、この中空
ケーシング内に延設した中心導体とで構成し、同軸線路
は前記中心導体に沿って所要間隔でかつ中心導体に対し
て垂直に向けて前記中空ケーシングに開設した複数の穴
と、この穴内に配設された中心導体とで構成する。

〔作用〕

本発明によれば、ストリップ線路に入力されるマイクロ
波は、ストリップ線路を伝搬されながらこれに垂直に接
続した複数の同軸線路によって分岐され、かつそれぞれ
に接続した帯域通過ろ波器によってろ波されることで、
近接分波が実現される。

〔実施例〕

次に、本発明を図面を参照して説明する。

第１図および第２図は本発明の一実施例を示しており、
第１図は縦断面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線に沿う断
面図である。これらの図において、分岐線路部には横に
長い金属製の中空ケーシング１を有しており、この中空
ケーシングｌ内の中央位置には中心導体２を延設してい
る。したがって、前記中空ケーシング１と中心導体２と
でストリップ線路３が構成されることになる。また、前
記中心導体２の一端部には入力端コネクタ４が接続され
、マイクロ波信号が入力される。

前記中空ケーシング１には、前記中心導体２に沿って所
要の間隔で複数個の穴、ここでは４個の穴５ａ〜５ｄを
開設し、これらの穴にはそれぞれ中心導体６ａ〜６ｄを
配設して同軸線路７ａ〜７ｄを構成している。そして、
各同軸線路７ａ〜７ｄにはそれぞれ帯域通過ろ波器８ａ
〜８ｄを接続している。

この構成によれば、入力端コネクタ４に入力されたマイ
クロ波は、ストリップ線路３を伝搬しながら中心導体２
の垂直方向に接続された同軸線路７ａ〜７ｄに分岐され
る。分岐されたマイクロ波は帯域通過ろ波器８ａ〜８ｄ
によって目的の周波数に分岐される。

ここで、近接分波フィルタにおいては、分岐部の不要リ
アクタンスや等価特性インピーダンスの不連続が小さい
ことが要求されるが、この構成において分岐部としての
各同軸線路７８〜７ｄの間隔を波長に比べて十分小さい
寸法に形成しておけは、不要リアクタンスや等価特性イ
ンピーダンスの不連続を十分小さくすることができる。

また、中心導体２上の各同軸線路７ａ〜７ｄ間の距離お
よび各同軸線路７ａ〜７ｄの分岐点からそれぞれの帯域
通過ろ波器８ａ〜８（１までの距離は容易に設計変更で
き、要求される電気特性に好適に対応することができる
。

第３図は前記した近接分波フィルタρ特性の計算例であ
り、入力端コネクタ４から各帯域通過ろ波器８ａ〜８ｄ
の出力端９ａ〜９ｄへの通過特性を示したものである。

図において、ｌＯａ〜１０ｄはそれぞれ出力端９ａ〜９
ｄにおける減衰量、すなわち通過特性を示しており、こ
れからこの近接分波フィルタが良好な近接分波特性を発
揮するのが判る。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、ストリップ線路に沿って
複数の同軸線路を垂直に接続し、かつ各同軸線路にそれ
ぞれ帯域通過ろ波器を接続した構成としているので、ス
トリップ線路に入力されるマイクロ波は、ストリップ線
路を伝搬されながら複数の同軸線路によって分岐され、
かつそれぞれに接続した帯域通過ろ波器によってろ波さ
れ゛るので、簡単な構成でありながら、良好な電気特性
の近接分波が実現できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の近接分波フィルタの縦断面図、第２図
は第１図のＡ−Ａ線に沿う断面図、第３図は第１図の近
接分波フィルタの電気特性図である。１・・・中空ケーシング、２・・・中心導体、３・・・
ストリップ線路、４・・・入力端コネクタ、５ａ〜５ｄ
・・・穴、６ａ〜６ｄ・・・中心導体、７ａ〜７ｄ・・
・同軸線路、８ａ〜８ｄ・・・帯域通過ろ波器、９ａ〜
９ｄ・・・出力端。

Claims

【特許請求の範囲】

１．一端部から信号が入力されるストリップ線路と、こ
のストリップ線路に沿って所要の間隔で配設され、かつ
ストリップ線路と垂直に接続された複数の同軸線路と、
これら同軸線路にそれぞれ接続された帯域通過ろ波器と
を備えることを特徴とする近接分波フィルタ。
２．ストリップ線路は中空ケーシングと、この中空ケー
シング内に延設した中心導体とで構成し、同軸線路は前
記中心導体に沿って所要間隔でかつ中心導体に対して垂
直に向けて前記中空ケーシングに開設した複数の穴と、
この穴内に配設された中心導体とで構成してなる特許請
求の範囲第１項記載の近接分波フィルタ。