JPH041391B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、汎用自動販売機の分野、ことにこの
ような自動販売機が種種の商品レベルすなわち商
品群に各別の駆動装置を必要としないで『先入れ
先出し（first−in、first−out）』モードで動作す
ることができ、各商品レベルを『シヨツパー
（shopper）・モード』又は『先入れ先出し』モー
ドで選択的に動作させることにより自動販売機の
普遍性を高めることができるような自動販売機用
の制御装置の分野に関する。

たとえばサンドイツチ、食品ざら、ミルク及び
デザートのように互いに異なる形状及び寸法を持
ち、貯蔵寿命の異なる広範囲の物品を分与する自
動販売機は従来よく知られている。『先入れ先出
し』のモードで動作する形式の汎用自動販売機で
は、各商品レベルに各別の駆動装置を設けてあ
る。選択手段により駆動装置を付勢し、選択した
商品レベルを１ステツプだけ進めるが、選択して
ない商品レベルは停止したままに残す。

このような自動販売機は、たとえば特公昭50−
37558号公報に記載されている。この特公昭50−
37558号に記載された自動販売機においては、１
つの群すなわち１つのレベルの区画を、販売機内
に最初に入れられた商品が自動販売機によつて最
初に分与されるような所定の順序に従つてだけ、
対応する操作穴の背後に位置させる。しかし、前
記区画を、無作為に選択して関連する操作穴の背
後に位置させるように、任意の群すなわちレベル
を作動させることができる手段はなんら設けられ
ていません。

第２の形式の汎用自動販売機においては、通常
鎖錠した操作ドアと関連する複数の区画レベルを
持つ支持体が１単位として運動するように取付け
られ、移送ボタンの駆動に応答して駆動され、こ
の支持体の任意の区画をその操作ドアの後方に選
択的に位置決めする。この動作モードは「シヨツ
パー」・モードとして知られている。この種の販
売機はメリル・クラカウアー（Merrill
Krakauer）を発明者とする1980年５月５日付米
国特許第146313号明細書（米国特許第4317604号
明細書）『汎用自動販売機』に記載してある。

またこの第２の型式の自動販売機は、特開昭53
−13996号公報にも記載されている。この自動販
売機においては、１つの群すなわち１つのレベル
の区画を、無作為に選択して操作穴の背後に位置
させることができる。しかし任意のレベルの区画
を、所定の順序に従つて関連する操作穴に整合さ
せるように任意のレベルをセツトする手段はなん
ら設けられていません。

前記した自動販売機には共に幾つかの欠点があ
る。「シヨツパー」形の自動販売機はすぐれた販
売上の魅力を生ずるが、製品を販売する順序に対
する制御作用を欠くことによつて製品を、腐敗の
ため投げ捨てなければならなくなる。顧客が選択
した商品レベルの最も古い製品を購入する必要の
ある『先入れ先出し』モードで動作する前記した
ような自動販売機は、製品の損失を一層よく制御
する。しかしこれ等の自動販売機は各商品レベル
に各別の駆動装置を必要とする。さらにこれ等の
自動販売機は顧客の選択に制限を受けるので販売
上の魅力を失う。

「シヨツパー」形の自動販売機は、たとえばヨ
ーグルトのように貯蔵寿命が比較的長く複数種類
の風味又は変種を持つ製品を買うのに望ましい
が、『先入れ先出し』形の自動販売機はたとえば
全乳のような貯蔵寿命が比較的短く、風味又は種
類があるとしても比較的少い製品を買うのに望ま
しいことは明らかである。動作が前記の２つのモ
ードの一方に限定される自動販売機は、貯蔵寿命
の長い物品、又は広範囲の種類の物品と共に貯蔵
寿命の短い物品又は種類に制限のある又は種類の
ない物品を両方共有効に分与することはできな
い。

本発明は、「シヨツパー」・モードか又は『先入
れ先出し』モードのいずれかで動作できる各種の
レベルすなわち群を持ち、若干のレベルは一方の
モードで動作し、他のレベルは、他方のモードで
動作するようにした単一の自動販売機に関する。

本発明によれば、比較的取引量の少ない設置場
所において、商人は、それぞれ前両モードのうち
の１つのモードだけで動作する性能を持つ２つの
各別の自動販売機を買う必要がなく、両性能を備
えた安価な単一の自動販売機を購入して充分に販
売目的を達成することができる。

本発明の目的は、従来の制御回路の欠点を除い
た改良された汎用自動販売機用制御装置を提供し
ようとするにある。

なお本発明の他の目的は、従来の汎用自動販売
機より自動販売機の普遍性を高める改良された汎
用自動販売機用制御装置を提供しようとするにあ
る。

さらに本発明の目的は、各商品レベルを『先入
れ先出し』又は「シヨツパー」のいずれかのモー
ドで動作させることのできる改良された汎用自動
販売機用制御装置を提供しようとするにある。

なお本発明の他の目的は、種種の商品レベルに
対し各別の駆動装置を必要としないで『先入れ先
出し』モードで動作することのできる多重商品レ
ベル形汎用自動販売機を提供しようとするにあ
る。

本発明の他の目的は、得られる成績に対し比較
的安価な改良された汎用自動販売機用制御装置を
提供しようとするにある。

なお本発明の他の目的は、種種の貯蔵寿命を持
つ物品を１台の販売機で有効に買入れることので
きる改良された汎用自動販売機用制御装置を提供
しようとするにある。

以下本発明による自動販売機用制御装置の実施
例を添付図面について詳細に説明する。

第１図及び第２図に示すように改良された制御
装置すなわち制御回路３４を使うようにした前記
米国特許明細書に詳述してある汎用自動販売機１
０には、通常閉じたドア１４を支えるキヤビネツ
ト１２を設けてある。キヤビネツト１２内に位置
させた商品支持体１６は、各側辺の交さ線に沿い
竪方向に延びる複数の仕切２０ａ〜２０ｇを固定
した７つの側面を持つ柱状体１８を備えることに
より、商品支持体１６を柱状体１８の軸線のまわ
りの７つの区分に駆動することができる。柱状体
１８は、これ等の７つの各区分を備えている11の
たな板２４により、商品を入れる11の商品レベル
２２ａ〜２２ｋに竪方向に分割されることによ
り、各レベルに７つの商品区画を形成する。前記
特許願明細書に記載してあるように各商品レベル
の収容力を、各たな板２４の占める空間を２つの
区画２６，２６に分割することにより２倍にして
もよい。任意の商品レベルにおける１つのたな板
を、このように分割し、一層小さい２つの区画２
６，２６を形成する場合には、この商品レベルの
全部のたな板をこのように分割しなければならな
い。

汎用自動販売機１０は、商品支持体１６を柱状
体１８の竪方向軸線のまわりに回転運動するよう
に支えている。詳しく後述する駆動機構により、
たな板２４の１つによつて占有されている各区分
の半分に等しい各ステツプずつ商品支持体１６を
動かす。各商品レベル２２ａ〜２２ｋに対応する
移送ボタン３０ａ〜３０ｋを、後述のように駆動
することにより電動機を付勢し商品支持体１６を
回転するようにしてある。

ドア１４は、各商品レベル２２ａ〜２２ｋに対
応する若干の商品区画操作ドア２８ａ〜２８ｋを
支える。各商品区画操作ドア２８ａ〜２８ｋは、
駆動されるときに、閉じた位置から開いた位置に
滑動し、商品区画の操作ができるようにする制御
機構を備えている。各たな板２４が分割されてい
る各商品レベルにおいては、ドア制御機構は、２
つの小さい方の区画の一方だけに操作を制限する
ように調節される。キヤビネツトのドア１４には
窓３２を設けてある。窓３２は、全部の商品レベ
ル２２ａ〜２２ｋの占める空間を貫いて竪方向に
延び、各顧客が物品を見ることができるようにし
てある。

第５図に示すように汎用自動販売機用制御装置
３４は、連結スイツチ４０，４０ａにより制御装
置３４に接続された端子３６，３８を持つ、たと
えば120V、60Hzのような電源を備えている。ド
ア連動スイツチは、連動腕片を備えている。その
一方の連動腕片４２は、キヤビネツト１２の内部
部分を冷却する冷凍装置４４を付勢するようにし
てある。ドア連動スイツチの他方の連動腕片４２
ａは、販売機パネル・ライト４６と、導線路５
６，５８を経て、マイクロプロセツサ５４に電力
を供給する２次巻線５２を持つ逓降制御電圧変圧
器５０の１次巻線４８と、硬貨機構６０と、
100w加熱器６２及び送風電動機６４とに対し電
力を送るのに適する。当業界にはよく知られてい
る任意適当な形式の硬貨機構６０は、『正確な小
銭使用』ランプ６５を備えている。線路６８は、
それぞれ商品レベル２２ａないし２２ｋに対応す
る複数個の各区画寸法スイツチＣ１ないしＣ１１
の一方の接点をマイクロプロセツサ５４に接続す
る。区画寸法スイツチＣ１ないしＣ１１の他方の
接点は、なお詳しく後述するように各ダイオード
６９ないし７９を経てマイクロプロセツサ５４に
接続される。区画寸法スイツチＣ１ないしＣ１１
は、キヤビネツト１２内に位置させてある。これ
等の各区画寸法スイツチは、対応する商品レベル
が、７個の大きい商品区画のたな板２４を含んで
いる場合には、開いた位置に、又は対応する商品
レベルが、14個の小さい区画部分２６を含むよう
に変えてある場合には、閉じた位置に、サービス
員によつてセツトされる。

線路８０は、それぞれ商品レベル２２ａないし
２２ｋに対応する複数個の各販売モード・スイツ
チＶ１ないしＶ１１の一方の接点をマイクロプロ
セツサ５４に接続する。販売モード・スイツチＶ
１ないしＶ１１の他方の接点は、なお詳しく後述
するように各ダイオード８１ないし９１を経てマ
イクロプロセツサ５４に接続される。各販売モー
ド・スイツチは、キヤビネツト１２内に位置させ
てある。これ等の各スイツチは、対応する商品レ
ベルを『シヨツパー（shopper）・モード』で操
作しようとする場合には、開いた位置に、又は対
応商品レベルを『先入れ先出しモード』（FIFO）
で操作しようとする場合には、閉じた位置に、サ
ービス員によつてセツトされる。シヨツパー・モ
ードでは、顧客は商品レベルの７種又は14種の物
品の任意のものを購入することができる。FIFO
モードでは顧客の購入を、選択される商品レベル
の最も古い物品すなわち先入れした物品に制限す
る。

線路８０は又、自動回転スイツチAR及び移送
モード・スイツチTMの一方の接点をマイクロプ
ロセツサ５４に、各スイツチAR、TMの他方の
接点を、なお詳しく後述するように、それぞれダ
イオード９２，９３を経てマイクロプロセツサ５
４にそれぞれ接続する。

両スイツチAR、TMは、キヤビネツト１２内
に位置しサービス員によつてセツトされる。自動
回転スイツチARを閉じるときは、販売機がたと
えば５分間だけ休止した後、商品支持体１６を回
転させ各供給品を見ることができるように窓３２
を通過させる。さらにこのスイツチの代りに販売
用タイマを設け、非作動期間中に自動回転を止め
るようにしてある。移送モード・スイツチTMの
セツトにより、移送ボタン３０ａ〜３０ｋの１つ
の駆動に応答して商品支持体１６が何回転するか
を決定する。移送モード・スイツチTMを閉じる
ときは、商品支持体１６は移送ボタンを釈放する
まで回転し続ける。移送モード・スイツチTMを
開くときは、商品支持体１６は次の小さい商品区
画がその送出し窓に整合するまで回転する。

線路９４は、商品レベル２２ａないし２２ｋに
対応する個数の各移送スイツチＴ１ないしＴ１１
の一方の接点を、マイクロプロセツサ５４に接続
する。各移送スイツチＴ１ないしＴ１１の他方の
接点は、なお詳しく後述するように、それぞれダ
イオード９５ないし１０５を経てマイクロプロセ
ツサ５４に接続される。各移送スイツチＴ１ない
しＴ１１は、ドア１４上に位置させた対応する移
送ボタン３０ａないし３０ｋを押す各顧客により
駆動される。この場合制御回路３４によりAC線
路１０６を、線路１０８に接続して移送電動機１
１０を付勢し、商品支持体１６を後述のようにし
て回転する。

線路１１２は、各商品区画操作ドア２８ａない
し２８ｋに対応する個数の各ドア・スイツチＤ１
ないしＤ１１の一方の接点を、マイクロプロセツ
サ５４に接続する。ドア・スイツチＤ１ないしＤ
１１の他方の接点は、詳しく後述するように、各
ダイオード１１３ないし１２３を経てマイクロプ
ロセツサ５４に接続される。各ドア・スイツチＤ
１ないしＤ１１は、その対応する送出しドアすな
わち商品区画操作ドア２８ａないし２８ｋの送出
しドア機構内に位置し、同様にこの送出しドア機
構内に位置させた対応するドア・ソレノイド・ス
イツチｓ１ないしｓ１１と連動する。各ドア・ソ
レノイド・スイツチｓ１ないしｓ１１は、線路１
２４を、各ドア開きソレノイド１２６ａないし１
２６ｋに接続する。

第１図、第３図、第１４図及び第１５図には、
２個の上部の商品区画操作ドア２８ａ，２８ｂ
と、その協働する制御機構を例示し、この上方の
ドア機構の各部品は、ドアの閉じているときに占
める相対位置で示してある。商品区画操作ドア２
８ｂに協働する下側のドア機構の各部品は、ドア
が部分的に開いているときに占める位置で示して
ある。キヤビネツトのドア１４は複数個の竪方向
に互に間隔を隔て水平に延びるドア案内２７０を
支える。各ドア案内２７０には、上部案内軌動２
７１及び下部案内軌動２７２を形成してある。さ
らに各商品区画操作ドア２８には、顧客が商品区
画操作ドア２８を動かしやすくする取手（図示し
てない）を形成してある。各商品区画操作ドア２
８の内側すみ部には、くぼみ２７５が形成されて
いる。くぼみ２７５は、商品区画操作ドア２８の
閉じた位置で、ピボツト軸２７８のまわりに回動
自在な鎖錠つめ２７７の直立の出張り２７６を受
け入れる。商品区画操作ドア２８は、通常、一定
の力のばね２７９により閉じる位置に付勢されて
いる。各ばね２７９の一端部は、出張り２８０の
ような任意適当な部片により商品区画操作ドア２
８の内端部に取付けられ、又ばね２７９の他端部
は前記米国特許明細書に詳述してあるように巻わ
くに取付けてある。ピボツトピン２８２に支えた
つめ止め腕部片（以下単に腕部片と呼ぶ）２８１
は通常、鎖錠つめ２７７上のほぼ半径方向に延び
る停止面２７７ａ（第１５図に示す）の径路に位
置させることにより、顧客が商品に手を伸ばせる
だけ十分に商品区画操作ドア２８を開く位置に、
鎖錠つめ２７７を通常は商品区画操作ドア２８に
より動かすことができないようにしてある。ピン
２８２は又停止腕掛け金２８３を支えている。停
止腕掛け金２８３及び腕部片２８１を連結するば
ね２７３はこれ等の部片を一緒に付勢し１単位と
して動かす。停止腕掛け金２８３とドア１４上の
ピンとの間に延びるばね２８４は、通常は、停止
腕掛け金２８３及び腕部片２８１を付勢し１単位
として第３図の逆時計回りに回転する。停止腕掛
け金２８３には、ドア１４を閉じたときに、ベル
クランク２８６のベルクランク腕フランジに通常
乗る鼻部２８５を形成してある。ばね２８７は、
通常は、ベルクランク２８６を付勢し、ピボツト
ピン２８９のまわりに逆時計回りに回転させる。
ソレノイド１２６ａ，１２６ｂの接極子２８８
は、停止腕掛け金２８３に連結してある。ソレノ
イド１２６ｂを付勢するときは、ソレノイド１２
６ｂは、停止腕掛け金２８３及び腕部片２８１
を、ピン２８２のまわりに、第３図の商品区画操
作ドア２８ｂに協働する部品の図示の位置に、時
計回りに枢動させる。この位置では腕部片２８１
は鎖錠つめ２７７の運動径路外にあつて、商品区
画操作ドアを、その全開位置（第３図の左方位
置）に動かすことができる。

各部品を前記したようにドア釈放位置に対応す
る位置に動かしたときに、ベルクランク２８６の
他方の腕部分の第２のフランジは、ピン２８９に
枢動自在に支えた復帰リンク２９０の上面に乗る
ようになる。復帰棒２９１は、復帰リンク２９０
のみぞ穴内に入れたピンを支える。復帰棒２９１
は、ピン及びみぞ穴によりドア１４に竪方向すな
わち上下方向に往復動するように支えてある。ソ
レノイド１３２を付勢して復帰棒２９１を上向き
に動かし、リンク２９０を時計回りに枢動させ、
ベルクランク２８６を、ばね２８４が停止腕掛け
金２８３及び腕部片２８１を復帰させることので
きる位置に回す。各鎖錠つめ２７７は、スライダ
２９３に取付けたピン２９２を受け入れる。各ス
ライダ２９３にはボス２９４を設けてある。鎖錠
つめ２７７がドアの開き運動中に回転するとき
は、協働するスライダ２９３は第３図の右方に動
き、ボス２９４を移動させてスイツチハウジング
２９６の駆動腕片２９５に連関させる。ボス２９
４により駆動腕部片２９５を駆動する鎖錠つめ２
７７の運動は、つめ止めを腕部片２８１に係合さ
せるには十分でない。各商品レベルにおけるスイ
ツチ・ハウジング２９６は、駆動腕部片２９５を
駆動するときに、間欠的に閉じうる協働するＤス
イツチ及びＳスイツチを納めている。たとえば第
３図において上方のスイツチ・ハウジング２９６
はスイツチＤ１，Ｓ１を入れてある。なお詳しく
後述するようにこの場合ボス２９４が駆動腕部片
２９５を作動しスイツチＤ１，Ｓ１を閉じるとき
に、たとえば講入に十分な金額をこの販売機に入
れる場合は、協動するソレノイド１２６ａが付勢
され、つめ止め腕部片２８１ａを鎖錠つめ２７７
ａの径路から動かしドアをその全開位置に動かす
ことができる。復帰棒２９１のカム２９６′は、
復帰作用が起ると復帰スイツチ２９７′を作動す
る。

又第５図で前記したように各対のスイツチＤ
１／Ｓ１ないしＤ１１／Ｓ１１は、顧客が対応す
る送出しドア２８ａないし２８ｋを部分的に開く
ことにより駆動される。回路のこの状態では問合
わせパルスがドア開き用のドア・スイツチＤ１な
いしＤ１１の１つの閉じたスイツチを経て、線路
１１２に進み制御装置３４に意図した販売につい
ての情報を送る。詳しく後述するように適正な条
件が存在すれば、制御装置３４は交流線路１０６
を線路１２４に接続し、ドア・ソレノイド・スイ
ツチＳ１ないしＳ１１の１つである協働する閉じ
たスイツチを経て部分的に開いた送出しドアすな
わち商品区画操作ドアのソレノイド１２６に電力
を供給する。適当な硬貨が堆積すると、硬貨機構
６０は回路を閉じソレノイド１２６を付勢し送出
しドアすなわち商品区画操作ドアを、区画に手を
入れることのできる全開位置に動かす。

第１図、第４図及び第５図に示すように制御装
置３４を使う販売機の商品支持体駆動装置は、移
送スイツチＴ１ないしＴ１１を駆動するときに、
各交流端子３６，３８から線路１０８を経て瞬間
的に付勢するようにした電動機１１０を備えてい
る。電動機１１０は、歯車３０１を駆動するゼネ
バ歯車２９９を駆動するピン２９８を取付けたク
ランク２９７を駆動する。歯車３０１は、商品支
持体を回転する歯車３０５を駆動するチエーン３
０３を駆動する。この構造は、電動機１１０の各
回転ごとにゼネバ歯車２９９を1/7回転させ商品
支持体を1/14回転させすなわち１区画分だけ変位
させる。ピン２９８に関連するスイツチ・アセン
ブリは、通常は閉じた全サイクル・スイツチFC
と、通常は開いたホーム・スイツチすなわち半サ
イクル・スイツチHCを備えている。ピン２９８
は、もとの位置において、全サイクル・スイツチ
FCを開き、半サイクル・スイツチHCと閉じるよ
うに、スイツチ・アセンブリの駆動アームに係合
する。ピン２９８がその第４図に示したもとの位
置から離れると、全サイクル・スイツチFCが閉
じ、全サイクルに対し電動機回路が閉じる。ピン
２９８がそのもとの位置から出ると、半サイク
ル・スイツチHCが開く。半サイクル・スイツチ
HCは、ピン２９８がそのもとの位置にもどると
閉じ、商品支持体が半区画だけ進んだことを指示
する。ゼネバ歯車２９９と共に回転するカム３０
７は、商品支持体がその随意に選定したもとの位
置にあるときはつねに位置零スイツチPOを閉じ
る。

商品支持体を回転する単方向駆動装置について
述べたが、両方向駆動装置を設けて、選択した区
画をその協働するドアの後方に一層早く動かせる
ように制御することができるのは明らかである。

第５図に示すように線路１１２は又半サイク
ル・スイツチHC、位置零スイツチPO、サービス
スイツチSR及び鎖錠棒ソレノイド・スイツチLB
の一方の接点をマイクロプロセツサ５４に接続す
る。スイツチHC、PO、SR、LBの他方の接触片
は詳しく後述するようにそれぞれダイオード１２
８，１２９，１３０，１３１を経てマイクロプロ
セツサ５４に接続してある。半サイクル・スイツ
チHCは、商品支持体が1/14回転することに、す
なわち小さい区画２６が商品区画操作ドア２８ａ
〜２８ｋすなわち送出しドアに整合するごとに閉
じる。そして位置零スイツチPOは、商品支持体
１６がそのもとの位置にあるときに閉じる。制御
装置３４内に位置させた位置計数器は、半サイク
ルスイツチHCが閉じるごとに増加計数し、商品
支持体の位置の軌道を保つように位置零スイツチ
POの閉じるごとに零にセツトされる。キヤビネ
ツト１２内に位置させたサービススイツチSRは、
販売機１０に商品を装入するために商品支持体１
６を回転するようにサービス員が閉じる。鎖錠棒
ソレノイド・スイツチLBは、鎖錠棒ソレノイド
１３２を線路１３４を経て付勢するごとに閉じ全
部の送出しドアすなわち商品区画操作ドア２８ａ
ないし２８ｋが閉じた位置に鎖錠されていること
を指示する。前記米国特許明細書に詳述してある
ように商品区画操作ドアのどれかが閉じた位置に
ない場合には、制御装置は線路１３８を経てドア
開きランプ１３６を付勢する。

第６Ａ図、第６Ｂ図及び第６Ｃ図に示すように
マイクロプロセツサ５４は、ピンＰ１ないしＰ４
から成る４ビツト入力ポートと、ピンＲ１ないし
Ｒ８から成る８ビツト入出力ポートと、ピンＤ１
ないしＤ７から成る７ビツト入出力ポートと、１
ビツト・インツー（into）・ポートとを持つ制御
器１４０を備えている。これ等のピンのうちでピ
ンＰ１ないしＰ４は線路１４２ａないし１４２ｄ
に、ピンＲ１ないしＲ８は線路１４４ａないし１
４４ｈに、ピンＤ１ないしＤ７は線路１４６ａな
いし１４６ｇに、又インツー（into）・ピンは線
路１４８にそれぞれ接続してある。

線路１４２ａないし１４２ｄは等速呼出記憶装
置１５０の各出力ピンＤ０１ないしＤ０４と各線
路８０，６８，９４，１１２とに接続してある。
線路１４２ａないし１４２ｄが等速呼出記憶装置
１５０の４ビツト出力ポートＤ０１ないしＤ０４
から入力を受けるのは明らかである。さらに等速
呼出記憶装置１５０が使用禁止されるときは、線
路１４２ａは、販売モード・スイツチＶ１ないし
Ｖ１１の１つ、自動回転スイツチAR又は移送モ
ード・スイツチTMから線路８０を経て入力を受
け取る。線路１４２ｂは区画寸法スイツチＣ１な
いしＣ１１の１つから線路６８を経て入力を受け
取る。線路１４２ｃは、移送スイツチＴ１ないし
Ｔ１１の１つから線路９４を経て入力を受け取
る。線路１４２ｄは、ドア開き用のドア・スイツ
チＤ１ないしＤ１１の１つ、半サイクル・スイツ
チHC、位置零スイツチPO、サービス・スイツチ
SR又は鎖錠棒ソレノイドスイツチLBから線路１
１２を経て入力を受け取る。各線路１４２ａない
し１４２ｄと接地線路１５２との間に接続した各
抵抗器１５４ないし１５７は通常、これ等に接続
した各線路１４２ａないし１４２ｄ及び各線路８
０，６８，９４，１１２を論理値０に保持する。

線路１４４ａないし１４４ｄは、等速呼出記憶
装置１５０のピンDI１ないしDI４から成る４ビ
ツト入力ポートに入力を送る。線路１４４ａない
し１４４ｄ及び接地線路１５２間に接続した各抵
抗器１５８ないし１６１は、通常各線路１４４ａ
ないし１４４ｄを論理値０に保持する。各線路１
４４ｅないし１４４ｈは、ピンＡ１ないしＡ４か
ら成る記憶装置４ビツト・アドレス・ポートに入
力を送る。さらに等速呼出記憶装置１５０が使用
禁止されると、各線路１４４ｅ，１４４ｆ，１４
４ｇは１対の各データ分配器１６６，１６８のピ
ンＡ，Ｂ，Ｃから成るアドレス・ポートにそれぞ
れ各線路１７０，１７２，１７４を経て入力を送
る。線路１４４ｈは、インバータ１７８と共に、
線路１７６を経て一方の分配器を使用可能化する
と共に他方の分配器を抑止する。線路１４４ｅな
いし１４４ｈ及び接地線路１５２間に接続した各
抵抗器１６２ないし１６５は通常、これ等に接続
した各線路１４４ｅ及び１４４ｈ及び各線路１７
０，１７２，１７４，１７６を論理値零に保持す
る。

線路１４６ａ，１４６ｂは、それぞれ等速呼出
記憶装置１５０の読出し・書込みピン及び使用可
能ピンに接続される。線路１４６ａの低レベル信
号により等速呼出記憶装置１５０を書込みモード
にするが、高レベル信号により等速呼出記憶装置
１５０を読出しモードにセツトする。線路１４６
ａ及び接地線路１５２間に接続した抵抗器１７９
は、通常線路１４６ａを論理値０に保持する。線
路１４６ｂは、等速呼出記憶装置１５０の使用可
能及び抑止を行い、又データ分配器１６６，１６
８に、線路１８０及びインバータ１８２を経て入
力を送る。線路１４６ｂの高レベル信号は、等速
呼出記憶装置１５０を使用可能にし、データ分配
器１６６，１６８の各入力ピンに低レベル入力信
号を送る。線路１４６ｂ及び接地線路１８６間に
接続した抵抗器１８４は、通常は線路１４６ｂを
論理値０に保持する。

各データ分配器１６６，１６８は、ピンＸ０な
いしＸ７から成る８ビツト出力ポートを持つ。分
配器１６６又は分配器１６８の入力ピンINの信
号は、このデータ分配器のアドレス入力Ａ、Ｂ、
Ｃの適当な２進信号０００ないし１１１に応答し
て８個の出力ピンＸ０ないしＸ７の任意の１つに
送られる。データ分配器１６６の出力ピンＸ０な
いしＸ７は、それぞれ線路１８８ａないし１８８
ｈを持つが、データ分配器１６８のピンＸ０ない
しＸ２はそれぞれ線路１８８ｉないし１８８ｋを
持つ。

線路１８８ａないし１８８ｋは、それぞれ商品
レベル２２ａないし２２ｋと協働する。各商品レ
ベル線路は、レベル販売モード、レベル区画寸
法、レベル移送及びレベルドア開きの各条件に対
応する４個のスイツチに接続してある。たとえば
商品レベル２２ｄに協働する出力線路１８８ｄ
は、ダイオード８４により販売モード・スイツチ
Ｖ４に接続してある。販売モード・スイツチＶ４
は、商品レベル２２ｄに協働する販売モード・ス
イツチである。販売モード・スイツチＶ４を閉じ
ると、線路１８８ｄによる信号が線路８０，１４
２ａに現われ、制御器１４０に商品レベル２２ｄ
が先入れ先出しモードで操作されようとしている
情報を送る。ドア開き用のドア・スイツチは、商
品レベル２２ｄが選別モードで操作されようとし
ていることを指示する。ダイオード７２は、線路
１８８ｄを、商品レベル２２ｄの区画寸法スイツ
チＣ４に接続する。区画寸法スイツチＣ４を閉じ
ると、線路１８８ｄによる信号が線路６８，１４
２ｂに現われ、制御器１４０に、商品レベル２２
ｄが７つの大きい区画を含むという情報を送る
が、ドア・スイツチは、14の小さい区画を指示す
る。ダイオード９８は、線路１８８ｄを、商品レ
ベル２２ｄの移送スイツチＴ４に接続する。移送
スイツチＴ４を閉じると、線路１８８ｄによる信
号が線路９４、線路１４２ｃに現われ、制御器１
４０に顧客が商品レベル２２ｄに協働する移送ボ
タン３０ｄを押したという情報を送る。ダイオー
ド１１６は、線路１８８ｄを商品レベル２２ｄの
ドア開き用のドア・スイツチＤ４に接続する。ド
ア・スイツチＤ４を閉じると、線路１８８ｄによ
る信号が、線路１１２，１４２ｄに現われ、制御
器１４０に、商品レベル２２ｄから販売が行われ
るという情報を送る。

線路１９０ａないし１９０ｄは、それぞれデー
タ分配器１６８の各出力ピンＸ３ないしＸ６に接
続される。線路１９０ａは、ダイオード９２によ
り自動回転スイツチARは、又ダイオード１２８
により半サイクル・スイツチHCにそれぞれに接
続される。線路１９０ｂは、ダイオード９３によ
り移送モード・スイツチTMに、又ダイオード１
２９により位置零スイツチPOにそれぞれ接続さ
れる。線路１９０ｃは、ダイオード１３０により
サービススイツチSRに接続される。線路１９０
ｄはダイオード１３１により鎖錠棒ソレノイド・
スイツチLBに接続される。

線路１４６ｃないし１４６ｇは、インバーテイ
ング・ドライバ（inverting driver）１９２の各
入力ピンIAないしIEに接続される。線路１９９
ないし２０３に接続した各発光ダイオード
（LED）１９４ないし１９８に対する出力ピン
OAないしOEは、それぞれ継電器２０４ないし
２０８に通じている。任意の入力ピンIAないし
IEの高レベル信号すなわち論理１は、その対応
する出力ピンOAないしOEを地電位すなわち論
理０に駆動し、正の直流線路２１０から対応する
継電器２０４ないし２０８を経て電流を流す。こ
の電流の流れに応答して継電器２０４は、共通の
交流線路１０６を線路１２４に結合し、ドア開き
ソレノイド１２６ａないし１２６ｋに電力を供給
する。継電器２０５は、線路１０６を線路１０８
に係合し、移送電動機１１０を付勢する。継電器
２０６は、線路１０６を線路１３４に結合し、鎖
錠棒ソレノイド１３２を付勢し、送出しドアすな
わち商品区画操作ドア２８ａないし２８ｋを閉じ
た位置に鎖錠する。継電器２０７は、線路１０６
を線路６６に結合し、硬貨機構６０をリセツトす
る。継電器２０８は、線路１０６を線路１３８に
結合し、ドア開きランプ１３６を点燈する。発光
ダイオード１９４ないし１９８は、付勢される継
電器の可視指示をする。

継電器２１４は、発光ダイオード２１４ａ及び
ホトトランジスタ２１４ｂを持つ光子結合アイソ
レータである。発光ダイオード２１４ａは、線路
２１６及び抵抗器２１８を経て、抵抗器２１２に
並列に接続される。分路ダイオード２２０により
抵抗器２１８を経て電流を両方向に流すことがで
きる。ホトトランジスタ２１４ｂのエミツタ端子
は、接地線路１５２に結合されている。抵抗器２
２２は、ホトトランジスタ２１４ｂのベース端子
を、接地線路１５２に接続する。線路１４８は、
ホトトランジスタ２１４ｂのコレクタ端子を、制
御器１４０のインツー（into）・ピンに接続する。
ドア開きソレノイド１２６ａないし１２６ｋを付
勢し、抵抗器２１２の両端間に電圧降下が生ずる
と、ホトトランジスタ２１４ｂは、そのベース端
子にぶつかる、発光ダイオード２１４ａからの光
に応答して導通する。この場合トランジスタ２１
４ａにより、線路１４８を接地線路１５２に結合
し、制御器１４０に実際の販売が行われたという
情報を送る。

第６Ｃ図に示すように電源２２４は、交流源か
ら制御装置の論理単位を作動する適正な電位を生
ずるようにしてある。とくに電源２２４は、制御
器１４０、等連呼出記憶装置１５０、インバーテ
イング・ドライバ１９２及びデータ分配器１６
６，１６８に対し電力を送る。さらに電源２２４
は、線路１８６，２１０を正の直流電位に、又線
路１５２を地電位にそれぞれ保つ。

第７図に示すように、継電器２０８の回路は、
線路２１０，２０３間の抵抗器２２８に直列に接
続した発光ダイオード２２６ａを持つ光子結合ア
イソレータ２２６を備えている。ゲート抵抗器２
３０及びコンデンサ２３２を持つシリコン制御整
流素子（以下SCRと呼ぶ）２２６ｂは、ダイオ
ード２３４，２３６，２３８，２４０から成る全
波整流器の１組の端子の両端間に接続してある。
通常電流の流れがなく、従つて発光ダイオード２
２６ａから光子放出がない場合には、光子結合ア
イソレート２２６のSCR２２６ｂは、非導通で
全波整流器を経て電流が流れないようにする。発
光ダイオード２２６ａを通る電流の流れに応答し
てSCR２２６ｂが導通し、線路１０６から整流
器ブリツジを経て線路１３８に電流を流す。抵抗
器２３０及びコンデンサ２３２により、SCR２
２６ｂを雑音により誤つてトリガすることがない
ようにする。すなわち継電器回路２０８は、線路
２１０が高電位にあるときはつねに、線路２０３
の低電位に応答して線路１０６，１３８間に交流
結合を生ずる。

第８図に示すように各継電器２０４，２０５，
２０６の回路と同じである継電器２０７の回路
は、線路２１０，２０２間の抵抗器２４４に直列
に接続した発光ダイオード２４２ａを持つ、光子
結合アイソレータ２４２を備えている。ゲート抵
抗器２４６及びコンデンサ２４８を持つシリコン
制御整流素子（以下SCRと呼ぶ）２４２ｂは、
ダイオード２５０，２５２，２５４，２５６から
成る全波整流器の１組の端子の両端間に接続され
る。通常電流が流れていなくて従つて発光ダイオ
ード２４２ａからの光子放出がない場合に、光子
結合アイソレータ２４２のSCR２４２ｂは非導
通のままになり、この全波整流器を経て電流が流
れないようにする。これ等の条件のもとでは、線
路６６，１０６間に接続したトライアツク
（triac）２５８は非導通である。発光ダイオード
２４２ａを経て流れる電流に応答してSCR２４
２ｂは導通し、線路１０６から整流器ブリツジ及
び抵抗器２６０を経て、トライアツク２５８のゲ
ートに電流を流し、これを付勢する。抵抗器２４
６及びコンデンサ２４８は、雑音によりSCR２
４２ｂを誤つてトリガしないようにする。抵抗器
２６２及び分路コンデンサ２６４は、雑音により
誤つてトライアツク２５８をトリガしないように
する。抵抗器２６６及びコンデンサ２６８は線路
１０６，６６間に直列に接続してある。すなわち
継電器２０７の回路は、線路２１０が高電位にあ
るときはつねに、線路２０２の低い電位状態に応
答して線路１０６，６６間に交流結合を生ずる。

本発明自動販売機用制御装置の作用を第９図、
第１０図、第１１図、第１２図及び第１３図につ
いて述べる。第９Ａ図、第９Ｂ図及び第９Ｃ図に
ついて述べると、本発明自動販売機用制御装置の
主プログラムはブロツク３００で示すように、こ
の自動販売機に電力を供給するときに開始され
る。この制御回路は、『ポインタ』及び『ループ
計数器』の各レジスタをクリアし、『鎖錠棒』及
び『１回読出し』のフラツグ又はビツトを零にセ
ツトし、そして自動回転クロツクをリセツトする
が、これ等はすべて制御器１４０〔ブロツク３０
２〕の内部で行なわれる。さらに線路１４６ｃな
いし１４６ｇは、論理０に保たれ全部の出力機能
をターン・オフする〔ブロツク３０４〕。

電力がその正規の動作レベルに達したときに、
線路１４６ｆあ論理１になり、硬化機構６０を使
用可能にする〔ブロツク３０６〕。次いで半サイ
クル・スイツチHCを、線路１９０ａに信号を送
ると共に線路１４２ｄを走査することにより、調
べる〔ブロツク３０８，３１０〕。信号が現われ
ると、半サイクル・スイツチHCを閉じ、商品支
持体１６が商品区画操作ドアすなわち送出しドア
に適正に整合していることを指示し、プログラム
はブロツク３２２に続く。しかし半サイクル・ス
イツチHCが開いていれば、プログラムは、移送
電動機を付勢する移送電動機ルーチンに飛越し商
品支持体を回転して〔ブロツク３１２，３１４〕、
次でなお詳しく後述するようにもどる前に半サイ
クル・スイツチの閉じるのを待つ『位置計数器
１』（position counter one）ルーチンに進む
〔ブロツク３１６，３１８〕。次で線路１４６ｄを
論理０に持来し、移送電動機をターン・オフする
〔ブロツク３２０〕。

17の各商品レベル２２ａないし２２ｋには、等
速呼出記憶装置１５０の一部に記憶する４ビツト
先入れ先出し計数器（FIFO）を協働させてある。
各FIFO計数器は、対応する商品レベルに最も古
い商品を含む区画の場所を指示する数を含む。こ
の数は、与えられたレベルの14の小区画の最大数
に対応する０ないし13でなければならない。さら
に７つの大区画を持つ各商品レベルに対する
FIFO計数器は偶数だけしか含まない。FIFO計数
器が妥当なデータを含むかどうかを定めるには、
検査されるままになつているFIFO計数器の数を
指示するループ計数器は11にセツトされ、どの
FIFO計数器を検査するかを指示するポインタは
１にセツトされる〔ブロツク３２２〕。次いで制
御装置は、指針により指示したアドレス信号を、
記憶装置アドレス線路１４４ｅないし１４４ｈに
送り、この記憶装置を、各線路１４６ａ，１４６
ｂに高レベル信号を送ることにより、読出しモー
ドにセツトし、各線路１４２ａないし１４２ｄを
走査することにより、FIFO計数器を調べる〔ブ
ロツク３２４〕。FIFO計数器が１３より大きい数
を含むと、線路１４６ａが低レベルになり、記憶
装置を書込みモードにセツトし、記憶装置入力線
路１４４ａないし１４４ｄに信号を送り、この
FIFO計数器を０にセツトする〔ブロツク３２６，
３３４〕。FIFO計数器が13より少い数を含むと、
このFIFO計数器に協働する区画寸法スイツチＣ
１ないしＣ１１は、線路１４２ｂを接地し、選択
したアドレス信号を線路１４４ｅないし１４４ｈ
に保つと共に、入力線路１４２ｂを走査すること
により検査する〔ブロツク３２８，３３０〕。線
路１４２ｂの接地により、記憶装置を使用禁止に
し、データ分配器１６６，１６８に、線路１８０
及びインバータ１８２を経て高レベル入力を送
る。線路１４４ｅないし１４４ｇは、線路１７
０，１７２，１７４を経てアドレス入力を送り、
線路１４４ｈは一方の分配器を抑止するが、他方
の分配器を、線路１７６及びインバータ１７８を
経て使用可能にする。信号は、線路１４２ｂを走
査する間に、対応する線路〔線路１８８ａないし
１８８ｋの１つ〕に送られる。信号が現われない
と、このレベルは14の小区画を含み、プログラム
はブロツク３３６に続く。信号が現われると、レ
ベルは７つの大区画を含み、FIFO計数器は、こ
れが偶数を含むかどうかを見るようにさらに検査
される〔ブロツク３３２〕。このFIFO計数器は、
偶数を含まないと、０にセツトされる〔ブロツク
３３４〕。次いでこのループ計数器は１だけ減ら
され、ポインタは１だけ増加させられる〔ブロツ
ク３３６〕。そしてプログラムは、ブロツク３２
４にもどり次のFIFO計数器を照合する。ループ
計数器が０まで減少して、全部のFIFO計数器が
妥当なデータを含むことを指示すると、プログラ
ムはブロツク３２４ないし３３８により作成され
るループを出る。

この点でプログラムは、走査移送スイツチルー
チンに飛越す。このルーチンはなお詳しく後述す
るように移送スイツチＴ１ないしＴ１１の閉鎖に
応答して、移送電動機を駆動し次いでもどる〔ブ
ロツク３４０，３４２〕。

ブロツク３４４，３４６により示すように自動
回転スイツチARは、線路１９０ａに信号を送
り、線路１４２ａを走査することにより調べられ
る。自動回転スイツチARを閉じると、信号が現
われ、５分間の休止後に、商品支持体を回転する
作用をする機能を選定したことを指示する。商品
支持体がすでに回転していて、これが線路１４６
ｄの高レベル信号により指示されると、その位置
の軌道を保つことが必要になる〔ブロツク３４
８，３５０〕。このために本発明販売機用制御装
置は、線路１９０ａに信号を保つと共に、線路１
４２ｄを走査し、半サイクル・スイツチが閉じて
いるかどうかを定める〔ブロツク３５２，３５
４〕。信号が現われないと、『１回読出し』（read
ouce）、フラツグ又はビツトがクリアされ、プロ
グラムはブロツク３４０にもどる〔ブロツク３５
６〕。信号が現われ『１回読出し』フラツグをセ
ツトすると、プログラムはブロツク３４０にもど
る〔ブロツク３５８，３６０〕。『１回読出し』フ
ラツグをクリアすると、このフラツグをセツトし
〔ブロツク３６２〕、プログラムは、ブロツク３４
０にもどる前に『位置計数器２』ルーチンに飛越
す〔ブロツク３６４，３６６〕。

位置計数器１及び位置計数器２の各ルーチン
は、詳しく後述するように半サイクル・スイツチ
が閉じるごとに、等速呼出記憶装置１５０内に位
置する『位置計数器』を１だけ増加させ、位置１
スイツチが閉じるごとにこれを０にセツトするこ
とにより商品支持体の位置の軌道を保つように作
用する。『１回読出し』フラツグは、半サイク
ル・スイツチが閉じるごとに、プログラムが位置
計数器を１回以上増加させないようにする。

線路１４６ｄの低レベル信号により指示される
ように、商品支持体が回転していないと、プログ
ラムは、自動回転クロツクを減らし〔ブロツク３
５０，３６８〕、５分間経過するまで、自動回転
機能により移送電動機を付勢しないようにする。
この時限中にプログラムは、ブロツク３９２に飛
越す〔ブロツク３７０〕。クロツクを０に減らす
と、プログラムは移送電動機を付勢し〔ブロツク
３７２，３７４〕、商品支持体を回転させる。次
でプログラムは、ブロツク３４０にもどる前に、
支持体の回転によりスイツチを開くまで、ブロツ
ク３７６，３７８から成るループで待つ。

自動回転機能を選択してないと、ブロツク３４
８ないし３７８を無視し、プログラムがブロツク
３４６から直接ブロツク３８０に進み、ブロツク
３８２に先行し、移送電動機の状態を指示する。
商品支持体が回転していないと、プログラムはブ
ロツク３９２に飛越す。線路１４６ｄの高レベル
信号により示されるように、商品支持体が回転し
ていると、プログラムは、半サイクル・スイツチ
が閉じるのを待ち〔ブロツク３８４，３８６〕、
次いで線路１４６ｄに低レベル信号を送り、移送
電動機をターン・オンする〔ブロツク３８８〕。
次いで自動回転クロツクがリセツトされ〔ブロツ
ク３９０〕、プログラムはブロツク３９２に続く。

ブロツク３９２ではプログラムは、『ドア開き
スイツチ走査』ルーチンに飛越す。このルーチン
は、ドア開き用のドアスイツチを走査し、ドア開
きソレノイドに給電し、詳しく詳述するように販
売することができ、次でもどる〔ブロツク３９
４〕。次いで線路１９０ｃに信号を送ると共に線
路１４２ｄを走査することにより、サービス・ス
イツチSRが調べられるすなわちチエツクされる
〔ブロツク３９６，３９８〕。信号が現われない
と、サービス・スイツチが開き、プログラムはブ
ロツク３４０にもどる。しかしサービス・スイツ
チを閉じると、プログラムは自動回転クロツクを
リセツトし〔ブロツク４００〕、移送電動機を付
勢する〔ブロツク４０２，４０４〕。次いでプロ
グラムは、ブロツク４０６，４１２から成るルー
プに入る。このループでは、位置計数器は、半サ
イクル・スイツチが閉じるごとに増加させられ
〔ブロツク４０６，４０８〕、商品支持体は、サー
ビススイツチを閉じている限り回転することがで
きる〔ブロツク４１０，４１２〕。サービス・ス
イツチを開くと、移送電動機がターン・オフされ
〔ブロツク４１４〕、プログラムはブロツク３４０
にもどる。

第１０図には『位置計数器１』及び『位置計数
器２』の各ルーチンを示してある。これ等のルー
チンには、商品支持体が回転しているときはつね
に、プログラムが移行し、商品支持体の位置の軌
道を保つ。位置計数器２ルーチンは、ブロツク４
２０で始まりプログラムは、ブロツク４２２ない
し４２８から成る２つのループの第１のループに
入る。このプログラムは、半サイクル・スイツチ
が開いているのが認められると、第１のループ
〔ブロツク４２２，４２４〕から出て、半サイク
ル・スイツチが引続いて閉じると、第２のループ
〔ブロツク４２６，４２８〕を出る。このように
して位置計数器は、半サイクル・スイツチの閉じ
るごとに１回だけ増加させられ、そしてこの位置
計数器を、位置零スイツチの閉じるごとに１回だ
け０にする。次いでプログラムは、位置計数器を
１だけ増加させる前に〔ブロツク４３４〕、70ミ
リ秒だけ遅延する〔ブロツク４３０〕。このこと
は、線路１４６ｂに高レベル信号を送り、等速呼
出記憶装置を使用可能にし、線路１４６ａに金額
低レベル信号を送り、『書込み』モードにセツト
することによりできる。次いで適当な信号を、金
額アドレス線路１４４ｅないし１４４ｈ及び入力
線路１４４ａないし１４４ｄに送る。次いで位置
零スイツチを、線路１９０ｂに信号を送ると共に
線１４２ｄを走査することにより、調べる〔ブロ
ツク４３６，４３８〕。信号が現われないときは、
プログラムは、ルーチンから出てもどる〔ブロツ
ク４４２〕。信号が現われると、位置計数器は、
プログラムのもどる前に０にセツトされる〔ブロ
ツク４４０〕。位置計数器２ルーチンは、ブロツ
ク４３２で始まり、前記したようにブロツク４３
４ないし４４２を経て継続する。

第１１図に示すように移送電動機を動作させ商
品支持体を回転する『移送電動機』ルーチンは、
ブロツク４５０で始まる。プログラムは先ず全部
のドア開き用のドア・スイツチＤ１ないしＤ１１
が開位置にあるかどうかをチエツクし、11の全部
の商品区画操作ドアすなわち送出しドア２８ａな
いし２８ｋが閉じていることを指示する。このた
めにチエツクされるままになつているスイツチの
個数を指示するループ計数器と、どのスイツチを
チエツクするかを指示するポインタとを共に、11
にセツトする〔ブロツク４５２〕。次いでプログ
ラムは、ポインタにより選択される出力線路〔線
路１８８ａないし１８８ｋの１本〕に信号を送る
と共に入力線路１４２ｄを走査することにより、
スイツチを調べる〔ブロツク４５４，４５６〕。
信号が現われなければ、ループ計数器及びポイン
タは共に１だけ減らされ〔ブロツク４６０〕、プ
ログラムは、ブロツク４５４にもどり、次のスイ
ツチを調べる〔ブロツク４６２〕。ループ計数器
が０まで減らされ、全部のドア・スイツチが開位
置にあることを指示するときは、プログラムはブ
ロツク４６４に続く。しかしこれ等のスイツチの
１つを閉じると、線路１４６ｇは論理１になり、
ドア開きランプ１３６を点燈し〔ブロツク４５
８〕、プログラムは、全部の商品区画操作ドアす
なわち送出しドアを閉じるまで、ブロツク４５２
ないし４６３により形成したループで待つ。この
時点では線路１４６ｇは、低レベルにドア開きラ
ンプ１３６をターン・オフする〔ブロツク４６
４〕。

ブロツク４６６，４６８により示すようにプロ
グラムは、鎖錠棒フラツグ又はビツトをセツトす
るかどうかを定め、商品区画操作ドアすなわち送
出しドアが閉じた位置ですべて鎖錠されているこ
とを指示する。鎖錠棒フラツグをセツトする（論
理１）と、高レベル信号が線路１４６ｄに送ら
れ、移送電動機を動作させ〔ブロツク４７０〕、
プログラムがもどる〔ブロツク４８４〕。又鎖錠
棒フラツグをクリアすると（論理０）、線路１４
６ｅに高レベル信号が送られ、鎖錠棒ソレノイド
と動作させる〔ブロツク４７２〕。この鎖錠棒ソ
レノイドは、線路１４６ｅを接地し、この鎖錠棒
ソレノイドを消勢する前に、100ミリ秒にわたり
付勢したままになる〔ブロツク４７４，４７６〕。
鎖錠棒ソレノイドの付勢により閉じられる鎖錠棒
ソレノイド・スイツチLBは、次で、線路１９０
ｄに信号を送ると共に線路１４２ｄを走査するこ
とによりチエツクされる〔ブロツク４７８，４８
０〕。信号が現われると、鎖錠棒フラツグをセツ
トし〔ブロツク４８２〕、移送電動機を付勢し
〔ブロツク４７０〕、プログラムがもどる〔ブロツ
ク４８４〕。信号が現われなければ、プログラム
はもどるが、移送電動機は付勢されない。

第１２Ａ図及び第１２Ｂ図に示すように、11個
の移送スイツチＴ１ないしＴ１１の１つを駆動す
るかどうかを定める『走査移送スイツチ』ルーチ
ンは、ブロツク５００で始まる。チエツクされる
ままになつている移送スイツチの個数を指示する
ループ計数器は11にセツトされ、どのスイツチを
チエツクするかを指示するポインタは１にセツト
される〔ブロツク５０２〕。次いでプログラムは、
この移送スイツチを、ポインタにより選択する線
路〔線路１８８ａないし１８８ｋの１つ〕に信号
を送ると共に入力線路１４２ｃ〔ブロツク５０４，
５０６〕を走査することによつて、調べる〔ブロ
ツク５０４，５０６〕。信号が現われないと、ル
ープ計数器を１だけ減少させ、ポインタを１だけ
増加させる〔ブロツク５０８〕。そしてプログラ
ムは、ブロツク５０４にもどり、次の移送スイツ
チをチエツクする。ループ計数器を０に減少さ
せ、移送スイツチのどれも駆動しないことを指示
すると、プログラムはルーチンを出てもどる〔ブ
ロツク５１０，５１２〕。しかし移送スイツチの
１つを駆動すると、プログラムは、ブロツク５０
４，５１０により形成したループを出て線路１４
６ｂを走査し、商品支持体が回転しているかどう
かを定める〔ブロツク５０６，５１４，５１６〕。
商品支持体が回転していると、プログラムは半サ
イクル・スイツチが閉じ、自動回転クロツクのリ
セツトに先だつて位置計数器を増加させる〔ブロ
ツク５１８，５２０，５２２〕。

この場合対応する『販売モード』スイツチな
いしを、ポインタにより選択する線路に信号を
保つと共に線路１４２ａを走査することにより調
べる〔ブロツク５２４，５２６〕。信号が現われ
ると、駆動される移送スイツチに、先入れ先出し
モーデで動作するようにセツトした商品レベルを
関連させ、プログラムは、ブロツク５２８ないし
５４４を経て継続する。信号が現われないと、移
送スイツチにシヨツパー・モードで動作するよう
にセツトされた商品レベルを関連させ、プログラ
ムはブロツク５４６ないし５６６を経て継続す
る。

商品レベルがFIFOモードで動作する場合には
プログラムは、高レベル信号を線路１４６ａ，１
４６ｂに送り、等速呼出記憶装置を使用可能にし
これを『読出し』モードにセツトし、等速呼出記
憶装置アドレス線路１４４ｅないし１４４ｈに適
当な信号を送ると共に等速呼出記憶装置出力線路
１４２ａないし１４２ｄを走査することにより、
位置計数器を前記商品レベルに対するFIFO計数
器と比較する〔ブロツク５２８，５３０〕。これ
等の計数器が互に等しくてこの商品レベルの最も
古い商品を入れる区画が、その商品区画操作ドア
すなわち送出しドアの前方にあることを指示する
と、プログラムは、ブロツク５４４に飛越し、移
送電動機を、これがオンであれば、ターン・オフ
し、そしてもどる〔ブロツク５１２〕。これ等の
計数器が等しくなければ、移送電動機を付勢し、
商品支持体を回転させ〔ブロツク５３２，５３
４〕、プログラムは、ブロツク５３６ないし５４
２から成るループに入る。このループは、半サイ
クル・スイツチの閉じるごとに位置計数器を増加
計数し、次いで各計数器を比較する〔ブロツク５
３６，５３８，５４０〕。プログラムは、このル
ープ内に留まり商品支持体はこれ等の計数器の値
が等しくなるまで回転し続ける。このように等し
くなるとプログラムはこのループから出て〔ブロ
ツク５４２〕、移送電動機をターン・オフし〔ブ
ロツク５４４〕、もどる〔ブロツク５１２〕。

又商品レベルがシヨツパー・モードで動作して
いる場合には、プログラムは移送電動機を付勢し
〔ブロツク５４６，５４８〕、商品支持体を1/14回
転だけ動かし〔ブロツク５５０，５５２〕、次で
移送スイツチを再チエツクする〔ブロツク５５
４，５５６〕。この移送スイツチが開くと、プロ
グラムは移送電動機をターン・オフし〔ブロツク
５６２〕、ブロツク５６４，５６６を経て継続し
てもどる〔ブロツク５１２〕。しかしこの移送ス
イツチがなお閉じていれば、プログラムは、信号
を線路１９０ｂに送ると共に線路１４２ａを走査
し、自動販売機を『ステツプ移送モード』又は
『連続移動モード』のどちらで動作するようにセ
ツトするかを定める〔ブロツク５５８，５６０〕。
移送モード・スイツチが開いていれば、自動販売
機は、ステツプ移送モードで動作するようにセツ
トされ、プログラムは移送電動機をターン・オフ
し、移送スイツチを開くまでブロツク５６４，５
６６により形成したループ内で待ち、次いでもど
る〔ブロツク５１２〕。移送モード・スイツチを
閉じると、自動販売機は連続モードで動作するよ
うにセツトされ、プログラムは、移送スイツチの
閉じている間は商品支持体を回転し続ける〔ブロ
ツク５５０ないし５６０〕。移送スイツチが開く
と、プログラムは移送電動機をターン・オフし
〔ブロツク５５６，５６２〕、ブロツク５６４，５
６６を経て継続し、もどる〔ブロツク５１２〕。

第１３Ａ図及び第１３Ｂ図では11個のドア開き
用のドア・スイツチＤ１ないしＤ１１のどれを駆
動するかを定める『走査ドア開きスイツチ』ルー
チンがブロツク５７０で始まる。各ドア・スイツ
チは、対応するドア・ソレノイド・スイツチＳ１
ないしＳ１１と連動し、共に商品区画操作ドアす
なわち送出しドア２８ａないし２８ｋを部分的に
開くことにより駆動される。チエツクされるまま
になつているドア・スイツチの個数を指示するル
ープ計数器は11にセツトされ、どのスイツチをチ
エツクするかを指示するポインタは１にセツトさ
れる〔ブロツク５７２〕。次いでプログラムは、
ポインタにより選んだ線路〔線路１８８ａないし
１８８ｋの１つ〕に信号を送ると共に、線路１４
２ｄを走査することによりスイツチを調べる〔ブ
ロツク５７４，５７６〕。信号が現われないと、
ループ計数器は１だけ減少計数し、ポインタは１
だけ増加させられて、プログラムはブロツク５７
４にもどり次のスイツチを調べる〔ブロツク５７
８，５８０〕。ループ計数器を０に減少させてド
ア・スイツチのどれも駆動していないことを指示
すると、プログラムはもどる〔ブロツク５８２〕。
しかしドア・スイツチに１つが駆動されると、プ
ログラムは自動回転クロツクをリセツトし〔ブロ
ツク５８４〕、線路１４６ｇに高レベル信号を送
りドア開きランプ１３６を点燈する〔ブロツク５
８６〕。

この場合対応する『販売』モード・スイツチ
ないしを、ポインタにより選択した線路信号を
保つと共に線路１４２ａを走査することにより調
べる〔ブロツク５８８，５９０〕。駆動されたド
ア・スイツチに、先入れ先出しモードで動作する
ようにセツトされた商品レベルを関連させると、
線路１４２ａに信号が現われなくて、プログラム
はこのレベルに対し位置計数器をFIFO計数器と
比較する〔ブロツク５９０〜５９４〕。これ等の
計数器が互に等しいと、プログラムはブロツク６
１０に飛越す。等しくなければプログラムは、商
品区画操作ドアすなわち送出しドアが閉じるまで
ループ内で待ち、ドア・スイツチを開き〔ブロツ
ク５９６，５９８〕、線路１４６ｇを接地するこ
とにより、ドア開きランプ１３６をターン・オフ
し〔ブロツク６００〕、もどる〔ブロツク５８
２〕。駆動されたドア・スイツチに、シヨツパ
ー・モードで動作するようにセツトされた商品レ
ベルを関連させると、線路１４２ａに信号が現わ
れ、プログラムは線路１４２ｄを走査し、この商
品レベルが14の小区画を含むか（この場合プログ
ラムはブロツク６１０に飛越す）又は７つの大区
画を含むかどうかを定める〔ブロツク６０２，６
０４〕。レベルが７つの大区画を含む場合には、
プログラムは位置計数器を調べる〔ブロツク６０
６，６０８〕。計数器が大きい区画を、その商品
区画操作ドアすなわち送出しドアに適正に整合さ
せたことを指示する偶数を含む場合には、プログ
ラムはブロツク６１０に続く。さもなければプロ
グラムは、ドア開きランプ１３６をターン・オフ
する前に〔ブロツク１００〕、商品区画操作ドア
すなわち送出しドアが閉じるのをループ内で待ち
〔ブロツク５９６，５９８〕、そしてもどる〔ブロ
ツク５８２〕。

ブロツク６１０により示すようにプログラム
は、線路１４６ｃに高レベルの信号を送ることに
より、駆動されるドア・スイツチＤ１ないしＤ１
１と各ドア・スイツチＤ１ないしＤ１１に連動す
るドア・ソレノイド・スイツチＳ１ないしＳ１１
とに電力を供給する。自動販売機に適正な額の硬
化を入れると、硬化機構６０は、ソレノイド１２
６ａないし１２６ｋのうちでドア２８ａないし２
８ｋの１つの協働する商品区画操作ドアすなわち
送出しドアを解錠する対応ソレノイドを付勢する
回路を閉じ、販売を行うことができる。

ドア・スイツチがなお閉じていると、プログラ
ムは線路１４８を走査し、販売が実際に行われた
かどうかを定める〔ブロツク６１２，６１４，６
１６，６１８〕。線路１４８が高レベル信号を搬
送すると、送出しドア・ソレノイドは付勢されな
いで販売が行われない。このことは、たとえば不
十分な額の硬貨の堆積の結果生ずることである。
プログラムは次いで、送出しドアが閉じ、この場
合ドア・ソレノイド・スイツチにもはや電力が供
給されなくなり、プログラムがブロツク６４４に
飛越すまで〔ブロツク６２０〕又は線路１４８が
接地し、販売を指示するまでブロツク６１２ない
しブロツク６１８により形成したループ内で待
つ。販売が行われると、プログラムは、線路１４
６ｃの接地に先だつて20ミリ秒だけ遅延してドア
ソレノイドスイツチへの電力の供給を止める〔ブ
ロツク６２２，６２４〕。次いでプログラムは、
線路１４６ｆに低レベル信号を送り、硬貨機構を
使用禁止し〔ブロツク６２６〕、販売を行つたレ
ベルに対する区画寸法スイツチを調べる〔ブロツ
ク６２８，６３０〕。この商品レベルが14の小区
画を含んでいれば、FIFO計数器は、１だけ増加
させられる〔ブロツク６３４〕。このことは、線
路１４６ｂに高レベル信号を送り、等速呼出記憶
装置を使用可能にし、線路１４６ａに低レベル信
号を送り、等速呼出記憶装置を『書込み』モード
にセツトし、そして等速呼出記憶装置アドレス線
１４４ｅないし１４４ｈ及び入力線１４４ａない
し１４４ｂに適当な信号を送ることによつて、な
しとげられる。次いで線路１４６ａに高レベル信
号を送り、プログラムによりFIFO計数器を読み
取る〔ブロツク６３６〕。FIFO計数器が13より大
きい数を含むと、このFIFO計数器は０にセツト
される〔ブロツク６３８〕。次いで鎖錠棒フラツ
グをクリアし〔ブロツク６４０〕、プログラムは、
ブロツク６４４に続く前に710ミリ秒だけ遅延す
る〔ブロツク６４２〕。

ブロツク６４４により示すようにプログラムは
さらに、線路１４６ｆに高レベル信号を送る前
に、40ミリ秒だけ遅れて、硬貨機構を使用可能に
する〔ブロツク６４６〕。次いでプログラムは、
商品区画走査ドアすなわち送出しドアが、ドア開
きランプのターン・オフ〔ブロツク６００〕に先
だつて閉じるのを待ち〔ブロツク５９６，５９
８〕、もどる〔ブロツク５８２〕。

このようにして本発明の目的が達成できるのは
明らかである。本発明により従来の汎用自動販売
機制御回路の欠点を除いた、汎用自動販売機用の
改良された制御装置を提供するものである。本発
明により各別の商品レベルを『先入れ先出し』又
は『シヨツパー』の動作モードで動作させること
ができる。本発明により各商品レベルに対する個
個の駆動装置を必要としないで多重レベル自動販
売機の先入れ先出しの動作を生じさせることがで
きる。本発明は従来の装置より安価で一層普遍性
がある。

以上本発明をその実施例について詳細に説明し
たが本発明はなおその精神を逸脱しないで種種の
変化変型を行うことができるのはもちろんであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明自動販売機用制御装置の１実施
例を備えた自動販売機の正面図、第２図は第１図
の２−２線に沿う断面図、第３図は第１図の自動
販売機のドア作動機構の部分の拡大正面図、第４
図は第１図の自動販売機の駆動装置の部分拡大正
面図、第５図は本発明自動販売機用制御装置の１
実施例の電気回路図、第６Ａ図は第５図の制御装
置に組み込まれるマイクロプロセツサの一部の電
気回路図、第６Ｂ図は第５図の制御装置に組み込
まれるマイクロプロセツサの残りの部分の電気回
路図、第６Ｃ図は第６Ａ図及び第６Ｂ図のマイク
ロプロセツサの電源の電気回路図、第７図は本発
明自動販売機用制御装置に組み込まれる電子式継
電器の１例の電気回路図、第８図は本発明自動販
売機用制御装置に組み込まれる別の例による継電
器の電気回路図、第９Ａ図は本発明制御装置の主
プログラムの初めの部分のフローチヤート、第９
Ｂ図は第９Ａ図の続き部分のフローチヤート、第
９Ｃ図は本発明自動販売機用制御装置の主プログ
ラムの終りの部分のフローチヤート、第１０図は
第９Ａ図ないし第９Ｃ図に例示した主プログラム
の『位置計数器１』及び『位置計数器２』のサブ
ルーチンのフローチヤート、第１１図は第９Ａ図
ないし第９Ｃ図に例示した主プログラムの『移送
電動機』サブルーチンのフローチヤート、第１２
Ａ図は第９Ａ図ないし第９Ｃ図に例示した主プロ
グラムの『走査移送スイツチ』サブルーチンの初
めの部分のフローチヤート、第１２Ｂ図は第９Ａ
図ないし第９Ｃ図に例示した主プログラムの『走
査移送スイツチ』サブルーチンの終りの部分のフ
ローチヤート、第１３Ａ図は第９Ａ図ないし第９
Ｃ図に例示した主プログラムの『走査ドア・スイ
ツチ』サブルーチンの終りの部分のフローチヤー
ト、第１３Ｂ図は第９Ａ図ないし第９Ｃ図に例示
した主プログラムの『走査ドア・スイツチ』サブ
ルーチンの終りの部分のフローチヤート、第１４
図は第３図の１４−１４線に沿う部分断面図、第
１５図は第３図の１５−１５線に沿う部分断面図
である。 １０……汎用販売機、１２……キヤビネツト、
１６……商品支持体、２２……群（レベル）、２
４……たな板、２８……商品区画操作ドア（操作
可能部材）、３４……制御装置、６０……硬貨機
構、１１０……電動機、１４０……制御器、２９
９……ゼネバ歯車、Ｓ１ないしＳ１１……セレク
タスイツチ、Ｖ１ないしＶ１１……モードスイツ
チ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ (イ) キヤビネツト内部に通ずる複数の操作穴
   を形成したキヤビネツト１２と、 (ロ) それぞれ商品を受入れるのに適しており、そ
   れぞれ前記操作穴と関連する複数の区画から成
   る群２２を持ち、前記各群の区画が、それ等の
   関連する前記操作穴を過ぎて移動するように、
   前記キヤビネツト内に取り付けられた商品支持
   体１６と、 (ハ) この商品支持体を移動させるように付勢され
   るのに適する電動機１１０を持つ駆動列と、 (ニ) 前記区画の操作を許容するように、前記操作
   穴の背後の前記区画内の商品の存在と、販売機
   内部内への通貨の投入とに応答して使用可能に
   されるのに適し、前記操作穴に関連する、各顧
   客の操作可能な操作可能部材と、 (ホ) 前記電動機を付勢するように動作させられる
   のに適し、前記各群に関連する複数のセレク
   タ・スイツチ（Ｓ１ないしＳ１１）と、 (ヘ) 択一的に、無作為に又は所定の状態だけにお
   いて、関連する前記群の区画を対応する前記操
   作穴の背後に位置させることにより、若干の前
   記群をシヨツパー・モードで動作させるが残余
   の前記群を先入れ先出しモードで動作させるよ
   うに、前記セレクタ・スイツチの動作に応答し
   て、前記電動機の付勢を制御するようにセツト
   されるのに適し、それぞれ前記群に関連する複
   数のモード・スイツチ（Ｖ１ないしＶ１１）
   と、 を備えた、自動販売機用制御装置。 ２ 前記商品支持体を、大体において垂直な軸線
   のまわりに回転できるように取り付けた特許請求
   の範囲第１項記載の自動販売機用制御装置。 ３ 前記操作穴と、前記区画の群とを、前記キヤ
   ビネツト内の各レベルに配置した特許請求の範囲
   第２項記載の自動販売機用制御装置。 ４ 前記操作可能部材が、通常は鎖錠されたドア
   である特許請求の範囲第３項記載の自動販売機用
   制御装置。 ５ 通貨応答装置をさらに設けた特許請求の範囲
   第４項記載の自動販売機用制御装置。 ６ 前記区画の１つの群に関連する１つの前記セ
   レクタ・スイツチの動作に応答して前記電動機を
   或る時間の間付勢して、前記商品支持体を移動さ
   せて、前記区画の１つの群の次の１つの区画全体
   を、その関連する前記操作穴の背後に位置させ、
   この位置に前記商品支持体を停止させるように、
   前記区画の１つの群に対して、前記制御装置をセ
   ツトすると共に、 前記区画の他の群に関連する他の１つの前記セ
   レクタ・スイツチの動作に応答して前記電動機を
   駆動して、顧客が、定常的に前記他の群の任意の
   区画を、その関連する前記操作穴の背後に位置さ
   せることができるように、前記区画の他の群に対
   して、前記制御装置をセツトするようにした特許
   請求の範囲第１項記載の自動販売機用制御装置。