JPH04138367U - 自在枕 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 １．枕の目的が安眠を主とするのであれば、
人、各々の事情、年令差、疾病、傷害等、時や場所に適
応する枕であることが必要で、この枕は与えられた枕で
はなく、使用する側が各々の状況に合せて、組合せ形成
する枕であり、諸事情に対応しようとする目的から考案
したものである。２．複雑な技術を要さず、単純で健康
的で、誰れでも容易に安価に制作することが出来る。昔
からの枕の利点を追求したものである。 【構成】 布等を外皮とし、細菌の繁殖しにくい、各種
天然の素材、人工素材を充填し、細い円柱状の枕単体数
個を組合せ形成する枕。枕単体の両端近くにマジックテ
ープ（登録商標）等、止め具をつけ止着自在とし、枕カ
バー等まとめ具布により組合せを安定化させる。枕単体
の両端に紐等をつける、又両端の閉じ方や形を変えるこ
とにより、丸型、角型、舟型等、枕単体の異種形態を形
成することも可能とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

枕単体の組合せ方次第で高さ調節、柔軟性の調節が可能となりいわゆる、首 枕、箱枕、段差のある枕、普通の枕、大小、種々の枕を形成する。この為、人の 身体の様々な状態、年齢差、疾病、傷害等、又時と場所等に対応することが可能 である。 枕単体の大きさが従来に比べ小さい為、枕の両端に紐等をつけ、竿に吊して 、日に干すことも可能で、清潔で健康的な枕である。 高度な技術や複雑さはなく、単純で、誰れでも安価に作ることが出来、常に 新しい枕に変えることが容易である。

【０００２】

【従来の技術】

従来の頭部と首全体を支える枕から、頭部と頸椎部を個別的に考え、高さ調節 自在枕や、医学的見地から考案された枕、健康増進枕、氷枕、指圧可能や磁石付 枕、多機能を有する枕様々。例えば実公昭６３−４３９７９、実公開昭６４−１ ５６９、実公開平２−１１９０７２、実公開平３−１１８６８等々、考案されて いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の枕は首と後頭部全体を支える枕で、この旧来の枕の弊害は、実公昭６ ３−４３９７９等に詳しく捉らえられているし、医学的見地から、種々の工夫が なされ、最近は高さ調節自在枕を始め、多機能を有する枕等々、考案がなされて いる。しかし、いずれも、調節自在とは言えかなり限られた範囲である。 人の身体は各々様々な状態で、年令差、疾病、傷害、時と場所にもより、枕に 対する要求も様々であり、各々に適する枕はかなり難しく、たとえ、医学的に正 しい寝姿勢の保持と言っても各々の身体の事情により、良いとは限らない。本考 案は、各々の要求に答えようとするものである。 高度な技術や多機能を有する枕等提案されているが、故障も無きにしも有ら ずで、簡単に修理出来るものがよく、単純に誰れでも、より安価に制作出来、健 康的に新しい枕に取り変えやすいことも必要と考える。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

各々長さは同一、太さの異なる枕単体を数種類作成する。床と首、頭部との 間、肩幅を考慮し、太さは直径５cmから２０cm位、長さ約５０cmから７０cm位の 範囲の枕単体数種類を作成。又、使用されやすい大きさのサイズ、同一サイズを 数個作成する。 布等を外皮とし、細菌が繁殖しにくく、通気性の良い各種天然素材、樹皮、 そば殻、野草、綿等や人工素材を充填し、充填の量（多ければ固い）や素材を変 えることにより、柔か目の枕単体、かた目の枕単体を作成。 枕単体又は枕単体のカバーの両端近くに止め具、スナップやマジックテープ 等を付け、止着自在とする。 まとめ具として枕カバー等、大、中、小を作り、組合せの固定化、安定化を はかる。この枕カバー等は、重なる部分が多ければ、利用範囲が広く、マジック テープ、紐等をつけ、まとめ具とする。 枕単体の両端に小さな輪状の紐等をつけ竿に吊すことも可能にする。 枕単体の両端の閉じ方や、両端の形を変えることにより、丸型、角型、舟型 等異種形態を作成。丸型は普通に利用されやすく、角型はいわゆる箱枕を形成し 、舟型は頭が落ちにくい。

【０００５】

【作用】

１．数種類の枕単体を、年令差、疾病、傷害等、又、時や場所を考慮し、組合 せ、両端近くの止め具、マジックテープ等で形成し、更にまとめ具付枕カバー等 により安定化させ使用。枕単体は各々止着自在であるから適宜に形作り使用。 ２．枕単体の両端の紐等により、置いたり竿に吊したり、度々日光に当て、細 菌の繁殖を防ぎ清潔で健康的に使用。

【０００６】

【実施例】 布等を外皮とし、細菌が繁殖しにくく、通気性の良い充填材、各種天然素材、 人工素材を充填し、細い円柱状の枕単体数個を組み合せ形成し、更にまとめ具布 により固定し安定化させる。 以下図面にもとづいて、本考案の実施例を説明する。 図１は丸型の枕単体で、１．布等の外皮、２．充填材、３．止め具、４．紐で ある。この枕単体は、長さ同一、太さ直径の異なるもの数種、例えば、ＬＬ、Ｌ 、Ｍ、Ｓ、ＳＳサイズ等作成し、よく使用するサイズ、ＭやＳサイズを数個作成 する。 図２は、ＬとＳサイズ２個の枕単体の組合せ実施例で、まとめ具布付、肩側、 首の下にあたる部分に大きめのサイズで硬目のもの、頭部先の方に小さいサイズ で柔か目のものを配することにより、頭部の重量が首や肩にかからず、頸椎の歪 みの矯正や鞭打症等にも良い。 図３は、重ねて上下に、又並べて４個の枕単体を組合せ形成した例であり、同 一サイズのもの数個を含め、各種サイズからなる組合せは何十通りにも及び、各 々の事情や状況に合せ、対応することが可能である。 図４は、同サイズの枕単体６個の組合せ例で、いわゆる箱枕の形をとり、髪形 をくずしたくない時等にも便利である。

【０００７】

【考案の効果】

１．細い円柱状の枕単体数個を止着自在に組合せ形成する。組合せは何十通り にも及び大きさ、高さ調節等、自在に形成することが可能。近年考案の枕は、調 節自在とは言えかなり制限があり、人の身体、各々の種々様々な状態に適応させ ることは難しい。たとえ、医学的根拠を持つ枕であっても、高さがある程度決ま っていれば、各々に適するとは限らない。このことは、従来の枕が使用する側に とっては与えられた枕であるのに比べ、本考案の枕は、使用する側が何十通りに も形成することが可能な枕である点にあると考える。 ２．専門的分野から、高度な技術や多機能を有する枕等、種々考案されている が、複雑であればある程故障も案じられるが、この枕は単純で、専門的技術を要 さず、誰れでも安価に制作出来る。この為常に新しい枕に取りかえることが容易 である。 ３．この枕単体はその形態から日光に当てやすい、又小さいサイズの枕単体は 携帯用にもなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】枕単体の平面図。

【図２】実施例の１部切欠き斜面図。

【図３】直径の異なる枕単体の組合せ例の斜面図

【図４】直径が同一の枕単体の組合せ例の斜面図

【符号の説明】

１ 布等の外皮 ２ 充填材 ３ 止め具 ４ 紐 ５ まとめ具布

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 布等を外皮とし、細菌が繁殖しにくく、
   通気性の良い各種天然素材、人工素材を充填材とする、
   細い円柱状の枕単体数個を止着自在に組合せ形成する枕
   で、枕単体又は枕単体カバーの両端近くに、止め具３を
   つけ、両端の先端部分に紐等４を付着する。又、枕単体
   の閉じ方や両端の形を変えることにより、丸型、角型、
   舟型等異種形態を作成する自在枕。
2. 【請求項２】 この枕単体は、各々太さ，直径の異なる
   もの数種を制作し、異種サイズの組合せ、同サイズ同士
   の組合せにより形成する請求項１に記載の自在枕。
3. 【請求項３】 充填材の量や充填材の素材を変えること
   により、柔か目にも硬目にも作成し組合せ形成する請求
   項１に記載の自在枕。