JPH04134028A - 脳機能改善剤および抗うつ剤 - Google Patents

脳機能改善剤および抗うつ剤

Info

Publication number
JPH04134028A
JPH04134028A JP25341690A JP25341690A JPH04134028A JP H04134028 A JPH04134028 A JP H04134028A JP 25341690 A JP25341690 A JP 25341690A JP 25341690 A JP25341690 A JP 25341690A JP H04134028 A JPH04134028 A JP H04134028A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
antidepressant
formula
acid amide
active ingredient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25341690A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozo Yamamoto
山本 光三
Hideyuki Kishida
秀之 岸田
Takayoshi Hidaka
隆義 日高
Yoshihide Fuse
佳秀 布施
Ikuo Katsumi
勝見 郁男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP25341690A priority Critical patent/JPH04134028A/ja
Publication of JPH04134028A publication Critical patent/JPH04134028A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、3.4−ジメトキシケイ皮酸アミド誘導体を
有効成分とする脳機能改善剤および抗うつ剤に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題]社会の高
齢化にともない痴呆が老人医療において大きなウェイト
を占めつつあり、記憶障害など種々の痴呆症を改善すべ
く多くの薬剤が開発されてきているがその効力、持続性
、副作用の面で必ずしも充分ではない。とくに代表的疾
患であるアルツハイマー型老年性痴呆症(Senile
 Dementia of AIzhein+er T
ype 、以下、5DATという)は病因がわからず予
防法、治療法ともに不明な病気であり、脳内コリン作動
系の賦活薬としてコリンエステラーゼ阻害剤を治療に用
いる試みがなされているが、全般的には期待されたほど
の効果は認められていない。
ところで、中枢神経系は細胞の死滅による脳機能低下を
神経線維の発芽・伸展により、ある程度回復する潜在能
力を有し、それは5DAT患者の脳においても維持され
ている(ジェイ・ジー・ゲラデス(J、G Gedde
s)ら、サンエンス(Science )、 230号
、1179〜1181頁、1985年)。したがって、
細胞変性に起因する諸疾患に対して神経線維の伸展を促
し生存を助ける[神経栄養因子(NTP ) Jを用い
れば優れた治療効果が期待できる。NTFには神経成長
因子(NGF ) 、線維芽細胞成長因子(r’OF 
) 、ダリア細胞由来因子など多数の報告があるが、こ
れらの因子自身は蛋白性であるため血液脳関門を通るこ
とができずこれまで臨床的に用いられていない。
一方、高度情報化社会においては精神的抑圧に起因する
疾病も多くなりその一つとしてうつ病があげられるが、
これに対応する多くの薬剤については即効性、副作用の
面で必ずしも満足されるものではない。
なお、ケイ皮酸アミド誘導体には従来から多くの活性が
見出されており、窒素原子が炭素数6〜14のアルキル
基で置換された3、4−ジメトキシケイ皮酸アミド誘導
体はりボキシゲナーゼ阻害作用を有することが見出され
ている(特開昭61−10548号公報参照)。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは前述のごとき従来の技術に鑑み、鋭意研究
を重ねた結果、一般式(1);(式中、R1は炭素数1
〜4のアルキル基またはアリル基を示す)で表わされる
3、4−ジメトキシケイ皮酸アミド誘導体が動物実験に
おいて非常にすぐれた記憶学習効果および抗うっ効果を
示すことを見出し、さらに、従来ジメトキシ誘導体はN
GF産生促進作用を示し難いといわれていたが(特開昭
83−83020号公報参照)、意外にも前記一般式(
1)で表わされる8、4−ジメトキシケイ皮酸アミド誘
導体がNTP産生促進作用を有することを見出し、本発
明を完成するにいたった。
すなわち、本発明は一般式(I): (式中、R1は炭素数]〜4のアルキル基またはアリル
基を示す)で表わされる3、4−ジメトキシケイ皮酸ア
ミド誘導体を有効成分とする脳機能改善剤および一般式
(1): (式中 R1は炭素数1〜4のアルキル基またはアリル
基を示す)で表わされる3、4−ジメトキシケイ皮酸ア
ミド誘導体を有効成分とする抗うつ剤に関する。
[実施例コ 本発明による脳機能改善剤および抗うつ剤は前記一般式
(1)で表わされる3、4−ジメトキシケイ皮酸アミド
誘導体を有効成分とするものである。さらに詳しく説明
すると、前記一般式(+)においてR1は炭素数1〜4
のアルキル基またはアリル基を示し、このアルキル基の
例としてはメチル基、エチル基、I−プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基、5ec−ブチル基なとがあ
げられる。
また、一般式(1)で表わされる化合物の具体例として
はN−メチル−8,4−ジメトキシケイ皮酸アミド(以
下、化合物]という)、N−エチル3.4−ジメトキシ
ケイ皮酸アミド(以下、化合物2という) 、N−(n
−プロピル)−3,4−ジメトキシケイ皮酸アミド(以
下、化合物3という)、Nイソプロピル)−3,4−ジ
メトキシケイ皮酸アミド(以下、化合物4という) 、
N−(n−ブチル)−3゜4−ジメトキシケイ皮酸アミ
ド(以下、化合物5という)、N−アリル−3,4−ジ
メトキシケイ皮酸アミド(以下、化合物6という)など
があげられる。
前記化合物1〜6はいずれも脳機能改善作用および抗う
つ作用、さらにはNTP産生促進作用を有する低毒性の
化合物である。
前記一般式(1)で表わされる化合物は以下のような方
法により合成することができる。
一般式(II): (式中 R2は水素または炭素数1〜3のアルキル基を
示す)で表わされる化合物と一船人%式%): (式中、R1は前記と同じ)で表わされる化合物とを無
触媒下、またはジシクロへキシルカルボジイミド、■−
エチルー3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミドなどの通常用いられる脱水縮合剤、もしくはナト
リウムメトキシドなどの金属アルコラ−1・、ブチルリ
チウムなどのアルキル金属、ナトリウムハイドライドな
どの金属水素化合物などの塩基存在下、さらには塩化チ
オニル、五塩化リンなどのハロゲン化試剤により一般式
(II)の化合物を酸ハロゲン化物に変換したのち、無
触媒下または塩基存在下で反応させることにより合成す
ることができる。このばあい、塩基として前記一般式(
II+)で表わされるアミンを過剰に用いてもよいし、
ピリジン、トリエチルアミン、トリメチルアミンなどの
有機塩基、または水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
どのアルカリ金属水酸化物、炭酸水素ナトリウム、炭酸
カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩などの無機塩基など
を用いることも可能である。
このほかに、一般式(1)で表わされる化合物の合成法
としてアジド法、混合酸無水物法、活性エステル法、カ
ルボニルジイミダゾール法などのアミド合成法のいずれ
をも用いることができる。
本発明による脳機能改善剤または抗うつ剤の投与方法と
しては、軽口、経腸または非経口的投与方法のいずれを
も選ぶことができる。具体的な製剤形態としては、たと
えば錠剤、カプセル剤、細粒剤、シロップ剤、生薬、軟
膏剤、注射剤などをあげることができる。
本発明による脳機能改善剤または抗うっ剤の製剤の担体
としては、経口、経腸、その他罪経口的に投与するため
に適した有機または無機の固体または液体の、通常は不
活性な薬学的担体材料が用いられる。具体的には、たと
えば結晶性セルロース、ゼラチン、乳糖、澱粉、ステア
リン酸マグネシウム、タルク、植物性および動物性脂肪
ならびに油、ガム、ポリアルキレングリコールなどをあ
げることができる。本発明の化合物は製剤中に0.2〜
100%含ませることができる。また、本発明による脳
機能改善剤または抗うつ剤の製剤は、これと両立しうる
他の脳機能改善剤または抗うつ剤、その他の医薬を含む
ことができる。このばあい、前記脳機能改善剤および抗
うつ剤は必ずしもその製剤中の主成分でなくてもよい。
本発明の脳機能改善剤または抗うっ剤は、−般に所望の
作用が副作用を伴なうことなく達成される投与量で投与
される。その具体的な値は医師の判断で決定されるべき
であるが、一般に成人1日当り有効成分として10mg
−10g、好ましくは20B〜5g程度で投t−i、さ
れる。なお、本発明の脳機能改善剤または抗うっ剤は有
効成分をIB〜5g、好ましくは8Il1g〜1g含む
+11、位投与量の薬学的製剤として投与することがで
きる。
つぎに本発明の脳機能改善剤および抗うっ剤について製
造例および製剤例をあげて本発明を具体的に説明するが
、これらの実施例は本発明を制限するものではない。
製造例1(化合物2の合成) 3.4−ジメトキシケイ皮酸2.1gとエチルアミン塩
酸塩0.8gとをジクロロメタン30n+lに溶解し、
これに塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド2.2g 、さらにトリエチルア
ミン1mlを加え室温で2時間反応させた。反応終了後
この反応液を水で2回洗浄し溶媒を減圧濃縮した。残渣
をシリカゲルを担体とするカラムクロマトグラフィーに
かけクロロホルムで溶出を行なった。目的化合物を含む
両分を集めて溶媒を留去し目的とする化合物2を1.2
gえた(収率: 50.Ei%)。
融点:126〜128℃ ■!(−NMRスペクトル(CDC13)δ(ppm)
:1.13 (311,t、J−611z) 、3.4
0 (211,m)、3.78 (3H,s) 、8.
81 (3)1.s)、8.38 (111,d、J−
1511z ) 、6.50 (ll−I、br )、
6.75 (IH,d、J−911z) 、8.98 
(III、d、J=2tlz)、7.02 (IH,d
d、J=211z、91(z )、7.55 (ill
、d、J=1511z )製造例2(化合物6の合成) 3.4−ジメI・キシケイ皮酸3.Ogとアリルアミン
1mlとをジクロロメタン301に溶解し、これに塩酸
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド2.7gを加え室温で2時間反応させた。反
応終了後この反応液を水で2回洗浄し、溶媒を減圧濃縮
した。残渣をn−ヘキサジで結晶化し、目的とする化合
物6を3.3gえた(収率: 92.9%)。
融点:120〜123℃ ’II−NMRスペクトル(CDCl2) δ(ppm
):3.85 (811,s) 、3.88 (II、
s )、4.00 (21+、dt、J= 1.lIz
、511z)、5.05〜5.35 (211,m) 
、5.68〜6.15 (211,m)、6.31 (
111,d、J=1511z )、6.80 (IH,
d、J−811z) 、7.00 (Ill、d、J−
211z)、7.0[l (+11.dd、J−211
z、811z )、7、BO(111,d、J=151
1z )製剤例1 化合物2100g、乳糖55gおよび乾燥馬鈴薯澱粉4
1gの混合物を水20m1と練合し、16メツシ1 ] ュのスクリーンを通して押し出し、40°Cて乾燥して
顆粒化した。ついでステアリン酸マグネシウム4gと均
一に混合し常法により打錠して、1錠200mgあたり
 100n+gの化合物2を含む錠剤をえた。
製剤例2 製剤例1の化合物2にかえて化合物3を用いたほかは製
剤例1と同様の方法で、1錠200mgあたり 100
mgの化合物3を含む錠剤をえた。
製剤例3 製剤例1の化合物2にかえて化合物6を用いたほかは製
剤例1と同様の方法で、1錠200mgあたり 100
mgの化合物6を含む錠剤をえた。
製剤例4 製剤例1と同様の方法でえられた顆粒196gをステア
リン酸マグネシウム4gと混合し、これを200mgず
つ2号硬カプセルに充填し、1カプセルあたり 100
mgの化合物2を含む硬カプセル剤をえた。
製剤例5 製剤例4の化合物2にかえて化合物3を用いたほかは製
剤例4と同様の方法で、1カプセルあたり 100mg
の化合物3を含む硬カプセル剤をえた。
製剤例6 製剤例4の化合物2にかえて化合物6を用いたほかは製
剤例4と同様の方法で、1カプセルあたり 100mg
の化合物6を含む硬カプセル剤をえた。
製剤例7 化合物2          10.0g乳  糖  
                85.0g結晶セル
ロース       4.5gステアリン酸マグネシウ
ム   1,5g前記成分をよく混合して、1gあたり
 100mgの化合物2を含む散剤をえた。
製剤例8 製剤例7の化合物2にかえて化合物3を用いたほかは製
剤例7と同様の方法で、1gあたり100mgの化合物
3を含む散剤をえた。
製剤例9 製剤例7の化合物2にかえて化合物6を用いたほかは製
剤例7と同様の方法で、1gあたり100+agの化合
物6を含む散剤をえた。
つぎに、本発明の3.4−ジメトキシケイ皮酸アミド誘
導体の脳機能改善作用、抗うっ作用、NTP産生促進作
用および毒性について以下の試験により調べた。
なお、実験動物はすべて日本SLCより購入したもので
、12時間ずつの明暗周期および室温24〜26℃の条
件下で1週間飼育し実験に供した。
試験例1(マウスのシクロへキシミド誘発による実験的
記憶障害に対する効果) 実験は、明暗の二部屋に仕切った箱よりなるマウス用受
動回避試験実験装置(小原医科産業)を用いて行なった
。すなわち暗室(高さ8 cm。
底辺5 c m s斜辺9.58m5長さ14cmの逆
台形の箱)は黒色プラスチック製の外箱により遮光され
ており床には電気刺激を与えるためのステンレス製グリ
ッドが施されて暗室内に設置されているフォトビームが
遮られると一定時間後に通電される。一方、25cm上
方より60腎の電球で照された透明プラスチック製の明
室(暗室と同じ形で長さ113cmの箱)には暗室との
間にギロチンドアで開閉可能な直径3cmの円形出入口
を設けた。
このような明暗箱を用いて以下の順序で実験を行なった
あらかじめ明暗箱に馴化したddY系雄性マウス(5週
令、体重22〜28g)を明室内に入れてギロチンドア
を開けた。マウスが暗室内に移行してフォトビームを横
切ってから3秒後に、四肢に床グリッドより 0.3m
Aの電気ショックを3秒間流した(獲得試行)。マウス
が明室へ飛び出して来た直後ドアを閉めて明室より取り
出しホームケージに戻した。24時間後、マウスを再び
明室内に入れギロチンドアを開けてから完全に暗室内に
入るまでの時間を反応潜時として最大800秒まで測定
した(保持試行)。
健忘は生理食塩水に溶解したシクロへキシミド120m
g/kgを獲得試行の10分前に皮下投与して誘発させ
た。被験化合物1〜4はすべて2.5%アラビアゴムお
よび0.2%ツイーン8oを含んだ蒸溜水(以下、AT
Sとする)に懸濁し、獲得試行の1時間前に3mg/k
gずつ経口投与して記憶障害に対する効果を調べた。ま
た比較薬物として既知のイデベノンおよびホパンテン酸
Caを、さらに対照群としてATSを被験化合物と同量
経口投与した。
また便宜的に、保持試行において1群中の反応潜時が1
00秒より長いマウスの個体数の割合を記憶率としてパ
ーセントで表わした。この結果を第1表に示す。シクロ
へキシミド処理により反応潜時は減少するが、本発明の
化合物を投与することにより反応潜時、記憶率ともに既
知のイデベノンおよびホパンテン酸Caを越える明らか
な改善が認められ、中でも化合物2は顕著な効果を示し
た。
[以下余白] 試験例2(ラットを用いた強制水泳試験における抗うつ
効果) 実験はポアソールらの方法(ユーロピアン・ジャーナル
・オブ・ファーマコロジー、47巻、379頁、197
8年)を一部修飾した方法にて行なった。すなわち約1
5cmの深さまで水(水温、25℃)を入れた内径18
cm、高さ40cmのガラス円筒にウィスター系雄性ラ
ット(5週令、体重130〜150g)を投下し、15
分後に取り出して乾燥してからホームケージに戻した。
24時間後に再び同じ円筒内の水中に投下し5分間のあ
いだの無動時間(ラットが動かずにじっとしている時間
)をストップウォッチにより累積的に計測した(5分間
テスト)。被験化合物1〜4は生理食塩水に懸濁して5
分間テストの24.5および1時間前の3回、30mg
/ kg/回ずつ腹腔的投与して抗うつ効果を調べた。
また比較薬物として既知のイミプラミンを100mg/
 kg/回、さらに対照群として生理食塩水を5ml/
kg/回同様にして腹腔的投与した。また短縮した無動
時間の割合を下記の式により抑制率として算出した。
抑制率(%)= これらの結果を第2表に示す。本発明の化合物を投与す
ることにより明らかに無動時間が短縮され、既知のイミ
プラミンを越える効果を示した。
[以下余白] 試験例3(ラット・アストロサイト培養系を用いたNT
P産生促進試験) アストロサイト培養系を以下の方法にて作製した。
ウィスター系ラット新生児より大脳皮質を副出し、p+
(7,3のリン酸緩衝生理食塩水(以下、PBSという
)中で軟膜を除去してピンセラI・でミンスした。つぎ
に0.25%トリプシン含有1)11 S中に移して8
7℃で約5分間処理し、細胞がばらばらになった頃、1
0%の牛胎児血清を含むダルベツコ変法イーグル培地(
以下、DMEM培地という、Glbco社製) lom
lを加えて3回洗浄し直径6C1iのプライマリア・デ
イツシュ(ファルコン社製)に播種した。細胞は実験操
作時以外は10%CO2,37℃の条件でインキュベー
タ中に置いた。実験には、2回以上植えついで形態的に
均一な細胞集団になったものを用いた。
細胞が充分コンフルエントに達したデイツシュをPBS
で3回洗浄して死細胞などを除き1%の牛胎児血清を含
むDMEM培地51を加え、つぎにDMSOに溶解した
被検化合物1〜4をそれぞれ5μl添加してよく混ぜた
。さらにポリリジンでコートしたカバーグラス上に生や
したPC12細胞(理研シーンバンク)をアストロサイ
トのデイツシュに移してインキュベータに戻した。2日
後、PC12細胞の形態的変化を位相差顕微鏡で調べN
TP産生促進作用の指標とした。なおPC12細胞はN
GFなどのNTPが添加されると神経突起に似た突起を
伸展させることからNTPのアッセイに用いられている
その結果、本発明の化合物1〜4は終濃度1μ間の低濃
度においてもPC12細胞の突起を伸展させNTP産生
促進作用があることが明らかになった。なかでも化合物
2の効果は顕著であった。
試験例4(急性毒性試験) ddY系雄性マウス(6週令、体重25〜30g)1群
lO匹およびウィスター系雄性ラッ斗(5週令、体重1
21−142g) 1群lO匹に複数用量(707〜1
414mg/kg、 3段階)の被験化合物1〜6を単
回経口投与し、投与後1週間の死亡例数より50%致死
量(LD5o)を求めた。
その結果、本発明の化合物1〜6についていずれも、マ
ウス、ラットともにlooomg/ kg投与時におい
ても死亡例が観察されず、化合物1〜6のLD5oは1
000mg/ kg以上であると推定され、本発明の化
合物1〜6は低毒性であることが確認された。
[発明の効果コ 本発明の8.4−ジメトキシケイ皮酸アミド誘導体を有
効成分とする脳機能改善および抗うっ剤はすぐれた記憶
学習効果および抗うっ効果を示し、さらに神経栄養因子
産生促進作用を有するため、たとえば記憶障害など種々
の痴呆症や精神的抑圧に起因するうつ病などの治療にお
いてすぐれた効果を奏する。
特許出願人 鐘淵化学工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1は炭素数1〜4のアルキル基またはアリ
    ル基を示す)で表わされる3,4−ジメトキシケイ皮酸
    アミド誘導体を有効成分とする脳機能改善剤。 2 R^1がエチル基である請求項1記載の脳機能改善
    剤。 3 一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1は炭素数1〜4のアルキル基またはアリ
    ル基を示す)で表わされる3,4−ジメトキシケイ皮酸
    アミド誘導体を有効成分とする抗うつ剤。 4 R^1がエチル基である請求項3記載の抗うつ剤。
JP25341690A 1990-09-20 1990-09-20 脳機能改善剤および抗うつ剤 Pending JPH04134028A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25341690A JPH04134028A (ja) 1990-09-20 1990-09-20 脳機能改善剤および抗うつ剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25341690A JPH04134028A (ja) 1990-09-20 1990-09-20 脳機能改善剤および抗うつ剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04134028A true JPH04134028A (ja) 1992-05-07

Family

ID=17251087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25341690A Pending JPH04134028A (ja) 1990-09-20 1990-09-20 脳機能改善剤および抗うつ剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04134028A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002541194A (ja) * 1999-04-13 2002-12-03 サイジェニック カンパニー リミテッド ハイドロキシシンナム酸誘導体又はこれを含むトウキ抽出物を含有する痴呆予防及び治療用の組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002541194A (ja) * 1999-04-13 2002-12-03 サイジェニック カンパニー リミテッド ハイドロキシシンナム酸誘導体又はこれを含むトウキ抽出物を含有する痴呆予防及び治療用の組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR900001511B1 (ko) 카테콜 유도체 및 그것을 함유하는 중추신경계 퇴행성질환의 진행방지 및 치료제
JPH07223953A (ja) 中枢神経系疾患治療用薬剤組成物
HUE028391T2 (en) Carbonylated (aza) cyclohexanes as dopamine D3 receptor ligands
TWI579277B (zh) 取代桂皮醯胺衍生物、其製備方法、其應用及醫藥組成物
US20240018098A1 (en) Carbamoyl Phenylalaninol Compounds and Uses Thereof
EA023751B1 (ru) Набор, композиция, продукт или лекарственное средство для лечения нарушения познавательной способности
CA2854622A1 (en) Modulators of opioid receptors and methods of use thereof
AU2021215274B2 (en) Targeted drug rescue with novel compositions, combinations, and methods thereof
KR20230154219A (ko) 세로토닌성 작용제와 관련된 장애의 치료에 유용한 세로토닌성 작용제로서의 인돌 유도체
CN111253412B (zh) α-倒捻子素衍生物及其应用
CN101092414A (zh) 一类6-芳基-3-环氨基甲基吡喃酮类衍生物的制备及用途
KR20180103846A (ko) 항불안제 제조시 치환된 신남아미드 유도체의 적용
WO2009011901A2 (en) Methods for promoting wakefulness
CA3229907A1 (en) Deuterated empathogens
HRP20020178A2 (en) Use of bis-sulphonamides for producing medicaments used for preventing or treating hyperlipidaemia
JPH04134028A (ja) 脳機能改善剤および抗うつ剤
KR950013577B1 (ko) 카르복스아미드 유도체
AU2001255654B2 (en) Materials and methods for the treatment of depression
TW200927090A (en) Novel sulfamate compounds for medical use
KR20130018623A (ko) N1-고리아민-n2-치환된 바이구아나이드 유도체, 이의 제조방법 및 이를 유효성분으로 함유하는 약학 조성물
US2995492A (en) Piperidine derivatives with psychotogenic activity
EP0086453A2 (de) Thiazaspiranderivate, Verfahren zu ihrer Herstellung und Arzneimittel
JP3681770B2 (ja) 老年性痴呆症又はアルツハイマー病治療剤
US3639457A (en) N-substituted-beta-oxybutyramide semisuccinate and its salt having effects of increasing paradoxical sleep and tranquillizing
Burger et al. Synthsis and Radioprotective Properties of Chlorinated O-Dialkylaminopropionamido-and O-Dialkylaminopropylaminodiphenyl Sulphide Derivatives