JPH04133809U - 超音波診断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】個々の使用状況に応じた探触子と、これを確実
に収めることのできる探触子ホルダを備えた超音波診断
装置を供給する。 【構成】超音波探触子の形状に適合した探触子ホルダ
を、装置本体に組み替えができるように取り付ける。 【効果】使用状況に応じ、様々の形状をした探触子を確
実に収納し、落下による破損を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、被検体に対し超音波を送受信し超音波断層画像を得る超音波診断装 置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

超音波診断装置は、人体に悪影響を与えることなく体内の診断が行え、また装 置も比較的小型で安価なものであるという利点から今日広く普及するに至ってい る。

【０００３】 この超音波診断装置は、超音波を送信し、体内からの反射波を受信し、この反 射波に基づき断層画像を得るものである。この超音波の送信、受信を行うのが探 触子である。超音波診断装置は、胎児、胆のう、肝臓、心臓、泌尿器など診断の 広い分野で使用されており、その診断部位に応じた形状の探触子が選択され、使 用されている。従って、診断の部位、得たい断層画像の種類などにより種々の形 状のものが使用されている。代表的なリニア型、コンベックス型、セクタ型、ラ ジアル型の形状を図４に示す。これらの探触子は１台の超音波診断装置に複数個 備えられることが多く、使用していない探触子は、図５に示す操作パネル１２の 側面などに設けられた箱形状の探触子ホルダ４３に収められていた。このような 箱型の形状の探触子ホルダ４３は、多岐にわたる形状の探触子を収めるために大 きめに作製されていた。

【０００４】 一方、探触子を安定して収納するために、特定の探触子の形状に適合した専用 探触子ホルダも使用されている。例えば、図３のように、コンベックス型探触子 ２１の台形状の断面を持つ取手部分の形状に適合した探触子ホルダは、探触子２ １ならば確実に収めることができる

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】 以上のような箱型の探触子ホルダの場合、個々の探触子の形状に応じたものと はなっていないので、安定して探触子を収めることができない。そして、探触子 のコードなどを引っ掛けるなどの何らかのはずみで探触子４１が探触子ホルダ４ ３より落ち、最悪の場合これが破損してしまうという問題があった。

【０００６】 一方、あるひとつの探触子の形状に適合している探触子ホルダは、別の探触子 には全く適合しないものとなってしまう。例えば、コンベックス型の探触子に対 応した探触子ホルダは、ラジアル型、セクタ型などの探触子にはほとんど使用で きない。

【０００７】 前述のように超音波診断装置が利用されている分野は非常に広く、探触子の形 状は多岐にわたる。そして、個々の使用者の使用状況に応じた探触子と、これの 形状に適合し、確実に探触子を収めることのできる探触子ホルダを備えた超音波 診断装置を提供することは、非常に重要な課題である。

【０００８】 本考案は、このような課題を解決するためになされたものである。そして、個 々の使用状況に応じた探触子と、これを確実に収めることのできる探触子ホルダ を備えた超音波診断装置を供給することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

超音波探触子の形状に適合した探触子ホルダを、装置本体に組み替えができる ように取り付ける。

【００１０】

【作用】

超音波探触子の収納を確実に行い、探触子の落下による破損を防止する。

【００１１】

【実施例】

本考案の好適な一実施例を図面により説明する。 図１に超音波診断装置を示す。１は超音波診断装置本体であり、断層画像を表 示するモニタ１１、操作を行う操作パネル１２を含んでいる。操作パネル１２の 側面には探触子ホルダ１３，１４，１５が取り付けられ、探触子ホルダ１３に探 触子２１が収められている。２２は探触子と装置本体を接続するコードである。 探触子ホルダ１３，１４，１５は、操作パネル１２にボルト５１によって取り 付け固定されている。取り付けの様子を図２の（Ａ）に示す。図に示すように、 探触子ホルダは取り外し可能となり、形状の異なる探触子ホルダ、例えば１６， １７，１８，１９などと付け替えることができる。そして、使用される探触子の 形状に最も適合した探触子ホルダを取り付けることができる。また、図１に示す ２３のように探触子ホルダの一部を付け替え可能なホルダ２４としてもよい。

【００１２】 これにより、製品生産時に注文に応じて選択される探触子の形状にも対応する ことが可能である。また、新しい形状の探触子が開発され、これをすでに生産さ れた装置の探触子と交換する場合、この新しい探触子の形状に合わせてホルダも 作製し、交換すれば、交換後も探触子を確実に収めることができる。

【００１３】 更に、探触子ホルダの外形寸法を規格化しておけばなお好適である。例えば、 探触子ホルダ１３，１４，１５の奥行きの寸法を２：１：１としておけば、これ らを並べ替え手前から１４，１５，１３とすることも可能となる。また、１３に 替えて、１８，１９とふたつのホルダを装着することも可能となる。

【００１４】 本実施例では、六角ボルト５１により探触子ホルダ１３を取り付けた場合を示 したが、図２（Ｂ）のように、操作パネル１２の側面にスタッドボルト５２を立 て、これに探触子ホルダ１３を取り付けてもよい。更に、図２（Ｃ）に示すよう に、係合突起５４と係止溝５５により取り付けてもよい。係合突起５４は直径の 異なるふたつの円筒部から成り、その軸を含む断面はＴ字型をしており、係止溝 ５５は係合突起５４の細径部と係合するＵ字形の係止部と係合し、探触子ホルダ １３を固定する。このようにすれば、スパナなどの道具を使わずに探触子ホルダ を組み替えることができる。

【００１５】 また、図２（Ｄ）のように探触子ホルダ１３にねじを切り、操作パネル１２の 側面よりボルト５１にて取り付けてもよい。

【００１６】 更に、探触子ホルダは、操作パネル側面のみに取り付けるだけではなく、そのほ かの部分、例えばモニタ１１の側面などに取り付けてもよい。

【００１７】 このように、使用する探触子に適合する探触子ホルダを選択して装着し、更に 使用頻度の高いものを手前に配置するなど、状況に応じて配列を替えることがで き、使い勝手の良いものとなる。

【００１８】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、多種多様の形状をした探触子に応じた形状のホ ルダを使用することによって、探触子を安定良く収めることができ、コードを引 っ掛けるなどして探触子が落下し、破損することを防止することができる。

【００１９】 更に、使用状況に応じ、探触子ホルダの配列を替えることで、使い勝手の良い 装置となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示した図である。

【図２】探触子ホルダの取り付け方法の説明図である。

【図３】探触子の形状に適合したホルダの一例を示す図
である。

【図４】種々の探触子の形状を示した図である。

【図５】従来の探触子ホルダを示した図である。

【符号の説明】

１ 超音波診断装置本体 １２ 操作パネル １３〜１９，２３，２４ 探触子ホルダ ２１ 探触子

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】被検体に対し探触子によって超音波を送受
   し断層画像を得る超音波診断装置において、前記探触子
   の形状に適合した探触子ホルダを装置本体に組み替え可
   能に取り付けたことを特徴とする超音波診断装置。