JPH0413289B2 - - Google Patents

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JPH0413289B2
JPH0413289B2 JP58037263A JP3726383A JPH0413289B2 JP H0413289 B2 JPH0413289 B2 JP H0413289B2 JP 58037263 A JP58037263 A JP 58037263A JP 3726383 A JP3726383 A JP 3726383A JP H0413289 B2 JPH0413289 B2 JP H0413289B2
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JP
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graphite
stage
temperature
compound
intercalation compound
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Nobuatsu Watanabe
Takeshi Nakajima
Masayuki Kawaguchi
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Priority to FR8313666A priority patent/FR2542496B1/fr
Priority to DE3330695A priority patent/DE3330695A1/de
Priority to US06/530,239 priority patent/US4511493A/en
Publication of JPS59164603A publication Critical patent/JPS59164603A/ja
Publication of JPH0413289B2 publication Critical patent/JPH0413289B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B1/00Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors
    • H01B1/04Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of carbon-silicon compounds, carbon or silicon
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/06Halogens; Compounds thereof
    • B01J27/08Halides
    • B01J27/12Fluorides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/20Graphite
    • C01B32/21After-treatment
    • C01B32/22Intercalation

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な黒鉛層間化合物に関する。更に
詳細には、本発明は湿気に対して安定であるのみ
ならず優れた電導性を有する黒鉛とフツ化金属及
びフツ素との3成分系黒鉛層間化合物に関する。
本発明は又、黒鉛とフツ化金属及びフツ素との3
成分系黒鉛層間化合物の製造方法に関する。本発
明は更に又、黒鉛とフツ化金属及びフツ素との3
成分系黒鉛層間化合物から成る電導材料に関す
る。 近年、フツ化物の黒鉛層間化合物が、その秀れ
た電導性の故に注目されつつある。しかし従来よ
り知られている黒鉛層間化合物の殆どは湿気に対
して不安定であり、従つて空気中に放置するとた
だちに分解する。ゆえに実用に供することが不可
能である。 本発明者らは、優れた電導性を有するばかりで
なく湿気に対して極めて安定な、実用に供し得る
フツ化物の黒鉛層間化合物を開発すべく鋭意研究
を重ね、その結果、式CxF(MFzy(但し、Mは
Cu、Ni、Co、Fe、Pb、Zr、Ce、Ag及びTiから
選ばれた金属を表わす)で表わされる黒鉛とフツ
化金属及びフツ素との3成分系黒鉛層間化合物
(以下、しばしば単に“3成分系黒鉛層間化合物”
と略記する)が原料黒鉛に対して100%の収率で
得られ、又、得られた3成分系黒鉛層間化合物は
湿気に対して安定であるのみならず優れた電導性
を有することを見出した。本発明の3成分系黒鉛
層間化合物の電導度は原料黒鉛に比べ非常に高い
優れたものである。本発明はこのような新しい知
見に基づき成されたものである。 したがつて本発明の目的は、湿気に対して安定
であるのみならず優れた電導性を有する新規な3
成分系黒鉛層間化合物を提供することにある。本
発明の他の一つの目的は、この新規な3成分系黒
鉛層間化合物の製造方法を提供することにある。
本発明の更に他の一つの目的は、上述の如き新規
な3成分系黒鉛層間化合物から成る新規な電導材
料を提供することにある。 上記及び他の諸目的、本発明の諸特徴及び諸利
益は、以下に述べる詳細な説明及び添付の図面か
ら明かになろう。 本発明の一つの態様によれば一般式 CxF(MFzy (式中、MはCu、Ni、Co、Fe、Pb、Zr、Ce、
Ag及びTiから選ばれた金属を表わし、xは約1
〜約100、yは約0.0001〜約0.15、zは上記のM
で表わされる金属の原子価を表わす) で表わされる黒鉛とフツ化金属及びフツ素との3
成分系黒鉛層間化合物が提供される。 一般に上記の式で表わされる3成分系黒鉛層間
化合物は、原料黒鉛をフツ素雰囲気下にて0〜
400℃の温度で少なくとも該黒鉛に重量増加を起
こさせる時間、Cu、Ni、Co、Fe、Pb、Zr、Ce、
Ag及びTiから選ばれた金属のフツ化物(以下、
しばしば単に“フツ化金属”と呼ぶ)と反応させ
ることによつて得られる。 以下、本発明を更に詳細に説明する。 一般式 CxF(MFzy (式中、MはCu、Ni、Co、Fe、Pb、Zr、Ce、
Ag及びTiから選ばれた金属を表わし、xは約1
〜約100、yは約0.0001〜約0.15、zは上記のM
で表わされる金属の原子価を表わす) で表わされる黒鉛とフツ化金属及びフツ素との3
成分系黒鉛層間化合物において、Mで表わされる
金属はCu、Ni、Co、Fe、Pb、Zr、Ce、Ag及び
Tiから選ばれた金属である。一般にxは約1〜
約100でyは約0.0001〜約0.15である。本発明の
3成分系黒鉛層間化合物には、第1ステージ、第
2ステージ、第3ステージ、第4ステージ、第5
ステージ、第6ステージ、第7ステージ及び第8
ステージもしくはそれ以上のステージ数のものが
ある。3成分系黒鉛層間化合物のステージ数は、
X線回折から得られる周期距離(Ic)を測定する
ことにより求められる。得られる3成分系黒鉛層
間化合物のステージ数は反応温度及び時間のみな
らず原料黒鉛の結晶性及び厚み(C軸方向)にも
影響される。x及びyの値は3成分系黒鉛層間化
合物のステージ数によつて変化する。第1ステー
ジのものについてはxは約1〜約20、yは約
0.002〜約0.15である。第2ステージのものにつ
いてはxは約5〜約40、yは約0.001〜約0.10で
ある。第3ステージのものについてはxは約20〜
約100、yは約0.0001〜約0.01である。第1ステ
ージ、第2ステージ及び第3ステージもしくはそ
れ以上のステージ数の化合物のそれぞれについ
て、xとyの値は上述の範囲内で、反応温度及び
時間のみならず、原料黒鉛の結晶性及びC軸方向
の厚みによつて変化する。 本発明に用いられる黒鉛原材料としては、天然
黒鉛のほか、石油コークスなどを加熱処理して得
られる人造黒鉛も用いることができる。原料黒鉛
の粒径は臨界的ではなく、フレーク状黒鉛(一般
には約10〜約80メツシユ、タイラー)や粉末状黒
鉛(一般には約80メツシユ〜約400メツシユ、タ
イラー)を用いることができる。又、ブロツク状
の黒鉛が望まれる場合には、メタン、プロパン、
ベンゼン及び/又はアセチレンなどの炭化水素を
約2100℃に加熱された基材(一般に人造黒鉛から
成る)に接触させて炭化水素を熱分解し、得られ
た黒鉛材料を基材上に沈積し、その後沈積した黒
鉛材料を熱処理して得られたものを用いることが
できる。その場合、熱処理温度に応じて黒鉛化度
の異なつたブロツク状黒鉛が得られる。約2400℃
で熱処理を行なうと、熱分解炭素が得られる。約
2600℃〜3000℃で熱処理を行なうと熱分解炭素に
比べて高い結晶性を有する熱分解黒鉛が得られ
る。 式CxF(MFzy(式中、MはCu、Ni、Co、Fe、
Pb、Zr、Ce、Ag及びTiから選ばれた金属を表わ
し、xは約1〜約100、yは約0.0001〜約0.15、
zは上記のMで表わされる金属の原子価を表わ
す)で表わされる3成分系黒鉛層間化合物は、原
料黒鉛をフツ素雰囲気下にて0〜400℃の温度で
少なくとも該黒鉛に重量増加を起こさせる時間、
Cu、Ni、Co、Fe、Pb、Zr、Ce、Ag及びTiから
選ばれた金属のフツ化物と反応させることによつ
て得られる。この反応は様々な仕方で行なわせる
ことができ、以下に述べる仕方に限定されるもの
ではない。一つの方法として例えば“デユアルフ
アーネス法”として知られている方法〔ジヤーナ
ル・オブ・フイズイクスD第1巻291頁(1968)〕
〔J.Phys.D、291(1968)〕に類似した方法を用
いることができる。このデユアルフアーネス法に
類似した方法においては反応器の中に鋼を隔てて
原料黒鉛とフツ化金属を互いに離して置き、フツ
素雰囲気下で原料黒鉛とフツ化金属との反応を引
き起こして目的とする3成分系黒鉛層間化合物を
得る。この方法は、生成した3成分系黒鉛層間化
合物を未反応のフツ化金属から分離するというや
つかいな操作を必要としないという点で便利であ
る。上記の反応を行なわせる別のやり方の例とし
て、原料黒鉛をフツ化金属と接触させる方法を用
いることができる。この場合未反応のフツ化金属
はふるいやピンセツトによつて分離し、目的の3
成分系黒鉛層間化合物を得る。 原料黒鉛をフツ素雰囲気下で0℃〜400℃の温
度にて少なくとも該黒鉛に重量増加を起こさせる
時間、フツ化金属と反応させて式CxF(MFzy
(式中、MはCu、Ni、Co、Fe、Pb、Zr、Ce、
Ag及びTiから選ばれた金属を表わし、xは約1
〜約100、yは約0.0001〜約0.15、zは上記のM
で表わされる金属の原子価を表わす)で表わされ
る3成分系黒鉛層間化合物を得る際の望ましい反
応条件は下記の通りである。フツ素圧は特に臨界
的ではないが、通常0.1〜10atm位が用いられる。
反応温度は0〜400℃、好ましくは0〜300℃であ
る。前述したように、望ましいx値及びy値を有
する、式CxF(MFzyで表わされる化合物を得る
ための反応時間は、原料黒鉛の結晶性及びC軸方
向の厚み、且つ反応温度とに依存する。しかし、
反応時間は一般に30分〜10日、更に一般には1時
間〜7日である。原料黒鉛のフツ化金属に対する
重量比は3成分系黒鉛層間化合物の望ましいステ
ージ数に依存するが、通常1:0.01〜1:100で
ある。原料黒鉛のC軸方向の厚みが1mmより厚い
場合、生成物は第1ステージ化合物であるより第
2ステージもしくは第1ステージよりむしろ高い
ステージ数の化合物である場合が多い。第1ステ
ージ化合物を得るためには、通常、厚み(C軸方
向)が0.8mmまでの黒鉛材料を用いるのが好まし
い。 反応終了後、反応系の温度が室温より高い温度
にまで上げられていた場合、反応系の温度は室温
にまで下げられ、式CxF(MFzyで表わされる所
望の3成分系黒鉛層間化合物が得られる。 式CxF(MFzyにおいて、例えばMがCuである
CxF(CuF2yの周期距離(Ic)は、第1ステージ
のものについては約9.3〜9.4Å、第2ステージの
ものについては約12.7〜12.8Å、第3ステージの
ものについては約16.0〜16.1Å、第4ステージの
ものについては約19.4〜19.5Å、第5ステージの
ものについては約22.7〜22.8Å、第6ステージの
ものについては約26.1〜26.2Å、第7ステージの
ものについては約29.4〜29.5Å、そして第8ステ
ージのものについては約32.8〜32.9Åである。一
般に第1ステージ、第2ステージ、第3ステー
ジ、第4ステージ、第5ステージ、第6ステー
ジ、第7ステージ及び第8ステージの各々につい
てのCxF(MFzyの周期距離(Ic)は式Cx
(MFzyの中の金属Mの種類によつて少し変化す
る。本発明の3成分系黒鉛層間化合物は、湿気に
対して安定であり、例えばMがCuであるCx
(CuF2yの場合、数週間空気中に放置したり、1
晩水に浸しておいてもそのX線回折図には殆ど変
化が見られない。 本発明の例として、式CxF(CuF2yで表わされ
る3成分系黒鉛層間化合物について、元素分析及
びX線回折図を行なつた結果を第1表に示す。 【表】 【表】 元素分析の際に、3成分系黒鉛層間化合物の炭
素含量は柳本ハイスピードCHNコーダーMT−
2(柳本製作所製)を用いて測定された。又フツ
素含量については酸素フラスコ法により求められ
た。Cuを含有する3成分系黒鉛層間化合物の元
素分析の場合、3成分系黒鉛層間化合物中のフツ
化銅に帰因するフツ素の量は、フツ化銅の水への
溶解度が小さいため、酸素フラスコ法によつて十
分に検出できない。それで、Cuを含有する3成
分系黒鉛層間化合物のフツ素含量は、標準フツ化
銅試料を酸素フラスコ法で分析してフツ素含量の
測定値と理論値を比較する実験を行なうことによ
つて得られた補正係数を用いて求められる。金属
の分析は原子吸光分析によつて行なうことができ
る。 第1図には、第1ステージ化合物C7F(CuF20.0
のX線回折パターン(Cu−K〓)を示す。上述の
3成分系黒鉛層間化合物のX線回折パターンを考
察すると、ブロードな回折線が時々観察される。
第1図に示されるCxF(CuF2yで表わされる化合
物のうちの一種についての周期距離(Ic)は
(00l)回折線から計算され、9.42Åである。 第2図にはC5.4F(CuF20.02、C7F(CuF20.02
びC2.35F(CuF20.006のDTA曲線(昇温速度20
℃/分にて、空気中にて測定)を示す。第2図中
曲線AはC5.4F(CuF20.02約6mgを用いて測定を
行なつたものである。800℃付近で測定限界を越
え曲線が測定用紙の端に達してしまつたので試料
を約3mgにへらして測定したものを曲線A′で示
してある。曲線A′から分かるように800℃付近に
発熱ピークが存在している。曲線BはC7F
(CuF20.02約6mgを用いて測定を行なつたもので
ある。これもやはり800℃付近で測定限界を越え、
曲線が測定用紙の端に達してしまつたのでC7F
(CuF20.02の量を約3mgにへらして測定したもの
を曲線B′で示してある。曲線B′から分かるよう
にこれについても800℃付近に発熱ピークが存在
している。曲線CはC2.35F(CuF20.006約6mgを用
いて測定を行なつたものである。これについても
測定限界を越え曲線が測定用紙の端に達してしま
つたのでC2.35F(CuF20.006の量を約3mgにして測
定したものを曲線C′で示してある。C2.35
(CuF20.006についても800℃付近に発熱ピークが
見られる。これらの3成分系黒鉛層間化合物の
800℃付近の発熱ピークは黒鉛の熱分解によるピ
ークである。 C2.35F(CuF20.006については620℃付近及び670
℃付近に2つの大きな発熱ピークが見られるがこ
れらはフツ化黒鉛の熱分解によるピークであると
考えられる。3成分系黒鉛層間化合物の分解に相
当する明確なピークは見られない。 ESCAは、ホスト黒鉛と侵入物質の間の化学結
合に関する貴重な情報を得るための最も有用な手
段の一つである。 第3図には、C5.4F(CuF20.02、C7F(CuF20.02
及びC2.35F(CuF20.006のESCAスペクトルを、
(C2F)o59重量%及び(CF)o41重量%から成るフ
ツ化黒鉛のそれと対比して示す。(C2F)o型のフ
ツ化黒鉛については、コンタミネーシヨン炭素の
1sピークが284.0eVのところに観察されるのに対
し、炭素の1sピークが289.0eVと287.0eVのとこ
ろに2個観察される。289.0eVのところに観察さ
れるC1SピークはC−F結合に由来するものであ
り、287.0eVのところに観察されるC1SピークはC
−F結合に隣接するC−C結合に由来するもので
ある。(CF)oのフツ化黒鉛はC−C結合のみしか
有していないため、ESCAスペクトルは289.0eV
のところにC1Sピークを1個有するのみである。 C5.4F(CuF20.02のC1Sスペクトルには284.0eV
にC−C共有結合に相当する大きなピークとやや
高角度側にブロードなシヨルダーが観察される。
後者のシヨルダーはフツ素と弱い相互作用を持つ
炭素の存在を示す。これはC7F(CuF20.02のスペ
クトルでは288.7eVに位置する明確なピークとな
り、C2.35F(CuF20.006ではそれに相当するピーク
は、表面近傍に相当量の(C2F)oが生成している
ため、284eVのピークに比べてはるかに大きい。
F1Sスペクトルに関しては、C5.4F(CuF20.02より
もC7F(CuF20.02及びC2.35F(CuF20.006のピーク
の方がより半価幅が小さくなつている。 第4図及び第5図に本発明による3成分系黒鉛
層間化合物の例であるC13F(CoF30.05、C9.9
(NiF20.03及びC26F(FeF30.02のX線回折パター
ン(Cu−K〓)を示す。C13F(CoF30.05とC9.9
(NiF20.03は第1ステージ化合物であり、C26F
(FeF30.02は第2ステージと第3ステージの混合
ステージ化合物である。第5図中*1は第2ステ
ージと第3ステージの001の混合回折線、*2は
第2ステージの003と第3ステージの004の混合回
折線、*3は第2ステージの004と第3ステージ
の005の混合回折線、*4は第2ステージの007と
第3ステージの009の混合回折線、*5は第2ス
テージの008と第3ステージの0010の混合回折線
であることを示している。第6図に本発明による
3成分系黒鉛層間化合物の例であるC14F(PbF40.
03のX線回折パターン(Cu−K〓)を示す。C14F
(PbF40.03は第1ステージと第2ステージの混合
ステージ化合物である。第6図中*6は第2ステ
ージの回折線であることを示しており、*6のつ
いていないものは第1ステージの回折線であるこ
とを示している。第7図に本発明による3成分系
黒鉛層間化合物の例であるC9.3F(ZrF40.05のX
線回折パターン(Cu−K〓)を示す。このC9.3
(ZrF40.05は第1ステージ化合物である。第8図
に本発明による3成分系黒鉛層間化合物の例であ
るC11F(CeF40.01のX線回折パターン(Cu−K〓)
を示す。このC11F(CeF40.01は第1ステージ化合
物である。 式CxF(MFzyで表わされる3成分系黒鉛層間
化合物の生成については下記のことが考えられ
る。気体種(MFzn・(F2o(ここでMFzはフツ
化金属を表わす)が次式に表わされるMFzとフツ
素との反応によつて最初に生成する。 mMFz+nF2(MFzn・(F2o 上述の気体種は次に黒鉛に侵入する。温度上昇
と共に化学的平衡は左に移動し、気体状の錯化合
物は高温において分解する。 次に本発明による3成分系黒鉛層間化合物のa
軸方向(黒鉛層に対して平行な方向)における電
導度について説明する。一般に当業者には、第2
ステージ化合物と第3ステージ化合物との間には
実質上電導度における差異はないこと、及び第2
ステージ、第3ステージ化合物の電導度は他のス
テージの化合物のそれに比べて優れていることが
知られている〔デイー.ビランド、エー.エロル
ド及びエフ.フオーゲル、シンセテイツクメタル
ス第3号(1981)、第279〜288頁(D.Billand、A.
H′erold and F.Vogel、SYNTHETIC
METALS、、1981)279−288)を参照〕。熱
分解黒鉛(日本カーボン社製)、C14F(CuF20.04
(第1ステージと第2ステージの混合ステージ化
合物)及びC9.5F(FeF30.04)(第1ステージ化合
物)のa軸方向の電導度をシンセテイツクメタル
ス、第3巻、247頁(1981)〔Synthetic Metals、
3、247(1981)〕に記載の非接触式電導度測定法
によつて測定した。その結果を第2表に示す。 【表】 第2表から明らかなように、本発明による3成
分系黒鉛層間化合物の電導度は原料の熱分解黒鉛
に比べて一桁高い。本発明の3成分系黒鉛層間化
合物は原料黒鉛に比べて非常に高い電導度を有す
るので、本発明による3成分系黒鉛層間化合物を
銅箔に包みこんだり、エポキシなどに含入せしめ
ることによつて電導材料として用いることができ
る。又、本発明による3成分系黒鉛層間化合物は
電導材料として有用であるのみならず、各種の有
機反応における触媒としても用いることができ
る。 次に本発明の実施例を挙げるが、本発明の範囲
は実施例に限定されるものではない。 実施例 1 マダガスカル産フレーク状天然黒鉛〔20〜48メ
ツシユ(タイラー)〕0.318gと無水CuF20.5gをNi
網で隔ててNi製反応容器に入れ、それを静置型
フツ素化装置内に置いた。その後、系内を真空排
気して、16℃においてフツ素ガスを1気圧まで導
入し、反応系をその温度で60時間放置した。その
後装置内のフツ素ガスを窒素ガスで置換し青味が
かつた黒色の黒鉛層間化合物C9F(CuF20.01を得
た。 実施例 2 マダガスカル産フレーク状天然黒鉛〔20〜48メ
ツシユ(タイラー)〕0.367gと無水CuF20.5gをNi
網で隔ててNi製反応容器に入れ、それを静置型
フツ素化装置内に置いた。その後、系内を真空排
気して、20℃においてフツ素ガスを1気圧まで導
入し、反応系をその温度で61時間放置した。その
後装置内のフツ素ガスを窒素ガスで置換し青味が
かつた黒色の黒鉛層間化合物C5.4F(CuF20.02
得た。 実施例 3 マダガスカル産フレーク状天然黒鉛〔20〜48メ
ツシユ(タイラー)〕0.323gと無水CuF20.5gをNi
網で隔ててNi製反応容器に入れ、それを静置型
フツ素化装置内に置いた。その後、系内を真空排
気して、ほぼ真空になつた後排気を続けながら1
〜3℃/分で昇温し、49℃にした。49℃で温度が
一定になつた後排気をやめ、フツ素ガスを1気圧
まで導入し、反応系をその温度で2日間放置し
た。その後室温まで降温し、室温で保持した。降
温時間及び室温保持時間は併わせて9時間とし
た。それから装置内のフツ素ガスを窒素ガスで置
換し青味がかつた黒色の黒鉛層間化合物C13F
(CuF20.12を得た。 実施例 4 マダガスカル産フレーク状天然黒鉛〔20〜48メ
ツシユ(タイラー)〕0.300gと無水CuF20.5gをNi
網で隔ててNi製反応容器に入れ、それを静置型
フツ素化装置内に置いた。その後、系内を真空排
気して、ほぼ真空になつてから排気を続けながら
1〜3℃/分で昇温し、58℃にした。58℃で温度
が一定になつた後排気をやめ、フツ素ガスを1気
圧まで導入し、反応系をその温度で2日間放置し
た。その後室温まで降温し、室温で保持した。降
温時間及び室温保持時間は併わせて10時間とし
た。それから装置内のフツ素ガスを窒素ガスで置
換し、青味がかつた黒色の黒鉛層間化合物C8F
(CuF20.04を得た。 実施例 5 マダガスカル産フレーク状天然黒鉛〔20〜48メ
ツシユ(タイラー)〕0.309gと無水CuF20.5gをNi
網で隔ててNi製反応容器に入れ、それを静置型
フツ素化装置内に置いた。その後、系内を真空排
気して、ほぼ真空になつた後排気を続けながら1
〜3℃/分で昇温し、113℃にした。113℃で温度
が一定になつた後排気をやめ、フツ素ガスを1気
圧まで導入し、反応系をその温度で2日間放置し
た。その後室温まで降温し、室温で保持した。降
温時間及び室温保持時間は併わせて7時間とし
た。それから装置内のフツ素ガスを窒素ガスで置
換し青味がかつた黒色の黒鉛層間化合物C13F
(CuF20.07を得た。 実施例 6 マダガスカル産フレーク状天然黒鉛〔20〜48メ
ツシユ(タイラー)〕0.356gと無水CuF20.5gをNi
網で隔ててNi製反応容器に入れ、それを静置型
フツ素化装置内に置いた。その後、系内を真空排
気して、ほぼ真空になつた後排気を続けながら1
〜3℃/分で昇温し、200℃にした。200℃で温度
が一定になつた後排気をやめ、フツ素ガスを1気
圧まで導入し、反応系をその温度で51時間放置し
た。その後室温まで降温し、室温で保持した。降
温時間及び室温保持時間は併わせて38時間とし
た。それから装置内のフツ素ガスを窒素ガスで置
換し、青味がかつた黒色の黒鉛層間化合物C7F
(CuF20.02を得た。 実施例 7 マダガスカル産フレーク状天然黒鉛〔20〜48メ
ツシユ(タイラー)〕0.329gと無水CuF20.5gをNi
網で隔ててNi製反応容器に入れ、それを静置型
フツ素化装置内に置いた。その後、系内を真空排
気して、ほぼ真空になつた後排気を続けながら1
〜3℃/分で昇温し、293℃にした。293℃で温度
が一定になつた後排気をやめ、フツ素ガスを1気
圧まで導入し、反応系をその温度で49時間放置し
た。その後室温まで降温し、室温で保持した。降
温時間及び室温保持時間は併せて12時間とした。
それから装置内のフツ素ガスを窒素ガスで置換し
青味がかつた黒色の黒鉛層間化合物C5F(CuF20.0
を得た。 実施例 8 マダガスカル産フレーク状天然黒鉛〔20〜48メ
ツシユ(タイラー)〕0.352gと無水CuF20.5gをNi
網で隔ててNi製反応容器に入れ、それを静置型
フツ素化装置内に置いた。その後、系内を真空排
気して、ほぼ真空になつた後排気を続けながら1
〜3℃/分で昇温し、343℃にした。343℃で温度
が一定になつた後排気をやめ、フツ素ガスを1気
圧まで導入し、反応系をその温度で2日間放置し
た。その後室温まで降温し、室温で保持した。降
温時間及び室温保持時間は併わせて24時間とし
た。それから装置内のフツ素ガスを窒素ガスで置
換し、青味がかつた黒色の黒鉛層間化合物C2.4
(CuF20.01を得た。 実施例 9 マダガスカル産フレーク状天然黒鉛〔80メツシ
ユ以上(タイラー)〕2.00gと市販のNiF20.500gを
Ni網で隔ててNi製反応器に入れ、これをフツ素
化装置内に置いた。そして、系内を真空排気後、
150℃の一定温度でフツ素ガスを1気圧まで導入
し、反応系をその温度で48時間放置した。その後
室温まで降温し、室温で保持した。降温時間及び
室温保持時間は併せて23時間とした。その後、装
置内のフツ素ガスを窒素ガスで置換し、黒鉛とフ
ツ化ニツケル及びフツ素との3成分系黒鉛層間化
合物C9.9F(NiR20.3(黒色)を得た。得られた化
合物のX線回折図を第4図に示す。又元素分析値
(%)は次の通りである。 C:84.5 F:14.3 Ni:1.2 実施例 10 マダガスカル産フレーク状天然黒鉛〔80メツシ
ユ以上(タイラー)〕2.00gと市販のCoF2・3H2O
を脱水したもの0.67gをNi網で隔ててNi製反応器
に入れ、これをフツ素化装置内に置いた。そし
て、系内を真空排気後、150℃の一定温度でフツ
素ガスを1気圧まで導入し、反応系をその温度で
48時間放置した。その後、室温まで降過し、室温
で保持した。降温時間及び室温保持時間は併せて
16時間とした。その後、装置内のフツ素ガスを窒
素ガスで置換し、黒鉛とフツ化コバルト及びフツ
素との3成分系黒鉛層間化合物C13F(CoF30.05
(黒色)を得た。得られた化合物のX線回折図を
第4図に示す。 なお、CoF2・3H2Oの脱水は窒素雰囲気中300
℃で行なつた。反応後のフツ化コバルトは、淡紅
色(CoF2)から淡褐色(CoF3)に変化しており
層間化合物はC13F(CoF30.05である。 元素分析値(%)は次の通りである。 C:85.9 F:12.4 Co:1.7 実施例 11 マダガスカル産フレーク状天然黒鉛〔20〜48メ
ツシユ(タイラー)〕0.3008gと市販のFeF3をフ
ツ素気流中400℃で精製して得たFeF3約0.2gを
別々のNi製容器に入れ、それを静置型フツ素化
装置内に置いた。その後、系内を真空排気して、
約20℃においてフツ素ガスを1気圧まで導入し、
反応系をその温度で約97時間放置した。その後装
置内のフツ素ガスを窒素ガスで置換し黒鉛とフツ
化鉄及びフツ素との3成分系黒鉛層間化合物
C26F(FeF30.02(黒色)を得た。このもののX線
回折図を第5図に示す。又元素分析値(%)は次
の通りである。 C:93.5 F:6.1 Fe:0.4 実施例 12 マダガスカル産フレーク状天然黒鉛〔80メツシ
ユ以上(タイラー)〕2.00gと市販のPbF20.500gを
Ni網で隔ててNi製反応器に入れ、これをフツ素
化装置内に置いた。そして系内を真空排気後、
140℃の一定温度でフツ素ガスを1気圧まで導入
し、反応系をその温度で51時間放置した。その
後、室温まで降温し室温で保持した。降温時間及
び室温保持時間は併せて16時間とした。その後、
装置内のフツ素ガスを窒素ガスで置換し、黒鉛と
フツ化鉛及びフツ素との3成分系黒鉛層間化合物
(黒色)を得た。得られた化合物のX線回折図を
第6図に示す。得られた化合物は第1ステージと
第2ステージの混合ステージ化合物であり、第1
ステージ及び第2ステージの周期距離(Ic)はそ
れぞれ約9.42Å、約12.9Åである。得られた黒鉛
とフツ化鉛及びフツ素との3成分系黒鉛層間化合
物C14F(PbF40.03の元素分析とX線回折の結果を
第3表に示す。 【表】 実施例 13 マダガスカル産フレーク状天然黒鉛〔80メツシ
ユ以上(タイラー)〕2.00gと市販のZrF40.500gを
Ni網で隔ててNi製反応器に入れ、これをフツ素
化装置内に置いた。そして系内を真空排気後、
145℃の一定温度でフツ素ガスを1気圧まで導入
し、反応系をその温度で48時間放置した。その
後、室温まで降温し、室温で保持した。降温時間
及び室温保持時間は併せて16時間とした。その
後、装置内のフツ素ガスを窒素ガスで置換し、黒
色の3成分系黒鉛層間化合物C9.3F(ZrF40.05
得た。得られた化合物のX線回折図を第7図に示
す。又得られた化合物の元素分析及びX線回折の
結果を第4表に示す。 【表】 周期距離(Ic)は上記のX線回折の結果から約
9.62Åである。 実施例 14 マダガスカル産フレーク状天然黒鉛〔80メツシ
ユ(タイラー)〕2.00gと市販のCeF30.500gをNi
網で隔ててNi製反応器に入れ、これをフツ素化
装置内に置いた。そして系内を真空排気後、300
℃、24時間で加熱処理した。その後150℃に降温
し、フツ素ガスを1気圧まで導入し、117時間反
応させた後、室温まで降温し、室温で保持した。
降温時間及び室温保持時間は併せて25時間とし
た。その後装置内のフツ素ガスを窒素ガスで置換
し、黒色の3成分系黒鉛層間化合物C11F(CeF40.
01を得た。得られた化合物の元素分析及びX線回
折の結果を第5表に示す。 【表】 周期距離(Ic)は上記のX線回折の結果から約
9.72Åである。 実施例 15 2個のニツケル製容器のうち片方に5mm×5mm
×0.5mmの熱分解黒鉛(熱処理温度:3000℃)(日
本カーボン社製)を入れ、もう一方に市販の無水
CuF2を精製して得られたCuF2100mgを入れ、そ
れらをフツ素化装置内に置いた。そして系内を真
空排気後、室温(25℃)でフツ素ガスを導入し1
気圧とし、反応系をその温度で1時間反応させ
た。それから装置内のフツ素ガスを窒素ガスで置
換し3成分系層間化合物C14F(CuF20.04(第1ス
テージと第2ステージの混合ステージ化合物)を
得た。生成物の電導度は2.0×105Ω-1×cm-1であ
つたが、原料熱分解黒鉛の電導度は1.7×104Ω-1
×cm-1であつた。 実施例 16 2個のニツケル製容器のうち片方に5mm×5mm
×0.5mmの熱分解黒鉛(熱処理温度:3000℃)(日
本カーボン社製)を入れ、もう一方に市販の
FeF3を精製して得られたFeF3100mgを入れ、それ
らをフツ素化装置内に置いた。そして系内を真空
排気後、室温(25℃)でフツ素ガスを導入し1気
圧とし、反応系をその温度で1時間反応させた。
それから装置内のフツ素ガスを窒素ガスで置換し
3成分系層間化合物C9.5F(FeF30.04(第1ステ
ージ化合物)を得た。生成物の電導度は1.5×105
Ω-1・cm-1であつたが、原料熱分解黒鉛の電導度
は1.7×104Ω-1・cm-1であつた。 実施例 17 マダガスカル産フレーク状天然黒鉛〔20〜48メ
ツシユ(タイラー)〕0.300gと銀パウダー0.5gを
Ni網で隔ててNi製反応容器に入れ、それを静置
型フツ素化装置内に置いた。その後、系内を真空
排気して、200℃においてフツ素ガスを1気圧ま
で導入し、反応系をその温度で24時間保持し、室
温まで降温したのち、5時間放置した。その後装
置内のフツ素ガスを窒素ガスで置換し青味がかつ
た黒色の黒鉛層間化合物C11F(AgF)0.05を得た。 実施例 18 マダガスカル産フレーク状天然黒鉛〔20〜48メ
ツシユ(タイラー)〕0.300gとチタンパウダー
0.5gをNi網で隔ててNi製反応容器に入れ、それ
を静置型フツ素化装置内に置いた。その後、系内
を真空排気して、20℃においてフツ素ガスを1気
圧まで導入し、反応系をその温度で48時間放置し
た。その後装置内のフツ素ガスを窒素ガスで置換
し青味がかつた黒色の黒鉛層間化合物C15F
(TiF40.1を得た。 ところでここに記載のESCA考察は、デユポン
社製650B電子分光計を用いて、Mg−Kα線で行
つたものである。DTAについては、空気中にて
α−Al2O3を対照として行なつた。又、X線回折
は日本電子(株)社製JDX−8F型X線回折装置を用
いてCu−K〓線で行なつた。 上述の実施例より、本発明が式CxF(MF2y
表わされ、優れた特性を有する新規な黒鉛層間化
合物及びその製造方法を提供するものであること
が明らかである。又、本発明の諸特徴及び諸利益
は前述した詳細な説明において挙げられた多くの
実験データより明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による3成分系黒鉛層間化合物
の一例であるC7F(CuF20.02のX線回析パターン
を示す図である。第2図は本発明による3成分系
黒鉛層間化合物の例であるC5.4F(CuF20.02、C7F
(CuF20.02及びC2.35F(CuF20.006のDTA曲線を
示す図である。第3図はフツ化金属としてCuF2
をそれぞれ含有する本発明による3成分系黒鉛層
間化合物の例であるC5.4F(CuF20.02、C7F
(CuF20.02及びC2.35F(CuF20.006のESCAスペク
トルをフツ化黒鉛のそれと対比して示した図であ
る。第4図は本発明による3成分系黒鉛層間化合
物の例であるC13F(CoF30.05及びC9.9F(NiF20.03
のX線回折パターンを示す図である。第5図は本
発明による3成分系黒鉛層間化合物の例である
C26F(FeF30.02のX線回折パターンを示す図であ
る。第6図は実施例12で得られた黒鉛とフツ化鉛
及びフツ素との3成分系黒鉛層間化合物のX線回
折パターンを示す図である。第7図は本発明によ
る3成分系黒鉛層間化合物の例であるC9.3
(ZrF40.05のX線回折パターンを示す図である。
第8図は本発明による3成分系黒鉛層間化合物の
例であるC11F(CeF40.01のX線回折パターンを示
す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 CxF(MFzy (式中、MはCu、Ni、Co、Fe、Pb、Zr、Ce、
    Ag、及びTiから選ばれた金属を表わし、xは約
    1〜約100、yは約0.0001〜約0.15、zは上記の
    Mで表わされる金属の原子価を表わす)で表わさ
    れる黒鉛とフツ化金属及びフツ素との3成分系黒
    鉛層間化合物。 2 該金属のフツ化物が約400℃以上の沸点又は
    昇華点を有することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の3成分系黒鉛層間化合物。 3 該3成分系黒鉛層間化合物が、第1ステージ
    化合物、第2ステージ化合物、第3ステージ化合
    物、第4ステージ化合物、第5ステージ化合物、
    第6ステージ化合物、第7ステージ化合物及び第
    8ステージ化合物より成る群から選ばれた少なく
    とも2種より成る混合ステージ化合物であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の3成
    分系黒鉛層間化合物。 4 原料黒鉛をフツ素雰囲気下にて0〜400℃の
    温度で少なくとも該黒鉛に重量増加を起こさせる
    時間、Cu、Ni、Co、Fe、Pb、Zr、Ce、Ag及び
    Tiから選ばれた金属のフツ化物と反応させるこ
    とを特徴とする一般式 CxF(MFzy (式中、MはCu、Ni、Co、Fe、Pb、Zr、Ce、
    Ag、及びTiから選ばれた金属を表わし、xは約
    1〜約100、yは約0.0001〜約0.15、zは上記の
    Mで表わされる金属の原子価を表わす)で表わさ
    れる黒鉛とフツ化金属及びフツ素との3成分系黒
    鉛層間化合物の製造方法。 5 原料黒鉛と上記金属のフツ化物の重量比が
    1:0.01〜1:100であることを特徴とする特許
    請求の範囲第4項に記載の方法。 6 温度が0〜300℃であることを特徴とする特
    許請求の範囲第4項に記載の方法。 7 フツ素雰囲気のフツ素圧が0.1〜10atmであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の
    方法。 8 一般式 CxF(MFzy (式中、MはCu、Ni、Co、Fe、Pb、Zr、Ce、
    Ag、及びTiから選ばれた金属を表わし、xは約
    1〜約100、yは約0.0001〜約0.15、zは上記の
    Mで表わされる金属の原子価を表わす)で表わさ
    れる黒鉛とフツ化金属及びフツ素との3成分系黒
    鉛層間化合物より成る電導材料。
JP58037263A 1983-03-09 1983-03-09 黒鉛とフッ化金属及びフッ素との3成分系黒鉛層間化合物、及びその製造方法ならびにそれから成る電導材料 Granted JPS59164603A (ja)

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