JPH04131500U - 垂直螺旋回転羽根を有する乾燥装置 - Google Patents

垂直螺旋回転羽根を有する乾燥装置

Info

Publication number
JPH04131500U
JPH04131500U JP612791U JP612791U JPH04131500U JP H04131500 U JPH04131500 U JP H04131500U JP 612791 U JP612791 U JP 612791U JP 612791 U JP612791 U JP 612791U JP H04131500 U JPH04131500 U JP H04131500U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dried
drying
rotary blade
vertical spiral
drying tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP612791U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0646560Y2 (ja
Inventor
正夫 金井
Original Assignee
有限会社三共設計事務所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社三共設計事務所 filed Critical 有限会社三共設計事務所
Priority to JP612791U priority Critical patent/JPH0646560Y2/ja
Publication of JPH04131500U publication Critical patent/JPH04131500U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0646560Y2 publication Critical patent/JPH0646560Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】加熱手段として電気を使用して低コストでコン
パクトで、被乾燥物の接触効率、流動性を高め乾燥作業
効率を向上させ易い乾燥装置を提供する。 【構成】略円筒形状の乾燥槽2の外周に抵抗加熱を生ず
る発熱体60が配設され断熱材61により覆われてい
る。乾燥槽2の内壁面が伝熱面7となる。上部には被乾
燥物投入口12同蓋13、下部に製品の取出し口15同
蓋16が設けられている。被乾燥物の流動手段として回
転軸3、垂直螺旋回転羽根を有し、回転軸3は乾燥槽2
の中心線に配置されモータ29により回転羽根4ととも
に回転される。回転羽根4の上の被乾燥物は回転により
遠心力を生じ回転羽根4の外周側へ移動し、回転羽根4
の上部上昇した被乾燥物の量が増加すると回転羽根4の
上部からあふれるようにして回転羽根4の内周壁の被乾
燥物落下空間Aに落下する。乾燥が完了した被乾燥物は
製品として取出口15から取出される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、液状及び半固体状並びに固体状等の被乾燥物を乾燥する為の乾燥装 置であって上記被乾燥物を流動せしめる為の流動手段を有する乾燥装置に関わり 、更に詳しくは、被乾燥物を乾燥させる為の加熱手段として電気加熱を用いると 共に、
【0002】 上記流動手段として垂直螺旋回転羽根を有することにより上記被乾燥物の流動 性を高め、上記被乾燥物の被接触面と伝熱面との接触効率を高め易くしたことに 特徴を有する垂直螺旋回転羽根を有する乾燥装置に関わる。
【0003】
【従来の技術】
周知のように、液状及び半固体状並びに固体状の被乾燥物に含まれる水分を蒸 発させて乾燥する為の乾燥装置がある。 上記被乾燥物の具体的な例としては、コーンスターチや豆腐製造の際に生ずる オカラ、あるいは水と粉体の混合物等が挙げられ、いずれも水分を多く含む液状 体あるいはスラリー状の半固体から粉体のような固体と成るよう乾燥されるもの である。
【0004】 そして、上記被乾燥物を乾燥させる為の乾燥装置として、上記被乾燥物を収容 する為の乾燥槽と、加熱手段により加熱されると共に上記乾燥槽内の上記被乾燥 物に熱を伝える為の伝熱面を有するものが一般的に使用されている。 尚、上記加熱手段としてはボイラ等から供給される蒸気が多く用いられている 。
【0005】 そして、上記被乾燥物をより短時間で乾燥させる為に、上記伝熱面と上記被乾 燥物の被接触面との接触効率を高めることが行われ、その為に被乾燥物を運動さ せることが行われている。
【0006】 そして従来、上記乾燥装置の一つとして、上記乾燥槽内に重力方向に対して水 平に配設された回転軸に板状のパドルを固定して成る流動手段を有する乾燥装置 がある。尚この乾燥装置は、上記乾燥槽の壁部の外側にジャケットが設けられて おり、このジャケット内に上記蒸気が供給されることにより上記乾燥槽の内壁面 が伝熱面と成されているものである。そしてこの乾燥装置は、上記パドルを回転 軸を中心にして回転せしめることによって上記乾燥槽内の上記被乾燥物の流動性 を高くして上記被乾燥物の被接触面と上記乾燥槽の内壁面の上記伝熱面との接触 効率を高めるようにするものである。
【0007】 また、上記乾燥装置の他のものとして、上記乾燥槽内に重力方向に対して水平 に配設された回転軸に固定されていると共に円板状の面が上記回転軸の軸線方向 に向くよう配設された円板状のディスクを有する乾燥装置がある。そして、この 乾燥装置は上記ジャケットが設けられて上記乾燥槽の内壁面が上記伝熱面と成さ れていると共に上記ディスクの内部空間にも上記蒸気が供給されて上記ディスク 自体が上記ジャケットと成されていることによって上記ディスクの外面も上記伝 熱面と成されている。そしてこの乾燥装置は、上記ディスクを上記回転軸を中心 にして回転せしめることにより、上記ディスク外面の上記伝熱面を上記乾燥槽内 の上記被乾燥物に対して運動せしめ、上記被乾燥物の被接触面と上記ディスク外 面の上記伝熱面との接触効率を高めるようにしたものである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来技術により、上記被乾燥物と上記伝熱面との接触効率を高め、上記被 乾燥物の乾燥の作業効率を向上させることがある程度可能にできる。 しかし、上記乾燥装置は、被乾燥物を乾燥させる為の加熱手段としてボイラ等 から供給される蒸気を使用している為、乾燥装置以外にボイラ等の補助的な装置 が必要となり、装置全体として大きなものとなってしまう為、その使用場所が制 限され、容易に設置することができないものであった。
【0009】 さらに、上記パドルを有する上記乾燥装置の場合、上記パドルの回転に於いて 上記パドルの回転方向にある上記被乾燥物が抵抗となることにより、上記被乾燥 物を流動せしめることができるのだが、このパドルに対する上記被乾燥物による 抵抗がある為、上記パドルの単位時間当たりの回転数を高めにくい。ここで、上 記被乾燥物による抵抗に抗して上記パドルの回転数を高めようとすると、上記抵 抗によって上記パドルが破損してしまう恐れがある。
【0010】 加えて、上記パドルの回転数がある程度以上高くなると、上記パドルと共に上 記被乾燥物が回転してしまうこともある。これは上記被乾燥物の粘性が高い場合 に特に起こり易い。そして、上記被乾燥物が上記パドルと共に回転した場合、上 記被乾燥物の流動性が低くなってしまうので好ましくない。このように、上記パ ドルを有する乾燥装置では上記パドルの回転数を可及的に高くすることはできず 、上記被乾燥物の被接触面と上記伝熱面との接触効率を可及的に高くせしめる為 に十分適するとは言い難いものであった。
【0011】 また、上記ディスクを有する乾燥装置の場合、上記ディスクの外面も伝熱面と 成されているので、上記回転軸に上記ディスクを可及的に多数設けることが望ま しい。しかし、上記回転軸に多数の上記ディスクを設けた場合、上記多数のディ スク全体の重量が大きくなってしまう。そして、更に上記回転軸が重力方向に水 平に配設されているので、上記多数のディスク全体の重量を支える上記回転軸自 体の強度を大きくする必要があり、この為、上記回転軸自体の重量も必然的に大 きくなってしまう。
【0012】 このように上記回転軸及び上記ディスクの重量が大きいものであるので、上記 回転軸及び上記ディスクの単位時間当たりの回転数を高くしにくい。この為、上 記被乾燥物の上記被接触面と上記伝熱面としての上記ディスクの外面との接触効 率を可及的に高くせしめる為に十分適するとは言い難いものであった。加えて上 記回転軸及び上記ディスクの単位時間当たりの回転数を高くする為には上記回転 の為の原動力を大きくする必要があり、経済的に好ましいものではなかった。
【0013】
【考案の目的】
従って本考案の目的とする所は、乾燥装置に於ける加熱手段として蒸気等を用 いず、よってボイラ等の補助的な装置を必要としない低コストでコンパクトな乾 燥装置であると共に、上記乾燥槽の伝熱面と、被乾燥物の被接触面との接触効率 を高める為に乾燥槽内で上記被乾燥物を流動させる為の流動手段を有し、しかも その流動手段の運動を可及的に高くすることによって被乾燥物の流動性を高め、 その乾燥作業効率を向上させ易い乾燥装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題を解決する為に次の技術的手段を有する。即ち、実施例に対 応する添付図面に使用した符号を用いてこれを説明すると、液状及び半固体状並 びに固体状等の被乾燥物に含まれる水分を蒸発させて乾燥する為の、上記被乾燥 物を収容する為の乾燥槽と、加熱手段により加熱されると共に上記乾燥槽内の上 記被乾燥物に熱を伝える為の内壁面の伝熱面と、上記乾燥槽内で回転せしめられ ることにより上記乾燥槽内の上記被乾燥物を流動せしめて上記被乾燥物の被接触 面と上記伝熱面との接触効率を高める為の流動手段を有する乾燥装置に於いて;
【0015】 上記加熱手段は、電気加熱であると共に、上記流動手段は、上記乾燥槽2内に 重力方向Gに沿って垂直に配設された回転軸3と、当該回転軸に沿って螺旋状と 成されており、その上面6aが平坦に成されている垂直螺旋回転羽根4から成り 、上記回転軸3及び上記垂直螺旋回転羽根4を回転Rせしめることにより上記被 乾燥物5を上記垂直螺旋回転羽根4の上面6aで滑動せしめつつ重力方向Gの上 方に上昇Uせしめると共に上記上昇Uせしめられた上記被乾燥物5が上記乾燥槽 2内に形成された被乾燥物落下空間Aを重力方向Gの下方に落下Dすることで上 記被乾燥物5を流動Sせしめ、上記被乾燥物5に伝熱面から熱を伝えるようにし たことを特徴とする垂直螺旋回転羽根を有する乾燥装置である。
【0016】 そして、上記乾燥槽2は、上記回転軸3と同心的な略円柱形状で成ると共に内 壁面が上記伝熱面7と成されており、当該乾燥槽2の内壁面に上記垂直螺旋回転 羽根4を回転Rせしめることができる程度の間隔をもって近接せしめたことによ り、上記垂直螺旋回転羽根4の回転Rに伴ない上記被乾燥物5を上記内壁面の伝 熱面7に接触せしめつつ上記上昇U及び回転R′せしめることを可能としたこと を特徴とする上記の垂直螺旋回転羽根を有する乾燥装置とすることも望ましい。
【0017】
【作用】
以上の構成によると、まず、上記乾燥槽2内に上記被乾燥物5を収容する。こ の時上記被乾燥物5は当然ながら上記乾燥槽2内の重力方向Gの下方に位置して いる。そして、上記伝熱面を上記加熱手段により加熱することにより、上記伝熱 面から上記被乾燥部5に熱が伝えられる。 この時、上記加熱手段は電気加熱であるので、乾燥装置1に蒸気等の加熱媒体 を供給する為の補助的な装置を必要としないので、より低コストでコンパクトな 乾燥装置1を成すものである。
【0018】 そして、上記回転軸3を回転Rせしめる。この時、上記回転軸3と共に上記垂 直螺旋回転羽根4が回転Rせしめられる。ここで、上記垂直螺旋回転羽根4内に 加熱媒体8′が導かれている場合には、上記垂直螺旋回転羽根4の上面6aが伝 熱面と成され、この上面6a上に位置する上記被乾燥物5に熱が伝えられると共 に、上記垂直螺旋回転羽根4の回転Rにより、上記伝熱面としての上面6a上で 上記被乾燥物5が滑動せしめられる。この為上記伝熱面としての上面6aと上記 被乾燥物5の被接触面9との接触効率を高めることができ、上記伝熱面としての 上面6aと上記被乾燥物5との熱交換効率を高め易い。
【0019】 そしてこの時、上記垂直螺旋回転羽根4は上記回転軸3に沿って螺旋状と成さ れているので、上記垂直螺旋回転羽根4の上面6aの位置の上記被乾燥物5を上 記上面6aを滑動せしめつつ、上記上面6aによって重力方向Gの上方に上昇U せしめることができる。次いで上記乾燥槽2内の空間に上記被乾燥物落下空間A が設けられているので、上記上昇Uせしめられた上記被乾燥物5が上記重力方向 Gの下方に上記重力によって落下Dする。以上のように、上記乾燥槽2内で上記 被乾燥物5が上昇U及び落下Dにより流動Sせしめられる。そしてこの時、上記 垂直螺旋回転羽根4の回転Rの際に上記被乾燥物5に働く慣性により、上記被乾 燥物5が上記垂直螺旋回転羽根4の上面6aを滑動するものである。従って上記 垂直螺旋回転羽根4の回転Rを高速化することによって上記被乾燥物5をより滑 動せしめ易くできるものである。
【0020】 そして上記垂直回転羽根4の回転Rによって上記被乾燥物5を上記上昇Uせし めるものであるので、上記回転Rを高速化する、即ち単位時間当たりの回転数を 高くすることにより、上記被乾燥物5の単位時間当たりの流動量を増加せしめる ことができる。そしてこの流動Sによって上記被乾燥物5の被接触面9と上記内 壁の伝熱面との接触効率を高めるものであるので、上記被乾燥物5をより流動S せしめること即ち流動性を高めることによって上記接触効率を高めることができ る。従って、上記接触効率を高めることにより上記伝熱面と上記被乾燥物5の熱 交換効率を高めることができ、上記被乾燥物5の乾燥の作業効率を向上させ易い ものである。
【0021】 より具体的に言えば、まず上記垂直螺旋回転羽根4の回転Rに伴なって上記被 乾燥物5が上昇Uせしめられると共に上記垂直螺旋回転羽根4の上面6aとの間 に生ずる摩擦によって上記被乾燥物5も回転R′せしめられる。そしてこの回転 R′によって遠心力Pが生じ、上記被乾燥物5が上記垂直螺旋回転羽根4の外周 側へ移動し、上記乾燥槽2の内壁面としての伝熱面7に接触せしめられる。この ように、上記被乾燥物5を上記伝熱面7と接触せしめつつ上記上昇U及び上記回 転R′せしめることができる。従って上記被乾燥物5の上記被接触面9と上記伝 熱面7の接触効率をより高くできるものである。
【0022】
【実施例】
次に、本考案の実施例を添付図面に基づき詳細に説明する。 第1図に示した様に乾燥装置1は略円筒形状の乾燥槽2を有し、この乾燥槽2 の外周には、加熱手段として、抵抗加熱を生ずる発熱体60が配設されていると 共に、それらを覆う様に断熱材61が取着されており、この発熱体60に電流を 供給することによって発熱体60を発熱させ、その熱によって上記乾燥槽2の側 壁を加熱し、上記乾燥槽2の内壁面を伝熱面7とするものである。
【0023】 そしてこの乾燥槽2の上部には乾燥されるべき上記被乾燥物5を投入する為の 投入口12が設けられていると共にこの投入口12を塞ぐ為の投入口蓋13が蓋 保持部材14によって開閉自在に取着されている。更に、この乾燥槽2の下部に は乾燥された被乾燥物5を製品として取り出す為の取出口15が設けられている と共にこの取出口15に挿入されることによって上記取出口15を塞ぐ為の取出 口蓋16が上記取出口15に挿入されている。
【0024】 そしてこの乾燥槽2には上記被乾燥物5から蒸発する水分を含む蒸気コンデン サー50に導く為のペーパー出口51が設けられているが第1図に於いて上記ペ ーパー出口51の図示を省略している。尚、上記コンデンサー50は上記乾燥槽 2からの蒸気を冷却器52によって冷却し凝縮せしめるものであり、上記凝縮に よって生ずる水分Wを排出する為の水出口53と上記水分W以外のガスを排出す る為のガス出口54が設けられているが、詳述を省略し、第5図の構成図のみに 簡略して示しているものである。
【0025】 そして、上記乾燥槽2内には上記被乾燥物5を流動Sせしめる為の流動手段が 設けられている。 以上は従来の乾燥装置と同様の部分であり、従来は上記略円筒形の乾燥槽と略 同様のものを、上記略円筒形の中心線が重力方向Gに対して水平となるよう配置 していた。 そして、本考案にかかるこの実施例は、上記課題を解決する為に次のようにし たものである。 即ち上記流動手段として、回転軸3と、垂直螺旋回転羽根4を有している。そ して、上記乾燥槽2は略円筒形状の中心線が重力方向Gに沿って垂直と成るよう 脚部22を介して地表gに設置されている。
【0026】 上記回転軸3は上記乾燥槽2の中心線を通るように配置されている。そして上 記回転軸3は下端部分23が上記乾燥槽2の下部に設けられた回転軸下端保持穴 24にスラストワッシャー25を介して挿入されていると共に、上端部分26が 上記乾燥槽2の上面の回転軸上端貫通穴27を貫通して上記乾燥槽2の上面から 突出せしめられており、この突出した部分が軸受け28によって回転R自在に保 持されている。従って上記回転軸3は上記乾燥槽2内で回転R自在である。この 回転軸3を回転Rせしめる為の原動力としてはモーター29が使用されている。 このモーター29はモーター取着片30を介して上記乾燥槽2に取着されている 。そしてこのモーター29の駆動軸31に固定された歯車と上記回転軸3に固定 された歯車32をギヤ付きベルト33で連結して上記回転軸3を回転Rせしめる ようにしている。
【0027】 上記垂直螺旋回転羽根4(以下単に回転羽根4と記載する)は、この例では長 手方向と直交する方向の断面が略半円形状の中空管で成り、この略半面形状の弧 の部分即ち平板状体45の外面が重力方向Gの上方を向く上面6aと成るように 上記回転軸3を中心として螺旋状に形成されていて、複数の固定用腕部43によ って上記回転軸3に固定されている。この回転羽根4の下端部分44は上記上面 6aを構成する上記平板状体45のみで構成され、上記略半円形状の弧の部分即 ち下面6bを構成する半円筒体46を有していない。上記回転羽根4の中空を構 成する上記半円筒体46の上端及び下端並びにそれら上端及び下端の間の2箇所 の合計4箇所には仕切り47が設けられており、上記中空を3つに分割すること により、その形成をより容易にするものである。
【0028】 そして、この回転羽根4の外周46と上記乾燥槽2の内壁面の間隔は互いに接 しない程度に近接するよう成されている。従って上記回転羽根4が回転Rできる 。 ここで、上記回転羽根4の内周側の、上記回転軸3との間の部分が被乾燥物落 下空間Aと成されている。 尚、上記乾燥槽2及び上記回転軸3並びに上記回転羽根4等の各部は複数の部 材が適宜に溶接されて構成されているものであるが、図中では図面が繁雑に成る のを避ける為に各部が一体に形成されているように図示している部分もある。
【0029】 以上の構成により、まず上記投入口蓋13を開けて上記投入口12から上記乾 燥槽2内へ上記被乾燥物5を投入する。ここで、上記乾燥物5の例として上記オ カラを挙げる。このオカラは乾燥される前の状態では重量比で約97%もの水分 を含み、運搬及び保管が容易でないことに加え、上記水分を多く含んだ状態では 腐敗し易いために、乾燥させることが好ましいものである。尚、このオカラは上 記被乾燥物5のうちの具体的な一例として挙げるものであり、以下オカラ5と記 載する場合もある。そして、上記乾燥槽2内に投入された上記オカラ5は上記乾 燥槽2の重力方向Gに溜まる。
【0030】 次いで、上記加熱手段である発熱体60に電流を供給することによって発熱体 60を発熱させ、上記乾燥槽2の側壁を加熱し、上記乾燥槽2の内壁面を伝熱面 7とする。 次いで上記モーター29により上記回転軸3と共に上記回転羽根4を回転Rせ しめる。ここで、この例の上記回転羽根4は、重力方向Gの上方から見た状態で 、上方から下方に向かうに従い反時計回りになるよう形成されている。従って、 この例では上記回転羽根4を上方から見た状態で反時計回りに回転Rせしめる。 (第2図参照)尚第2図は上記回転軸3及び上記回転羽根4の斜視図である。
【0031】 そして、この回転羽根4の回転Rにより上記オカラ5が上昇Uせしめられる。 この上昇Uについて第3図に従い説明する。尚第3図は上記オカラ5及び上記回 転羽根4の側面の一部のみを示す為の簡略した側面図であり、上記乾燥槽2及び 上記回転軸3の図示を省略している。まず、上記回転羽根4が回転Rする際、上 記オカラ5には、上記回転Rに対して位置を保持しようとする慣性が働らく。こ の為、上記オカラ5は上記回転羽根4の上面6aを滑動する。言い換えるならば 上記回転R方向の位置を保持しようとする上記オカラに対し、上記上面6aが滑 動する。
【0032】 そして、上記回転羽根4は上述のように螺旋状に成されているので、側面から 見た場合、上記上面6aが重力方向Gに対する水平に対し、斜めに成るものであ る。従って上記回転羽根4の回転Rにより、上記上面6aが上記オカラ5を押し 上げるようにして上昇Uせしめる。この時、上記オカラ5は上記回転羽根4の上 面6aが滑動することにより、上記オカラ5と上記上面6aとの間に摩擦が生じ 、この摩擦によって上記オカラ5が上記回転Rの方向に回転R′せしめられる。 尚、このオカラ5の回転R′の速度は上記回転羽根4の回転Rの速度に比して小 であることは言うまでもない。
【0033】 そして、この回転R′により上記オカラ5に遠心力Pが生じる。次いでこの遠 心力Pにより上記オカラ5は上記回転羽根4の外周側へ移動する。そして、上記 乾燥槽2の内壁面の伝熱面7への接触せしめられるものである。この時、上記オ カラ5は、上記伝熱面7に接触せしめられつつ上記上昇U及び回転R′せしめら れることになる。従って上記オカラ5の被接触面9と上記伝熱面7との接触効率 をより高くし易いものである。
【0034】 次いで、上記オカラ5が上記上昇Uせしめられるに従い、上記回転羽根4の上 部に上昇Uせしめられた上記オカラ5の量が増加する。次いで上記回転羽根4の 上部から上記オカラ5があふれるようにして、上記回転羽根4の内周側の上記被 乾燥物落下空間Aに落下Dする。(第4図参照)尚、第4図は上記乾燥槽2及び 上記回転羽根4のみの縦断面及び上記オカラ5の図示を含む簡略した断面図であ る。
【0035】 以上の上記オカラ5の上昇U及び落下Dは、第5図に示すように上記乾燥槽2 内の上記オカラ5全体で行なわれるものである。即ち、上記乾燥槽2内の上記オ カラ5全体が上下に循環するように流動Sせしめられるものである。従って、上 記流動Sにより上記伝熱面7と上記オカラ5の被接触面9の接触効率を高めるこ とができることは勿論のこと、上記回転羽根4の単位時間当たりの回転数を可及 的に高くするに供なって上記オカラ5の流動性を可及的に高め、上記接触効率を 可及的に高め易い。
【0036】 また、上記回転羽根4の上面6aを上記オカラ5が滑動するものであるので、 上記回転羽根4の回転Rの方向にかかる抵抗を小さくし易い。この為上記回転羽 根4の破損を少なくし易い。そして、上記回転羽根4の回転Rの方向にかかる抵 抗が少ないので上記回転羽根4の強度をそれほど必要とせず、この為上記回転羽 根4自体の軽量化が図り易い。従って、上記回転羽根4を固定する為の回転軸3 の強度もそれほど必要でなく、軽量化が図り易い。総じて上記回転軸3及び回転 羽根4を軽量化し易いので所定の原動力を用いた場合の上記回転羽根4の回転数 を高くし易い。また、回転羽根4の所定の回転数の回転Rの為の原動力を小さく し易いので経済的にも好ましい。
【0037】 そして、以上のように上記回転羽根4の回転数を高めることによって上記オカ ラ5を代表とするその他のコーンスターチや水と粉体との混合物等々の被乾燥物 5の乾燥槽2内で流動性を高めることができ、上記伝熱面7と上記被乾燥物5の 被接触面9との接触効率を高めることができるので上記伝熱面7と上記被乾燥物 5との熱交換率を高めることができ、もって上記被乾燥物5の乾燥の作業効率を 向上せしめ易いものである。
【0038】 更に、上記回転羽根4の中空部分に発熱体を配設することによって回転羽根4 の上面6aを伝熱面とすることができるので、上記被乾燥物5の乾燥の作業効率 をより良好とすることができるものである。また、上記回転羽根4の断面形状を 半円状から板状にすることも可能であり、これによるとより簡易に回転羽根4の 形成が可能となるものである。
【0039】 そして、上記加熱手段として電気抵抗を利用した抵抗加熱を用いているので、 蒸気等を発生させる為のボイラ等の補助的な装置を必要とせず、よってよりコン パクトな装置を形成できるものである。更に、電気抵抗加熱以外の他の電熱を用 いてもよいものである。
【0040】
【考案の効果】
以上詳述した通り、本考案によると次の効果がある。即ち、被乾燥物を乾燥さ せる為に供給する熱が電気加熱によって得られるので、蒸気等の供給が不用であ り、よってボイラ等の補助的な装置を必要とせず、より低コストでコンパクトな 乾燥装置を提供することができると共に、
【0041】 上記乾燥槽内の上記被乾燥物の被接触面と上記内壁の伝熱面との接触効率を高 める為に、上記乾燥槽内で上記被乾燥物を流動せしめる為の流動手段を有する上 記乾燥装置であって、上記流動手段として、重力方向に沿って垂直に配設された 回転軸に上記回転軸に沿って螺旋状と成された垂直螺旋回転羽根を固定して成る 流動手段を有することにより、上記垂直螺旋回転羽根の回転によって上記被乾燥 物を上記乾燥槽内で流動せしめることができ、しかも上記垂直螺旋回転羽根の単 位時間当たりの回転数を可及的に高くすることに伴なって上記被乾燥物の流動性 を可及的に高めることができ、この為上記伝熱面と上記被乾燥物との熱交換効率 を高くし易く、もって上記被乾燥物の乾燥の作業効率を向上させ易い垂直螺旋回 転羽根を有する乾燥装置を提供することができる。
【0042】 加えて、上記垂直螺旋回転羽根の回転の際、上記垂直螺旋回転羽根の上面を上 記被乾燥物が滑動するものであるので、上記垂直螺旋回転羽根の回転方向の抵抗 が少ない。この為上記垂直螺旋回転羽根の単位時間当たりの回転数をより高くし 易い。その上、上記回転方向の抵抗が少ないので、上記垂直螺旋回転羽根の破損 を少なくし易い。この為、上記垂直螺旋回転羽根の強度を大きくする為に要する 重量を小さくでき、軽量化が図り易い。よって上記垂直回転羽根の回転数を高め たり、上記回転の為の原動力を小さくしたりし易いものである。
【0043】 特に上記被乾燥物が上昇せしめられる際、上記上昇と共に回転せしめられるこ とで生ずる遠心力により、上記伝熱面に接触せしめられつつ上昇及び回転せしめ られるので、上記伝熱面と上記被乾燥物の被接触面の接触効率をより高くせしめ 易いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾燥装置の縦断面図である。
【図2】垂直螺旋回転羽根の斜視図である。
【図3】被乾燥物の上昇を示す垂直螺旋回転羽根の側面
図である。
【図4】被乾燥物の上昇並びに落下を示す乾燥装置の部
分断面図である。
【図5】乾燥装置の構成を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1 乾燥装置 2 乾燥槽 3 回転軸 4 垂直螺旋回転羽根 5 被乾燥物 6a 垂直螺旋回転羽根の上面 6b 垂直螺旋回転羽根の下面 7 伝熱面 60 発熱体 A 被乾燥物落下空間 G 重力方向 P 遠心力 R 回転羽根の回転 R′ 被乾燥物の回転 U 上昇 D 落下 S 流動

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状及び半固体状並びに固体状等の被乾
    燥物に含まれる水分を蒸発させて乾燥する為の、上記被
    乾燥物を収容する為の乾燥槽と、加熱手段により加熱さ
    れると共に上記乾燥槽内の上記被乾燥物に熱を伝える為
    の内壁面の伝熱面と、上記乾燥槽内で回転せしめられる
    ことにより上記乾燥槽内の上記被乾燥物を流動せしめて
    上記被乾燥物の被接触面と上記伝熱面との接触効率を高
    める為の流動手段を有する乾燥装置に於いて;上記加熱
    手段は、電気加熱であると共に、上記流動手段は、上記
    乾燥槽2内に重力方向Gに沿って垂直に配設された回転
    軸3と、当該回転軸に沿って螺旋状と成されており、そ
    の上面6aが平坦に成されている垂直螺旋回転羽根4か
    ら成り、上記回転軸3及び上記垂直螺旋回転羽根4を回
    転Rせしめることにより上記被乾燥物5を上記垂直螺旋
    回転羽根4の上面6aで滑動せしめつつ重力方向Gの上
    方に上昇Uせしめると共に上記上昇Uせしめられた上記
    被乾燥物5が上記乾燥槽2内に形成された被乾燥物落下
    空間Aを重力方向Gの下方に落下Dすることで上記被乾
    燥物5を流動Sせしめ上記被乾燥物5に伝熱面から熱を
    伝えるようにしたことを特徴とする垂直螺旋回転羽根を
    有する乾燥装置。
  2. 【請求項2】 上記乾燥槽2は、上記回転軸3と同心的
    な略円柱形状で成ると共に内壁面が上記伝熱面7と成さ
    れており、当該乾燥槽2の内壁面に上記垂直螺旋回転羽
    根4を回転Rせしめることができる程度の間隔をもって
    近接せしめたことにより、上記垂直螺旋回転羽根4の回
    転Rに伴ない上記被乾燥物5を上記内壁面の伝熱面7に
    接触せしめつつ上記上昇U及び回転R′せしめることを
    可能としたことを特徴とする請求項第1項記載の垂直螺
    旋回転羽根を有する乾燥装置。
  3. 【請求項3】 上記電気加熱手段は電気抵抗を利用した
    抵抗加熱であることを特徴とする請求項第1項記載の垂
    直螺旋回転羽根を有する乾燥装置。
JP612791U 1991-01-22 1991-01-22 垂直螺旋回転羽根を有する乾燥装置 Expired - Lifetime JPH0646560Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP612791U JPH0646560Y2 (ja) 1991-01-22 1991-01-22 垂直螺旋回転羽根を有する乾燥装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP612791U JPH0646560Y2 (ja) 1991-01-22 1991-01-22 垂直螺旋回転羽根を有する乾燥装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04131500U true JPH04131500U (ja) 1992-12-03
JPH0646560Y2 JPH0646560Y2 (ja) 1994-11-30

Family

ID=31898908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP612791U Expired - Lifetime JPH0646560Y2 (ja) 1991-01-22 1991-01-22 垂直螺旋回転羽根を有する乾燥装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0646560Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07136697A (ja) * 1993-11-16 1995-05-30 Nishihara Environ Sanit Res Corp 遠心造粒乾燥機の毛髪除去装置及び方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07136697A (ja) * 1993-11-16 1995-05-30 Nishihara Environ Sanit Res Corp 遠心造粒乾燥機の毛髪除去装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0646560Y2 (ja) 1994-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970000344B1 (ko) 건조장치
JPH0642722Y2 (ja) 垂直螺旋回転羽根を有する乾燥装置
JPH0275794A (ja) 浸漬ポンプ装置
CN207084977U (zh) 一种油浴式中药炒制设备
JPH04131500U (ja) 垂直螺旋回転羽根を有する乾燥装置
US4095426A (en) Turbine and method of using same
US2858117A (en) Agitator for a pasteurizer or processor
CN201373654Y (zh) 一种酶制剂低温快速干燥装置
RU2209340C1 (ru) Ветротеплогенератор
CN205593315U (zh) 连续性热管式干燥机
SE516986C2 (sv) Värmealstrare för fordon
US4793767A (en) Device for pumping highly-viscous material, in particular thick oil
JPH0744949Y2 (ja) 熱風加熱式乾燥装置
CN205925754U (zh) 一种油浴锅
JP3010120U (ja) 乾燥装置に於ける回転巻上羽根
CN211462975U (zh) 一种磁力搅拌装置
CN220624741U (zh) 一种药品存放干燥处理装置
CN215914170U (zh) 一种低温真空式的咖啡浓缩装置
JP3001106U (ja) 乾燥装置
JP2504556Y2 (ja) 加熱媒体加熱源一体具備式乾燥装置
US4184540A (en) Rotary heat exchanger
JPH0518637U (ja) 加熱撹拌装置
JPS5937590Y2 (ja) 蓄熱装置
CN208947347U (zh) 一种带有烘干功能的运输装置
JPS6237756B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term