JPH04129746A - 記録方法及び記録装置 - Google Patents

記録方法及び記録装置

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JPH04129746A
JPH04129746A JP25304390A JP25304390A JPH04129746A JP H04129746 A JPH04129746 A JP H04129746A JP 25304390 A JP25304390 A JP 25304390A JP 25304390 A JP25304390 A JP 25304390A JP H04129746 A JPH04129746 A JP H04129746A
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Japan
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ink
recording
orifice
liquid
bubble
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Application number
JP25304390A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuro Sekiya
卓朗 関谷
Takashi Kimura
隆 木村
Masanori Horiie
正紀 堀家
Yoshio Watanabe
好夫 渡辺
Shuji Motomura
本村 修二
Masafumi Kadonaga
雅史 門永
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、インクを用いたノンインパクト記録方式によ
る記録方法及び記録装置に関する。
従来の技術 ノンインパクト記録法は、記録時の騒音発生が無視でき
る程度に小さい点で、オフィス用等として注目されてい
る。その内、高速記録可能で、いわゆる普通紙に特別の
定着処理を要せずに記録できる、いわゆるインクジェッ
ト記録法は極めて有力な方法であり、従来から種々の方
式が提案され、又は既に製品化されて実用されている。
このようなインクジェット記録法は、いわゆるインクと
称される記録液体の小滴を飛翔させ、被記録体に付着さ
せて記録を行うもので、記録液体の小滴の発生法及び小
滴の飛翔方向を制御するための制御方法により、幾つか
の方式に大別される。
第1の方式は 例えば米国特許第3060429号明細
書に開示されているものである。これは、Te1e t
ype方式と称され、記録液体の小滴の発生を静電吸引
的に行い、発生した小滴を記録信号に応じて電界制御し
、被記録体上にこの小滴を選択的に付着させて記録を行
うものである。
より詳細には、ノズルと加速電極間に電界をかけて、−
様に帯電した記録液体の小滴をノズルより吐出させ、吐
出した小滴を記録信号に応じて電気制御可能なように構
成されたxy偏向電極間を飛翔させ、電界の強度変化に
よって選択的に小滴を被記録体上に付着させるものであ
る。
第2の方式は、例えば米国特許第3596275号明細
書、米国特許第3298030号明細書等に開示されて
いるものである。これは、S tueet方式と称され
、連続振動発生法により帯電量の制御された記録液体の
小滴を発生させ、この帯電量の制御された小滴を、−様
電界がかけられている偏向電極間を飛翔させて、被記録
体上に記録を行わせるものである。
具体的には、ピエゾ振動素子の付設されている記録ヘッ
ドを構成する一部であるノズルのオリフィス(吐出口)
の前に記録信号が印加されるようにした帯電電極を所定
距離離間させて配置し、前記ピエゾ振動素子に一定周波
数の電気信号を印加することでピエゾ振動素子を機械的
に振動させ、オリフィスより記録液体の小滴を吐出させ
る。この時、吐出する小滴には帯電電極により電荷が静
電誘導され、小滴は記録信号に応じた電荷量で帯電され
る。帯電量の制御された小滴は、一定電界が一様にかけ
られている偏向電極間を飛翔する時に、付加された帯電
量に応じて偏向を受け、記録信号を担う小滴のみが被記
録体上に付着することになる。
第3の方式は、例えば米国特許第3416]53号明細
書に開示されているものである。これは、Hertz方
式と称され、ノズルとリング状の帯電電極間に電界をか
け、連続振動発生法によって、記録液体の小滴を発生霧
化させて記録させる方式である。即ち、ノズルと帯!電
極間にかける電界強度を記録信号に応じて変調すること
、により小滴の霧化状態を制御し、記録画像の階調性を
出して記録させるものである。
第4の方式は、例えば米国特許筒374.7120号明
細書に開示されているものである。これは、S tem
me方式と称され、第1〜3の方式とは根本的に原理が
異なるものである。即ち、第1〜3の方式が、何れもノ
ズルより吐出された記録液体の小滴を、飛翔している途
中で電気的に制御し、記録信号を担った小滴を選択的に
被記録体上に付着させて記録を行わせるのに対し、この
S temme方式では、記録信号に応じて吐出口より
記録液体の小滴を吐出飛翔させて記録するものである。
つまり、S temme方式は、記録液体を吐出する吐
出口を有する記録ヘッドに付設されているピエゾ振動素
子に、電気的な記録信号を印加してピエゾ振動素子の機
械的振動に変え、この機械的振動に従い吐出口より記録
液体の小滴を吐出飛翔させて被記録体に付着させるもの
である。
これらの4方式は、各々に特長を有するが、同時に、解
決すべき課題点もある。
まず、第1〜第3の方式は、記録液体の小滴を発生させ
るための直接的エネルギーが電気的エネルギーであり、
かつ、小滴の偏向制御も電界制御による。よって、第1
の方式は、構成上はシンプルであるが、小滴の発生に高
電圧を要し、かつ、記録ヘッドのマルチノズル化が困難
で高速記録には不向きである。
第2の方式は、記録ヘッドのマルチノズル化が可能で高
速記録に向くが、構成上複雑であり、かつ、記録液体の
小滴の電気的制御が高度で困難であり、被記録体上にサ
テライトドツトが生じやすい。
第3の方式は、記録液体の小滴を霧化することにより階
調性に優れた記録が可能ではあるが、他方、霧化状態の
制御が困難である。また、記録画像にカブリが生ずると
か、記録ヘッドのマルチノズル化が困難で高速記録には
不向きであるといった欠点がある。
一方、第4の方式は、比較的多くの利点を持つ。
ます、構成がシンプルである。また、オンデマンドで記
録液体をノズルの吐出口より吐出させて記録を行うため
に、第1〜第3の方式のように吐出飛翔する小滴の内、
画像記録に要しなかった小滴を回収する必要がない。ま
た、第1.2の方式のように、導電性の記録液体を使用
する必要はなく、記録液体の物質上の自由度が太きいと
いった利点を持つ。しかし、反面、記録ヘッドの加工上
に問題がある、所望の共振周波数を有するピエゾ振動素
子の小型化が極めて困難である等の理由から、記録ヘッ
ドのマルチノズル化が難しい。また、ピエゾ振動素子の
機械的振動という機械的エネルギーによって記録液体の
小滴の吐出飛翔を行わせるので、上記のマルチノズル化
の困難さと相俟って、高速記録には不向きなものとなっ
ている。
このように、従来法には、構成上、高速記録上、記録ヘ
ッドのマルチノズル化上、サテライトドツトの発生及び
記録画像のカブリ発生等の点において、一長一短があり
、その長所が発揮される用途にしか適用し得ないという
制約を受けるものである。
また、これらの従来技術は、基本的には、液体インクを
ノズル(又は、オリフィス)からジェット状の液滴の形
で噴出又は飛翔させ、紙のような被記録媒体に向けて進
ませ、線やドツトを形成するものである。しかしながら
、液体インクはインク染料(又は、顔料)に対する輸送
体として使用させるビークル(vehicle)  よ
りなる液体であるので、ビークル中の溶剤又は水分の蒸
発によって、非プリント期間中にノズルが詰ってしまう
、という宿命を持つ。特に、溶剤として純水のような速
乾性のものを使用した場合には、5分以内にノズルが詰
ってしまうことがある。一方、乾燥するのに長時間要す
る溶剤を使用した場合には、紙面上のプリントが乾燥す
るのに長時間を要してしまう。
また、乾燥性インク中の染料は、乾燥期間中に、毛細管
現象により紙の細孔中に運ばれるので、このインクのプ
リント濃度は紙面上に残る染料の薄い層により制限され
てしまう。加えて、インクは液体であるので、取扱い中
にこぼれたり、濡れたりしてしまう可能性も大きい。
このような液体インク使用に基づく種々の欠点を除去す
る一つの方法としては、例えば米国特許第434982
9号明細書等に示されるものがある。これは、固体イン
クを電気アークで侵食させて紙面上に供給させるという
ものである。しかし、この方法では、導電性のインクを
使用する必要があること、貯蔵部から紙へインクを移動
させるのに高圧で危険な電源を使用する必要があること
等の欠点がある。
このような点を考慮した改良方式が、例えば特開閉59
−95151号公報に示されている。これは、固体状態
にある固体インクを保持する貯蔵部と、加熱手段を有し
て前記固体インクを液体状態の溶融インクに溶融する溶
融手段と、この液体インクを被・記録媒体に向けて噴出
させる手段とよりなるものである。より具体的には、ま
ず、インク溶液としては、室温(25°C)において固
体状態に凍結するものが選択される。固体インクは溶融
され、通常のインクのように液体状態で使用される。プ
リント動作にない場合には、インクは固体であり、こぼ
れたり濡れたりすることはない。
加えて、溶液が固体状態にある期間中の溶液の蒸気圧は
低く選定される。固体状態における昇華速度(割合)は
低いので、ノズルにキャップをしなくてもノズルが詰る
ことはなく、長期間の非プリント動作を保つことができ
る。
しかし、この方式は、その記録方式の基本として、イン
クを液滴として空中に飛翔させて紙面上に付着させると
いう、いわゆる通常のインクジェット記録方式と同じ原
理を採用している。ここに、飛翔インク滴を安定して空
中に飛翔させ、精度よく紙面上の狙いとする位置に付着
させるためには、ある程度の初速度をインク滴に付与さ
せる必要がある。換言すれば、ある一定以上のエネルギ
ーをインク滴に付与することにより、安定したインク滴
飛翔速度が得られ、安定記録が行われるということであ
る。しかし、消費エネルギーの点を考慮すると、インク
滴を空中に飛翔させるということは大きなエルギー消費
を要するので、必ずしも得策とはいい難い方式である。
別の方式として、例えば特開昭61−274949号公
報に示されるものがある。これは、記録信号に応じて記
録ヘッド内の記録液を加圧する手段により記録ヘッドに
設けたオリフィスから吐出させ、吐出させた記録液によ
り被記録媒体上にドツトを形成して記録させる方式にお
いて、開口部から吐出させた記録液が開口部から液滴と
なって離脱する前に記録液の液柱先端部を被記録媒体に
到達させて被記録媒体上にドツトを形成し、開口部から
吐出中の記録液の内、ドツトの形成に使用されなかった
部分を開口部から離脱させることなく記録ヘッド内に回
収させることにより、従来からあるオンデマンド型イン
クジェット記録ヘッドと同一構造の記録ヘッドによって
、小径ドツトの形成を可能としたものである。しかしな
がら、この方式は、従来の液体インクと従来のオンデマ
ンド型ヘッドとを使用したものであり、前述したような
従来のインクジェットの根本的問題である目詰りの問題
がある。
さらに、別の方式として、例えば特開平1−27516
9号公報に示されるものがある。これは、インクジェッ
トとは異なり、熱転写記録方式に関するものであるが、
従来のようなフィルムを用いず、導電性固体インクとこ
の導電性固体インクに接触して対向する電極からなり、
対向する電極間に電位差を与えることにより導電性固体
インクに電流を流してそのジュール熱により固体インク
を液体又は気体に変えて受像紙に転写させるというもの
である。しかし、ジュール熱により固体インクを液体又
は気体に変えて受像紙に転写させるという技術は、応答
速度がインクジェット等の他の技術に比べ、著しく遅い
という欠点を持つ。
発明が解決しようとする課題 このように従来の種々の記録方式においては、インク目
詰りを生ずるとか、必要エネルギーが大きいとか、応答
速度が遅いといった問題があり、これらを全て解消させ
たものがないものである。
課題を解決するための手段 固体状態で貯蔵されたインクの一部を溶融手段により溶
融させてヘッドオリフィス部に導入させ、溶融状態にあ
るインク中に熱エネルギー作用部により熱を与えて気泡
を発生させ、この気泡の体積増加に伴う作用力により前
記オリフィスよりインク柱又はインクメニスカスの盛り
上がりとして成長させ、このオリフィスより盛り上がっ
たインクメニスカスをインク柱として成長させ、前記オ
リフィスよりインクが離脱する前にこのインク柱の先端
部を被記録媒体に到達させてこの被記録媒体上に画素を
形成するようにした。
この際、インクとしては25℃以下の温度で固体状態に
凍結するインクを用いた。
また、この方法を実現するための装置としては、固体状
態のインクを保持する貯蔵部と、前記インクの一部を溶
融状態にする溶融手段と、溶融状態にあるインク中で熱
により気泡を発生させてこの気泡の体積増加に伴う作用
力を発生させる熱エネルギー作用部を有するインク流路
と、このインク流路に連結されて前記作用力によりイン
ク柱又はインクメニスカスの盛り上がりとして被記録媒
体に到達するまで成長させるためのオリフィスと、前記
インク流路に連結されてこのインク流路に前記インクを
導入させるための液室と、二の液室に前記インクを導入
させる導入手段とにより構成した。
作用 基本的には、凍結して固体状態にあるインク、特には室
温なる25℃でも固体状態にあるものが用いられるため
、通常の液状インクの場合のような乾燥による目詰りの
心配がない。また、印写に際しては固体インクを溶融し
たインクとして被記録媒体上に付着させるので、従来の
水性系インクの場合のように被記録媒体が制約を受ける
ことがなく、普通紙を用いても何んら支障ないものとな
る。溶融したインクは被記録媒体に接触して直ぐに凝固
するので、染料それ自身がオフセット印刷のように被記
録媒体上に残り、広範囲のプリント濃度が得られるとと
もに品質も優れたものとなる。
また、溶融したインク中での気泡成長による体積増加に
伴う作用力によりインク柱としてオリフィスから成長さ
せ、被記録媒体に到達付着させており、空中を飛翔させ
ていないため、低い駆動エネルギーでの印写が可能とな
る。
実施例 本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本実施例の記録装置の構成を原理的に示すもの
である。基本的には、凍結した固体状態にある固体イン
クlが用いられ、その染料を被記録媒体なる記録紙2上
に固定するのにインクの凝固が利用される。ここに、イ
ンクとは溶剤中に溶かされた染料、若しくは分散させた
顔料を含んだものである。溶剤は、インク1が記録紙2
に到達するまでの輸送溶液として働く。溶液は、選択し
た特定の染料に対して良好な溶剤である必要があり、ま
た、溶剤は殆ど毒性を持たないことを保証する溶剤であ
る必要がある。また、本実施例ではインク溶液は、室温
(25℃)において固体状態に凍結するものが選択され
る。固体インク1は溶融され、通常のインクのように液
体状態で使用される。
プリント動作にない場合には、インクは固体であり、こ
ぼれたり濡れたりすることはない。加えて、溶液が固体
状態にある期間中の溶液の蒸気圧は低く選定される。固
体状態における昇華温度(割合)は低いので、ノズルに
キャップをしなくてもノズルが詰ることはなく、長期間
の非プリント動作を保つことかで・きる。
ところで、後述する熱エネルギー作用部として、発熱抵
抗体を用いた場合、発熱抵抗体表面は溶融状態にあるイ
ンクの臨界温度近くまで熱せられるので、インクの溶液
の選択に関して、もう一つの制約がある。即ち、発熱抵
抗体の熱的劣化を防止するために、溶液は劣化温度以下
の臨界温度を持たなければならない。例えば、タンタル
/アルミニウム薄膜抵抗器の場合、臨界温度は500℃
を越えてはならない。一般に、タンタル/アルミニラム
薄膜抵抗器の上には、100’Cの温度降下をもたらす
1.0ミクロンのシリコン酸化膜(パシベーション層)
が形成されるので、その溶液は4oo’c以下の臨界温
度を持つ必要かある。一方、タンタル/アルミニウム薄
膜抵抗器よりもはるかに高い温度に耐え得る金属ガラス
抵抗器を使用し、パシベーション層を必要としない場合
には、溶液の臨界温度を800〜9000Cになし得る
タンタル/アルミニウム薄膜抵抗器又は金属ガラス抵抗
器の何れに対しても使用可能な溶液は、例えばモンタン
・ワックスに由来し、77°Cの融点を持つI E l
″ワツクスオランダのBASFWyandotte会社
製)に、臨界温度を400℃以下に下げるため、体積に
つき20〜70%の間でイソプロピル・アルコールを付
加した2成分混合物である。50%の割合でイソプロピ
ル・アルコールを加えた場合、この混合物は固体状態で
あり、71℃の融点まで低い蒸気圧をもつ。他側の適切
な溶液とじては、例えば体積につき3o%のイソプロピ
ル・アルコールで飽和されたポリビニル・エーテル・ワ
ックスである′v′”ワックス(前述した同社製)があ
る。溶液は、また、高い蒸気圧と低い臨界温度を持つも
の、例えば再溶融ワニス(例えば、アルキード樹脂)の
ような適切なる結合剤を含有した2、2−ジメチル−1
−プロパツール、(CH,)CCH,○H(ネオペンチ
ル・アルコール)(融点52℃)、又は、2,2−ジ・
フルオロ・テトラ・クロロエタン、CCI、CClF2
 (融点41℃)でもよい。
このような固体インク1を記録紙2まで供給させるため
には、印写装置としては、この固体インク1を溶融する
ことが必要である。さらに、管路を介してインクを供給
するために溶液の自由表面を作ることも必要である。こ
の際、省力化とウオーム・アップ時間をなくすためには
、固体インク1の全部を溶融するのではなく、一部を溶
がtようにして行うことも必要である。
第1図において、まず、凍結した固体インク1は貯蔵部
3中に蓄えられる。このような貯蔵部3と記録紙2に対
向するヘッド部4とは導入手段となる管路5により接続
されている。ここに、印写期間中、固体インク1を溶融
して液体インク6の状態で保持するための溶融手段とな
る抵抗性加熱線路7が電源8に接続して設けられている
。この抵抗性加熱線路7は貯蔵部3内の固体インク1中
を通り、さらに、管路入力部5a側から管路5中を経て
、前記ヘッド部4の液室9中に配線されている。管路5
により毛細管現象を利用して液体インク6を輸送させる
ためには、管路入力部5aの近傍に液体インク6の自由
表面(固体状態から溶かされた液体部分)10を作る必
要がある。−船釣に、貯蔵部3中の固体インク1の全部
を溶かす必要はない。全部溶かすとなると、電源8がら
余分な電力を供給する必要が生じ、がっ、ウオーム・ア
ップ時間も長くなってしまうからである。抵抗性加熱線
路7で消費される電力を適切に選択することによって、
液体インク6の自由表面10は最小に維持される。自由
表面10は第1図に図示のようにあたかも液体ワックス
が蝋燭の燃心となる形で管路入力部5aを満たすことに
なる。
前記ヘッド部4の構造について説明すると、ヘッド部4
は記録紙2に対向する位置にオリフィス】2を有するも
ので、前記液室9とはインク流路13により連結されて
いる。前記オリフィス12内には、先端からオリフィス
径の約0.5〜5倍の位置に位置させて熱エネルギー作
用部となる発熱抵抗体14が配設されている。この発熱
抵抗体14は先端側では個別に駆動信号が供給される個
別電極に接続され、内部側は前記抵抗性加熱線路7に接
続された共通電極に接続されている。ここに、発熱抵抗
体14をサーマルヘッドに代表されるようなウェハプロ
セス技術によって形成した場合、発熱抵抗体]4に加わ
る不適当な熱的ストレスを除去するために、低い臨界温
度(即ち、液体に加わった圧力には無関係に液体が蒸発
する温度)をもって溶液を選択する必要がある。
このような構成において、1画素を記録する場合を例に
とり、本実施例による印写動作を第2図を参照して説明
する。まず、同図(a)は溶融された液体インク6がイ
ンク流路13中に満たされている状態を示し、オリフィ
ス12は記録紙2に近接対向している。このような状態
で、発熱抵抗体14の個別電極に通電すると、この発熱
抵抗体14の液体インク6に接する表面にその温度上昇
によって図示の如き微小気泡17aが発生する。このよ
うな微小気泡17aは発熱抵抗体14による加熱の継続
による温度上昇に伴い、同図(b)に示すように合体気
泡17bに成長し、遂には、同図(C)に示すように最
大気泡17cに成長する。この間、インク流路13内の
急激な圧力上昇に伴い、気泡17の体積分だけの液体イ
ンク6が発熱抵抗体〕4の位置からオリフィス12方向
及び反対側の内部方向に向けて急激に移動する。これに
より、同図(C)に示すようにオリフィス12と発熱抵
抗体14との間に介在されていたインクの一部がオリフ
ィス]2から盛り上がり始め、インク柱]8として成長
する。このように成長したインク柱18の先端は、やが
て、同図(d)に示すように記録紙2に到達し、記録紙
2上に付着するとともに、インク柱18の有していた運
動エネルギーの大半はこの衝突によって消費される。
ところで、同図(c)に示したように最大気泡17cと
なる時点で、発熱抵抗体12に対する駆動信号はオフさ
れる。これにより、最大気泡17cは体積収縮が始まり
、同図(cl)に示すような収縮気泡17dとなる。も
っとも、通常は、発熱抵抗体12に対する通電を切って
もしばらくは最大気泡17cの状態(又は、さらなる体
積増加状態)にあり、僅かなデイレイ時間後に、気泡は
収縮を始める。このような気泡収縮に伴い、オリフィス
12側及び反対の内部側から液体インク6が補充される
。この時のオリフィス12側から発熱抵抗体14の中心
側に向かう流れにより、記録紙2に到達しなかった液体
インク6がヘッド部4内に弓き戻される。これにより、
記録紙2側に到達したインクと分離され、記録紙2側の
インクは同図(e)に示すように画素19を形成する。
なお、発熱抵抗体14上の収縮気泡17dは、同図(e
)に示すように収縮し、遂には、消滅する。17eは消
滅直前の気泡を示す。即ち、このような気泡の緩慢な消
滅が得られることによりオリフィス12近傍のヘッド部
4に形成されるメニスカス20の緩慢な後退が得られる
ことになる。このような緩慢なメニスカス20の後退に
より、メニスカス200表面状態が維持され続けること
になる。よって、メニスカス20の表面は安定しており
、メニスカス破壊口からの空気流入が引き起こすメニス
カスの後退し過ぎによって次の吐き出しが不能になって
しまうようなことはない。
次に、具体例を説明する。ます、使用インクはモンタン
・ワックス60に対してイソプロピル・アルコール40
を付加した混合物に無機顔料を3%分散させたものとし
た。発熱抵抗体14はTaAQによりサイズが304m
X 1001Im、抵抗値60Ωとなるように形成した
。オリフィス12の径は35μmとした。駆動条件は、
パルス電圧16V、パルス幅5μSeCとした。このよ
うな条件による具体例にて、第2図(d)に示すように
インク柱18を成長させて記録紙2上に印写させたとこ
ろ、良好なる画素19を形成できたものである。
ちなみに、比較例として、上記具体例の条件において、
駆動条件のみをパルス電圧25V、パルス幅6.5μS
eCとして駆動させたところ、インクは滴状になってオ
リフィス12がら空中に飛翔して通常のインクジェット
記録方式と同様となったものである。この比較例からも
判るように、本実施例によれば、同じ画素を形成するた
めに、比較例のようにインク滴として空中に飛翔させな
いので、低エネルギーで駆動させることができる。
発明の効果 本発明は、上述したように構成したので、基本的には、
凍結して固体状態にあるインク、特には室温なる25℃
でも固体状態にあるものを用いているので、通常の液状
インクの場合のような乾燥による目詰りの心配がなく、
また、印写に際しては固体インクを溶融したインクとし
て被記録媒体上に付着させるので、従来の水性系インク
の場合のように被記録媒体が制約を受けることがなく、
普通紙を用いても何んら支障ないものとなり、特に、溶
融したインクは被記録媒体に接触して直ぐに凝固するの
で、染料若しくは顔料それ自身がオフセット印刷のよう
に被記録媒体上に残り、広範囲のプリント濃度が得られ
るとともに品質も優れたものとなり、また、溶融したイ
ンク中での気泡成長による体積増加に伴う作用力により
インク柱としてオリフィスから成長させ、被記録媒体に
到達付着させており、空中を飛翔させていないため、低
い駆動エネルギーでの印写を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は原理的
な断面構成図、第2図は印写工程を順に示す断面図であ
る。 1・・・固体インク、2・・・被記録媒体、3・・・貯
蔵部、5・・導入手段、6・・・液体インク、7・・・
溶融手段、9・・・液室、12・・・オリフィス、13
・・・インク流路、14・・・熱エネルギー作用部、1
7・・気泡、18・・・インク柱、]9・・・画素

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、固体状態で貯蔵されたインクの一部を溶融手段によ
    り溶融させてヘッドオリフィス部に導入させ、溶融状態
    にあるインク中で熱エネルギー作用部により熱を与えて
    気泡を発生させ、この気泡の体積増加に伴う作用力によ
    り前記オリフィスよりインク柱又はインクメニスカスの
    盛り上がりとして成長させ、このオリフィスより盛り上
    がったインクメニスカスをインク柱として成長させ、前
    記オリフィスよりインクが離脱する前にこのインク柱の
    先端部を被記録媒体に到達させてこの被記録媒体上に画
    素を形成するようにしたことを特徴とする記録方法。 2、25℃以下の温度で固体状態に凍結するインクを用
    いたことを特徴とする請求項1記載の記録方法。 3、固体状態のインクを保持する貯蔵部と、前記インク
    の一部を溶融状態にする溶融手段と、溶融状態にあるイ
    ンク中で熱により気泡を発生させてこの気泡の体積増加
    に伴う作用力を発生させる熱エネルギー作用部を有する
    インク流路と、このインク流路に連結されて前記作用力
    によりインク柱又はインクメニスカスの盛り上がりとし
    て被記録媒体に到達するまで成長させるためのオリフィ
    スと、前記インク流路に連結されてこのインク流路に前
    記インクを導入させるための液室と、この液室に前記イ
    ンクを導入させる導入手段とよりなることを特徴とする
    記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0756932A2 (en) * 1995-07-31 1997-02-05 Canon Kabushiki Kaisha Color-filter manufacturing method and apparatus, color filter, display device, and apparatus having display device

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US6224205B1 (en) 1995-07-31 2001-05-01 Canon Kabushiki Kaisha Color-filter manufacturing method and apparatus, color filter, display device, and apparatus having display device

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