JPH04129035U - 冷媒凝縮器の支持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】凝縮器の位置決めが難しいとか、凝縮器の支持
構造に雨水等が侵入し、発錆等を促進するという問題の
ない凝縮器支持構造を提供する。 【構成】凝縮器１を載置して支持する支持ベース５に、
Ｌ字状の凝縮器１の曲り部に対応した位置において載頭
円錐状の突起９を一体的に形成し、突起９の上平面で凝
縮器１を支持する。エンドプレート２、３の下端部２
ａ、３ａで、それぞれ各端部が支持ベース６上に載設さ
れた凝縮器１の曲り部は、その下端面を載頭円錐状突起
９によってしっかりと安定的に支持される。周囲に落ち
た雨水等は、突起９の外周面で導かれて、近くにあるド
レン孔８へ導かれ排出される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば建物用空調装置の室外ユニットに使用される冷媒凝縮器に関 し、特にその支持構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

建物用空調装置の室外ユニットは、凝縮器と、これに風を送り冷却するファン とを一般に有し、同凝縮器は、高温、高圧の冷媒が通る蛇管と、その外面に接触 し、互いに狭い間隔をおいて配置された多数の薄い放熱板とからなっている。こ の室外ユニットは、設置上の制約や場所の有効利用を考慮すると、できるだけコ ンパクトにして省スペース化を図ることが望ましい。

【０００３】 そこで、設置スペースを少なくするため、凝縮器は、放熱薄板の巾を小さくし て薄形としているが、放熱量を確保するために長さを大きくしなければならない 。一方、凝縮器冷却用のファンは一般に円形であるから、凝縮器の長さが大きく なると、ファンの風が通らない部分が生じ、放熱効率が悪くなる。これを解決す るため、凝縮器をＬ形とし、凝縮器全体にわたってファンの風が流れ、所要の放 熱量を確保するようにしている。

【０００４】 図３及び図４は、前述したような凝縮器１の従来の支持構造を示すもので、多 数の放熱薄板１０を挟持した両端のエンドプレート２、３には、蛇管４の曲り部 が挿通固定され、エンドプレート２、３の下端は、皿状の支持ベース５にねじ６ によって固定されている。凝縮器１のＬ字の曲り部は、溝を有する弧状の支持枕 ７上に支持され、排水は、ドレン孔８から排出される。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

前述したように、凝縮器１の曲り部は、支持ベース５とは別体の支持枕７を置 いて支持されるので、その位置決めが難しいとか、支持枕７と支持ベース５との 間に雨水等が侵入し、発錆等を促進するという問題があった。 従って、本考案の目的は、上述した諸問題を解決しうる凝縮器の支持構造を提 供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するため、本考案は、冷媒蛇管と、多数の放熱薄板と、両端 のエンドプレートとを有し、投影平面がＬ字状の冷媒凝縮器を支持する支持構造 において、エンドプレートの下端部を皿状支持ベースの上面で支持し、冷媒凝縮 器の曲り部に対応して載頭円錐状の突起を皿状支持ベースに一体的に形成して同 凝縮器の下部を支承し、前記突起の周辺にドレン孔を穿設したことを特徴として いる。

【０００７】

【作用】

エンドプレートの下端で、それぞれ各端部が支持ベース上に載設されたＬ字状 の冷媒凝縮器の曲り部は、その下端面を載頭円錐状の突起によって、しっかりと 安定的に支持される。周囲に落ちた雨水等は、突起の外周面で導かれて、近くに あるドレン孔へ導かれ、そこから排出される。

【０００８】

【実施例】

次に、本考案の好適な実施例について添付図面を参照して詳細に説明するが、 図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。

【０００９】 多数の放熱薄板１０を有し、Ｌ字状に形成された凝縮器１の両端のエンドプレ ート２、３の下端部は、Ｌ形に曲げられて水平部２ａ、３ａを形成し、これ等が 、ねじ６によって支持ベース５に固定されている。エンドプレート２、３は、構 造部材としての強度及び剛性を備え、放熱薄板１０の中を通る冷媒蛇管４の曲り 部を支持している。冷媒圧縮機（図示せず）に連絡した蛇管４は、高温高圧の冷 媒ガスを受け入れ、この冷媒ガスは、図示しないファンによって送られる冷風に よって冷却され、凝縮する。

【００１０】 凝縮器１の曲り部の下方には、載頭円錐状の突起９が支持ベース５に一体的に 形成され、その上平面９ａによって凝縮器１の下面が支承されている。支持ベー ス５の隅部には、突起９の近くにドレン孔８が穿設され、支持ベース５内に入る 雨水等を排出するようになっている。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、支持ベースに一体的に形成した載頭円 錐状の突起により凝縮器の曲り部を支持しているので、位置決め等の問題もなく 、雨水等の排出も容易で発錆、腐食の問題も生じない。更に、一体的形成により リブとしての機能も得られ、支持ベース全体の剛性も増大し、耐振性等も向上す る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による支持構造の実施例を示す要部分解
斜視図。

【図２】図１の実施例の要部部分断面図。

【図３】従来の支持構造の分解斜視図。

【図４】図３の従来の支持構造の部分断面図。

【符号の説明】

１ 凝縮器 ２ エンドプレート ２ａ エンドプレートの下端部（水平部） ３ エンドプレート ３ａ エンドプレートの下端部（水平部） ４ 冷媒蛇管 ５ 支持ベース ８ ドレン孔 ９ 突起 １０ 放熱薄板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】冷媒蛇管と、多数の放熱薄板と、両端のエ
   ンドプレートとを有し投影平面がＬ字状の冷媒凝縮器の
   支持構造であって、前記エンドプレートの下端部を皿状
   支持ベースの上面で支持し、前記冷媒凝縮器の曲り部に
   対応して載頭円錐状の突起を前記皿状支持ベースに一体
   的に形成して同冷媒凝縮器の下部を支承し、前記突起の
   周辺にドレン孔を穿設してなることを特徴とする冷媒凝
   縮器の支持構造。