JPH04128063U - 密閉型電動圧縮機のステータコイルエンド結束方法 - Google Patents
密閉型電動圧縮機のステータコイルエンド結束方法Info
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- JPH04128063U JPH04128063U JP3152191U JP3152191U JPH04128063U JP H04128063 U JPH04128063 U JP H04128063U JP 3152191 U JP3152191 U JP 3152191U JP 3152191 U JP3152191 U JP 3152191U JP H04128063 U JPH04128063 U JP H04128063U
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Landscapes
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 密閉型電動圧縮機において、体積抵抗率が小
さい冷媒や冷凍機油を封入した場合の、密閉容器と電源
間のリーク電流の増加を抑制する、密閉型電動圧縮機の
ステータコイルエンド結束方法を提供する。 【構成】 密閉容器２内のステータ７のコイルエンド１
１を結束する際に、結束糸の製造工程で塗布せざるを得
ない帯電防止剤を、結束糸に編まれた後に煮沸洗浄によ
って取り除き、この処理をした結束糸１２で結束する。
これにより、冷媒と冷凍機油の混合液５への結束糸１２
からの帯電防止剤の混入が無いので、冷媒と冷凍機油の
混合液５の体積抵抗率は減少しない。したがって、密閉
型電動圧縮機１の密閉容器２と電源端子６の間の電気絶
縁性は低下せず、リーク電流も増加しない。
さい冷媒や冷凍機油を封入した場合の、密閉容器と電源
間のリーク電流の増加を抑制する、密閉型電動圧縮機の
ステータコイルエンド結束方法を提供する。 【構成】 密閉容器２内のステータ７のコイルエンド１
１を結束する際に、結束糸の製造工程で塗布せざるを得
ない帯電防止剤を、結束糸に編まれた後に煮沸洗浄によ
って取り除き、この処理をした結束糸１２で結束する。
これにより、冷媒と冷凍機油の混合液５への結束糸１２
からの帯電防止剤の混入が無いので、冷媒と冷凍機油の
混合液５の体積抵抗率は減少しない。したがって、密閉
型電動圧縮機１の密閉容器２と電源端子６の間の電気絶
縁性は低下せず、リーク電流も増加しない。
Description
【０００１】
本考案は冷蔵庫等に用いられる密閉型電動圧縮機に係り、特に電動機のステー
タコイルエンドを結束した密閉型電動圧縮機のステータコイルエンド結束方法に
関する。
【０００２】
冷蔵庫等に用いられる圧縮機として図１に示すような密閉型電動圧縮機１が知
られている。密閉容器２内には、冷媒を圧縮する図示されない圧縮要素と、この
圧縮要素を動作させる電動要素４が設けられ、底部には冷媒と冷凍機油の混合液
５が貯留している。圧縮要素は駆動軸３で電動要素４と連結され、この電動要素
４は電源端子６より電源を供給される。
【０００３】
上記電動要素４は、その外周面を密閉容器２に支持された円筒上のステータ７
と、このステータ７の内周面から一定の間隙を保つように駆動軸３によって支持
されたロータ８によって構成されている。
【０００４】
上記ステータ７は、鉄板を円筒上に積層したコア９と、このコア９の円筒方向
に多数形成されたスロット内を通るマグネットワイヤー１０により構成される。
コア９の端面からはみ出したマグネットワイヤー１０を束ねたコイルエンド１１
は、結束糸１２によって縛られている。
【０００５】
上記結束糸１２は、コイルエンド１１が振動などによって乱れるのを防止する
ために強固に結束する必要があるので、機械的強度が強いポリエステル繊維を編
んだ糸が使用されている。
【０００６】
しかし、ポリエステル繊維には原糸の製造工程で帯電防止剤が塗布されている
。この帯電防止剤は、糸を編むときの作業性の向上や、静電気によって繊維にご
みが付着するのを防止する目的で塗布されており、原糸の製造工程では必要不可
欠なものである。このため従来の結束糸１２は帯電防止剤が付着した状態でコイ
ルエンド１１に結束されている。このコイルエンド１１の一部は、冷媒と冷凍機
油の混合液５に浸漬しており、密閉型電動圧縮機１の運転停止時には、最大量の
冷媒が冷凍機油と混ざって密閉容器中に存在するので、コイルエンド１１は最も
多くの部分が冷媒と冷凍機油の混合液５に浸漬される。ところがコイルエンド１
１を結束している結束糸１２には、帯電防止剤が付着しているので、冷媒と冷凍
機油の混合液５に浸漬している部分から、この帯電防止剤のとけ出しが生じる。
冷媒と冷凍機油の混合液５の絶縁抵抗が十分大きい場合は、このとけ出した帯電
防止剤は問題にならない。しかし、冷媒にＨＦＣ１３４ａ等の体積抵抗率が小さ
いものを使用した場合は、この帯電防止剤の混入による体積抵抗率の低下が無視
できなくなる。この体積抵抗率の低下は、密閉型電動圧縮機１の密閉容器２と電
源端子６の間の電気絶縁性の低下につながり、リーク電流が増加するという問題
が生じる。
【０００７】
本考案は上記課題を解決するもので、密閉型電動圧縮機１のリーク電流の増加
を招かないステータコイルエンド結束方法を提供するものである。
【０００８】
本考案は上記目的を達成するために、結束糸の製造工程で塗布せざるを得ない
帯電防止剤を、結束糸に編まれた後に煮沸洗浄によって取り除き、この処理を施
した結束糸をコイルエンド１１に結束することからなるものである。
【０００９】
本考案は上記した方法により、帯電防止剤の付着していない結束糸１２でコイ
ルエンド１１を結束するので、帯電防止剤が冷媒と冷凍機油の混合液５の中にと
け出すことはない。これにより冷媒と冷凍機油の混合液５の体積低抗率の低下を
防ぎ、密閉型電動圧縮機１のリーク電流の増加を招かないようにするものである
。
【００１０】
以下、本考案の一実施例について図１，図２および図３を参照しながら説明す
る。
【００１１】
図１に示すように、冷蔵庫等に用いられる密閉型電動圧縮機１の密閉容器２内
には、冷媒を圧縮する図示されない圧縮要素と、この圧縮要素を動作させる電動
要素４が設けられ、底部には冷媒と冷凍機油の混合液５が貯留している。圧縮要
素は駆動軸３で電動要素４と連結され、この電動要素４は電源端子６より電源を
供給される。
【００１２】
上記電動要素４は、その外周面を密閉容器２に支持された円筒上のステータ７
と、このステータ７の内周面から一定の間隙を保つように駆動軸３によって支持
されたロータ８によって構成されている。上記ステータ７は、鉄板を円筒上に積
層したコア９と、このコア９の円筒方向に多数形成されたスロット内を通るマグ
ネットワイヤー１０により構成される。コア９の端面からはみ出したマグネット
ワイヤー１０を束ねたコイルエンド１１は、振動などによって乱れるのを防止す
るために結束糸１２によって強固に結束されている。
【００１３】
本考案の特徴とするところは、結束糸の製造工程で塗布せざるを得ない帯電防
止剤を、結束糸に編まれた後に煮沸洗浄によって取り除き、この処理を施した結
束糸をコイルエンド１１の結束に用いることである。
【００１４】
図２にコイルエンド１１の詳細を示す。コア９の端面からはみ出したコイルエ
ンド１１は、煮沸洗浄された帯電防止剤の付着していない結束糸１２で結束され
ている。この結束はステータ７の円周方向の全周に施されている。
【００１５】
このように本考案の実施例の煮沸洗浄した結束糸を用いた密閉型電動圧縮機１
では、結束糸１２に帯電防止剤が付着していないので、冷媒と冷凍機油の混合液
５の中に帯電防止剤が混入されない。これにより冷媒と冷凍機油の混合液５の体
積抵抗率の減少を招かないので、密閉型電動圧縮機１の密閉容器２と電源端子６
の間の電気絶縁性は低下せず、リーク電流も増加しない。
【００１６】
図３に本考案の効果の一例を示す。本考案の煮沸洗浄した結束糸を用いたステ
ータは、従来の煮沸洗浄していない帯電防止剤が付着している結束糸を用いたス
テータに比較して、明らかにリーク電流が低下している。なお、図のリーク電流
が単調増加している領域は、リーク電流の増加とは無関係である。
【００１７】
以上の実施例から明らかなように、本考案によれば結束糸の製造工程で塗布せ
ざるを得ない帯電防止剤を、結束糸に編まれた後に煮沸洗浄によって取り除き、
この処理を施した結束糸でコイルエンド１１を結束するので、帯電防止剤が冷媒
と冷凍機油の混合液５に混入されない。これにより冷媒と冷凍機油の混合液５の
体積抵抗率の減少を招かないので、密閉型電動圧縮機１の密閉容器２と電源端子
６の間の電気絶縁性は低下せず、リーク電流も増加しない。
【図１】本考案の一実施例を示す密閉型電動圧縮機の部
分破断図
分破断図
【図２】図１に示す密閉型電動圧縮機のステータおよび
ステータコイルエンドを示す正面図
ステータコイルエンドを示す正面図
【図３】本考案の実施例の効果を示した図
１ 密閉型電動圧縮機
２ 密閉容器
４ 電動要素
５ 冷媒と冷凍機油の混合液
６ 電源端子
７ ステータ
８ ロータ
１１ コイルエンド
１２ 結束糸
Claims (1)
- 【請求項１】密閉容器内にステータとロータからなる電
動要素を備え、冷媒と冷凍機油が封入された密閉型電動
圧縮機において、ステータのコイルエンドを結束する際
に、結束糸に塗布されている帯電防止剤を煮沸洗浄によ
って取り除いた後、結束したことを特徴とする密閉型電
動圧縮機のステータコイルエンド結束方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991031521U JP2600878Y2 (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | 密閉型電動圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991031521U JP2600878Y2 (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | 密閉型電動圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04128063U true JPH04128063U (ja) | 1992-11-20 |
| JP2600878Y2 JP2600878Y2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=31914757
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991031521U Expired - Lifetime JP2600878Y2 (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | 密閉型電動圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2600878Y2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02147673A (ja) * | 1988-11-29 | 1990-06-06 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 水性インキペン |
| JPH02261030A (ja) * | 1989-03-31 | 1990-10-23 | Toshiba Corp | 電動機のステータ構造 |
-
1991
- 1991-05-09 JP JP1991031521U patent/JP2600878Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02147673A (ja) * | 1988-11-29 | 1990-06-06 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 水性インキペン |
| JPH02261030A (ja) * | 1989-03-31 | 1990-10-23 | Toshiba Corp | 電動機のステータ構造 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2600878Y2 (ja) | 1999-10-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |