JPH04127524U - タンクの液位計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】屋内で、屋外に設置されたタンク内の液残量を
読取り得る液位計を提供する。 【構成】タンク２の底部にタンク２内の液位に応じた圧
力を検出して電気信号に変換する圧力センサ９を設ける
とともに、圧力センサ９の電気信号をＡ／Ｄ変換器でデ
ジタル信号に変換し、屋内のデジタル表示器１３に表示
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、屋外に設置される大型タンクの液位計に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、屋外に設置される大型タンクには液位計、例えば油タンクの場合に油量 計を取り付けている。この種の大型の油タンクは、図３に示すように、支柱１に よってタンク２が高い位置に支持され、タンク２は、給油口６、ドレン口８を備 えるとともに、例えばボイラ（図示せず）等に給油するための導出口７を備えて おり、またタンク２上部には、油量計４を備えていて、タンク内部の油量を計測 し、表示するようになっている。ここで、使用される油量計４は、浮子５を持つ タイプのものであり、タンク２内の油量を見るのに、タンク２の上部からあるい は側部から油量計４の指示を確認するようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記した従来の油タンクの油量計では、タンクとともに、屋外に設置してある ため、油の残量を確認する場合に、屋外に出て、タンクの側に立って、あるいは タンクに上がって油量計を読み取らねばならないという不便さがあった。このた め、油が供給される屋内にボイラ等が設置されている場合に、屋内でタンク内の 油量を確認することができず、タンク内の油量を確認したい場合には、わざわざ 屋内から屋外に出て確認する必要があり、非常に不便であった。

【０００４】 この考案は、上記問題点に着目してなされたものであって、必要ならば屋内で も油量の表示を確認し得るタンクの液位計を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段及び作用】

この考案のタンクの液位計によれば、タンク底部に、タンク内の液位に応じた 圧力を検出して電気信号に変換する圧力センサを設けるとともに、圧力センサの 電気信号をデジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換器と、デジタル信号に変換された 液位を表示するデジタル表示器とを備え、少なくともデジタル表示器を屋内に設 置している。

【０００６】 このタンクの液位計によれば、タンク底部に設けられる圧力センサにより、タ ンク内の液位を検出し、これを屋内のデジタル表示器で表示するので、屋外に出 ずとも、タンクの液位を確認することができる。

【０００７】

【実施例】

以下、実施例によりこの考案をさらに詳細に説明する。 図１は、この考案の一実施例を示す概略図である。この実施例におけるタンク ２は支柱１によって支持され、屋外３に設置されている。このタンク２は、浮子 ５を有する油量計４、給油口６、ドレン口８、ボイラ等に油を給油するための導 出口７を備える点で、図３に示すものと変わりはない。しかしながら、この実施 例においては、導出口７からボイラへの給油路において、ダイヤフラム型の圧力 センサ９を特徴的に備えており、この圧力センサは、ダイヤフラムを介して、タ ンク２内の液位に応じた圧力を検出し、これを電気信号に変換して、コード１０ により屋内１１に設置される表示装置１２で表示されるようになっている。圧力 センサ９は、静電容量式、ピエゾ抵抗式等、すでによく知られたもので圧力を電 気信号として出力するものであればよい。

【０００８】 表示装置１２のケース表面には、デジタル表示器１３、キー１５、１６、１７ 、１８を備えるとともに、内部にＡ／Ｄ変換器、マイクロコンピュータを備え、 圧力センサで検出された電気信号を、つまり圧力（高さ）をデジタル信号に変換 し、マイクロコンピュータで高さ×横×奥行を演算して油量を演算し、これをデ ジタル表示器１３で表示するようになっている。このデジタル表示器１３は、リ ットル（ｌ）単位で油量を表示している。もっとも、他の単位で表示してもよい 。また、キー１５は設定用、キー１６はプラスキー、キー１７はマイナスキー、 キー１８は終了キーである。この液位計の概略構成ブロック図を図２に示してお り、設定時にキー１５を押して、プラスキー１６によりタンクの長さを入力し、 再度設定用キー１５、プラスキー１６を押してタンクの奥行きを入力し、終了キ ー１８を押して設定を終了する。測定時に、圧力センサ９で検出された電気信号 は、Ａ／Ｄ変換器１４でデジタル信号に変換され、マイクロコンピュータ１９で タンク２内の油量が演算され、デジタル表示器１３で表示される。

【０００９】 この実施例において、屋内で作業するオペレータが、現在屋外に設置している タンク２内にどの程度油量があるかを知りたい場合には、表示装置１２のデジタ ル表示器１３を確認することによりわざわざ屋外に出向かずとも直ちにこれを確 認することができる。 なお、以上の実施例において、Ａ／Ｄ変換器１４は、表示装置１２内に設けて いるが、圧力センサ９近傍に設けておいても差支えない。

【００１０】 また、上記実施例において、表示装置１２にオープンコレクタ端子を付け、一 方、ボイラ等の機器側に入力端子を設ければ、タンク内の油が少なくなった時に 油ぎれが発生する前に表示装置１２側のオープンコレクタ端子からの信号が機器 側の入力端子に伝わり機器側の安全装置を働かせて機器を停止させることもでき る。

【００１１】 また、上記実施例でタンク内に油が満たされている場合について説明したが、 この考案は、油に限ることなく、他の液体がタンク内に満たされている場合にも 適用することができる。

【００１２】

【考案の効果】

この考案によれば、タンク底部に、タンク内の液位に応じた圧力を検出して電 気信号に変換する圧力センサを設け、この圧力センサの出力をＡ／Ｄ変換器でデ ジタル信号に変換して屋内に設置されたデジタル表示器に表示するものであるか ら、従来の油量計をタンク上部、あるいは側壁に設ける場合に比べて読み取りが 容易であり、屋外に出ずともタンク内の液の残量を容易に確認することができる という効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例である油タンクの設置例を
示す概略図である。

【図２】上記実施例の油量計の回路構成を示すブロック
図である。

【図３】従来のタンクの設置例を説明するための概略図
である。

【符号の説明】

２ タンク ７ 導出口 ９ 圧力センサ １０ リード線 １３ デジタル表示器 １４ Ａ／Ｄ変換器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】屋外に設置されたタンクの液位計であっ
   て、タンク底部に、タンク内の液位に応じた圧力を検出
   して電気信号に変換する圧力センサを設けるとともに、
   前記圧力センサの電気信号をデジタル信号に変換するＡ
   ／Ｄ変換器と、デジタル信号に変換された液位を表示す
   るデジタル表示器とを備え、少なくとも前記デジタル表
   示器を屋内に設置したことを特徴とするタンクの液位
   計。