JPH04126601U - 虫よけを兼ねた懐中電灯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 太陽電池により二次電池を充電し、懐中電
灯、及び虫よけとして使用すること。 【構成】 外壁に太陽電池を備えたケース内に、太陽電
池を電源とする二次電池を設け、且つ二次電池より給電
されるランプと、超音波発振器と、このランプと超音波
発生器への給電回路を開閉する切替えスイッチとをケー
スの壁面に設け、この切替えスイッチにより、ランプを
点滅したり、超音波発振器により虫の嫌いな超音波を発
生したりする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、虫よけを兼ねた懐中電灯に関するものであって、太陽電池を使用す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

人間とかペットを刺す蚊を、超音波を利用して追い払う携帯用防虫器が公知で ある（例えば特開昭５０−１２１０６６号）。この種の防虫器は乾電池を電源と するものであるから、長時間に亘り使用するときは電池が短期間で消耗し、虫よ け効果が無くなるので、時々乾電池を取替えなければならないという煩わしさが あった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、上記のような従来の防虫器の問題点を解決し、懐中電灯とし ても、虫よけ器としても使用できる便利なものを提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の虫よけを兼ねた懐中電灯は、外壁に太陽電池を備えたケース内に、太 陽電池を電源とする二次電池を設け、且つ二次電池より給電されるランプと、超 音波発振器と、このランプと超音波発振器への給電回路を開閉する切替えスイッ チとをケースの壁面に設けたものである。

【０００５】 上記の虫よけを兼ねた懐中電灯において、ケースの外側に開口した超音波発振 器の流出口に、任意の角度で開口する蓋を設けることもある。

【０００６】 また上記の虫よけを兼ねた懐中電灯において、ケースの外側に開口した超音波 発振器の流出口に、任意の角度で開口し、且つ周方向に回動する蓋を設けること もある。

【０００７】

【作用】

ケースの外壁に太陽電池を設けたから、これに太陽光を照射すれば、二次電池 に充電され、長時間に亘って懐中電灯としても、超音波発振器による虫よけとし ても使用できる。

【０００８】 ケースの壁面に設けた切替えスイッチにより、超音波発振器側の給電回路を閉 じるときは、超音波発振器から虫の嫌う超音波が発振し、その周囲への蚊等の近 寄りが阻止される。

【０００９】 超音波発振器における超音波の流出口に蓋を設けるときは、内部への埃、水等 の侵入を防ぎ、超音波の発振効率の低下が防止される。また上記の蓋を適宜の角 度で開口するときは、超音波発振器から発振される超音波が、この蓋の内面に当 たって所望の方向に反射されるのである。

【００１０】 更に上記の蓋を、流出口の周囲を回動するように取り付けるときは、太陽電池 を太陽の方向に向けて充電する際に、開放した蓋が邪魔にならない位置まで回動 することができる。

【００１１】

【実施例】

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図１に本考案の虫よけを兼ねた懐中電灯の一例の全体を示す。ケースＡはプラ スチック製であり、箱形の上体１と下体２との開口端を嵌合し、数箇所をネジに より連結している。このケースＡの上体１の上面には、図１に示すように透明板 により形成された受光窓３を設け、その内側に太陽電池４を備えている。

【００１２】 またケースＡ内には、図２に示すように二次電池５を収容し、且つこの二次電 池５より給電されるランプ６と、超音波発振器７と、その給電回路を開閉する切 替えスイッチ８とを設け、ランプ６の先端、超音波発振器７の流出口９、及び切 替えスイッチ８の操作摘み１０を、それぞれケースＡの外側に露出している。上 記超音波発振器７は、蚊よけの場合は雌の蚊が嫌う周波数（例えば４０ＫＨｚ） のものを使用する。尚、上記切替えスイッチ８はランプ６と超音波発振器７とへ 同時に通電されるようにすることも可能である。

【００１３】 前記超音波発振器７における流出口９には、図４に示すように、これを開閉す る蓋１１を必要に応じて取り付ける。この場合の蓋１１は、一側を取付けリング １２に軸着し、取付けリング１２を超音波発振器７の外周に嵌着したものである が、蓋１１の一側をケースＡの上面に直接軸着してもよい。また蓋１１の内面は 図５のように平坦面にして超音波に指向性を与えたり、図６のように乱反射面１ ３を形成して超音波を広範囲に乱反射させることがある。

【００１４】 図１に示すようにケースＡの外側には、超音波発振器７から超音波が発生して いることを確認するための発光ダイオード１４を設けている。

【００１５】 尚、図７における１５、１６、１７は給電回路であり、１５は太陽電池の逆流 防止回路、１６は懐中電灯回路、１７は超音波発振器回路である。

【００１６】

【効 果】

本考案によれば、太陽電池に太陽光線を当てて常に二次電池に充電することが できるので、長時間に亘って懐中電灯、及び防虫器として使用できる。また従来 のように乾電池が不要のため、公害問題を起こすおそれもない。

【００１７】 ケースの壁面に設けた切替えスイッチにより、ランプと超音波発振器との切替 えを容易に行うことができ、しかも部屋内は勿論のこと、屋外、特にキャンプ時 においても極めて有効に使用できる。

【００１８】 更に超音波発振器における超音波の流出口に蓋を設けるときは、発振器内への 埃、水等の侵入を防ぐことができるので、携行上便利であり、且つ超音波の発振 効率の低下を防止することができる。また上記の蓋を上方へ開口する際の角度に より、超音波発振器から発振される虫の嫌う超音波を所望の方向に反射させるこ とができる。

【００１９】 更に上記蓋を流出口の回りを回動するように取り付けるときは、充電しながら 虫よけをする際に、蓋を周方向に回動し、太陽光線を遮蔽しない位置に向きを変 えることができる。

【００２０】

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一例を示す斜視図

【図２】 同上一例のケース内を示す断面図

【図３】 同上一例における超音波発振器の蓋の斜視図

【図４】 同上一例における超音波発振器へ蓋を取付け
た状態の平面図

【図５】 同上蓋と超音波との関係を示す説明図

【図６】 同上蓋と超音波との関係を示す説明図

【図７】 同上一例の回路図

【符号の説明】

Ａ ケース １ 上体 ２ 下体 ３ 受光窓 ４ 太陽電池 ５ 二次電池 ６ ランプ ７ 超音波発振器 ８ 切替えスイッチ ９ 流出口 １０ 操作摘み １１ 蓋 １２ 取付けリング １３ 乱反射面 １４ 発光ダイオード １５ 太陽電池の逆流防止回路 １６ 懐中電灯回路 １７ 超音波発振器回路

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外壁に太陽電池を備えたケース内に、太
   陽電池を電源とする二次電池を設け、且つ二次電池より
   給電されるランプと、超音波発振器と、このランプと超
   音波発生器への給電回路を開閉する切替えスイッチとを
   ケースの壁面に設けたことを特徴とする虫よけを兼ねた
   懐中電灯。
2. 【請求項２】 ケースの外側に開口した超音波発振器の
   流出口に、上方へ任意の角度で開口する蓋を設けた請求
   項１記載の虫よけを兼ねた懐中電灯。
3. 【請求項３】 ケースの外側に開口した超音波発振器の
   流出口に、上方へ任意の角度で開口し、且つ周方向に回
   動する蓋を設けた請求項１記載の虫よけを兼ねた懐中電
   灯。