JPH04135101U - 太陽電池を利用した懐中電灯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 支脚により、ケースに備えた太陽電池を太陽
に向けて受光効率を高め、またこの支脚を把手代わりに
して携行し易くし、更に支脚により、洋服のポケットへ
の収納を確実にし、ポケットの外側に吊り下げて充電を
可能とする。 【構成】 ケースの左右両側上部に、下端がケースの下
部に達する長さでほぼＵ字形をした支脚の両端を回動自
在に軸着し、この支脚によりケースを傾斜状態で支持し
たり、これを上方に回動して把手として使用できるよう
にする。またこの支脚の下端に設けたフックにより、洋
服のポケット等に保持したり、ポケット等の外側に取付
けて充電できるように形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、太陽電池を利用した懐中電灯に関するものであって、ケースに取付 けた支脚によりケースを傾斜状態で設置したり、この支脚を把手として使用した り、洋服のポケット等に固定したりするものである。

【０００２】

【従来の技術】

ケースに取付けた太陽電池を太陽光線に直交する方向に設置して、効率良く太 陽光線を吸収し得るようにした懐中電灯が実公昭５７−１３２３０２号公報、実 公昭６１−８８６０２号公報により公知である。

【０００３】 上記実公昭５７−１３２３０２号の懐中電灯は、ケースに取付けた握り部に太 陽電池を装着し、この握り部をその周方向に回動可能としたものであるから、構 造が複雑であり、安価に製作することができないという欠点がある。また実公昭 ６１−８８６０２号の懐中電灯は、ケースに傾斜面を形成し、この傾斜面に太陽 電池を装着したものであるから、ケースが大きくなり、洋服のポケット等に収納 して気軽に携行できるコンパクトな懐中電灯を製作することは不可能である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記のような従来の懐中電灯の問題点を解決し、更に利用価値の高 いものを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の太陽電池を利用した懐中電灯は、前面に太陽電池を備えたケース内に 太陽電池を電源とする二次電池を設け、ケースにおける外壁面の適所に二次電池 より給電されるランプと、このランプヘの給電回路を開閉する切替えスイッチと を露出した懐中電灯において、前記ケースにおける左右両側の上部に、下端がケ ースの下部に達する長さでほぼＵ字形をした支脚の両端を回動自在に軸着し、且 つ支脚の下端に上向きのフックを形成したことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

ケースの左右両側に両端を軸着したＵ字形の支脚を、図１に示すように後方へ 回動させてケースを傾斜状態で支持すれば、前面の太陽電池に太陽光線が直角に 照射されるため、充電効率が高められる。

【０００７】 前記支脚は、両端をケースの上部に軸着され、下端がケースの下部に達する長 さを有するため、図３に鎖線で示すように、この支脚をケースの上方に回動すれ ば、把手として使用される。

【０００８】 また、図２及び図３に実線で示す状態において、ケースの上下を反転するとき は、支脚の下端に設けたフックが下向きになるから、ケースを洋服のポケットに 収納して、このフックをポケットの上縁に係止すれば、ポケット内に確実に保持 される。またこのフックを利用して反転状態のケースを、前面を外向きにしてポ ケットの外側に吊り下げるときは、身に付けた状態で太陽電池に太陽光線を照射 させることができるのである。

【０００９】

【実施例】

実施例を図面を参照して説明する。 図１は本考案の一例を示すものであって、ケース１はプラスチック製であり、 このケース１の上面には、図１に示すように透明板により形成された受光窓２を 設け、その内側に太陽電池３を備えている。

【００１０】 またケース１内には、図２に示すように二次電池４を収容し、且つケース１の 外側には、この二次電池４より給電されるランプ５と、断続的に点灯する点滅灯 ６と、その給電回路を開閉する切替えスイッチ７とを設け、ランプ５と点滅灯６ の先端、及び切替えスイッチ７の操作摘み８を、それぞれケース１の外側に露出 している。

【００１１】 ケース１の左右両側壁の上部には、金属線をＵ字形に折り曲げて形成した支脚 ９の両端を枢着している。この支脚９は、ケース１の下部に至る長さのものであ って、下端には上向きのフック１０を形成している。尚、この支脚９にはプラス チックにより成形したものを使用しても良い。

【００１２】 図４における符号１１は逆流防止ダイオード、１２は給電回路である。

【００１３】

【効 果】

本考案は、ケースの左右両側に両端を軸着したＵ字形の支脚を、図１に示すよ うに後方に回動させ、ケースを傾斜状態で支持すれば、前面の太陽電池に太陽光 線が直角に照射されるため、充電効率を高めることができ、また太陽光線の方向 により、ケースの傾斜角度を自由に調整することができる。しかもケースを傾斜 状態で支持することにより、ランプの照射方向を設定することができる。

【００１４】 前記支脚は、両端をケースの上部に軸着し、下端がケースの下部に達する長さ のものであるから、この支脚をケースの上方に回動すれば、把手として使用する ことができ、従って携行上便利である。

【００１５】 また、ケースの上下を反転するときは、支脚の下端に設けたフックが下向きに なるから、このフックを利用してケースを洋服のポケット内等に確実に保持する ことができ、またこのフックを利用してポケット等の外側に吊り下げるときは、 携行状態で太陽電池に太陽光線を照射させ、充電することができる。更にこのフ ックを利用すれば、自転車の荷籠等に固定することも可能である。

【００１６】

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一例を示す斜視図

【図２】 同上一例の背面図

【図３】 同上一例の側面図

【図４】 同上一例における回路図

【符号の説明】

１ ケース ２ 受光窓 ３ 太陽電池 ４ 二次電池 ５ ランプ ６ 点滅灯 ７ スイッチ ８ 操作摘み ９ 支脚 １０ フック １１ 逆流防止ダイオード １２ 給電回路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ２１Ｖ 23/04 Ｚ 2113−3Ｋ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前面に太陽電池を備えたケース内に、太
   陽電池を電源とする二次電池を設け、ケースにおける外
   壁面の適所に二次電池より給電されるランプと、このラ
   ンプへの給電回路を開閉する切替えスイッチとを露出し
   た懐中電灯において、前記ケースにおける左右両側の上
   部に、下端がケースの下部に達する長さでほぼＵ字形を
   した支脚の両端を回動自在に軸着し、且つ支脚の下端に
   上向きのフックを形成したことを特徴とする太陽電池を
   利用した懐中電灯。