JPH04125658U - 蒸発燃料冷却装置 - Google Patents
蒸発燃料冷却装置Info
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- JPH04125658U JPH04125658U JP1991039588U JP3958891U JPH04125658U JP H04125658 U JPH04125658 U JP H04125658U JP 1991039588 U JP1991039588 U JP 1991039588U JP 3958891 U JP3958891 U JP 3958891U JP H04125658 U JPH04125658 U JP H04125658U
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/14—Thermal energy storage
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従前の活性炭充填容器の負担を軽減させ、最
小規模の容器容積で済むと同時に、蒸発燃料を最大限処
理可能な装置を提供する 【構成】 圧力検出手段50からの検出信号に基づいた
制御で作動信号が送出され、第1開閉部材15及び第2
開閉部材16の開閉動作を切り替えることにより、第1
蓄熱材23の水素放出に伴う吸熱によってハウジング1
1に導入された燃料タンク40からの蒸発燃料を冷却液
化し、第1蓄熱材23によるハウジング11での冷却時
以外は蒸発燃料をガス抜き管18を通して活性炭充填容
器で吸着処理する。
小規模の容器容積で済むと同時に、蒸発燃料を最大限処
理可能な装置を提供する 【構成】 圧力検出手段50からの検出信号に基づいた
制御で作動信号が送出され、第1開閉部材15及び第2
開閉部材16の開閉動作を切り替えることにより、第1
蓄熱材23の水素放出に伴う吸熱によってハウジング1
1に導入された燃料タンク40からの蒸発燃料を冷却液
化し、第1蓄熱材23によるハウジング11での冷却時
以外は蒸発燃料をガス抜き管18を通して活性炭充填容
器で吸着処理する。
Description
【0001】
本考案は、自動車用の燃料タンクで発生した蒸発燃料(ベーパ)を冷却液化す
る装置に関する。
【0002】
従来、この種の蒸発燃料冷却装置としては、燃料タンク内で発生したベーパを
活性炭充填容器に補集して活性炭に吸着させ、ベーパをエンジン稼動中の吸気に
伴ってエンジン内に導入して燃焼させるシステムが知られている。
【0003】
ところで、この従来の蒸発燃料冷却システムの場合、自動車等の車両のエンジ
ン停止状態又は駐車中の状態で発生した蒸発燃料を活性炭に吸着させることを想
定している。そのため、容器に充填された活性炭もおよそ数100グラム程度と
僅かな量である。
しかしながら、自動車燃料タンクの場合、前述のような駐停車時以外でも、ガ
ソリンの給油時や外気高温環境下で蒸発燃料が発生することが知られており、こ
うした条件下で発生する蒸発燃料の吸着には多量の活性炭が必要である。即ち、
様々な走行条件や環境下で発生する蒸発燃料に対応するためには、勢い活性炭充
填容器における負担を増して蒸発燃料処理能力を高める必要があり、極めて多量
の活性炭を充填すると容器のサイズが大型化し、設置スペースに制約を受け、車
体重量を増す要因となる。
従って、本考案の目的は、従前の活性炭充填容器の負担を軽減させ、最小規模
の容器容積で済むと同時に、蒸発燃料を最大限処理可能な装置を提供することに
ある。
【0004】
本考案による蒸発燃料冷却装置は、活性炭充填容器にガス抜き管を介して連通
する燃料タンクと、燃料タンクに蒸発燃料導入管を介して連通するハウジングと
、ハウジング内部に配置されかつ水素吸蔵時に発熱反応しかつ水素放出時に吸熱
反応する第1蓄熱材をケースに充填した第1蓄熱器と、ハウジング外部に配置さ
れて連絡管を介し第1蓄熱器に接続されかつ水素吸蔵時に発熱反応しかつ水素放
出時に吸熱反応する第2蓄熱材をケースに充填した第2蓄熱器と、連絡管に設け
られて開閉する第1開閉部材と、ガス抜き管及び蒸発燃料導入管を交互に開閉す
る第2開閉部材と、ハウジングに取り付けられかつ蒸発燃料によるハウジング内
圧を検出する圧力検出手段と、を含む構成である。
【0005】
圧力検出手段からの検出信号に基づいた制御で作動信号が送出され、第1開閉
部材及び第2開閉部材の開閉動作を切り替えることにより、第1蓄熱材の水素放
出に伴う吸熱によってハウジングに導入された燃料タンクからの蒸発燃料を冷却
液化し、第1蓄熱材によるハウジングでの冷却時以外は蒸発燃料をガス抜き管を
通して活性炭充填容器で吸着処理する。
【0006】
以下、本考案による蒸発燃料冷却装置の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図5は、本考案による装置の第1実施例である。図1に示すように、装
置10は、給油口41を有したタンク40の上部又は適所に配置され、タンク4
0内には燃料であるガソリン42が貯蔵されている。
【0007】
図2及び図3に示すように、装置10は高さ寸法を抑えた扁平状のハウジング
11を有し、このハウジング11には第1蓄熱器20が内蔵されている。第1蓄
熱器20のケース21は比較的薄い筐体に形成され、ハウジング11内の一方端
から他方端に向かって傾斜して配置されている。また、ケース21の上側及び下
側の表面には放熱性を考慮して波形の伝熱フィン(コルゲート・フィン)22が
設けてあり、ケース21内には薄形断面に沿って粒状の水素吸蔵合金による第1
蓄熱材23が充填されている。
【0008】
また、ハウジング11の一方端側にはプレート12が固定され、このプレート
12に第1蓄熱器20の傾斜したケース21の高位置側が支持され、ケース21
はプレート12の外側に突出して多孔を有するフィルター13の内部に連通して
いる。フィルター13は外側から連絡管14の拡大基部14aにより包み込むよ
うにして覆われている。即ち、第1蓄熱器20は連絡管14に連通し、この連絡
管14を通して図4に示す第2蓄熱器30に連絡可能である。連絡管14の途中
には図1のように例えば電磁弁などによる開閉弁(第1開閉部材)15が取り付
けられ、この開閉弁15の作動により連絡管14を開閉し、第1蓄熱器20と第
2蓄熱器30との間を連通又は遮断するようになっている。開閉部材としては実
施例のような電磁式開閉弁15の他、通常の切換弁、或いは開閉弁と見立てるこ
とができるポンプ類の使用も可能である。
【0009】
図4に示す第2蓄熱器30はケース31を有し、ケース31の内部には第1蓄
熱器20内の第1蓄熱材23と同一特性又は特性が異なる水素吸蔵合金による粒
状の第2蓄熱材33が充填されている。ケース31は前述の連絡管14に接続さ
れている。また、ケース31の内部では充填された第2蓄熱材33に埋没するよ
うな形で電熱ヒータ32が突出しており、電熱ヒータ32への通電により第2蓄
熱材33を加熱可能である。ケース31内では多孔を有するフィルタ34を介し
て第2蓄熱材33が充填され、このフィルタ34を通して連絡管14に連通して
いる。
【0010】
ここで、一般に知られるように、水素吸蔵合金(以下、符号Mで表す)は水素
Hの吸蔵特性及び放出特性を有する。即ち、水素吸蔵は、水素平衡圧力よりも高
い水素圧力にするか、或いは雰囲気温度を低くすることにより水素が吸蔵され、
これを「発熱反応」といっている。これに対して、水素放出は、水素平衡圧力よ
りも低い水素圧力にするか、或いは雰囲気温度を高くすることによって水素が放
出され、これを「吸熱反応」といっている。
【0011】
吸蔵、放出の原理は次式のように表される。
【化1】
即ち、MHxは金属水素化物、ΔHは熱を表す。この反応で水素吸蔵合金Mが
水素H2を吸蔵するときに発生する反応熱を利用する。金属水素化物MHxとして
は、実施例の場合、第1蓄熱器20に充填された第1蓄熱材23をMH1で表し
、内部収容された第2蓄熱器30の第2蓄熱材33はMH2で表されている。第
1蓄熱器20の第1蓄熱材23(MH1)は、例えばMmNi45Al05(Mmはミッ
シュメタルを表す)が用いられ、水素を貯蔵する機能に優れたものが選定される
。また、第2蓄熱器30内の第2蓄熱材33(MH2)としては、例えばLaNi4 5
Al05が用いられ、特に水素吸蔵時の発熱反応で加熱する機能に優れたものが
選定される。実施例の場合、第1蓄熱材23の水素平衡圧力P1と第2蓄熱材3
3の水素平衡圧力P2との関係は、P1>P2となるように材料選定されている。
【0012】
また、図2に示すように、例えば電磁式による二方向の切換弁(第2開閉部材
)16を介して蒸発燃料導入管17がハウジング11に接続され、タンク40内
で発生したガソリンの蒸発燃料(矢印で表す)が導入口17からハウジング11
内に導入可能である。また、切換弁16にはガス抜き管18が接続され、このガ
ス抜き管18を通してタンク40の内部は活性炭充填容器(図中符号C/Cで示
す)に連通又は遮断されるようになっている。即ち、切換弁16の切換動作によ
り、ハウジング11と蒸発燃料導入管17との連通又は遮断、タンク40とガス
抜き管18との例通又は遮断が制御可能である。また、冷却作用により液化した
蒸発燃料を排出し、例えばタンク40に再び戻すためのドレン排出口19がハウ
ジング11に設けられている。
【0013】
また、ハウジング11には圧力検出手段のセンサ50が設置され、ハウジング
11の内圧を検出するようになっている。この圧力センサ50によって検出され
たハウジング内圧信号は、マイクロコンピュータによる車載の中央制御装置(C
PU:図示せず)に向けて送られ、この内圧信号に基づいて電磁式の開閉弁15
及び切換弁16に作動信号を送る制御を含めた各種制御が行われる。図5は、開
閉弁15及び切換弁16と、圧力センサ50と、両弁の切り替えのタイミングを
制御するタイマー回路51等からなるCPUによる制御回路の概略図を示してい
る。
【0014】
次に、蒸発燃料冷却装置の第1実施例の動作態様及び作用を説明する。車両の
エンジン停止による駐停車中、或いはガソリンの給油時や外気高温環境下での走
行中、タンク40内部ではガソリンが蒸発して蒸発燃料が発生する。この蒸発燃
料が導入管17を通してハウジング11内に導入されて充満するとハウジング内
圧が高まる。圧力センサ50がハウジング11の内圧を検出し、この検出信号が
CPUに向けて送出される。CPUでは、この圧力検出信号に基づいた制御を行
い、連絡管14に設けられた開閉弁15に向けて作動信号を送る。このとき、切
換弁16では、一方側の蒸発燃料導入管17を開いてハウジング11に連通させ
、他方側のガス抜き管18を遮断して活性炭充填容器C/Cとの連絡を断ってい
る。そこで、開閉弁15が開くと、第1蓄熱器20の第1蓄熱材23に吸蔵され
た水素ガスH2が放出され、連絡管14を通って放出水素が第2蓄熱器30の第
2蓄熱材33に向けて移動する。第1蓄熱器20ではこの水素放出による吸熱機
能でケース21を通してハウジング11の内部を冷却する。充満した蒸発燃料は
ケース21の伝熱フィン22に接触することで冷却されて液化し、ドレン排出口
19から排出されてタンク40内に戻される。
【0015】
一定時間、第1蓄熱材23から水素の放出が行われると、第1蓄熱材23の水
素平衡圧力P1と第2蓄熱材33の水素平衡圧力P2が平衡し、この間の冷却が終
了する。このとき、CPUではタイマー回路51で第1蓄熱器20からの水素放
出時間を制御しており、放出が終えると、つまり水素平衡圧力P1、P2が平衡し
た時点で、切換信号を切換弁16に向けて送出する。第2蓄熱器30では、それ
まで吸蔵した放出水素を再び第1蓄熱器20に戻すべく作用する。即ち、切換弁
16への信号送出に同期して、第2蓄熱器30の電熱ヒータ32にも通電され、
第2蓄熱材33が加熱されて水素平衡圧力が高まる。切換弁16の作動により蒸
発燃料導入管17が閉じられ、タンク40内で発生した蒸発燃料がそれ以上ハウ
ジング11内部に導入されるのを規制する。これは、第2蓄熱器30から第1蓄
熱器20に水素が戻されると、第1蓄熱器20自身が水素吸蔵で発熱することに
より、こうした環境下のハウジング11に蒸発燃料が導入されるのを断つことを
意味する。
【0016】
二方向の切換弁16の作動で前述のように一方側の蒸発燃料導入管17が遮断
されると、他方側のガス抜き管18が開いて連通状態になる。そのため、タンク
40で発生した蒸発燃料はハウジング11に導入されないでそのまま活性炭充填
容器に送り込まれる。ここでは、補集した蒸発燃料を活性炭に吸着させ、精製ガ
スをエンジン稼動時の吸気と共に燃焼させる。
【0017】
これまでに明らかなように、タンク40で発生した蒸発燃料の大部分はハウジ
ング11にて冷却液化されることになり、一部が活性炭充填容器に補集されて活
性炭への吸着が行われる。従って、活性炭充填容器自身の蒸発燃料処理能力は軽
減され、活性炭充填量も少量で済む。
【0018】
一方、以上のような手順を踏まえ、第1蓄熱器20では準備過程として第2蓄
熱器30から戻される水素の吸蔵を終了すると、両蓄熱器における水素平衡圧力
P1、P2の関係がP1>P2となる。この検出に基づいたCPUからの作動信号が
開閉弁15及び切換弁16に向けて送られ、開閉弁15を閉じて連絡管14を遮
断すると共に、切換弁16の作動で一方ではガス抜き管18への連絡を断ちかつ
他方では蒸発燃料導入管17を開く。即ち、タンク40で発生した蒸発燃料がハ
ウジング11内に導入され、蒸発燃料導入により高まったハウジング内圧を圧力
センサ50が検出する。ハウジング圧力の検出に基づいた制御信号で再び開閉弁
15が開き、第1蓄熱器20における第1蓄熱材23の水素放出による吸熱機能
で蒸発燃料を冷却液化する以下の手順を繰り返す。
【0019】
なお、図1のように、第1蓄熱器20のケース21が一方側から他方側へ傾斜
して配置されている。これは、ハウジング11内で冷却液化されたケース21周
辺の蒸発燃料が、傾斜を利用してドレン排出口19に流れ込み易くするなどの意
味がある。
【0020】
次に、図6〜図9は、本考案の第2実施例を示す。この第2実施例は前述した
第1実施例の構造を基本にしており、タンク40にガソリン42を給油口41か
ら給油する際、この給油口41におけるガソリン蒸発燃料の冷却液化をも含むシ
ステムである。給油口41の拡大断面である図7において、給油口41の先端部
近傍には挿入された給油ガン(ノズル:図示せず)が当接して開くタペット状の
蓋部材43が設けられ、この蓋部材43の内側にはベントカット弁44が配置さ
れている。給油口41はチューブ45を介して装置10のハウジング11に接続
され、ベントカット弁44が開閉されることにより、給油口41がハウジング1
1に連通又は遮断するようになっている。ベントカット弁44の動作は、給油ガ
ンの挿入による当接で蓋部材43が開き動作し、動作する蓋部材43がベントカ
ット弁44に当接して押し上げる仕組である。ベントカット弁の開弁によってチ
ューブ45から給油時の蒸発燃料がハウジング11内に送り込まれる。
【0021】
また、動作したベントカット弁44の当接によりマイクロスイッチ46がオン
となるようになっており、マイクロスイッチ46のオン信号がCPUに向けて送
出される。CPUから出力された制御信号は、第1蓄熱器20と第2蓄熱器30
とを連結する連絡管14の開閉弁15及び切換弁16に向けてそれぞれ送出され
るシステムである。
【0022】
従って、第1実施例で説明されたように、タンク40で発生した蒸発燃料の冷
却液化の一連の作用に相まって、給油口41における給油時の発生蒸発燃料もハ
ウジング11内で同様な作用により冷却液化される。
【0023】
図9は、CPUを含む電気回路のブロック図であり、この制御回路には給油口
41におけるマイクロスイッチ46、タイマー回路51、開閉弁15及び電熱ヒ
ータ32等が含まれている。
【0024】
また、図10は、本考案による第3の実施例を示すブロック図である。この第
3実施例の場合、車両のエンジン停止時において、タンク40内で発生した蒸発
燃料を自動的に冷却液化するシステムである。即ち、第1実施例のようにハウジ
ング11に圧力検出手段であるセンサ50が設けられ、またソーラーバッテリ7
0が搭載されている。従って、蒸発燃料によりハウジング11の内圧が高まると
、これを圧力センサ50が検出する。このとき車両エンジンが停止中であっても
、圧力検出信号によってソーラーバッテリ70を電源としてCPUを起動させる
ことができる。また、ソーラーバッテリ70からはCPUの他、第2蓄熱器30
の電熱ヒータ32にも通電される。このようにエンジンが停止した車両停車中で
も、タンク40で発生した蒸発燃料を処理するシステムである。
【0025】
以上説明したように、本考案による蒸発燃料冷却装置は、第1蓄熱材の水素放
出に伴う吸熱によってハウジングに導入された燃料タンクからの蒸発燃料を冷却
液化し、第1蓄熱材によるハウジングでの冷却時以外は、蒸発燃料をガス抜き管
を通して活性炭充填容器で吸着処理するシステムである。そのため、様々な条件
や環境下で発生する蒸発燃料に対応する場合、従来の活性炭充填容器における負
担が軽減され、最小規模の容器容積で済むと同時に、蒸発燃料を最大限処理可能
である。
【図1】 本考案による第1実施例の蒸発燃料装置が装
備された自動車用燃料タンクの断面図。
備された自動車用燃料タンクの断面図。
【図2】 第1実施例の第1蓄熱器をハウジングに内蔵
した装置の断面図。
した装置の断面図。
【図3】 図2のA−A線による断面図。
【図4】 第1実施例における第2蓄熱器の断面図。
【図5】 第1実施例のブロック回路図。
【図6】 本考案による第2実施例の蒸発燃料装置が装
備された自動車用燃料タンクの断面図。
備された自動車用燃料タンクの断面図。
【図7】 燃料タンクの給油口周辺の断面図。
【図8】 第2実施例の第1蓄熱器をハウジングに内蔵
した装置の断面図。
した装置の断面図。
【図9】 第2実施例のブロック回路図。
【図10】 本考案の第3実施例のブロック回路図。
10..蒸発燃料冷却装置、11..ハウジング、1
4..連絡管、15..開閉弁(第1開閉部材)、1
6..切換弁(第2開閉部材)、17..蒸発燃料導入
管、18..ガス抜き管、19..ドレン排出口、2
0..第1蓄熱器、21..ケース、22..伝熱フィ
ン、23..第1蓄熱材(MH1)、 30..第2蓄熱
器、32..電熱ヒータ、33..第2蓄熱材(M
H2)、40..燃料タンク、41..給油口、4
4..ベントカット弁、45..チューブ、46..マ
イクロスイッチ、50..圧力センサ、60..ソーラ
ーバッテリ
4..連絡管、15..開閉弁(第1開閉部材)、1
6..切換弁(第2開閉部材)、17..蒸発燃料導入
管、18..ガス抜き管、19..ドレン排出口、2
0..第1蓄熱器、21..ケース、22..伝熱フィ
ン、23..第1蓄熱材(MH1)、 30..第2蓄熱
器、32..電熱ヒータ、33..第2蓄熱材(M
H2)、40..燃料タンク、41..給油口、4
4..ベントカット弁、45..チューブ、46..マ
イクロスイッチ、50..圧力センサ、60..ソーラ
ーバッテリ
Claims (1)
- 【請求項1】 活性炭充填容器にガス抜き管を介して連
通する燃料タンクと、燃料タンクに蒸発燃料導入管を介
して連通するハウジングと、ハウジング内部に配置され
かつ水素吸蔵時に発熱反応しかつ水素放出時に吸熱反応
する第1蓄熱材をケースに充填した第1蓄熱器と、ハウ
ジング外部に配置されて連絡管を介し第1蓄熱器に接続
されかつ水素吸蔵時に発熱反応しかつ水素放出時に吸熱
反応する第2蓄熱材をケースに充填した第2蓄熱器と、
連絡管に設けられて開閉する第1開閉部材と、ガス抜き
管及び蒸発燃料導入管を交互に開閉する第2開閉部材
と、ハウジングに取り付けられかつ蒸発燃料によるハウ
ジング内圧を検出する圧力検出手段と、を含み、圧力検
出手段からの検出信号に基づいた制御で作動信号が送出
され、第1開閉部材及び第2開閉部材の開閉動作を切り
替えることにより、第1蓄熱材の水素放出に伴う吸熱に
よってハウジングに導入された燃料タンクからの蒸発燃
料を冷却液化し、第1蓄熱材によるハウジングでの冷却
時以外は蒸発燃料をガス抜き管を通して活性炭充填容器
で吸着処理することを特徴とする蒸発燃料冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991039588U JP2557302Y2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | 蒸発燃料冷却装置 |
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JPH04125658U true JPH04125658U (ja) | 1992-11-16 |
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Family
ID=31920846
Family Applications (1)
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JP1991039588U Expired - Lifetime JP2557302Y2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | 蒸発燃料冷却装置 |
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JP (1) | JP2557302Y2 (ja) |
Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JPS6139629U (ja) * | 1984-08-16 | 1986-03-13 | 日産自動車株式会社 | フユ−エルタンクの蒸発ガス冷却装置 |
JPH01145977A (ja) * | 1987-11-30 | 1989-06-07 | Fujitsu Ltd | プリンタ装置の後処理機構 |
-
1991
- 1991-04-30 JP JP1991039588U patent/JP2557302Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6139629U (ja) * | 1984-08-16 | 1986-03-13 | 日産自動車株式会社 | フユ−エルタンクの蒸発ガス冷却装置 |
JPH01145977A (ja) * | 1987-11-30 | 1989-06-07 | Fujitsu Ltd | プリンタ装置の後処理機構 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2557302Y2 (ja) | 1997-12-10 |
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