JPH04122963U - 熱交換器 - Google Patents
熱交換器Info
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- JPH04122963U JPH04122963U JP2936291U JP2936291U JPH04122963U JP H04122963 U JPH04122963 U JP H04122963U JP 2936291 U JP2936291 U JP 2936291U JP 2936291 U JP2936291 U JP 2936291U JP H04122963 U JPH04122963 U JP H04122963U
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- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 2
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ピン2下流側で流体を十分に撹乱させ、熱交換
器の性能を向上させる。 【構成】伝熱面1にピン2を植設している。このピン2
は伝熱面1に沿って流れる流体の上流側に角度θだけ傾
斜している。この角度θは10〜80度の範囲として、
ピン2下流側に生じる冷却部の面積を広くする。
器の性能を向上させる。 【構成】伝熱面1にピン2を植設している。このピン2
は伝熱面1に沿って流れる流体の上流側に角度θだけ傾
斜している。この角度θは10〜80度の範囲として、
ピン2下流側に生じる冷却部の面積を広くする。
Description
【0001】
この考案に係る熱交換器は、ガスタービン用熱交換器等の各種熱交換器として
、空気により、水や各種流体との間で熱交換を行なう場合に利用出来る。
【0002】
各種熱交換器により、空気によって伝熱管内を流れる流体を冷却したり、或は
伝熱管内を流れる流体により空気を冷却或は加温したりする事が広く行なわれて
いる。又、各種熱交換器により伝熱管内を流れる水等の流体と伝熱管外を流れる
空気等の流体との間で熱交換を行なう際に、伝熱管外面や伝熱フィン表面の境界
層を破壊し、上記水等の流体と空気等の流体との間での熱交換が効率良く行なわ
れる様にする事が行なわれている。
【0003】
例えば特開昭55−157442号公報等に記載されている様に、伝熱面にピ
ンを植設する事により、この伝熱面に沿って流れる空気等の流体を撹乱し、この
空気等の流体と伝熱面との間の熱交換が効率良く行なわれる様にする事が、ガス
タービン用熱交換器や暖房用熱交換器等、一部の熱交換器で行なわれている。
【0004】
即ち、図8に示す様に、伝熱管の外面、或はフィンの表面等の伝熱面1に、例
えば丸棒状のピン2を植設し、伝熱面1に沿って流れる流体の流れを乱す事によ
り、この伝熱面1の一部で、上記ピン2の下流側に存在する部分の境界層を破壊
する様にしている。
【0005】
ところが、従来の熱交換器の場合、上記ピン2を伝熱面1に対し、直角に設け
ていた為、必ずしも最良の伝熱効果を得られなかった。
【0006】
即ち、本考案者の研究により、上記ピン2を伝熱面1に対し、特定の方向に傾
斜させる事により、ピン2を伝熱面1に対して直角に設ける場合に比べて、良好
な熱交換性能を得られる事が解った。
【0007】
本考案の熱交換器は、この様な事情に基づいて考案されたものである。
【0008】
本考案の熱交換器は、前述した従来の熱交換器と同様に、伝熱面にピンを植設
し、このピンによって伝熱面に沿って流れる流体の撹乱を図っている。
【0009】
更に、本考案の熱交換器に於いては、上記ピンを、流体の流れ方向上流側に向
けて傾斜させると共に、上記伝熱面に対する傾斜角度を10〜80度とした事を
特徴としている。
【0010】
上述の様に構成される本考案の熱交換器の場合、伝熱面の一部で、ピンの下流
側に存在する部分の境界層の破壊が効率良く行なわれ、熱交換器の性能向上が図
られる。
【0011】
以下、本考案の効果を確認する為に、本考案者が行なった実験に就いて説明す
る。
【0012】
先ず、図1(A)に示す様に、伝熱面1を構成する金属板の表面に円柱状のピ
ン2を、流体の流れ方向上流側(図1(A)の左側)に向け傾斜させた状態で植
設した。ピン2と伝熱面1とのなす角度θは60度とした。
【0013】
そして、周囲よりも高温の伝熱面1に沿って低温の空気を、上記ピン2に向け
て送り、この伝熱面1の表面温度を、サーモグラフィーで測定した所、図2(A
)に示す様な冷却部が、伝熱面1の一部で、ピン2の下流側部分に現われた。こ
の図2(A)に示した冷却部に於いて、斜格子で表わされたa部は、特に温度が
低くなっている部分を、このa部の外側に存在し、斜線で表わされたb部は、比
較的温度が低くなっている部分を、このb部の外側に存在する白抜きのc部は、
少しだけ温度が低くなっている部分を、それぞれ表わしている。又、冷却部の全
長Lとピン2の外径dとの比(L/d)は、150となった。
【0014】
一方、図1(B)に示す様に、ピン2の下流側に向けて傾斜させて、ピン2と
伝熱面1とのなす角度θを120度とした場合には、伝熱面1の表面には、図2
(B)に示す様に、少しだけ温度の低いc部のみしか現われなかった。この際、
冷却部の全長lとピン2の外径dとの比(l/d)は、20となった。又、図示
は省略したが、前記図8に示す様に、ピン2を伝熱面1に対して垂直に設けた場
合には、上記c部も殆ど現われなかった。
【0015】
次に、図3(A)に示す様に、ピン2を流体の流れ方向上流側に向け傾斜させ
ると共に、ピン2と伝熱面1とのなす角度θを30度とした場合には、図4(A
)に示す様な冷却部が現われ、図3(B)に示す様に、ピン2の下流側に向けて
傾斜させて、ピン2と伝熱面1とのなす角度を150度とした場合には、伝熱面
1の表面には、図4(B)に示す様な冷却部しか現われなかった。
【0016】
この様な実験を、ピン2の傾斜角度θを0〜180度の間で変えて行ない、傾
斜角度θと放熱量(冷却部の面積と低下温度との積)との関係を求めた所、図5
に示す様な結果を得られた。
【0017】
この図5から明らかな通り、ピン2を流体の流れ方向上流側に向け傾斜させる
事により、伝熱面1と流体との間の熱交換を良好にして、この伝熱面1の温度を
低下させる事が出来る。
【0018】
又、図9に示す様に、伝熱面1から直角な方向から見た場合に於ける、ピン2
の流体の流れ方向に対する傾斜角度αを±0〜90度の範囲で変えた場合、前記
放熱量は、図7に示す様に変化した。この図7から明らかな通り、上記傾斜角度
αは、±45度の範囲内である事が好ましい。
【0019】
尚、上記図7に於いて、実線aはピン2と伝熱面1とのなす角度θを30度と
した場合に於ける、上記流れ方向に対する傾斜角度αと冷却部の面積との関係を
、破線bは上記角度θを60度とした場合に於ける上記関係を、鎖線cは上記角
度θを90度とした場合に於ける上記関係を、それぞれ表している。
【0020】
尚、上述の様なピン2は、伝熱面の表面に多数植設されるが、伝熱面としては
、扁平管等の通液管の表面、或は伝熱フィンの表面等が考えられる。
【0021】
本考案の熱交換器は、以上に述べた通り構成され作用する為、伝熱面と流体と
の間の熱交換を効果的に行なって、熱交換器の性能を向上させる事が出来る。
【図1】ピンを流体の流れ方向に対して傾斜させた状態
の2例を示す側面図。
の2例を示す側面図。
【図2】図1のピンにより得られる冷却部を示す平面
図。
図。
【図3】ピンを流体の流れ方向に対して傾斜させた状態
の別の2例を示す側面図。
の別の2例を示す側面図。
【図4】図3のピンにより得られる冷却部を示す平面
図。
図。
【図5】ピンの傾斜角度と放熱量との関係を示す線図。
【図6】ピンの側面図。
【図7】流れ方向に対する傾斜角度と放熱量との関係を
示す線図。
示す線図。
【図8】従来から行なわれている、ピンの植設状態を示
す側面図。
す側面図。
1 伝熱面
2 ピン
フロントページの続き
(72)考案者 山口 正義
埼玉県和光市下新倉2070−1 宮ノ台ハイ
ツ201
(72)考案者 高野 祐二
東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ
ニツク株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 伝熱面にピンを植設し、このピンによっ
て伝熱面に沿って流れる流体の撹乱を図った熱交換器に
於いて、上記ピンを、流体の流れ方向上流側に向けて傾
斜させると共に、上記伝熱面に対する傾斜角度を10〜
80度とした事を特徴とする熱交換器。 - 【請求項2】 伝熱面から直角な方向から見た場合に於
ける、ピンの流体の流れ方向に対する傾斜角度が、±4
5度の範囲内である、請求項1に記載の熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991029362U JP2603224Y2 (ja) | 1991-04-03 | 1991-04-03 | 熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991029362U JP2603224Y2 (ja) | 1991-04-03 | 1991-04-03 | 熱交換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04122963U true JPH04122963U (ja) | 1992-11-05 |
JP2603224Y2 JP2603224Y2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=31913239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991029362U Expired - Fee Related JP2603224Y2 (ja) | 1991-04-03 | 1991-04-03 | 熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603224Y2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5742838A (en) * | 1980-08-27 | 1982-03-10 | Komatsu Ltd | Microhardness meter |
JPS60263095A (ja) * | 1984-06-07 | 1985-12-26 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 針状フイン付熱交換管及びその製造方法 |
JPS61153387A (ja) * | 1984-12-27 | 1986-07-12 | Matsushita Refrig Co | 熱交換器 |
-
1991
- 1991-04-03 JP JP1991029362U patent/JP2603224Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5742838A (en) * | 1980-08-27 | 1982-03-10 | Komatsu Ltd | Microhardness meter |
JPS60263095A (ja) * | 1984-06-07 | 1985-12-26 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 針状フイン付熱交換管及びその製造方法 |
JPS61153387A (ja) * | 1984-12-27 | 1986-07-12 | Matsushita Refrig Co | 熱交換器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2603224Y2 (ja) | 2000-03-06 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |