JPH04122944U - イグナイタプラグ - Google Patents

イグナイタプラグ

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JPH04122944U
JPH04122944U JP2165491U JP2165491U JPH04122944U JP H04122944 U JPH04122944 U JP H04122944U JP 2165491 U JP2165491 U JP 2165491U JP 2165491 U JP2165491 U JP 2165491U JP H04122944 U JPH04122944 U JP H04122944U
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JP
Japan
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heat generating
temperature
heat
heating element
generating part
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JP2165491U
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English (en)
Inventor
俊一 津村
隆一 杉田
修 岡田
Original Assignee
バブコツク日立株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境条件変化にかかわらず安定した発熱特性
を有する、点火源としての信頼性の高いイグナイタプラ
グを提供する。 【構成】 保護管2で被覆された一対の非発熱部13
と、非発熱部13間に直列に接続された保護管2から突
出した発熱部14とを有するセラミックス発熱体1を、
抵抗値を一定にして温度制御して赤熱させ、燃料に点火
するイグナイタプラグにおいて、セラミックス発熱体1
の非発熱部13の電気抵抗値を発熱部14のそれの1/
8以下とするとともに、保護管2に被覆されている部分
の非発熱部13の長さを25mm以上とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、バーナ点火装置に係り、特に環境温度変化に伴う発熱温度変化を抑 制し、信頼性の高い点火を可能とするイグナイタプラグに関する。
【0002】
【従来の技術】
バーナ点火装置の従来の点火源としては、図7に示すようなパルスイグナイタ がある。図7において、パルスイグナイタ41はスリーブ42により被覆されて おり、先端に電極43、44が設けられている。またパルスイグナイタ41とス リーブ42との間にはイグナイタ冷却用空気45が供給されている。そして軽油 アトマイザ46から噴霧された軽油47は一対の電極43、44間に生ずる火花 放電により点火され、燃焼用空気48と混合されて燃焼する。
【0003】 しかしながら上記のように構成された従来のパルスイグナイタ41は、電極4 3、44に耐熱温度の低い半導体を用いているため、寿命が短く交換頻度が高く 、しかも火花放電が点状であるため着火領域が狭いという欠点を有している。
【0004】 最近パルスイグナイタに代るイグナイタとして、セラミックスヒータを応用し た図8に示すようなセラミックスイグナイタ51が開発されている。図8におい て、図7に示すパルスイグナイタの部分に対応する部分には同一符号を付して示 し、その説明を適宜省略する。セラミックスイグナイタ51は、プラグ保護管5 2内に充填材53を介してセラミックス発熱体54が設けられてなっている。セ ラミックス発熱体54はプラグ保護管52内の発熱体電極接合部55と、プラグ 保護管52から突出した発熱体発熱部56と、電極接合部55と発熱体発熱部5 6との間に設けられた発熱体非発熱部57とが、同心上に一体に配設されてなっ ている。セラミックスイグナイタ51は点火源である発熱体発熱部56が耐熱性 に優れたセラミックスであるため、パルスイグナイタに比較して長寿命である。 また、発熱体発熱部56が大きいために着火領域が広く優れた着火特性を有して いる。セラミックスイグナイタの発熱体温度は図9に示すように発熱体抵抗値に 比例して増加する原理を利用して、発熱体温度を抵抗値で制御する方式を採用し ている。図10に空冷時の発熱特性を示すが、定電圧及び定電流制御では空気流 速の増加に伴って発熱温度が低下するのに対し、定抵抗値制御では安定した発熱 特性であることを示している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前記セラミックスイグナイタはバーナ点火装置の点火源として高温雰囲気下で 用いられる。従って、非発熱部長さが短いと発熱部からの伝導伝熱及び火炎から のふく射伝熱により、電極接合部温度が耐熱温度を越えてしまい寿命を著しく低 下するという問題があった。一方、上記対策として非発熱部長さを長尺化すると 、発熱部抵抗値に対する非発熱部の抵抗値比が大きくなり、空冷条件下において 発熱温度が設定温度に対し低下するという問題が発生した。
【0006】 これは、発熱体の温度を発熱部と非発熱部の合計の抵抗値が一定になるように 制御しているが、非発熱部の一部がプラグ保護管に被覆されているため、外部か らの環境条件変化(加熱あるいは冷却)が発熱部と非発熱部で異なるため、発熱 部と非発熱部の温度バランがくずれるためである。従ってトータルの抵抗値が一 定であるにも係わらず、非発熱部の抵抗値比が大きくなると環境条件変化によっ て、相対的に発熱部温度の変化幅が大きくなる。
【0007】 無風条件下で1200℃に設定後、発熱部だけを40m/Sの空気流速条件下 において部分冷却した場合、図11に示すように発熱部に対する非発熱部の抵抗 値比が0.1の時は設定温度との差が5℃程度であるのに対し、抵抗値比が0. 35の時は100℃もの差が生じることを示している。環境条件によって設定温 度が低下することは点火源としての信頼性を著しく低下することになり問題があ った。
【0008】 本考案の目的は、環境条件変化にかかわらず安定した発熱特性を有する、点火 源としての信頼性の高いイグナイタプラグを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本考案に係るイグナイタプラグは、保護管で被 覆された一対の非発熱部と、非発熱部間に直列に接続され保護管から突出した発 熱部とを有するセラミックス等の抵抗発熱体を、電気抵抗値を一定制御して所定 温度に赤熱させ、燃料に点火するイグナイタプラグにおいて、発熱部の赤熱時に おける非発熱部の電気抵抗値を、発熱部の電気抵抗値の1/8以下とするととも に、保護管に被覆されている非発熱部の長さを25mm以上としたことを特徴とし ている。
【0010】
【作用】
本考案のイグナイタプラグによれば、発熱体赤熱時の発熱部の電気抵抗値に対 する非発熱部の電気抵抗値を1/8以下とすることにより、環境条件の変化に対 する非発熱部の影響が抑制され、イグナイタプラグを有風条件下に置いても温度 変化が20℃以下となる。
【0011】 また、プラグ保護管に被覆されている非発熱部の長さを25mm以上とすること により、点火後の燃焼条件下においても電極との接合部温度が600℃以上に上 昇することはなく、発熱体の寿命が低下することはない。
【0012】
【実施例】
本考案に係るイグナイタプラグの一実施例を図面を参照して説明する。
【0013】 図1及び図2に本考案の一実施例の構成を示す。図1、2において、セラミッ クス発熱体1は、プラグ保護管2内に充填材3を介して同心上に保持されている 。セラミックス発熱体1は電極接合部4、非発熱部5及び発熱部6とからなって おり、電極接合部4からはプラス側リード線7とマイナス側リード線8とが引き 出されている。またプラグ保護管2の電極接合部4側の一端にはソケット9が固 定されており、ソケット9の外周はマイナス側電極端子10となっている。ソケ ット9内の中心には絶縁スリーブ11を介してプラス側電極端子12が固定され ており、各電極端子10、12はそれぞれリード線8、7に接合されている。
【0014】 セラミックス発熱体1の非発熱部5内には一対の非発熱部エレメント13が設 けられており、発熱部6内には発熱部エレメント14が設けられている。これら のエレメント13、14はそれぞれ周囲を絶縁性セラミックスで被覆された構造 となっており、一対の非発熱部エレメント13の一端は電極接合部4内において 、それぞれリード線7、8とメタライズろう付法などにより接合されている。ま た、一対の非発熱部エレメント13の他端は、それぞれ発熱部エレメント14の 両端と接合されており、発熱部エレメント14は発熱部6内において2回ターン する折り返し構造となっている。
【0015】 本実施例では、非発熱部5のプラグ保護管2内の長さAを40mm、非発熱部5 のプラグ保護管2から露出した部分の長さBを10mm、発熱部6の長さCを50 mmとしている。一方、発熱部エレメント14及び非発熱部エレメント13は、そ れぞれほう化物系導電性セラミックスとSiCとの複合材料で構成されている。 また非発熱部エレメント13の断面積は発熱部エレメント14の断面積の2.5 倍となっている。このため、両エレメント14、13の抵抗値比は、常温で約5 :1、発熱部が1200℃に赤熱されたときには約10:1となる。
【0016】 また、プラス側及びマイナス側の電極端子12、10を介して非発熱部及び発 熱部のエレメント13、14に電圧を印加したときに、発熱部6が1000〜1 200℃に赤熱するように、各エレメント13、14の電気抵抗値は一定に制御 されている。さらに非発熱部エレメント13とリード線7、8との間のろう付法 で接合処理した接合部の耐熱温度は約600℃である。また、プラグ保護管2の セラミックス発熱体1が突出する端面は、図2に示すようにマイカ15で被覆さ れている。
【0017】 次に本実施例の作用を図3〜図7を参照して説明する。図3に本実施例による イグナイタプラグ21を軽油点火トーチに設置した状態を示す。イグナイタプラ グ21はイグナイタスリーブ22内に設けられたイグナイタステイック23に取 り付けられている。
【0018】 点火シーケンスとしては、図1に示す電極端子10、12間に電圧を印加して 、予め所定温度に発熱体発熱部6を赤熱させた後、軽油アトマイザ24から軽油 噴霧25を発熱部6に衝突させると、発熱部6の着火エネルギにより軽油が点火 する。その後軽油噴霧25と燃焼用空気26とにより連続的に火炎が形成されて 点火が完了する。通常軽油噴霧25が発熱部6に衝突してから点火するまでに要 する時間は1秒以下である。なお燃焼中はイグナイタプラグ21はイグナイタ冷 却用空気27によって冷却されている。
【0019】 図4及び図5に本実施例による実験結果を示す。この実験に用いたセラミック ス発熱体1の各部の寸法は図4に示すように、発熱部6の長さC=50mm、非発 熱部5の長さA+B=50mm、部分冷却冷域の長さB+C=60mm、プラグ保護 管2に被覆されている部分の非発熱部5の長さA=40mmとし、断面は8mm×2 .2mmとした。また、外層材質はSiC/AINとし、無風時の設定温度を12 00℃とした。ここで、セラミックス発熱体1近傍の燃焼用空気26の流速は2 0m/s程度である。
【0020】 前述したように、1200℃における発熱体非発熱部5の発熱部6に対する抵 抗値比は0.1であるから、図5に示す実験結果及び伝熱シミュレーション結果 より、空気流に対する温度変化は10℃程度であり環境条件による温度変化の許 容限界である20℃をクリアしている。
【0021】 図5は発熱体の露出部に20、40、及び60m/sの空気流を当てた時の発 熱体発熱部の最高温度を非発熱部抵抗値比を0〜0.3まで変化させて伝熱シミ ュレーションしたものである。設定温度1200℃において、空冷条件下では非 発熱部の抵抗値比を大きくする程発熱部の発熱温度は低下することを示しおり、 環境条件による温度変化の許容限界である。±20℃をクリアするには非発熱部 の抵抗値比が0.125(1/8)以下が必要条件であることが分かる。
【0022】 点火後イグナイタプラグ21は火炎からのふく射熱を受けるが、プラグ保護管 先端面30の最高温度は実機条件下で950℃であった。この温度をベースにプ ラグ保護管2に被覆された部分の発熱体非発熱部5の温度を伝熱シミュレーショ ンした結果を図6に示す。シミュレーションの結果、プラグ保護管先端面30か らの距離が25mmの位置における非発熱部5の温度は接合部耐熱温度の600℃ となり、接合部4を耐熱温度以下にするためには、プラグ保護管2に被覆された 部分の非発熱部長さAを25mm以上とすることが必要条件であることが分かる。 本実施例において非発熱部プラグ保護管被覆部長さAは40mmであるから、図6 より非発熱部端子部の温度は450℃となり、非発熱部端子部に隣接した発熱体 電極接合部4の温度は450℃以下となるため接合部4の耐熱温度600℃以下 を充分満足している。
【0023】 上記実施例で示した各部の寸法及び温度は一例を示したものであり、これらに 限定されないことは云うまでもない。
【0024】
【考案の効果】
本考案のイグナイタプラグによれば、空気流などの環境条件の変化による発熱 部の温度変化を許容限界値以下に低減することができる。また発熱部からの伝導 伝熱及び火炎からのふく射熱による発熱体接合部の温度上昇を許容温度以下に抑 制することができる。この結果点火源としての信頼性を向上させることができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】本実施例を軽油点火トーチに設け作用を説明す
る図である。
【図4】実験に用いた本実施例の各部の寸法を示す図で
ある。
【図5】本実施例の設定温度に対する最大温度差と非発
熱部抵抗値比との関係を説明するグラフである。
【図6】本実施例のプラグ保護管被覆部の非発熱部温度
を伝熱シミュレーションした結果を示すグラフである。
【図7】従来の技術を示す図である。
【図8】従来の技術の基本的構造を示す図である。
【図9】セラミックス発熱体の電気抵抗値と温度との関
係を示すグラフである。
【図10】冷却用空気の流速と発熱体温度との関係を示
すグラフである。
【図11】端子部抵抗値比と設定温度に対する最大温度
差との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 セラミックス発熱体 2 プラグ保護管 5 非発熱部 6 発熱部 13 非発熱部エレメント 14 発熱部エレメント

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護管で被覆された一対の非発熱部と、
    該非発熱部間に直列に接続され前記保護管から突出した
    発熱部とを有するセラミックス発熱体を、電気抵抗値を
    一定制御して所定温度に赤熱させ、燃料に点火するイグ
    ナイタプラグにおいて、前記発熱部の赤熱時における前
    記非発熱部の電気抵抗値を、前記発熱部の電気抵抗値の
    1/8以下とするとともに、前記保護管に被覆されてい
    る前記非発熱部の長さを25mm以上としたことを特徴と
    するイグナイタプラグ。
JP2165491U 1991-04-04 1991-04-04 イグナイタプラグ Pending JPH04122944U (ja)

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