JPH04121280U - 可動体を備えた物品 - Google Patents

可動体を備えた物品

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JPH04121280U
JPH04121280U JP3222991U JP3222991U JPH04121280U JP H04121280 U JPH04121280 U JP H04121280U JP 3222991 U JP3222991 U JP 3222991U JP 3222991 U JP3222991 U JP 3222991U JP H04121280 U JPH04121280 U JP H04121280U
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インチエ チエン
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グレイト トウルース カンパニー リミテツド
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本来の用途以外に、別の趣のある可動体を備
えた物品を得る。 【構成】 カップ1と副カップ3とを含み、副カップ3
に凹陥状の収容部11を形成する。収容部11に球状の
可動体2を嵌め込む。可動体2は、収容部11の中で回
転する。可動体2の内部には、液体や模型などを入れて
もよい。収容部11は、凹陥状以外にも、凹溝状に形成
してもよい。この場合、可動体2は、卵型など別の形状
にしてもよい。そして、可動体2は、凹溝状の収容部中
を移動する。さらに、可動体は、駆動装置を用いて駆動
してもよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は可動体を備えた物品に関し、特にたとえば、容器,キーホルダ,額 縁など種々の物品として応用可能な可動体を備えた物品に関する。
【0002】
【従来技術】
たとえば従来のカップやボトルなどの容器は、主として飲み物などの液体を入 れることを目的とし、ほとんど実用性にのみ注意がはらわれている。このような 容器の中でも、造形模様を施したものがある。また、容器の表面に図案などを施 して、視覚上の美観を与えるようにしたものがある。さらに、キーホルダや額縁 なども、キーの保持や写真,絵画の保持を目的としている。これらの中にも、た とえばキーホルダに装飾を施したり、額縁に何らかの模様を施して、視覚的な美 観を与えるものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の容器は、実用性を重視したものが多く、それを使用する ことに親しみを感じるということが少なかった。また、その表面に造形模様を施 したものでは、視覚的に美観が与えられるが、動的な興味を感じるというもので はなかった。そのため、このような容器もその機能に利用価値が求められ、特に 興味を示すものが少なかった。さらに、キーホルダや額縁にしても、その実用性 に重点が置かれ、とくに興味を感じるものではなかった。
【0004】 それゆえに、この考案の主たる目的は、本来の機能の他に、人に興味をもたせ ることができる可動体を備えた物品を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案は、その表面に開口する収容部と、収容部内において可動的に収容さ れる可動体とを含む、可動体を備えた物品である。この物品において、たとえば 、収容部は、その表面に開口を有する凹陥状,環状または螺旋状に形成される。 また、たとえば、可動体は、収容部内で動く球体または前記収容部内を滑動する 滑り部材として形成される。このような可動体は、球状またはリング状に形成さ れ、外力によって動く玩具類,写真または液体などが収容されてもよい。さらに 、可動体は、小型モータ駆動装置,ぜんまい駆動装置または磁力駆動装置のいず れかと、歯車とを組み合わせることによって駆動されるようにしてもよい。また 、容器内部と収容部とを連結するための通路を含み、容器に入れた収納物の熱に より対流した空気または流動した収納物が通路を通して収容部に移動することに よって可動体が動くようにしてもよい。さらに、収容部には、可動体の動きを止 めるためのストッパ,収容部を複数の部分に分けるための収容部分隔部,可動体 を一時保持するための窪みまたは可動体を収納するための貯留部に通じる孔のい すれかが形成されてもよい。可動体を収容部に納めるために、たとえば、収容部 の開口近傍の壁面に形成される凹部と、凹部に嵌合する凸部を有し、その中央部 に透孔または透明な窓を形成した可動体を係止するための係止部材とが形成され る。さらに、可動体の内部に液体と、前記液体に浮遊する浮遊物とを封入するこ ともできる。また、可動体を動かすために、収容部に形成される軸棒と、軸棒に 嵌合する軸孔が形成された可動体とを組み合わせてもよい。この場合、たとえば 、可動体は回転体として形成される。
【0006】
【作用】
可動体を収容部内で動かすことができる。可動体に液体や模型などを入れるこ とにより、可動体が動いたときに液体や模型が揺れ動く。また、駆動装置を用い ることにより、可動体が機械的に動かされる。
【0007】
【考案の効果】
この考案によれば、容器などの物品の本来の機能の他に、可動体が動くことに よる動的な興味を感じさせることができる。また、可動体の内部に液体や模型な どを入れることによって、違った趣を与えることができる。さらに、駆動装置を 用いれば、物品を傾けたりすることなく、可動体を動かすことができる。この場 合、物品を置いたままで可動体の動きを見ることができ、さらに大きな興味を感 じさせることができる。
【0008】 この考案の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行 う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【実施例】
図1はこの考案の一実施例としてのカップを示す図解図である。カップ1は副 カップ3と組み合わされて使用される。副カップ3には、収容部11が形成され る。収容部11は、副カップ2の側面に開口111を有し、その内周面が球形の 一部となるように凹陥状に形成される。ただし、収容部11の内周面は、球形の 半分以上を含むように形成される。この収容部11内には、可動体2が嵌め込ま れる。可動体2は、収容部11の内周面にほぼ一致する形状に形成され、収容部 11内で自転可能に保持される。
【0010】 この可動体2は、たとえば透明な材料で形成される。この可動体2には、水, 着色した水その他の液体などを入れることができる。さらに、これらの液体に人 魚や帆船などの玩具を浮かべてもよい。このようにすれば、可動体2が自転した とき、内部の液体や帆船などが揺れ動いて、人に興味を感じさせることができる 。また、可動体2内部を液体で充満させ、金属片などの光反射材を入れておけば 、可動体2の動きにともなって光反射材がきらめき、ロマンチックな雰囲気を醸 し出すことができる。また、可動体2の形状としては、格子状の花模様を備えた フットボール形状,さいころの目を表示した球状,内部に空洞を形成して小鈴や さいころなどを備えた形状にしてもよい。このようにすれば、また異なった趣の カップを形成することができる。
【0011】 副カップ3の収容部11形成面の反対側の上下端縁には、凹溝31が形成され る。さらに、カップ1には、副カップ3の凹溝31に対応する凸部12が形成さ れる。そして、副カップ3の凹溝31にカップ1の凸部12が嵌まり込むことに よって、カップ1と副カップ3とが一体化される。なお、カップ1と副カップ3 とは、必ずしも別々に形成される必要はなく、一体的に形成されてもよい。この 場合、凹溝31や凸部12などを形成する必要がない。また、この場合、収容部 11の容積は、カップ1の内部容積を超えない程度にすればよく、好ましくは内 部容積の1/4〜1/2にすればよい。
【0012】 このカップ1では、可動体2が動くことによって、飲み物などを入れるという 本来の目的の他に、動的な興味を感じさせることができる。また、可動体2の内 部に液体や玩具などを入れたり、可動体2の形状を変えることによって、いろん な雰囲気を出すことができる。
【0013】 図2はこの考案の他の実施例を示す断面図である。この容器4は有底円筒状に 形成され、その側面に収容部としての凹溝41が形成される。また、容器4の下 面端部には、段差部43が形成される。この容器4の凹溝41には、リング状の 可動体5が嵌め込まれる。可動体5は、たとえば図3に示すように、弾性を有す る材料でリング状に形成され、1か所に間隙52が形成される。そして、可動体 5の間隙52が形成された端部には、突起片51が形成される。また、可動体5 の外周面が複数の欄53に分割され、それぞれの欄53に数字や文字などが記入 される。
【0014】 容器4の凹溝41の近傍には、基準目印42が形成される。基準目印42は、 可動体5の欄53を指し示すために使用される。可動体5は、容器4の凹溝41 に嵌め込まれる。この場合、可動体5に間隙52が形成され、弾性を有する材料 で形成されているため、凹溝41への取り付けおよび取り外しが簡単である。そ して、可動体5の突起片51を指で押すと、可動体5が凹溝41内で摺動する。 可動体5の動きが止まると、基準目印42によって可動体5の欄53が指し示さ れる。示された欄53の数字や文字などによって、数字占いやその他の遊びをす ることができる。
【0015】 また、可動体5は、凹溝41から取り外して、容器4を置くときのスペーサと しても用いることができる。この場合、可動体5は、容器4の段差部43に嵌合 される。したがって、可動体5の上端縁54によって、容器4の段差部43の下 端が支えられる。このようにして、可動体5は、遊びとして用いられるほか、ス ペーサとしても用いることができる。このような構造は、図4に示すように、筆 立てなどとして用いることができる。このように、この構造を筆立てに応用する と、長時間の勉強,読書,事務などで疲れたときに、可動体5を動かして遊ぶこ とによって、気分転換を図ることができる。
【0016】 また、図5に示すように、容器6の外周面に収容部61として螺旋状の凹溝を 形成してもよい。収容部61の断面は、円形の一部となるように形成され、しか も円形の半分以上を含む形状に形成される。この収容部61には、球状の可動体 7が嵌め込まれる。この容器6では、螺旋状の収容部61内を可動体7が転がり 、使用者の興味をそそることができる。この収容部61内には、複数の可動体7 を入れることもできる。この場合、複数の可動体7がぶつかり合い、快い音を発 生させることができる。なお、可動体7としては、球状に限らず、たとえば卵型 など他の形状に形成してもよい。この場合、可動体7は、収容部61内を転がる のではなく、滑ることによって移動する。
【0017】 図6は螺旋状の収容部61を花器に応用した例である。このような花器では、 花を生け終わって花器を机などに置くと、可動体7が収容部61内を動いて底に 当たり、音が発生する。また、いろいろな花が生け替えると、その都度花器内部 の水の量が変わる。したがって、花器内部の水の量に応じて、発生する音が変わ り、花の生け替え作業の単調さを紛らすことができる。
【0018】 図7は、収容部81として環状の凹溝を形成した水筒8の例であり、収容部8 1には1つまたは複数の可動体82が嵌め込まれる。また、図8は螺旋状の収容 部83を形成した水筒8の例であり、収容部83には1つまたは複数の可動体8 4が嵌め込まれる。図7に示す水筒8では、収容部81内で可動体82が移動し 、複数の可動体82がある場合には可動体82どうしがぶつかって、音を発生す る。また、図8に示す水筒8では、螺旋状の収容部83内を可動体84が移動し 、収容部83の底部にぶつかったり、複数の可動体84がぶつかりあって音を発 生する。したがって、水筒8の使用および携帯に遊び心をもたせることができる 。
【0019】 図9および図10は、収容部93としての凹溝を茶瓶に応用した例である。こ の茶瓶9は注ぎ口91と把手92とを有する。そして、収容部93は茶瓶9本体 の外周面において、注ぎ口91の上方から把手92の下方に向かい、再び注ぎ口 91の上方に戻ってくるように形成される。収容部93の最上部には、収容部9 3の上下の壁面から突き出すようにして、ストッパ94が形成される。さらに、 収容部93の最下部には、収容部93の上下の壁面から突き出すようにして、ス トッパ95が形成される。そして、収容部93に可動体96が嵌め込まれる。こ のような茶瓶9を置いてあるとき、可動体96は最下部のストッパ95部分で停 止している。そして、茶瓶9を傾けてお茶を注ぐと、可動体96は収容部93内 を移動し、最上部のストッパ94にぶつかり音が発生する。お茶を注ぎ終わって 茶瓶9を置くと、可動体96が収容部93内を移動し、最下部のストッパ95に ぶつかって音が発生する。このように、この茶瓶9を用いると、お茶を注ぐたび に快い音が発生し、人々の心を和らげることができる。
【0020】 図11は収容部101としての凹溝をペン軸に応用した例である。このペン軸 10の両端には、たとえば青色のペン105と赤色のペン106の先端が出てい る。ペン軸10の側面には、螺旋状の収容部101が形成される。この収容部1 01の中間部分には、分隔体102が形成され、それによって収容部101が2 つの部分に隔てられている。この収容部101の2つの部分には、それぞれ1つ または複数の可動体103が嵌め込まれる。これらの可動体103の色は、それ ぞれの側のペンの色と同じ色に彩色される。そして、たとえば青色のペン105 を使用する場合、青色の可動体103が一方の収容部101の底部で止まり、赤 色の可動体103が分隔体102部分で止まる。また、赤色のペン106を使用 する場合、赤色の可動体103が収容部101の底部に止まり、青色の可動体1 03が分隔体102部分に止まる。このように、このペン軸10を用いれば、可 動体103が移動する様子が興味を引くばかりでなく、可動体103のある場所 によって、使用している側のペンの色を表示することができる。
【0021】 図12は図9および図10に示す茶瓶の別の例を示す斜視図である。この茶瓶 11の側面には、一周するようにして収容部111が形成される。この収容部1 11には、等間隔で窪み112が形成される。窪み112は、図13に示すよう に、茶瓶11の内側に向かって凹むと同時に、収容部111の下側に向かって凹 んでいる。そして、収容部111内に1つまたは複数の可動体12が嵌め込まれ る。このような茶瓶11を用いれば、お茶を注ぐときに可動体12が収容部11 1内を移動して軽やかな音を発生する。そして、可動体12が移動する途中で、 可動体12は窪み112に落ち込み、茶瓶11がさらに傾くことによって可動体 12は窪み112から転がり出る。転がり出た可動体12は、再び収容部111 内を移動する。このように、この茶瓶11を使用することによって、お茶を注ぐ ときに、可動体12の動きとともに音が発生し、また途中で窪みに落ち込むなど の変化がある。そのため、喫茶の際に、図9および図10に示した茶瓶とは別の 趣がある。
【0022】 図14はカップの別の例を示す斜視図である。このカップ13には、その側面 を一周するようにして収容部131が形成される。収容部131の下方には、可 動体133を貯留するための貯留部132が形成される。貯留部132には、そ の内部を見ることができるように、透明なカバー134が取り付けられる。さら に、収容部131には、貯留部132に連通する小孔135が形成される。収容 部131には、複数の可動体133が嵌め込まれる。可動体133は、カップを 使用するときに収容部131内を移動し、ときどき小孔135から貯留部132 内に落ち込む。また、カップ13がさらに傾くと、貯留部132内の可動体13 3が小孔135から収容部131に出てきて、再び収容部131内を移動する。 このように、このカップ13を使用すれば、可動体133が移動し、それらがぶ つかり合って音が発生し、また可動体133が貯留部132に落ち込んだりして 、一種の趣を感じさせる。
【0023】 図15はこの考案を応用したカップのさらに別の例を示す図解図である。カッ プ14の側面には、凹陥状の収容部141が形成される。収容部141の開口1 42内端縁近傍には、リング状の凹部143が形成される。収容部141には可 動体15が嵌め込まれ、さらに開口部には係止部材145が嵌合される。係止部 材145は、透明な材料で円径に形成される。そして、その一方主面側は、可動 体15の形状に合わせて円弧を描くように形成される。さらに、係止部材145 の外周端縁には、リング状の凸部144が形成される。この凸部144が収容部 141の凹部143に嵌合し、係止部材145が収容部141の開口部を塞ぐ。
【0024】 可動体15は、図16に示すように、2つのシェル体151を組み合わせるこ とによって球状に形成される。2つのシェル体151間には空間が形成され、こ の空間に写真やその他の物品を挟み込むことができる。そして、2つのシェル体 151は、それぞれに形成された凹部と凸部とからなるスナップ嵌着部152に よって、嵌合一体化される。
【0025】 このカップ14では、係止部材145を取り外して簡単に可動体15を取り替 えることができる。また、このカップ14を使用すると、可動体15は収容部1 41内部で動き、また光線の具合で可動体15内部の写真が動いているように見 える。このように、このカップ15を用いれば、本来の水などを入れるという機 能のほかに、写真などが動いて見えるという面白い趣を与えることができる。
【0026】 また、図17に示すように、収容部の開口部付近に複数の孔146を形成し、 係止部材145にそれに対応する突起146’を形成してもよい。また、係止部 材145の中央部には透孔147を形成し、この透孔147から可動体15を指 で動かせるようにしてもよい。
【0027】 図18は駆動装置を用いて可動体を動かすようにした例を示す図解図である。 カップ17には、凹陥状の収容部18が形成される。この収容部18には、中空 球体の一部の形状を有するホルダー183が嵌め込まれる。ホルダー183には 可動体19が嵌め込まれ、収容部18の開口部が係止部材185で係止される。 係止部材185は、収容部18の開口に形成されたリング状の凹部181に係止 部材185の凸部184を嵌合することによって固定される。
【0028】 収容部18の奥には、空間が形成され、孔182を通して空間の第1の傘歯車 186がホルダー183に接続される。第1の傘歯車183は、第2の傘歯車1 87に接続され、第2の傘歯車187は駆動装置188に連結される。そして、 駆動装置188の収納された空間は、底蓋171によって閉じられる。駆動装置 188としては、たとえばクォーツ時計やミニモータなどの構造を応用すること ができる。
【0029】 可動体19には、たとえば水などの液体が封入され、さらに帆船191などが 浮かべられる。そして、駆動装置188の動力が第2の傘歯車187および第1 の傘歯車186を介してホルダー18に伝わり、ホルダー18が回転運動する。 それに応じて可動体19もホルダー18内で動き、内部の帆船が揺れ動く。この ように、このカップ17では、駆動装置188によって、カップ17が静止した 状態でも可動体19を動かすことができる。
【0030】 図19に示すカップ17では、可動体19内にさいころが納められている。そ して、駆動装置189としてはぜんまい192が使用される。ぜんまい192に は軸190が取り付けられ、この軸190に第3の傘歯車191が取り付けられ る。第3の傘歯車191は第4の傘歯車193に接続され、第4の傘歯車193 から第2の傘歯車187に動力が伝達される。また、第4の傘歯車193はオル ゴール機構に連結される。オルゴール機構は多数のピン194を有するローラ1 95を含み、さらにピン194に対応して細かいリード196が取り付けられる 。したがって、ぜんまい192の動力によってローラ195が回転し、ピン19 4によってリード196が弾かれる。そして、リード196が弾かれることによ って、音楽を奏でることができる。このように、このカップ17を用いれば、可 動体19内部のさいころが動くとともに、音楽を奏でることができる。
【0031】 図20は、駆動装置として磁力装置を用いた例を示す図解図である。カップ2 3の収容部231内周面には突出部232が形成され、球状の可動体24には突 出部232に対応する位置に挿入孔234が形成される。そして、この挿入孔2 34に突出部232を挿入することによって、可動体24が収容部231内に納 められる。さらに、可動体24の挿入孔234形成部分から下方に延びて、弧状 の揺れ腕235が形成される。この揺れ腕235の端部には、磁石236が取り 付けられる。さらに、収容部231の開口端部にはリング状の凹溝233が形成 され、ここに凸部を形成した係止部材237が取り付けられる。
【0032】 収容部231の下部には空間が形成され、この空間に磁力装置25が納められ る。磁力装置25は、電池251と電気回路252とコイル253とを含み、電 気回路252によって電池251からコイル253に電流が流される。コイル2 53に電流が流されると、コイル253に磁力が発生し、それによって磁石23 6が反発する。したがって、コイル253に周期的に電流を流せば、揺れ腕23 5は揺れ動いて、可動体24も揺れ動く。さらに、可動体253内部に帆船の模 型241などを入れておけば、この帆船241も揺れ動くことになる。
【0033】 また、図18および図19において、第1の傘歯車186と可動体183とを 連結するための孔からの水漏れを防止する構造が図21に示される。この実施例 では、収容部18の壁面の両側に円筒状の筒体197,197が形成される。こ の筒体197,197内に、それぞれ磁石198,198’が挿入される。一方 の磁石198には第1の傘歯車186が接続され、他方の磁石198’には可動 体183が接続される。そして、駆動装置からの動力によって第1の傘歯車18 6が回転すると、磁石198も回転する。第1の傘歯車186に接続された磁石 198が回転すると、その磁力によって他方の磁石198’も回転する。このよ うにして、可動体183に駆動装置の動力が伝達される。このような構造では、 収容部18と駆動装置を納めた空間とが壁で仕切られているため、水漏れの心配 がない。
【0034】 図18,図19,図20において、係止部材185を取り付けるには、たとえ ば図22に示すように、ボール20を用いてもよい。この場合、係止部材185 にも凹部が形成され、収容部の内壁に形成された凹部に突き合わされる。そして 、2つの凹部の間に複数のボール20を挿入することによって、係止部材185 が取り付けられる。このようにすれば、ボール20が転がることによって、係止 部材185も回転可能となり、前述の実施例とは異なった動きを見せることがで きる。
【0035】 図23に示す容器27では、その内部が2つの空間に分割される。上側の空間 部分に収容部271が形成され、この収容部271に可動体30が嵌め込まれる 。さらに、収容部271の斜下方には、上側の空間に通じる網目状の透孔272 が形成される。容器27の上側の空間には、香料が入れられ、上蓋273によっ て密閉される。そして、下側の空間には、たとえば蝋燭や電球などの発熱装置2 9が入れられる。発熱装置29の熱によって、香料から芳香を有する熱風が立ち のぼり、透孔272から収容部271に出ていく。この熱風によって、可動体3 0が回転する。このように、この容器を香炉として用いれば、芳香を楽しむこと ができるとともに、可動体の動きも楽しむことができる。
【0036】 図24に示す容器31では、その側面に凹溝状の収容部311が形成される。 この収容部311に可動体33が嵌め込まれる。さらに、収容部311の上側か ら容器31の内部に通じる管路312が形成される。この容器31に熱湯や炭酸 飲料などを入れると、管路312を通して蒸気や炭酸ガスが収容部311の可動 体33にあたる。それによって、可動体33は収容部311内を移動する。
【0037】 図25のカップ401では、可動体2内部に水,着色した水またはその他の液 体201を入れ、さらに帆船や人魚の模型などの浮遊体202が入れられる。こ のようなカップ401では、液体201上に浮遊体202が揺れ動く。また、可 動体2の収容部の開口402から出ている部分を指などで押すことによって、可 動体2が回転する。可動体2が回転しても液体201は水平を保ち、しかも内部 の液体201および浮遊体202が揺れ動く。
【0038】 図26では、可動体2内部が液体201で充満される。さらに、可動体2内部 には、たとえば金属片などの光反射片203が封入される。このようなカップ4 01では、可動体2内部で光反射片203が液体201中を漂い、すばらしい装 飾物となる。しかも、夜には光反射片203が灯光を反射してきらめき、ロマン チックな雰囲気を醸し出すことができる。
【0039】 さらに、図27に示すように、可動体2の外側面に格子を描いてフットボール 形状にすることができる。また、図28に示すように、可動体2の外側面にさい ころの目を描いてもよい。また、図29に示すように、可動体2に複数の孔20 4を形成し、内部に小鈴205を入れることもできる。このようなカップ401 では、静置してもおもしろい装飾物となり、可動体2をはじいて動かしても鈴2 05の音が聞こえて、趣のあるカップとなる。
【0040】 さらに、図30に示すように、収容部11内に軸孔206を形成し、この軸孔 206に軸棒403を取り付け、この軸棒403に回転盤状の可動体2を取り付 けてもよい。そして、可動体2には、たとえば数字,文字,図案などを描くこと ができる。このようなカップ401では、可動体2を回転させ、出てきた数字な どで遊ぶことができる。
【0041】 また、図31に示すように、収容部の上下に突起状の軸棒404を形成し、こ の軸棒404に対応するように可動体2に軸孔206が形成される。そして、軸 棒404を可動体2の軸孔206に嵌合することによって、可動体2は回転可能 に保持される。この可動体2には、その表面にたとえば地球儀や数字などの任意 の図案を描くことができる。このようなカップ401では、静置してもその図案 を楽しむことができ、指で可動体2を弾いて動かすこともできる。
【0042】 また、図32に示すように、可動体2は、カップ401の把手付近に形成して もよい。この場合、カップ401の把手を持ったとき、親指501で可動体2を 弾くことができる。
【0043】 なお、物品としてはカップに限らず、図33に示すように、シャンペングラス 405に収容部402を形成して可動体2を入れてもよい。このように、物品と しては、缶詰の缶や瓶や壺など、あらゆるものに適用可能である。このように、 あらゆる物品にこの考案を適用すれば、その物品の本来の機能の他に、多様な変 化をする図案を形成することができる。
【0044】 また、物品としては、カップや瓶などの容器に限らず、図34に示すように、 たとえばキーホルダなどであってもよい。この場合、キーホルダ406の適当な 場所に収容部11を形成し、この収容部11に可動体2を嵌め込めばよい。そし て、可動体2の収容部11の開口部402から露出した部分を指で弾いたりすれ ば、おもしろいキーホルダとなる。
【0045】 さらに、図33に示すように、写真や絵画の額縁407に収容部を形成し、こ こに可動体2を嵌め込んでもよい。このような額縁もまた、本来の機能以外のお もしろい機能を有することとなる。
【0046】 このように、この考案によれば、本来の物品の機能の他に、動的な興味を引き 起こさせたり、快い音を発生したりして、たいへん興味深い物品となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例としてのカップを示す図解
図である。
【図2】この考案を容器に適用した例を示す断面図であ
る。
【図3】図2に示す容器に使用される可動体を示す斜視
図である。
【図4】この考案を筆立てに応用した例を示す斜視図で
ある。
【図5】この考案の収容部を螺旋状に形成した容器の例
をしめす図解図である。
【図6】螺旋状の収容部をボトルに形成した例を示す図
解図である。
【図7】側面を一周する収容部を形成した水筒を示す図
解図である。
【図8】螺旋状の収容部を形成した水筒を示す図解図で
ある。
【図9】周囲に収容部を形成した茶瓶の前面を示す斜視
図である。
【図10】図9に示す茶瓶の背面を示す図解図である。
【図11】この考案をペンに適用した例を示す図解図で
ある。
【図12】図9および図10に示す茶瓶の変形例を示す
図解図である。
【図13】図12に示す茶瓶の収容部を示す断面図であ
る。
【図14】可動体を貯留するための貯留部を形成したカ
ップを示す斜視図である。
【図15】図1に示すカップの変形例を示す図解図であ
る。
【図16】図15に示すカップに用いられる可動体の断
面図である。
【図17】図16に示すカップの他の例を示す図解図で
ある。
【図18】図1に示すカップのさらに他の例を示す図解
図である。
【図19】図1に示すカップの別の例を示す図解図であ
る。
【図20】図1に示すカップのさらに別の例を示す図解
図である。
【図21】図18および図19に示す可動体と第1の傘
歯車とを接続する他の構造を示す図解図である。
【図22】図18,図19,図20に示すカップの係止
部材の係止方法の他の例を示す図解図である。
【図23】この考案を適用した容器の他の例を示す図解
図である。
【図24】この考案を適用した容器のさらに他の例を示
す図解図である。
【図25】図1に示すカップの変形例を示す図解図であ
る。
【図26】図1に示すカップのさらに他の変形例を示す
図解図である。
【図27】図1に示すカップの別の変形例を示す図解図
である。
【図28】図1に示すカップのさらに別の変形例を示す
図解図である。
【図29】図1に示すカップのもう1つ別の変形例を示
す図解図である。
【図30】この考案を適用したカップの他の例を示す図
解図である。
【図31】図30に示すカップの変形例を示す図解図で
ある。
【図32】図27に示すカップの変形例を示す図解図で
ある。
【図33】この考案をシャンペングラスに適用した例を
示す図解図である。
【図34】この考案をキーホルダに適用した例を示す斜
視図である。
【図35】この考案を額縁に適用した例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 カップ 2 可動体 3 副カップ 5 可動体 7 可動体 8 可動体 11 収容部 12 可動体 15 可動体 18 収容部 19 可動体 24 可動体 25 駆動装置 30 可動体 33 可動体 41 収容部 61 収容部 81 収容部 82 可動体 83 収容部 84 可動体 93 収容部 94 ストッパ 95 ストッパ 96 可動体 101 収容部 102 分隔体 103 可動体 111 収容部 112 窪み 131 収容部 132 貯留部 133 可動体 135 小孔 141 収容部 143 凹部 144 凸部 145 係止部材 181 凹部 184 凸部 185 係止部材 186 第1の傘歯車 187 第2の傘歯車 188 駆動装置 189 駆動装置 191 第3の傘歯車 193 第4の傘歯車 231 収容部 237 係止部材 271 収容部 272 透孔 311 収容部 312 管路

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その表面に開口する収容部と、前記収容
    部内において可動的に収容される可動体とを含む、可動
    体を備えた物品。
  2. 【請求項2】 前記収容部は、その表面に開口を有する
    凹陥状,環状または螺旋状に形成される、請求項1の可
    動体を備えた物品。
  3. 【請求項3】 前記可動体は、前記収容部内で動く球体
    または前記収容部内を滑動する滑り部材として形成され
    る、請求項1または請求項2の可動体を備えた物品。
  4. 【請求項4】 前記可動体は、球状またはリング状に形
    成され、外力によって動く玩具類,写真または液体など
    が収容された、請求項1ないし請求項3のいずれかの可
    動体を有する物品。
  5. 【請求項5】 前記可動体は、小型モータ駆動装置,ぜ
    んまい駆動装置または磁力駆動装置のいずれかと、歯車
    とを組み合わせることによって駆動される、請求項1な
    いし請求項4のいずれかの可動体を備えた物品。
  6. 【請求項6】 前記容器内部と前記収容部とを連結する
    ための通路を含み、前記容器に入れた収納物の熱により
    対流した空気または流動した前記収納物が前記通路を通
    して前記収容部に移動することによって前記可動体が動
    くようにした、請求項1ないし請求項4のいずれかの可
    動体を備えた物品。
  7. 【請求項7】 前記収容部には、前記可動体の動きを止
    めるためのストッパ,前記収容部を複数の部分に分ける
    ための収容部分隔部,前記可動体を一時保持するための
    窪みまたは前記可動体を収納するための貯留部に通じる
    孔のいずれかが形成される、請求項1ないし請求項4ま
    たは請求項6のいずれかの可動体を備えた物品。
  8. 【請求項8】 前記収容部の開口近傍の壁面に形成され
    る凹部と、前記凹部に嵌合する凸部を有し、その中央部
    に透孔または透明な窓を形成した前記可動体を係止する
    ための係止部材とを含む、請求項1ないし請求項6のい
    ずれかの可動体を備えた物品。
  9. 【請求項9】 前記可動体の内部に液体と、前記液体に
    浮遊する浮遊物とを封入した、請求項1ないし請求項8
    のいずれかの可動体を備えた物品。
  10. 【請求項10】 前記収容部に形成される軸棒と、前記
    軸棒に嵌合する軸孔が形成された前記可動体とを含む、
    請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項6,
    請求項8のいずれかの可動体を備えた物品。
  11. 【請求項11】 前記可動体を回転体として形成した、
    請求項10の可動体を備えた物品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5943255U (ja) * 1982-09-16 1984-03-21 前田 和友 イス型スキ−リフト救助器

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