JPH04120186U - 自動販売機のカム付き商品送り出し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動販売機において、スパイラルコイルのピ
ッチ間に装入した商品が、湿気の多い場所や、静電気な
どを起こして、次に続いて進行してくると貼りつき合っ
たりし、これがため、スパイラルコイルの最前部で落下
すべき商品が落下の支障をきたさないように、スパイラ
ルコイルの最前部に、先端にゆくに従って徐々に幅を拡
げてテーパー状に形成したカムを設けて、次に続く商品
との間隔を積極的に広げ、離脱せしめて１個、１個、確
実に落下せしめるようにした自動販売機の商品送り出し
装置である。 【構成】 機内に、いくつかを配設した商品収納箱の各
内部に、水平状に保持し、且つ回動するスパイラルコイ
ルを設備し、各コイルのピッチ間には商品を収容し、コ
イルを回転することによって商品を前進させると同時
に、最前部の商品を販売口に落下させるようにした自動
販売機において、スパイラルコイルの最前部に、テーパ
ー状に形成したカムを設け、該カムの誘導により、次に
続く商品との間隔を離して送り出すようにしたことを特
徴とする自動販売機の商品送り出し装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自動販売機において、スパイラルコイルのピッチ間に装入した商 品が、湿気の多い場所や、静電気などを起こして次に続いてくる商品と貼りつき 合ったりし、これがため、スバイラルコイルの最前部で落下すべき商品が、落下 の支障をきたさないように、スパイラルコイルの最前部に、先端にゆくに従って 除々に幅を広く拡げてテーパー状に形成したカムを設備したことにより、次に続 く商品との間隔を積極的に広げ、離脱せしめて販売口に、１個、１個、確実に落 下せしめるようにしたことを特徴とする自動販売機の商品送り出し装置に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動販売機において、スパイラルコイルが１回転する度毎に、スパイラ ルコイルのピッチ間に装入されている商品を、逐次コイルの軸方向に前進させ、 最前部に進んだ商品を落下口より販売口に落下させるものであるが、自動販売機 の設置場所が湿気の多い場所であれば、この湿気のために、次に隣り合って続い て進行してくる商品を貼りつき合ったり、或いは静電気を起こして互いにくっつ き合って、落下の支障をきたしたり、或いは場合によっては、くっつき合った商 品が同時に落下したりなどして、販売上に極めて不利益なことが生じていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、敍上の点にかんがみ、従来の欠点を除去し、これを開発したもの で、スパイラルコイルの最前部に、先端にゆくに従って除々に幅を広く拡げてテ ーパー状に形成したカムを設備したもので、該カムの回転によって商品を押し退 けるように摺動せしめて前進させ、積極的に、次に続いて進行してくる商品との 間隔を広げ、貼りつき合っていた商品どうしを離脱せしめて、商品を電動機の回 動に応じてその度毎に、１個、１個、確実に落下するようにしたことを特徴とす るものである。

【０００４】

【実施例】

次ぎに、この考案の自動販売機の商品送り出し装置の具体的な実施例を、図面 について説明する。図１は、この考案の送り出し装置を組込んだ自動販売機１の 斜視図であって、機１内には、いくつかの商品収納箱２が配設されており、各商 品収納箱２内には、図２に見られるように、後部に電動機（図示されてない）が 設けられ、前部は、下面が受台９で支えられ、両者で水平状に保持し、且つ電動 機の回転によって回動するように仕組まれたスパイラルコイル３が、それぞれ設 備されている。そして、このスパイラルコイル３の各ピッチ間には、商品４が収 容されており、硬貨投入口６より硬貨を投入すると、電動機が作動してスパイラ ルコイル３を１回転させ、各商品４はそれぞれスパイラルコイルの軸方向にワン ピッチ進むと共に、最前部にある商品４は、スパイラルコイル３のピッチから外 れて落下口７より販売口８に落下するように構成されている。斯くして、このス パイラルコイル３の最前部には、図２及び図３に示されているように、先端５′ にゆくに従って、除々に幅を広く拡げてテーパー状に形成したカム５が設備され ている。このカム５によって、スパイラルコイル３のピッチ間に装入され、前進 する商品４は、コイル３の最前部において、次に続いて進行してくる商品との間 隔を、テーパー状に形成したカム５の外周壁５Ａに摺動して徐々に離し、両者の 商品間を完全に離脱してから落下口７より販売口８に落下できるように設計した ものである。従って、硬貨投入口より硬貨をいれて商品を求める場合、カムの操 作によって、落下する商品と、次に続く商品との間隔を広げて１個、１個、確実 に販売口に落下せしめることができるので頗る利便である。尚、図中１０は前部 ドア１１に設けられた展示窓を示し、外部からこの展示窓を通し、各商品収納箱 に収納されている最前部の商品を見ることができる。

【０００５】

【考案の効果】

この考案の自動販売機の商品送り出し装置は、敍上の如く実施し得るものであ って、スパイラルコイルの最前部に、先端にゆくに従って除々に幅を拡げてテー パー状に形成したカムを設備したものであるから、スパイラルコイルの最前部に ある商品に続いて、これと同調して進む次の商品が、たとえ、湿気などによって 貼り合わされた状態であっても、カムの位置に進んできた最前部の商品は、テー パー状のカムの外周壁に摺動して積極的に離脱せしめ、次に続いて進行してくる 商品との間隔を完全に離して落下口より販売口に落下せしめることができるので 、商品の落下の支障をきたしたりすることがないばかりでなく、自動販売機の前 部ドアの展示窓から機内に展示されている各商品収納箱の最前部にある商品を、 自分の目で選び、展示されている商品そのものを、確実に１個、１個、落下せし めて購入することができるから安心して自分の好みの商品を求めることができる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の送り出し装置を組込んだ自動販売機
の斜視図。

【図２】送り出し装置の要部を示した側面図。

【図３】スパイラルコイルの最前部に設けたカムの説明
図。

【符号の説明】

１ 自動販売機 ２ 商品収納箱 ３ スパイラルコイル ４ 商品 ５ カム ６ 硬貨投入口 ７ 落下口 ８ 販売口 ９ 受台

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 機内に、いくつかを配設した商品収納箱
   の各内部に、水平状に保持し、且つ回動するスパイラル
   コイルを設備し、各コイルのピッチ間には、商品を収容
   し、コイルを回転よることによって商品を前進させると
   同時に、最前部の商品を販売口に落下させるようにした
   自動販売機において、スパイラルコイルの最前部に、先
   端にゆくに従って幅を広くテーパー状に形成したカムを
   設け、該カムの誘導により、次に続く商品との間隔を離
   して送り出すようにしたことを特徴とする自動販売機の
   商品送り出し装置。