JPH04119914U - 照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、異なる種類のソケットにも適応でき
るソケット支持具を有した照明器具を提供することを目
的としている。 【構成】反射板から突出しているソケット付近が筒状の
カバー６で覆われるような直管形のランプ用の照明器具
において、ソケット１０が、照明器具本体１に取付けら
れる脚部となる基台４と、ランプ９の軸線方向において
この基台の一方端から垂直に立ち上がりランプの軸線方
向に直交する方向に両面にランプ用のソケット取付面５
ａ、５ｂを有するソケット取付部５とを有しているソケ
ット支持具３に取付けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は直管形のランプ用の照明器具、殊に反射板から突出しているソケット 付近が筒状のカバーで覆われるような直管形のランプ用の照明器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

デパートや商店等用の照明器具として、図８のような逆富士形の反射板２１を 有した照明器具２０に取付けられた直管形の蛍光ランプ等のランプ２２の両端の ソケット付近が、ピンクやブルー等に着色されたカラフルな円筒状のカバー２３ で覆われているような照明器具が使用されている。このような照明器具では図９ のようにソケット２４は脚部２７を介して照明器具本体に取付けられている。筒 状のカバー２３は両端が開口し、ランプ２２をソケット２４に装着する前に予め ランプ２２に通しておき、ランプ２２をソケット２４に装着後、ソケット２４の 方に移動してカバーのスリット２３ａを脚部２７に嵌合した後、端部キャップ２ ５をカバー２３の外方端に嵌着するようになされている。このような照明器具と しては例えば２０Ｗ、４０Ｗ又は１１０Ｗのランプ用があり、１灯用の外に複数 本のランプが取り付けられる複数灯用のものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、ランプは２０Ｗないし４０Ｗと、１１０Ｗとでは長さ、管径及び両端 に配置されたピンの長さが異なり、従ってソケットの直径及びピン受板の移動す るストロークも１１０Ｗ用の方が２０Ｗ、４０Ｗ用よりも大きく、１１０Ｗのラ ンプ用のソケット２４は図９のように径が大きく長い筒状になっている。それに 対して２０Ｗ、４０Ｗのランプ用のソケットは径が小さく長さも短い。そこで従 来は２０Ｗないし４０Ｗと１１０Ｗ用として２種類の脚部付きソケット、あるい は２種類の専用の脚部を用意しなければならなかった。

【０００４】 また、筒状のカバー２３はランプ２２をソケット２４に装着する前に予めラン プ２２に通しておく必要があるが、ランプ交換時に予め通すのを忘れてしまい易 く面倒であった。さらに、カバー２３と端部キャップ２５が別々なので梱包時に どちらかを入れ忘れたり、或いは梱包を解いた後やランプ交換時の為に外した際 に端部キャップを紛失し易いという欠点もある。

【０００５】 本考案は、異なる種類のソケットにも適応できるソケット支持具を有した照明 器具を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成する為に、本考案では、反射板から突出しているソケット付 近が筒状のカバーで覆われるような直管形のランプ用の照明器具において、ソケ ットが、照明器具本体に取付けられる脚部となる基台と、ランプの軸線方向にお いてこの基台の一方端から垂直に立ち上がりランプの軸線方向に直交する方向に 両面にランプ用のソケット取付面を有するソケット取付部とを有しているソケッ ト支持具に取付けられているように構成した。

【０００７】 また、カバーの外方端が閉塞し、カバーをランプとは反対方向からソケット 支持具に嵌合するように構成した。

【０００８】

【作用】

２０Ｗないし４０Ｗ等のランプ用の小型のソケットを取付ける場合には、ソケ ット支持具はソケット取付部がランプ側にくるように配置してランプ側のソケッ ト取付面にソケットを取付け、また１１０Ｗ等のランプ用の大きなソケットを取 付ける場合には、ソケット支持具はソケット取付部がランプ側と反対側にくるよ うに配置して前のソケット取付面の裏面にあるソケット取付面にソケットを取付 ける。カバーはランプとは反対方向からソケット支持具に嵌合される。

【０００９】

【実施例】

図１に本考案の照明器具の一実施例が示され、この照明器具は直管形の蛍光ラ ンプ１灯用で、照明器具本体１には逆富士形の反射板２が装着されその両端に２ ０Ｗないし４０Ｗ用のソケット１０が取付けられたソケット支持具３が突出して 取付けられている。ソケット支持具３は合成樹脂製で、図２のように横長の基台 ４とソケット取付部５とを有し、基台４は照明器具本体に取付ける脚部となる。 基台４の下方には幅広部分４ａが設けられ、基台４の上方にはカバー６（図３） と嵌合する溝状の嵌合部４ｂが設けられている。尚、基台４の中心部４ｃは中空 になされている。

【００１０】 ソケット取付部５は、横長の基台４の一方端に、基台の長手方向軸線（ランプ の軸線でもある）に直交するように配置され、ソケット取付部５の両面がソケッ ト取付面５ａ、５ｂとなっている。ソケット取付部５にはソケットを固定するた めのネジ穴７が貫通して設けられ、斜め上方部８は切り欠かかれている。

【００１１】 ソケット支持具３を２０Ｗないし４０Ｗのランプ９用のソケット１０に使用す る場合、図３のようにソケット取付部５のソケット取付面５ａに２０Ｗないし４ ０Ｗランプ用のソケット１０を取付ける。２０Ｗないし４０Ｗランプは直径が小 さく、また両端部のピンも短い。従ってソケット１０は大きさも比較的小さく、 ピン受板１０ａの移動するストローク（引っ込む距離）も短い。ソケット１０へ の配線１１は基台４の中空の中心部４ｃ及び切り欠かれた斜め上方部８を介して 行われる。

【００１２】 筒状のカバー６は金属又は合成樹脂からなり外方端部６ａが閉塞し、内方端部 ６ｂが開口し、下方にスリット６ｃが設けられ、スリットの外方端部６ａ側に、 基台４の嵌合部４ｂと嵌合する嵌合部６ｄを有している。カバー６はソケット支 持具３の外方側から嵌着され、ランプ９及びカバー６を取付けると図４のように なる。

【００１３】 ソケット支持具３を１１０Ｗのランプ１２用のソケット１３（図６）用に使用 する場合は、図５のようにソケット支持具３の向きを変え、ソケット取付部５の ソケット取付面５ｂに図６のように１１０Ｗランプ用の大きなソケット１３を取 付ける。ソケット１３への配線は中空の基台４を介して行われる。ランプ１２及 び共通のカバー６を取付け終わると図７のようになり、ピン受板１３ａは大きく 引っ込んでいる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案では、ソケットとソケット支持具は別々に構成され、ソケット支持具は 異なった種類のソケットに共用できるので、各種類ごとに脚付きのソケット或い は脚部を準備する必要がない。

【００１５】 カバーの外方端が閉塞し、カバーをランプとは反対方向からソケット支持具に 嵌合するようにしたので、ランプをソケットに装着する前に予めカバーをランプ に通しておく必要がなく、また端部キャップがないので梱包時に端部キャップを 入れ忘れたり、或いは梱包を解いた後やランプ交換時に外した際に紛失すること もない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の照明器具の一実施例を示す図。

【図２】ソケット支持具の一実施例を示す図。

【図３】２０Ｗないし４０Ｗのランプ用のソケットを取
り付けたソケット支持具にランプ及びカバーを取付ける
途中の状態を示す図。

【図４】図３のランプ及びカバーを取付け終わった状態
を示す図。

【図５】１１０Ｗのランプ用のソケットを取付ける場合
のソケット支持具の配置を示す図。

【図６】１１０Ｗのランプ用のソケットを取付けたソケ
ット支持具にランプ及びカバーを取付ける途中の状態を
示す図。

【図７】図６のランプ及びカバーを取付け終わった状態
を示す図。

【図８】従来の照明器具を示す図。

【図９】従来の照明器具のソケット付近の分解図。

【符号の説明】

１ 照明器具本体 ２ 反射板 ３ ソケット取付具 ４ 基台 ５ ソケット取付部 ５ａ ソケット取付面 ５ｂ ソケット取付面 ６ カバー ６ａ 外方端 １０ ソケット １３ ソケット

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】反射板２から突出しているソケット付近が
   筒状のカバー６で覆われるような直管形のランプ用の照
   明器具において、ソケット１０、１３が、照明器具本体
   １に取付けられる脚部となる基台４と、ランプ９、１２
   の軸線方向においてこの基台の一方端から垂直に立ち上
   がりランプの軸線方向に直交する方向に両面にランプ用
   のソケット取付面５ａ、５ｂを有するソケット取付部５
   とを有しているソケット支持具３に取付けられているこ
   とを特徴とする照明器具。
2. 【請求項２】カバー６の外方端６ａが閉塞し、カバーを
   ランプとは反対方向からソケット支持具に嵌合すること
   を特徴とする請求項１記載の照明器具。