JPH04119906U - 車両用灯具 - Google Patents
車両用灯具Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 放電灯を光源とするプロジェクタ型の車両用
灯具を改良して、官能色調を変化させることなく、プロ
ジェクタ型灯具の長所である小形,軽量,大光量を阻害
することなく、放電灯から放射される紫外光による人体
の障害を防止する。 【構成】 放電灯5から出射して凸レンズ3に入射する
光束の光路の途中に無色の紫外線吸収フィルター6を配
設し、可視光に影響を与えることなく紫外光を濾光して
除去する。
灯具を改良して、官能色調を変化させることなく、プロ
ジェクタ型灯具の長所である小形,軽量,大光量を阻害
することなく、放電灯から放射される紫外光による人体
の障害を防止する。 【構成】 放電灯5から出射して凸レンズ3に入射する
光束の光路の途中に無色の紫外線吸収フィルター6を配
設し、可視光に影響を与えることなく紫外光を濾光して
除去する。
Description
【0001】
本考案は、光源としての放電灯を用いたプロジェクタ型の車両用灯具に係り、
特に人身に有害な紫外線を投射しないように改良した車両用灯具に関するもので
ある。
【0002】
自動車用前照灯は、自己車線の前方を明るく照射し、しかも対向車に眩惑を与
えないような配光パターンを有していなければならない。
対向車に眩惑を与えない配光特性を有し、レンズ構成が簡単で、全体形状を小
形化し得る前照灯として、プロジェクタ型の自動車用前照灯が提案されている。
図3はこの種のプロジェクタ型前照灯の一例を模式的に描いた平面図、図4は
同じく側面図、図5は同じく正面図である。
【0003】
1は凹面鏡、Fはその焦点である。上記の焦点F付近にフイラメントが位置す
るように、光源バルブ2が設けられる。
前記の凹面鏡1と、光軸Zを共有せしめて凸レンズ3が設けられる。
図3に描いたi−jは凸レンズ3のメリジオナル像面を示しており、光源から
発して凹面鏡1で反射された光はこのメリジオナル像面に入射する。
上記の入射光は、凸レンズ3によって調光されて前方(図3,図4において右
方)に投射される。
前記メリジオナル像面の付近にスクリーンを設けて、配光パターンを等照度曲
線で示すと図6の如くになる。H−Hはスクリーン上の水平線、V−Vは同じく
垂直線である。
【0004】
図3〜図5に示すように、メリジオナル像面に沿った縁を有するシェード4を
設ける。詳しくは、図5に示した4aの如く、メリジオナル像面の水平断面i−
jから下方に退くようにカツトライン4aを形成してある。図6は、前述の配光
パターンとシェード4との重なり具合を示している。本図6に表わされているよ
うに、光束の上半分は通過する。下半分の大半は遮られるが、カツトライン4a
に対応する部分は光の通過が許容される。
上記のように部分的に覆われた光束が、メリジオナル像面i−jに集光されて
互いに交差するので、前照灯の前方に投光される光束は図6を反転した形状のパ
ターンを形成する。図7は前照灯の前方に設けたスクリーン上の等照度曲線によ
って投光のパターンの概要的な形状を表わした説明図である。
【0005】
上掲の図7に示した配光パターンは、すれ違い用のビームとしては好適である
。しかし、対向車の無い状態の走行ビームにおいては、カットライン4a′によ
って投光をカットされる必要が無い。
そこで、前掲の図3〜図5に示したプロジェクタ型前照灯からシェード4を省
略すると、図6において平行斜線を付して示した部分の光束がカットされなくな
り、図8のような配光パターンが得られる。
1個の前照灯で図7の配光パターンと図8の配光パターンとを切り替え使用す
るには、シェード4を可動の構造とし、光路中に進出させたり退避させたりすれ
ば良い。このような考え方に基づく可動式のシェードを有するプロジェクタ型の
前照灯も提案されている(例えば実開昭63−165703号公報)。
【0006】
図3,図4に示したプロジェクタ型前照灯の従来例は、光源としてタングステ
ンフイラメントを有するハロゲン電球を用いたものである。
最近、消費電力が少なくて光度の大きい放電灯が自動車用灯具の光源として普
及しつつある。
この放電灯から出射される光には、白熱電球やハロゲン電球に比して400n
m以下の紫外領域の光が多く含まれている。図9は、白熱電球から放射される光
の周波数分析(波長分析)カーブ9と、同じくハロゲン電球のカーブ10と、放
電灯のカーブ11とを示す図表である。放電灯の光が従来の電球に比して著しく
多くの紫外光を含んでいることが解る。この紫外光は人体に対して有害であるた
めに問題を生じている。
【0007】
太陽光中の紫外成分が白雪で反射されて眼に入って起こる雪眼炎は一般に知ら
れているが、これと同様に人工光源中の紫外光が眼に入って起こる電気性眼炎の
症状は前記の雪眼炎に比して重大な場合が少なくない。
上記電気性眼炎は、紫外光を大量に放射する人工光源のエネルギー源がほとん
ど電気エネルギーであるためにこの名が有り、紫外光が眼に入ってから数時間の
潜伏期ををおいて発症して角膜や結膜に激しい炎症を起こし、眼痛,流涙,羞明
(まぶしいこと)が有り、甚しいときは視力障害を起こす。稀には網膜に障害を
生じることもある。
特に、蛋白質であるアルブミン,グロブリンの吸収波長である280mμに近
い波長帯の遠紫外線は角膜に炎症を起こさせる作用が著しい。
【0008】
本考案は上述の事情に鑑みて為されたものであって、光源として放電灯を備え
ているプロジェクタ型の車両用灯具において、プロジェクタ型の長所である小型
,軽量,大光度を阻害せず、官能色調を変化させること無く、紫外光による人体
の障害を防止し得る、プロジェクタ型の車両用灯具を提供することを目的とする
ものである。
【0009】
上記の目的を達成するための構成として本考案に係る車両用灯具は、
光源としての放電灯と、上記放電灯から出射された光束を反射して集光せしめ
る凹面鏡と、上記凹面鏡で反射され集光された光束を平行光束に収束せしめる凸
レンズとを備えたプロジェクタ型の車両用灯具において、
前記の放電灯から出射した光束が凸レンズに入射するまでの間の光路の途中に
無色の紫外線吸収フィルターを配置したことを特徴とする。
【0010】
本考案を実施する場合、上記の「無色の紫外線吸収フィルター」としては、透
過限界波長が380nm〜400nmのシャープカット・フィルターを利用する
ことが望ましく、この種のフィルターは市販されているので容易に入手すること
ができる。
【0011】
いわゆるシャープカット・フィルターの性能は「日本工業規格」(JIS B
7113)に規定されている。それによれば、波長300nmから950nmの
範囲内において、300nm以下の短波長の光を完全に遮断し、これより長い、
ある任意の波長以上の光を完全に透過させるものがシャープカット・フィルター
であるとされている。
シャープカット・フィルターの性能を示すには、波長傾斜幅W,透過限界波長
Mおよび平均全透過率をもってする。
波長傾斜幅Wはフィルターの透過率72%に該当する波長値をAとし、透過率
5%に該当する波長値をBとし、その間隔A−Bで表わす(図10)。透過限界
波長Mとは、波長傾斜幅の中央に該当する波長値をいい、平均全透過率とは波長
Aから700nmまでの透過率の平均値をいう、ただし、透過限界波長が540
nmより長いものでは上限を950nmとする。この場合のフィルターの呼び名
は色を表わす記号に透過限界波長を付記して示す。ここで透過限界波長はその末
位数を四捨五入した二けた数字をもって示す。
【0012】
前記の手段によれば、放電灯から可視光と共に出射した紫外光は、凸レンズに
入射するまでの間に紫外線吸収フィルターで濾光吸収されて除去され、可視光の
みが凸レンズを通って投光される。
上記の紫外線吸収フィルターは無色であるから可視光に影響を与えず、その昼
色光の色調を変化させない。
また、該紫外線吸収フィルターが可視光に影響を与えないため、プロジェクタ
型灯具の特長である小形,軽量,大光量であることを阻害しない。
また、本考案はシェードを有するプロジェクタ型灯具にも、シェードを有しな
いプロジェクタ型灯具にも適用することができる。
【0013】
図1は本考案に係るプロジェクタ型前照灯の1実施例を示し、1は凹面鏡、3
は凸レンズ、4はシェードである。5は、光源として凹面鏡1の第1焦点に配置
した放電灯である。
前記凸レンズ3の内面(図において左側の面)に、無色の紫外線吸収フィルタ
ー6を配設する。
本例においては、上記無色の紫外線吸収フィルターとしてL39形のシャープ
カットフィルタを用いた。その濾光特性は図2のカーブL−39に示すごとくで
ある。
【0014】
本考案を実施する場合、無色の紫外線吸収フィルターとして前述の波長傾斜幅
W(図10参照)が380nm〜400nmのものを用いることが望ましい。こ
れに該当するものとして図2に示したL−38形カットフィルター,L−39形
カットフィルター,L−40形カットフィルターが挙げられる。
【0015】
これらのシャープカット・フィルターは何れも無色であるから投光光束の色調
を変えることが無く、外観上,見栄え上の違和感を与えるおそれ無く適用するこ
とができる。
【0016】
光源としての放電灯と、上記放電灯から出射された光束を反射して集光せしめ
る凹面鏡と、上記凹面鏡で反射され集光された光束を平行光束に収束せしめる凸
レンズとを備えたプロジェクタ型の車両用灯具に本考案を適用して、
前記の放電灯から出射した光束が凸レンズに入射するまでの間の光路の途中に
無色の紫外線吸収フィルターを配置すると、プロジェクタ型灯具の特長である小
形,軽量,大光度を阻害することなく、しかも官能色調を変化させることなく、
紫外光による人体の障害を防止することができる。
【図1】本考案に係る車両用灯具の1実施例であるプロ
ジェクタ型自動車用前照灯の断面図
ジェクタ型自動車用前照灯の断面図
【図2】上記実施例における無色の紫外線吸収フィルタ
ーの濾光特性を説明するための図表
ーの濾光特性を説明するための図表
【図3】プロジェクタ型前照灯を説明するための模式的
な平面図
な平面図
【図4】同じく側面図
【図5】同じく正面図
【図6】同じくシェード近傍の配光パターン図表
【図7】同じくスクリーン上の配光パターン図表
【図8】同じくシェードを省略した場合の配光パターン
図表
図表
【図9】各種の光源における分光スペクトル図表
【図10】フィルタの特性を説明するための図表
1 凹面鏡
2 光源バルブ
3 凸レンズ
4 シェード
4a シェードのカットライン
4a′ 配光パターンのカットライン
5 放電灯
6 紫外線吸収フィルタ
9 白熱電球の特性カーブ
10 ハロゲン電球の特性カーブ
11 放電灯の特性カーブ
A 透過率72%の波長
B 透過率5%の波長
M 透過限界波長
W 波長傾斜幅
Claims (1)
- 【請求項1】光源としての放電灯と、上記放電灯から出
射された光束を反射して集光せしめる凹面鏡と、上記凹
面鏡で反射され集光された光束を平行光束に収束せしめ
る凸レンズとを備えたプロジェクタ型の車両用灯具にお
いて、前記の放電灯から出射した光束が凸レンズに入射
するまでの間の光路の途中に無色の紫外線吸収フィルタ
ーを配置したことを特徴とする車両用灯具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991025103U JP2548046Y2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 車両用灯具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991025103U JP2548046Y2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 車両用灯具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04119906U true JPH04119906U (ja) | 1992-10-27 |
JP2548046Y2 JP2548046Y2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=31909901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991025103U Expired - Lifetime JP2548046Y2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 車両用灯具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2548046Y2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0482101A (ja) * | 1990-07-25 | 1992-03-16 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用放電灯ヘッドランプ |
JPH04112401A (ja) * | 1990-08-31 | 1992-04-14 | Koito Mfg Co Ltd | 自動車用投射型ヘッドランプ |
JPH04289604A (ja) * | 1991-03-19 | 1992-10-14 | Koito Mfg Co Ltd | 自動車用投射型ヘッドランプ |
-
1991
- 1991-04-15 JP JP1991025103U patent/JP2548046Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0482101A (ja) * | 1990-07-25 | 1992-03-16 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用放電灯ヘッドランプ |
JPH04112401A (ja) * | 1990-08-31 | 1992-04-14 | Koito Mfg Co Ltd | 自動車用投射型ヘッドランプ |
JPH04289604A (ja) * | 1991-03-19 | 1992-10-14 | Koito Mfg Co Ltd | 自動車用投射型ヘッドランプ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2548046Y2 (ja) | 1997-09-17 |
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