JPH0411961Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、廃棄物収容タンクなどのドレン回
収タンクに関する。

（従来の技術） 従来、コンプレツサーのドレンおよび端末フイ
ルター等のドレン、又は油回転真空ポンプの排気
は、適当な容器で受けられていた。

（考案が解決しようとする課題） コンプレツサーのドレンなどを通常の開口容器
に導くと、排気の為に作業者がドレンをかぶつた
り、衣服を汚損したり、機器を汚すなどの問題点
があつた。またドレンの管理不良によつて排水溝
に油が流出するなどの公害源となる問題点があつ
た。

（課題を解決する為の手段） 然るにこの考案は、ドレンを閉鎖容器に導き、
ドレン送入時にはドレンフイルターを介して固液
分離し、排気は排気フイルターを介して外界に放
出する為に、公害のおそれなく、容器１杯にドレ
ンを溜め、開口して廃棄することができ、前記問
題点を解決した。即ちこの考案は、容器の頂板へ
ドレンの送入管端を連結し、該送入管端に多孔内
外筒の間に渦巻状筒状フイルターを介装したドレ
ンフイルターを連設し、前記頂板には、透視孔
と、エアフイルター付排気口を設けてドレン回収
タンクを構成した。

前記排気口にはエアフイルターを設けてあるの
で、排気による大気汚染のおそれはない。排気口
の大きさは、送入ドレンの速度と量によつて決め
られるが、一つの排気口より、二つ又は三つの排
気口を設けた方が内容ドレンの安定性がよく、比
較的速く送入された場合であつても、複数の排気
口にすれば、排気方向の分離とエネルギーの分散
により内容ドレンを排気口から押し出すようなお
それはない。

（作用） この考案によれば、コンプレツサーのドレン
は、ドレンフイルターを介して注入され、液体は
缶内へ溜り、排気はエアフイルターを介して外界
へ排出される。

（実施例） 次にこの考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

ペール缶１の頂板２へ、透視孔３、注入口４お
よび二つの排気口５，５を設ける。透視孔３は、
アルミ製窓受け６、透明アクリル板７およびアル
ミ製窓８により構成されている。また排気口５に
はアルミ製窓受け９、フイルター１０およびアル
ミ製窓１１よりなるエアフイルター１６を構成し
ている。次にドレンフイルター１２は、多孔内筒
１３と、多孔外筒１４との間に渦巻状の筒状フイ
ルター１５を介装させたもので、図中１８はステ
ンレス製キヤツプである。

前記実施例において、ドレンを矢示１７のよう
に供給すると、ドレンはドレンフイルター１２を
介して固液分離し、ペール缶内へ液体が溜ること
になる。また供給された気体は、エアフイルター
１６を経て外界に排出される。

従つてドレンが作業者又は機器に飛散するおそ
れなく、透視孔より内容ドレンの量をみて対処す
ればよい。例えばドレンが多くなつた場合はバン
ドを外して頂板を取り除き、所定の廃棄槽に移す
か、廃棄することができる。

（考案の効果） この考案によれば、多孔の内外筒に渦巻状筒状
フイルターを介装したドレンフイルターによりド
レンを注入時に固液分離し、排気はエアフイルタ
ーを介して排出される為に、ドレンによつて被服
又は機器を汚損するおそれはない。また、エアフ
イルター付排気口を設けたので、ドレン内の空気
によりタンク内が高圧となることを防止し、首尾
よくドレンを回収できると共に、フイルターによ
りドレン内の空気内に含まれた有害物質を回収で
き、大気汚染を未然に防止できる効果がある。
尚、排気口は送入ドレンの量を勘案し、複数個設
ける。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のペール缶の一部を破切した
正面図、第２図は同じく平面図、第３図は同じく
各部構造を示す拡大斜視図である。 １……ペール缶、２……頂板、３……透視孔、
４……注入口、５……排気口、１２……ドレンフ
イルター、１６……エアフイルター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器の頂板へドレンの送入管端を連結し、該送
   入管端に多孔の内外筒の間に渦巻状筒状フイルタ
   ーを介装したドレンフイルターを連設し、前記頂
   板には、透視孔と、エアフイルター付排気口を設
   けてなるドレン回収タンク。