JPH04119365U - ポンプ用潤滑装置 - Google Patents

ポンプ用潤滑装置

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JPH04119365U
JPH04119365U JP3281491U JP3281491U JPH04119365U JP H04119365 U JPH04119365 U JP H04119365U JP 3281491 U JP3281491 U JP 3281491U JP 3281491 U JP3281491 U JP 3281491U JP H04119365 U JPH04119365 U JP H04119365U
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JP
Japan
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pump
fluid
case
bearing
tank
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Pending
Application number
JP3281491U
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English (en)
Inventor
進 石橋
一彦 山下
陽 米井
将寛 益田
Original Assignee
三菱重工業株式会社
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Publication date
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  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造簡単、保守容易にして、ポンプ起動時に
ドライ状態での待機運転中でも、軸受が焼付きを起すこ
となく、ポンプを安定に運転できるようにすること。 【構成】 ポンプで搬送される流体7の一部を自揚圧に
より導入してポンプ上部に設けたタンク23およびケー
ス21に保持しておき、この保持された流体を、回転軸
2と一体に回転する回転リング22によって少しずつ汲
み出し、途中にオリフィス42を設けた配管27を介し
て軸受4へ導くようにしたもの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば河川ポンプをはじめとする各種のポンプにおいて、軸受に支 承されている回転軸の回転を円滑にするためのポンプ用潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来の立軸ポンプの構造を示した断面図である。この立軸ポンプはポ ンプケーシング1が縦向きに固定台2に設置されており、従って、主軸3も立位 となるように軸受4に支承されている。そして主軸3の上端はパッキン5でシー ルされてポンプケーシング1の貫通部から大気側へ突出し、下端部にはインペラ 6が取付けられている。ポンプケーシング1の下部は流体7(例えば河川の水) の中に浸されており、下端は開口し吸込口8となっている。9は吐出口である。 主軸3および軸受4の外周には、所定の隙間をおいて保護管10が被せられてい る。そして、主軸3および軸受4と保護管10との隙間には、清水供給システム 11により、潤滑用の清水が供給されるようになっている。
【0003】 この従来の立軸ポンプは、図示しない駆動手段によって主軸1を回転すること によって、インペラ6が回り、吸込口8から流体7がポンプケーシング1内に導 入され、吐出口9から吐出される。しかし、ポンプケーシング1の吸込口8が流 体7に浸漬されずに大気中に位置する状態で待機運転されることがあり、このよ うな状態では、主軸1を支持する軸受4がドライ状態となり、摩耗が激しくなる のでこれを防止するために、主軸3および軸受4と保護管10との隙間には、清 水供給システム11によって清水を供給するようにしている。なお、保護管10 は吸込み中の流体7に含まれている異物で軸受4が摩耗するのを防止する役目も 担っている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の立軸ポンプでは、潤滑用の清水を供給するために別に清水供 給システム11を必要とし、また、主軸3と軸受4とが焼き付かないようにする ためには、多量の潤滑用の清水を供給することが必要なことから、清水供給シス テム11は大型化し、ポンプ装置として大型で複雑なものとなるという問題があ った。また、保守・管理が繁雑なため専門の技術者を配置しなければならないと いう問題もあった。本考案はこのような問題を解決するためになされたものであ る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案は、軸受に支承された回転軸を有するポンプにおいて、ポンプケーシ ングの上部に設置されて流体の一部を保持するケースと、このケースに保持され た流体を途中に設けたオリフィスを介して前記軸受へ導く配管と、前記ケース内 の流体に一部が浸漬するように位置され前記回転軸と一体に回転して前記ケース に保持された流体を前記配管へ送給する回転リングと、前記ポンプケーシングお よび前記ケースに連通されポンプで搬送される液体の一部の供給を受けて所定量 貯溜しておく前記ケースへの流体補給用のタンクとを備えたものである。
【0006】
【作 用】
上記の手段によれば、ポンプで搬送される流体の一部をタンクを介してケース に保持し、この流体を回転軸の回転により配管を通して軸受部へ供給するので、 ドライ状態の待機運転時でも必要な量の流体が軸受部へ供給される。また、軸受 部へ供給する流体の量はオリフィスにより一定にされ、その設定は絞り面積を調 整することにより適宜行われる。
【0007】
【実施例】
以下本考案に係るポンプ用潤滑装置の一実施例を、図1ないし図9を参照して 詳細に説明する。
【0008】 図1は、本考案に係るポンプ用潤滑装置を有する立軸ポンプの一実施例を示し た断面図であり、図10と同一部分には同一符号を付してあるのでその部分の説 明は省略する。図1において、ポンプケーシング1の上部にはケース21が形成 されていて、後述するがここにポンプで搬送される流体7の一部が保持される。 ポンプケーシング1の上部の様子は図2に拡大して示してあるので、以下図2も 参照して説明するものとする。
【0009】 ケース21に保持された流体7中に先端部が浸漬されるように、筒状の回転リ ング22が主軸2に取付けられている。また、ケース21とほぼ同じ高さ位置に タンク23が設けられていて、このタンク23はケース21に通路24で連結さ れ、ケース21内に所定量の流体7がタンク23から補給されるようになってい る。そして、タンク23は、配管25を通してポンプケーシング1に連結されて いる。
【0010】 タンク23には、図3に示すようなバルブ装置31が設けられている。すなわ ち、バルブ装置31は、タンク23に連結されている配管25の連結部を開閉さ せるポペット32と、ポペット32に常時開側の力を作用するばね33と、タン ク23内の流体7の液位に応動するフロート34と、フロート34に固定されて いる伝達レバー35から構成されている。そして、タンク23内の流体7の液位 が、図3に示す液位aよりも高ければ、伝達レバー35に押されてポペット32 は配管25の連結部を閉じ、それよりも低い例えば液位bにフロート34があれ ば、ばね33の力が勝ってポペット32は配管25の連結部を開き、ポンプケー シング1内から自揚圧によって流体がタンク23に補給されることになる。
【0011】 さらに、ケース21の近傍には受皿26が設けられていて、この受皿26は配 管27を通して各軸受4の上部に連結されている。軸受4部分の詳細が図4に示 されているように、配管27の連結されるポンプケーシング1には、通路41が 形成されていて、軸受4に支承される主軸2の近傍にまで達している。また、配 管27のポンプケーシング1との連結部にはオリフィス42が形成されており、 その部分に逆止弁としてのボール43が設けられている。44は配管27をポン プケーシング1に連結するための連結具である。
【0012】 次に、上記のように構成された本考案の作用を説明する。図5は本考案に係る ポンプ用潤滑装置の運転工程を示したものである。先ず据付準備として、ポンプ を据付た後タンク23へ初回の流体7の供給を行う。これによりポンプケーシン グ1の上部に設けたケース21にも流体7が自然流入して満たされる。
【0013】 ポンプ起動時の待機運転中は、主軸2の回転とともに回転リング22が回転し 、その遠心力の作用によってケース21に溜まっていた流体7がケース21外へ 飛ばされ、受皿26に受止められて配管27へ送られる。これにより、順次タン ク23からケース21へ流体7が補給されるので、タンク23の流体7の液位が 低下する。配管27へ送られた流体7は、オリフィス42を介して軸受4へ供給 されて潤滑用として使われる。従って、軸受4が長い間ドライ状態に置かれるこ とはない。
【0014】 なお図6は、オリフィス42の絞り面積と軸受4へ供給される流体7の供給量 の関係を示したもので、ケース21から落下する流体の総量とオリフィス42の 絞り面積とを適当に選べば、流体7を一定時間、一定量だけ軸受4へ供給するこ とができ、軸受4はその間安定して主軸2の回転を支承することができる。
【0015】 その後ポンプが流体の汲上げを始めて通常運転となると、自揚圧により、配管 24を介してタンク23へ流体7の一部が供給され、タンク23内の流体が所定 のレベルになると、バルブ装置31が閉じて流体7の供給が自動的に停止する。 なお、このとき、オリフィス42部分に設けられているボール43が、逆止弁と して機能するので、自揚圧によってポンプケーシング1内の流体が配管27を逆 流することはない。そして、ポンプを停止して再度起動させたときには、ケース 21とタンク23に溜まっていた流体7を利用して軸受4の潤滑を行い、ポンプ の運転が繰返し行われる。
【0016】 本考案は上述の一実施例に限定されることなく、要旨を逸脱しない範囲で種々 変形して実施できることは言うまでもない。例えば図7に示すように、回転リン グ22の外周に螺旋状に溝22aを形成しておけば、回転リング22の回転に応 じて、ケース21内の流体7をこの螺旋状の溝22aに沿って汲上げて、受皿2 6へ流出させることができる。また図8に示すように、回転リング22の外周と ケース21の内周との対向する面を、斜めに傾斜した形に形成しておくことによ り、遠心力による流体7の受皿26への流出を容易にすることもできる。
【0017】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案によれば、ポンプ起動時のドライ状態での待機運転 中でも、主軸と軸受の摺動部に安定に潤滑用の流体を供給することができるので 、軸受が焼付きを起すこともなく、ポンプを安定に運転することができる。すな わち、図9に示すように、横軸にポンプの運転時間をとり、縦軸に軸受温度をと ると、従来のものは、待機運転中では軸受部分がドライ状態であるので、軸受温 度が急上昇して短時間で焼付き温度を越えてしまうが、本考案によれば、ポンプ 起動時からほぼ一定温度を維持することができ、軸受が焼付くことはない。また 、従来のように清水供給システムのような大規模な補機を必要とせず、装置が簡 素化され、それに伴い保守も容易となるという、実用上の効果の大きなポンプ用 潤滑装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るポンプ用潤滑装置を有する立軸ポ
ンプの一実施例を示した断面図である。
【図2】図1におけるポンプケーシング1の上部を拡大
して示した断面図である。
【図3】図1におけるバルブ装置31を拡大して示した
断面図である。
【図4】図1における軸受4と配管27との連結部を拡
大して示した断面図である。
【図5】本考案のポンプ用潤滑装置の運転状態を説明す
るためのフロー図である。
【図6】本考案に使用されるオリフィスの作用を説明す
るための特性図である。
【図7】本考案の他の実施例を示した図2と同様部分の
断面図である。
【図8】本考案のさらに他の実施例を示した図2と同様
部分の断面図である。
【図9】本考案の効果を説明するために示した特性図で
ある。
【図10】従来の立軸ポンプを示した断面図である。
【符号の説明】
3 主軸 4 軸受 21 ケース 22 回転リング 23 タンク 42 オリフィス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 益田 将寛 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸受に支承された回転軸を有するポンプに
    おいて、ポンプケーシングの上部に設置されて流体の一
    部を保持するケースと、このケースに保持された流体を
    途中に設けたオリフィスを介して前記軸受へ導く配管
    と、前記ケース内の流体に一部が浸漬するように位置さ
    れ前記回転軸と一体に回転して前記ケースに保持された
    流体を前記配管へ送給する回転リングと、前記ポンプケ
    ーシングおよび前記ケースに連通されポンプで搬送され
    る液体の一部の供給を受けて所定量貯溜しておく前記ケ
    ースへの流体補給用のタンクとを備えたポンプ用潤滑装
    置。
JP3281491U 1991-04-11 1991-04-11 ポンプ用潤滑装置 Pending JPH04119365U (ja)

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JP3281491U JPH04119365U (ja) 1991-04-11 1991-04-11 ポンプ用潤滑装置

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ID=31915689

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970304