JPH04119240U - 自動ウインカ−キヤンセル装置 - Google Patents

自動ウインカ−キヤンセル装置

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JPH04119240U
JPH04119240U JP2160091U JP2160091U JPH04119240U JP H04119240 U JPH04119240 U JP H04119240U JP 2160091 U JP2160091 U JP 2160091U JP 2160091 U JP2160091 U JP 2160091U JP H04119240 U JPH04119240 U JP H04119240U
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signal
angular displacement
vehicle
blinker
turn
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Application number
JP2160091U
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Inventor
伸昌 横沢
典明 村山
尚人 松本
敏之 勅使川原
Original Assignee
サンデン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部からの影響によって誤動作を発生するこ
とのない自動ウィンカ−キャンセル装置を提供するこ
と。 【構成】 一般にハイドロスタティックセンサと称され
る慣性力を用いたセンサからなる角変位検出装置9から
所定の角変位毎に出力されるパルスの数をカウント回路
10によって計数し、この計数結果から、右折或いは左
折ウィンカ−スイッチ2,3がオンされた後の車両の角
変位を算出し、この算出結果が所定の基準値以上となっ
たときにウィンカ−6,8を消灯する。 【効果】 ウィンカ−の点滅を消灯させる際に、スイッ
チ操作を行う必要がないので、運転者の注意を散漫にさ
せることがなく、安全運転の向上を図ることができると
共に、従来のように異常磁場等の外部の影響によって誤
動作を発生することがない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両の角変位を検出して進路変更の終了を判断し、ウィンカ−の点 滅を消灯する自動ウィンカ−キャンセル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ステアリングホイ−ル等のハンドルを有する車両においては、進路方向 を転換した後に自動的にウィンカ−の点灯を消灯する自動ウィンカ−キャンセル 装置が備えられている。この自動ウィンカ−キャンセル装置は、進路方向の転換 時に回転したハンドルを戻すときの戻し角が所定角度以上になったときにウィン カ−の点滅を消灯している。
【0003】 このような自動ウィンカ−キャンセル装置は、比較的大きなハンドル戻し角を 必要とするため、進路方向転換時のハンドルの戻し角が小さいバ−ハンドルを備 えた自動二輪車等には採用することが困難である。このような自動二輪車におい てもウィンカ−の点滅を自動的に消灯できるようにした自動ウィンカ−キャンセ ル装置が特開昭57−77236号公報に開示されている。
【0004】 この自動ウィンカ−キャンセル装置は、車両に設けられた角度を違えて組合わ された2つの地磁気センサ、例えばフラックスゲ−ト式地磁気センサと、該2つ の地磁気センサに接続され、その出力に応じた角度に回転する電気式モ−タと、 該電気式モ−タの作動に応じて車両の進行方位に係る信号を出力するディジタル エンコ−ダと、ウィンカ−スイッチ作動時から車両の旋回角に相当する変化値を 検出する計測回路と、該計測回路の変化値信号と予め設定された基準値信号とを 比較し基準値より変化値信号が大きいときにキャンセル信号を出力する比較回路 と、該比較回路のキャンセル信号によって作動する車両のウィンカ−キャンセル 装置とからなっている。
【0005】 この自動ウィンカ−キャンセル装置によれば、2つの地磁気センサ、例えばフ ラックスゲ−ト式地磁気センサ等から車両の進行方位の変更時に位相が相違した 状態で正弦波的に変化する2つの信号が発生され、この2つの信号電流によって 前記電気式モ−タが駆動される。また、前記電気式モ−タと連動するエンコ−ダ によって車両の進行方位が電気的に測定され、これに基づいて計測回路により進 路方向転換時の車両の旋回角が計測される。さらに、この旋回角が基準値より大 きいときに比較回路からキャンセル信号が出力されてウィンカ−の点滅が自動的 に消灯される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の自動ウィンカ−キャンセル装置では、地磁気セ ンサを使用しているため、地磁気以外の磁力を検出して誤動作するという問題点 を有していた。
【0007】 例えば、板金溶接等によって車体が磁化された場合、或いは異常磁場内を走行 した場合等に誤動作が発生する。
【0008】 本考案の目的は上記の問題点に鑑み、外部からの影響によって誤動作を発生す ることのない自動ウィンカ−キャンセル装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記の目的を達成するために、請求項1では、車両に備わるウィンカ −の点滅を自動的に消灯する自動ウィンカ−キャンセル装置において、車両に固 定され、少なくとも車両の右左折進行によって生じる角変位を慣性力を用いたセ ンサによって検出し、該角変位に基づく応答信号を出力する角変位検出装置と、 前記応答信号に基づいて、前記角変位が所定の基準値以上となったときにウィン カ−の点滅を消灯する点滅消灯手段とを備えた自動ウィンカ−キャンセル装置を 提案する。
【0010】 また、請求項2では、車両に備わるウィンカ−の点滅を自動的に消灯する自動 ウィンカ−キャンセル装置において、車両に固定され、少なくとも車両の右左折 進行によって生じる角変位を慣性力を用いたセンサによって検出し、該角変位に 基づく応答信号を出力する角変位検出装置と、前記応答信号に基づいて車両に加 わる角速度を検出する角速度検出手段と、該角速度検出手段の検出結果及び前記 応答信号に基づいて、前記角変位が所定の基準値以上となり、かつ前記角速度が 所定の基準値以下となったときにウィンカ−の点滅を消灯する点滅消灯手段とを 備えた自動ウィンカ−キャンセル装置を提案する。
【0011】
【作用】
本考案の請求項1によれば、角変位検出装置によって、少なくとも車両の右左 折進行によって生じる角変位が検出され、該角変位に基づく応答信号が出力され る。さらに、該応答信号に基づいて、点滅消灯手段によって前記角変位が所定の 基準値以上となったときにウィンカ−の点滅が消灯される。
【0012】 また、請求項2によれば、角変位検出装置によって、少なくとも車両の右左折 進行によって生じる角変位が検出され、該角変位に基づく応答信号が出力される 。また、前記応答信号に基づいて、角速度検出手段によって車両に加わる角速度 が検出され、該角速度検出手段の検出結果及び前記応答信号に基づいて、点滅消 灯手段により、前記角変位が所定の基準値以上となり、かつ前記角速度が所定の 基準値以下となったときにウィンカ−の点滅が消灯される。
【0013】
【実施例】
図1は本考案の第1の実施例を示すブロック図である。図において、1は制御 部で、CPU,ROM及びRAM等からなり、CPUはROMに格納されたプロ グラムによって動作する。また、制御部1は、ウィンカ−を動作させるための右 折ウィンカ−スイッチ2、左折ウィンカ−スイッチ3及びウィンカ−の点滅を消 灯させるためのキャンセルスイッチ4のそれぞれのオン・オフ状態を検出できる ようになっている。さらに、制御部1は後述するカウント回路10からのカウン ト値DATを入力しウィンカ−の点滅制御信号及びカウント回路10の制御信号 を出力する。
【0014】 5は右折ウィンカ−駆動回路で、制御部1から入力する点滅制御信号に基づい て、右折ウィンカ−6を点滅或いは消灯させる。
【0015】 7は左折ウィンカ−駆動回路で、同様に制御部1から入力する点滅制御信号に 基づいて、左折ウィンカ−8を点滅或いは消灯させる。
【0016】 9は角変位検出装置で、一般にハイドロスタティックセンサと称され、LED からなる発光素子91,92及びフォトトランジスタからなる受光素子93,9 4を有すると共に、図2及び図3に示すように内部に浮体95と透明な液体96 とを封入した円筒型の筐体97を備えている。この筐体97は図示せぬ車両に水 平に固定される。
【0017】 浮体95は円盤形状の底板95aと、底板95aの上面に固着された十字形の 腕95bを有し、回動軸98を中心として回動自在に支持部材99によって支持 されている。支持部材99は、側面がコ字形状を有し、その垂直部99aの両側 部は所定形状に横方向に突出して形成され、筐体97の内側壁に形成された切欠 き97aに嵌合されて固定されている。この状態において、支持部材99の垂直 部99aの内面は、筐体97の内面とほぼ同一面内に位置し、筐体97の内面に 凹凸が生じないようになっている。
【0018】 さらに、浮体95の底板95aには、周方向に沿って等間隔をおいて複数のス リット穴95cが形成されている。例えば、2.5度の角度幅をもつスリット穴 95cが2.5度の角度幅をおいて72個のスリット穴95cが形成されている 。また、浮体95は、回動バランス及び液体96中の浮力バランスがそれぞれと られた状態に構成されている。
【0019】 一方、前述した発光素子91,92は、図示せぬ電源部より通電され、その発 光面が底板95aのスリット穴95cに対向するように、筐体97の蓋体(図示 せず)に固定されている。また、受光素子93,94は発光素子91,92に対 応して、発光素子91,92から出射される光をスリット穴95cを介して受光 できるように筐体97の底板に固定されている。さらに、受光素子93,94の 受光面にはスリット穴95cに対応した幅のスリット93a,94aを有するス リット板が貼着されている。
【0020】 また、発光素子91,92及び受光素子93,94のそれぞれは図3に示すよ うな位置関係となるように配置されている。即ち、受光素子94のスリット94 aがスリット穴95cに完全に重なっているとき、受光素子93のスリット93 aはスリット穴95cと幅方向に半分だけ重なるように、受光素子93は1.2 5度だけずらして配置されている。従って、受光素子93から出力される信号の 位相と受光素子94から出力される信号の位相とは90度ずれたものになる。
【0021】 これらの受光素子93,94は、光を入射したときに出力信号をハイレベルにし 、光が入射されないときに出力信号をロ−レベルにする。
【0022】 10はカウント回路で、角変位検出装置9の受光素子93,94のそれぞれか ら出力される信号a,bを入力すると共に、制御部1からクロック信号CK、モ −ド切替え信号RL及びイネ−ブル信号ENBを入力し、受光素子93,94か ら出力されるパルス信号の数を計数して、この計数デ−タDATを制御部1に出 力する。
【0023】 即ち、カウント回路10は、図4に示すように、D型フリップフロップ101,10 2 、2入力のAND回路103 〜106 、NOT回路107,108 、RSフリップフロッ プ109 、2入力のNOR回路110、Exclusive OR回路(以下、EXOR回路 と称する)111 及びアップダウンカウンタ(以下、UDカウンタと称する)112, 113 から構成されている。
【0024】 受光素子93から入力する信号aは、フリップフロップ101 のD入力端子、A ND回路103 の一方の入力端子に入力されると共に、NOT回路108 を介してA ND回路106 の一方の入力端子に入力されている。また、受光素子94から入力 する信号aは、フリップフロップ102 のD入力端子、AND回路105 の一方の入 力端子に入力されると共に、NOT回路107 を介してAND回路107 の一方の入 力端子に入力されている。フリップフロップ101 の反転出力端子はAND回路10 3 の他方の入力端子に接続され、AND回路103 の出力端子はAND回路104 の 他方の入力端子に接続されている。また、フリップフロップ102 の反転出力端子 はAND回路105 の他方の入力端子に接続され、AND回路105 の出力端子はA ND回路106 の他方の入力端子に接続されている。
【0025】 AND回路104 の出力端子は、NOR回路110 の一方の入力端子及びRSフリ ップフロップ109 のリセット入力端子Rにそれぞれ接続されている。AND回路 106 の出力端子は、NOR回路110 の他方の入力端子及びRSフリップフロップ 109 のセット入力端子Sにそれぞれ接続されている。NOR回路110 の出力端子 はUDカウンタ112,113 のそれぞれの第1のイネ−ブル端子Pに接続されている 。EXOR回路111 の他方の入力端子には制御部1からのモ−ド切替え信号RL が入力され、その出力端子はUDカウンタ112,113 のそれぞれのアップダウン切 替え信号入力端子UDに接続されている。
【0026】 UDカウンタ112 のデ−タ入力端子A〜D及び第2のイネ−ブル端子Tは接地 され、リップルキャリ出力端子RCはUDカウンタ113 の第2のイネ−ブル端子 Tに接続されている。さらに、UDカウンタ113 のデ−タ入力端子A〜Dは接地 されている。
【0027】 また、制御部1から入力するクロック信号CKはフリップフロップ101,102 及 びUDカウンタ112,113 のそれぞれのクロック信号入力端子CKに入力されてい る。さらに、UDカウンタ112,113 のそれぞれのロ−ド端子には、制御部からの イネ−ブル信号ENBが入力されている。これらのUDカウンタ112,113 のデ− タ出力端子QA〜QDから出力される計数デ−タDATは制御部1に送出される 。 UDカウンタ112,113 は、アップダウン切替え信号入力端子UDにハイレベ ルの信号が入力されているときにカウントアップモ−ドとなり、ロ−レベルの信 号が入力されていいるときにカウントダウンモ−トとなる。また、UDカウンタ 112,113 は、第1及び第2のイネ−ブル端子P,Tにロ−レベルの信号が入力さ れているときに動作状態となると共に、ロ−ド端子Lにロ−レベルの信号が入力 されたときにデ−タ入力端子A〜Dへの入力デ−タを初期値として設定する。
【0028】 次に、前述の構成よりなる本実施例の動作を説明する。 まず、角変位検出装置9の動作を説明する。 右左折等により車両の進行方向が変わると、角変位検出装置9の筐体97は車 両の動きに合わせて回転するが、浮体95は、筐体97内に密封充填された液体 96による緩衝作用と浮体95の慣性力とにより全く回転しないで当初の位置に 静止した状態に保持される。これにより、発光素子91,92から受光素子93 ,94に入射される光は、浮体95のスリット穴95c間の底板95aによって 断続的に遮光され、受光素子93,94のそれぞれからは矩形派の信号a,bが 出力される。これらの信号a,bの周期は、車両に生じる変位角、5度に対応し ている。即ち、例えば右折により車両に90度の角変位が生じたときは、右折を 開始した時点から終了するまでに受光素子93,94から18個のパルスが出力 される。また、信号aの位相と信号bの位相とは前述したように90度ずれたも のとなり、右折の場合には信号aの位相が信号bの位相よりも90度進み、左折 の場合には信号bの位相が信号aの位相よりも90度進んだものとなる。
【0029】 次に、カウント回路10の動作を図4の回路図及び図5乃至図7のタイミング チャ−トに基づいて説明する。 受光素子93,94から入力する信号a,bの立ち上がりが、フリップフロッ プ101,102 及びAND回路103,105 によって検出され、AND回路103 からは信 号aの立ち上がりに同期した1クロックCK幅の正のパルス信号eが出力され、 AND回路105 からは信号bの立ち上がりに同期した1クロックCK幅のパルス 信号fが出力される。
【0030】 また、AND回路104 によって信号bを反転した信号hと信号eとを論理積し た信号iが出力され、AND回路106 によって信号aを反転した信号gと信号f とを論理積した信号jが出力される。これらの信号i,jによって車両に生じた 角変位が右方向のものか或いは左方向のものかを判定可能となる。
【0031】 即ち、車両が右折した場合、車両には右方向の角変位が生じる。このとき、図 5に示すように信号aの位相は信号bの位相よりも90度進んだものとなる。従 って、信号aの立ち上がり時には信号bはロ−レベルであり、信号iは信号eと 同等なものになる。さらに、信号bの立ち上がり時には信号aはハイレベルであ るので、信号jはロ−レベルの状態を維持する。また、車両が左折した場合、車 両には左方向の角変位が生じる。このとき、図6に示すように信号bの位相は信 号aの位相よりも90度進んだものとなる。従って、信号bの立ち上がり時には 信号aはロ−レベルであり、信号jは信号fと同等なものになる。さらに、信号 aの立ち上がり時には信号bはハイレベルであるので、信号iはロ−レベルの状 態を維持する。
【0032】 これらの信号i,jはNOR回路110 によて否定論理和され、信号kとして出 力される。信号kはUDカウンタ112,113 の第1のイネ−ブル端子Pに入力され 、UDカウンタ112,113 は信号kに基づいて、カウントアップあるいはカウント ダウンを行う。
【0033】 一方、信号iがハイレベルとなったときにRSフリップフロップ109 がリセッ トされ、RSフリップフロップ109 の非反転出力信号lはロ−レベルとなり、信 号jがハイレベルとなったときにRSフリップフロップ109 がセットされ、RS フリップフロップ109 の非反転出力信号lはハイレベルとなる。この信号lはE XOR回路111 によりモ−ド切替え信号RLと排他的論理和され、信号mとして 出力される。
【0034】 本実施例においては、制御部1によって、右折ウィンカ−スイッチ2がオンさ れた際にモ−ド切替え信号RLはハイレベルとされ、左折ウィンカ−スイッチ3 がオンされた際にモ−ド切替え信号RLはロ−レベルとされる。これにより、U Dカウンタ112,113 は、右折ウィンカ−スイッチ2がオンされた場合には、信号 iに対してはカウントアップモ−ドに、また信号jに対してはカウントダウンモ −ドにそれぞれ設定され、左折ウィンカ−スイッチ3がオンされた場合には、信 号iに対してはカウントダウンモ−ドに、また信号jに対してはカウントアップ モ−ドにそれぞれ設定される。
【0035】 従って、交差点等における右折時には図5に示すようにUDカウンタ112,113 は信号iに基づいてカウントアップを行い、左折時には図6に示すようにUDカ ウンタ112,113 は信号jに基づいてカウントアップを行う。
【0036】 また、車線変更等の場合、車両には最初右方向の角変位が生じ、続いて左方向 の角変位が生じる。このような場合には、図7に示すように、最初信号iが出力 され、この信号iによってUDカウンタ112,113 はカウントアップされる。さら に、これに続いて信号jが出力され、この信号jによってUDカウンタ112,113 はカウントダウンされる。
【0037】 次に、制御部1の動作を図8に示す制御フロ−チャ−トに基づいて説明する。 制御部1は右折或いは左折ウィンカ−スイッチ2,3がオンされたか否かを常 に監視し(S1,S2)、右折ウィンカ−スイッチ2がオンされたときは、制御 部1は右折ウィンカ−駆動回路5を介して右折ウィンカ−6を点滅させる(S3 )と共に、モ−ド切替え信号RLをハイレベルにし、UDカウンタ112,113 を右 折モ−ドに設定する(S4)。さらに、イネ−ブル信号ENBをロ−レベルから ハイレベルにし、UDカウンタ112,113 を初期設定して動作させる(S5)。
【0038】 この後、制御部1は、計数デ−タDATによって表される計数値TCが、予め プログラム中に設定されている基準値TC1以上であるか否かを判定する(S6 )。ここで、基準値TC1は、例えば車両の角変位が45度に対応する9に設定 されている。この判定の結果、計数値TCが基準値TC1以上のときは後述する S8の処理に移行し、計数値TCが基準値TC1よりも小さいときはキャンセル スイッチ4がオンされたか否かを判定する(S7)。この判定の結果、キャンセ ルスイッチ4がオンされないときは前記S6の処理に移行し、オンされたときは イネ−ブル信号ENBをロ−レベルにしてUDカウンタ112,113 をクリアすると 共に、UDカウンタ112,113 の動作を停止する(S8)。さらに、制御部1は右 折ウィンカ−駆動回路5を介して右折ウィンカ−6を消灯させた後(S9)、前 記S1の処理に移行する。
【0039】 前記S2の判定の結果、左折ウィンカ−スイッチ3がオンされたときは、制御 部1は左折ウィンカ−駆動回路7を介して左折ウィンカ−8を点滅させる(S1 0)と共に、モ−ド切替え信号RLをロ−レベルにし、UDカウンタ112,113 を 左折モ−ドに設定する(S11)。さらに、イネ−ブル信号ENBをロ−レベル からハイレベルにし、UDカウンタ112,113 を初期設定して動作させる(S12 )。
【0040】 この後、制御部1は、計数デ−タDATによって表される計数値TCが、予め プログラム中に設定されている基準値TC1以上であるか否かを判定する(S1 3)。この判定の結果、計数値TCが基準値TC1以上のときは後述するS15 の処理に移行し、計数値TCが基準値TC1よりも小さいときはキャンセルスイ ッチ4がオンされたか否かを判定する(S14)。この判定の結果、キャンセル スイッチ4がオンされないときは前記S13の処理に移行し、オンされたときは イネ−ブル信号ENBをロ−レベルにしてUDカウンタ112,113 をクリアすると 共に、UDカウンタ112,113 の動作を停止する(S15)。さらに、制御部1は 左折ウィンカ−駆動回路7を介して左折ウィンカ−8を消灯させた後(S16) 、前記S1の処理に移行する。
【0041】 前述したように制御部1は右折又は左折ウィンカ−スイッチ2,3がオンされ たときにUDカウンタ112,113 を動作させ、角変位検出装置9からのパルスを計 数して車両の角変位を認識し、角変位が45度以上となったときを、交差点を曲 がり終えたときと判定している。従って、右左折の終了を自動的に検出して、ウ ィンカ−の点滅を消灯することができる。これにより、ウィンカ−の消し忘れを 防止することができると共に、走行中のスイッチ操作の回数を減らすことができ るため安全運転を行うことができる。
【0042】 次に、本考案の第2の実施例を説明する。 第2の実施例における構成は、図1乃至図7に示す第1の実施例の構成と同様 であり、第1の実施例と第2の実施例との相違点は、制御部1における処理の違 いにある。即ち、第2の実施例においては、制御部1は、計数値TCが基準値T C1以上となった後、UDカウンタ112,113 の計数デ−タDATから車両に加わ る角速度ωを算出し、この角速度ωが所定の基準値ω1 以下となったときにウィ ンカ−を消灯する。
【0043】 図9は車両の右折時における時間と角変位の関係の一実測値を示す図、図10 はこのときの時間と角速度の関係を示す図である。図において、角変位は45度 前後で急激に変化し、緩やかに90度に至っている。また、角変位が45度のと き角速度ωは最大となっている。 第2の実施例においては、例えば角速度ωが10度/秒以下となったとき、即 ち角変位が約82度となったときにウィンカ−の点滅を消灯するように制御して いる。
【0044】 また、角速度ωは、計数値TCが1だけカウントアップするのに要する時間を 制御部1に備わるタイマ(図示せず)によって計時し、この時間で5度を除算す ることにより算出することができる。即ち、角変位検出装置9からは変位角が5 度に対応した周期の信号a,bが出力され、この信号a,bによってUDカウン タ112,113 はカウントアップされるからである。
【0045】 次に、前述の構成よりなる第2の実施例の動作を図11に示す制御フロ−チャ −トに基づいて説明する。 制御部1は右折或いは左折ウィンカ−スイッチ2,3がオンされたか否かを常 に監視し(SP1,SP2)、右折ウィンカ−スイッチ2がオンされたときは、 制御部1は右折ウィンカ−駆動回路5を介して右折ウィンカ−6を点滅させる( SP3)と共に、モ−ド切替え信号RLをハイレベルにし、UDカウンタ112,11 3 を右折モ−ドに設定する(SP4)。さらに、イネ−ブル信号ENBをロ−レ ベルからハイレベルにし、UDカウンタ112,113 を初期設定して動作させる(S P5)。
【0046】 この後、制御部1は、キャンセルスイッチ4がオンされたか否かを判定する( SP6)。この判定の結果、キャンセルスイッチ4がオンされたときは後述する S10の処理に移行し、オンされないときは、計数デ−タDATによって表され る計数値TCが、予めプログラム中に設定されている基準値TC1以上であるか 否かを判定する(SP7)。ここで、基準値TC1は、第1の実施例と同様に、 例えば車両の角変位が45度に対応する9に設定されている。この判定の結果、 計数値TCが基準値TC1よりも小さいときは前記SP6の処理に移行し、計数 値TCが基準値TC1以上のときは角速度ωを算出する(SP8)。
【0047】 次いで、制御部1は角速度ωが前述した基準値ω1 以下であるか否かを判定し (SP9)、角速度ωが基準値ω1 よりも大きいときは前記SP6の処理に移行 する。また、角速度ωが基準値ω1 以下のときはイネ−ブル信号ENBをロ−レ ベルにしてUDカウンタ112,113 をクリアすると共に、UDカウンタ112,113 の 動作を停止する(SP10)。さらに、制御部1は右折ウィンカ−駆動回路5を 介して右折ウィンカ−6を消灯させた後(SP11)、前記S1の処理に移行す る。
【0048】 前記S2の判定の結果、左折ウィンカ−スイッチ3がオンされたときは、制御 部1は左折ウィンカ−駆動回路7を介して左折ウィンカ−8を点滅させる(SP 12)と共に、モ−ド切替え信号RLをロ−レベルにし、UDカウンタ112,113 を左折モ−ドに設定する(SP13)。さらに、イネ−ブル信号ENBをロ−レ ベルからハイレベルにし、UDカウンタ112,113 を初期設定して動作させる(S P14)。
【0049】 この後、制御部1は、キャンセルスイッチ4がオンされたか否かを判定する( SP15)。この判定の結果、キャンセルスイッチ4がオンされたときは後述す るS19の処理に移行し、オンされないときは、計数デ−タDATによって表さ れる計数値TCが基準値TC1以上であるか否かを判定する(SP16)。この 判定の結果、計数値TCが基準値TC1よりも小さいときは前記SP15の処理 に移行し、計数値TCが基準値TC1以上のときは角速度ωを算出する(SP1 7)。
【0050】 次いで、制御部1は角速度ωが前述した基準値ω1 以下であるか否かを判定し (SP18)、角速度ωが基準値ω1 よりも大きいときは前記SP15の処理に 移行する。また、角速度ωが基準値ω1 以下のときはイネ−ブル信号ENBをロ −レベルにしてUDカウンタ112,113 をクリアすると共に、UDカウンタ112,11 3 の動作を停止する(SP19)。さらに、制御部1は左折ウィンカ−駆動回路 7を介して左折ウィンカ−8を消灯させた後(SP20)、前記S1の処理に移 行する。
【0051】 前述したように第2の実施例においては、制御部1は右折又は左折ウィンカ− スイッチ2,3がオンされたときにUDカウンタ112,113 を動作させ、角変位検 出装置9からのパルスを計数して車両の角変位を認識し、角変位が45度以上で あり、かつ角速度ωが10度/秒となったときを、交差点を曲がり終えたときと 判定している。従って、確実に右左折の終了を検出して、ウィンカ−の点滅を消 灯することができる。これにより、ウィンカ−の消し忘れを防止することができ ると共に、走行中のスイッチ操作の回数を減らすことができるため安全運転を行 うことができる。
【0052】 尚、角変位検出装置9の構成は前述したものに限定されないことは言うまでも ないことである。
【0053】 また、基準値TC1,ω1 の値は一例であり、実験等を繰り返して最良の値に 設定することが望ましい。
【0054】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の請求項1、2によれば、ウィンカ−の点滅を消灯 させる際に、スイッチ操作を行う必要がないので、運転者の注意を散漫にさせる ことがない。これにより安全運転の向上を図ることができる。また、慣性力を用 いたセンサによって車両の角変位が検出されるので、従来のように異常磁場等の 外部の影響によって誤動作を発生することがない。
【0055】 また、請求項2によれば上記の効果に加えて、点滅消灯手段により、角変位が 所定の基準値以上となり、かつ角速度が所定の基準値以下となったときにウィン カ−の点滅が消灯されるので、確実に右左折の終了を検出して、ウィンカ−の点 滅を消灯することができるという非常に優れた効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1の実施例を示すブロック図
【図2】 角変位検出装置の要部を示す斜視図
【図3】 角変位検出装置の要部を示す平面図
【図4】 カウント回路を示す回路図
【図5】 カウント回路における信号のタイミングチャ
−ト
【図6】 カウント回路における信号のタイミングチャ
−ト
【図7】 カウント回路における信号のタイミングチャ
−ト
【図8】 第1の実施例における制御フロ−チャ−ト
【図9】 角変位の実測値を示す図
【図10】 角速度の実測値を示す図
【図11】 第2の実施例における制御フロ−チャ−ト
【符号の説明】
1…制御部、2…右折ウィンカ−スイッチ、3…左折ウ
ィンカ−スイッチ、4…キャンセルスイッチ、5…右折
ウィンカ−駆動回路、6…右折ウィンカ−、7…左折ウ
ィンカ−駆動回路、8…左折ウィンカ−、9…角変位検
出装置、91,92…発光素子、93,94…受光素
子、95…浮体、95a…底板、95b…腕、95c…
スリット穴、96…液体、97…筐体、97a…切欠
き、98…回動軸、99…支持部材、10…カウント回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 勅使川原 敏之 群馬県伊勢崎市寿町20番地サンデン株式会 社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に備わるウィンカ−の点滅を自動的
    に消灯する自動ウィンカ−キャンセル装置において、車
    両に固定され、少なくとも車両の右左折進行によって生
    じる角変位を慣性力を用いたセンサによって検出し、該
    角変位に基づく応答信号を出力する角変位検出装置と、
    前記応答信号に基づいて、前記角変位が所定の基準値以
    上となったときにウィンカ−の点滅を消灯する点滅消灯
    手段とを備えた、ことを特徴とする自動ウィンカ−キャ
    ンセル装置。
  2. 【請求項2】 車両に備わるウィンカ−の点滅を自動的
    に消灯する自動ウィンカ−キャンセル装置において、車
    両に固定され、少なくとも車両の右左折進行によって生
    じる角変位を慣性力を用いたセンサによって検出し、該
    角変位に基づく応答信号を出力する角変位検出装置と、
    前記応答信号に基づいて、車両に加わる角速度を検出す
    る角速度検出手段と、該角速度検出手段の検出結果及び
    前記応答信号に基づいて、前記角変位が所定の基準値以
    上となり、かつ前記角速度が所定の基準値以下となった
    ときにウィンカ−の点滅を消灯する点滅消灯手段とを備
    えた、ことを特徴とする自動ウィンカ−キャンセル装
    置。
JP2160091U 1991-04-04 1991-04-04 自動ウインカ−キヤンセル装置 Pending JPH04119240U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010280272A (ja) * 2009-06-03 2010-12-16 Tokai Rika Co Ltd ターンシグナル点灯制御装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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