JPH04117182U - アクチユエータ - Google Patents

アクチユエータ

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JPH04117182U
JPH04117182U JP2995091U JP2995091U JPH04117182U JP H04117182 U JPH04117182 U JP H04117182U JP 2995091 U JP2995091 U JP 2995091U JP 2995091 U JP2995091 U JP 2995091U JP H04117182 U JPH04117182 U JP H04117182U
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JP
Japan
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gear
spring member
self
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protrusion
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Withdrawn
Application number
JP2995091U
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Inventor
勲 伊藤
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アルプス電気株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、小型軽量のアクチュエータを
得る。 【構成】 形状記憶合金線3により形成された伸縮ばね
部材5に電圧を短時間だけ印加すると、ジュール熱によ
り伸縮ばね部材5が延びて縮み、歯車駆動部材8が一往
復し、この間歯車9が所定角度回転する。この所定角度
の回転により歯車9に形成された突出部9aが出力部材
11の自己保持片11bの通過領域に位置する状態とこ
の通過領域から外れる状態とが交互に繰返される。突出
部9aが通過領域にあるときには、自己保持片11bの
掛止部10が突出部9aに掛止され、シャフト11cが
突出した状態に保持され、突出部9aが前記通過領域か
ら外れるときに、掛止部10が突出部9aに掛止され
ず、出力部材11が図示左方向へ復帰する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば機械式接点の開閉動作に駆動力を与えまたは機構を動作させ るために使用されるアクチュエータに関し、特に形状記憶合金の熱作用による伸 縮動作を利用して駆動力を付与するアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、機械式接点等に駆動力を与えあるいはテーププレーヤの切換部に駆動力 を与えるためなどに使用されるアクチュエータとして、電磁ソレノイドが使用さ れている。従来の電磁ソレノイドはコイルが巻かれた電磁石の吸引力によりプラ ンジャを吸引するなどして出力を得ているものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような電磁ソレノイドでは、コイルを密接して大量に巻回 しなくては所望の吸引力が得ることができない。このため、製造コストの低減、 装置の軽量化の障害になっていた。また、接点の開状態(あるいは閉状態)など を保持するためには、電磁ソレノイドに連続通電をしなくてはならず、多量に電 力を消費するため、稼動コストが増加するという問題がある。 また接点の開状態などを保持することのできる電磁ソレノイドとして自己保持 型のものもあるが、これはコイルが巻かれた電磁石と永久磁石とを組み合わせる など非常に構造が複雑でまた重量の大きなものになる。 本考案は上記課題を解決するものであり、軽量且つ小型に構成でき、さらに自 己保持動作も可能なアクチュエータを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案によるアクチュエータは、形状記憶合金がコイル状に巻かれて熱作用に より伸縮する伸縮ばね部材と、この伸縮ばね部材の伸びにより前進し且つ伸縮ば ね部材の収縮時に他のばね部材の付勢力により後退する駆動部材と、この駆動部 材により駆動され駆動部材の一往復の間に所定角度回転させられる回転体と、こ の回転体の回転位相に応じてその位置が可変する出力部材とが設けられているこ とを特徴とするものである。
【0005】
【作用】
上記構成の本考案では、例えば伸縮ばね部材に電圧を短時間印加することによ り駆動部材を突出させ、且つ他のばね部材の付勢力により後退させ、このときの 駆動部材の一往復動作により回転体を所定角度ずつ回転させる。そしてこの回転 体の回転位相に応じて出力部材を突出させまたは対向させて、電磁ソレノイドと 同様の駆動出力を得るようにする。
【0006】
【実施例】
以下本考案の一実施例を図面を参照して説明する。図1は本考案に係るアクチ ュエータを示す縦断面図、図2及び図3は本考案に係るアクチュエータの構成を 説明するための分解斜視図である。 図1乃至図3に示すアクチュエータ1は、各構成部材が内包される有底円筒状 の外装体2と、熱作用により伸縮する形状記憶合金線3と、燐青銅線4とを隣合 せてボビン6にコイル状に巻回してその一端部を接続して形成した伸縮ばね部材 5と、前記伸縮ばね部材5の伸縮動作を伝達する伝達部材7と、この伝達部材7 とはめ合いにより固定される歯車駆動部材8と、突出部9aが所定間隔毎(図6 に示すように角度2θ毎)の角度位相により上下面に設けられ且つ、前記外装体 2に固定された固定軸Dに回転自在に支持された歯車9と、前記歯車駆動部材8 の往復駆動に連動し、前記歯車9の回転回数に応じて、歯車9の突出部9aに係 止される係止部10を有し、この係止部10が前記突出部9aに係止された状態 で保持され披駆動部材(図示しない)に駆動力を付与する出力部材11と、この 出力部材11を常に前記歯車8側に付勢するばね12を有している。
【0007】 前記収縮ばね部材5において、形状記憶合金線3は加熱されると伸長し、加熱 を止めると元の形状に戻るようになり、また、前記燐青銅線4は、形状記憶合金 線3が伸長した時に、伝達部材7を図中X2方向に押し出しやすいように、伝達 部材7に補助的な付勢力を与える補助ばねとしての機能を有している。そして、 前記形状記憶合金線3と燐青銅線4との開放端に電圧を印加すれば、前記形状記 憶合金線3と燐青銅線4とは両方ともジュール熱により発熱し、形状記憶合金線 3が伸長し、その結果ばね部材5全体が伸長するようになっている。 前記ボビン6は、その一端には前記ばね部材5の径より大きく形成された縁部 6bを具備し、内部に孔部6aを有し筒状に形成されている。 前記伝達部材7は、前記ボビン6の孔部6aに挿入される突部7aを有し、そ の一端には前記ばね部材5の径より大きく形成され且つ、後述する歯車駆動部材 8の突部8aが挿入される挿入孔7cを形成した縁部7bを具備している。
【0008】 前記歯車駆動部材8は、例えば合成樹脂部材からなっている。そして、前記挿 入孔7cに挿入される突部8aが形成された縁部8bを有し、その反対側に歯車 9を駆動する駆動片8c,8dを有している。前記駆動片8cは、歯車駆動部材 8が図中矢印X2方向に駆動する場合には、歯車9の歯を平面部8eよって押し 出すように所定角度だけ回転させ、その逆に歯車駆動部材8が図中矢印X1方向 に駆動する場合には、歯車9の歯の上を傾斜面8fが滑るようにして乗り越える ようになっている。 また、駆動片8dは歯車駆動部材8が図中矢印X1方向に駆動する場合には、 歯車9の歯を平面部8gよって引き戻すように所定角度だけ回転させ、その逆に 歯車駆動部材8が図中矢印X2方向に駆動する場合には、歯車9の歯の上を傾斜 面8hが滑るようにして乗り越えるようになっている。
【0009】 前記歯車9には、突出部9aが所定間隔毎に上下面に設けられている。すなわ ち図6などに示すように、歯車9の上下面には角度2θのピッチにて複数の突出 部9aが円周に沿って設けられており、また上下面の突出部9aは同じ位置に形 成されている。歯車9は、後述する出力部材11の長孔11aを貫通して前記外 装体2に固定された固定軸Dに軸支され、出力部材11の自己保持片11bの間 に配置される。そして、前述したように前記駆動片8c及び駆動片8dにより一 方向に回転するようになっている。 前記出力部材11は、前方(図中左方向)には、前記歯車9をその間隙に配置 し、歯車9の回転回数位相に応じて、突出部9aに係止される係止部10を有し 、前記固定軸Dが貫通する長孔11aを形成した自己保持片11bが設けられて いる。そして、その後方(図中右方向)に、係止部10が前記突出部9aに係止 された状態で披駆動部材(図示しない)に駆動力を付与するシャフト11cが形 成されている。このシャフト11cには、出力部材11を常に矢印X1方向に付 勢するばね12が設けられている。
【0010】 次に、上記構成のアクチュエータ1の動作について、図4乃至図7をも参照し て説明する。図4は伸縮ばね部材に電圧を印加した状態を示す縦断面図、図5は 出力部材が保持された状態を示す縦断面図、図6及び図7は歯車と駆動片と自己 保持片との関係を説明するための説明図であり、この図6と図7は歯車9を下面 側から見た状態を示している。 まず、前記形状記憶合金線3と燐青銅線4との開放端に電圧を印加しない状態 (通常状態)では、図1に示すように、伸縮ばね部材5が初期状態(伸長してい ない状態)にあり、前記出力部材11はばね12により矢印X1方向へ移動して おり、シャフト11cは後退している。
【0011】 次に、図4に示すように前記形状記憶合金線3と燐青銅線4との開放端に短時 間だけパルス状の電圧を印加すれば、前記形状記憶合金線3と燐青銅線4をとも ジュール熱により発熱し、形状記憶合金線3が記憶状態に伸長し、ばね部材5全 体が伸長する。この結果、前記伝達部材7の縁部7bが前記伸縮ばね部材5に押 しだされる。そして、伝達部材7は、前記歯車駆動部材8の縁部8bを押し出し (図中矢印X2方向)、図6に示すように駆動片8cが歯車9の歯Aを所定角度 (θ/2)回転させる(図6中二点鎖線部分)。
【0012】 さらに、電圧印加を止めれば、伸縮ばね部材5が収縮し、ばね12の弾性力が 歯車駆動部材8ならびに伝達部材7を矢印X1方向へ押し、歯車駆動部材8が元 の状態に復帰する。この時、前記歯車駆動部材8の縁部8bがばね12による自 己保持片11bの復帰力により押し戻され(図中矢印X1方向)、図7に示すよ うに駆動片8dが歯車9の歯Bを所定角度(θ/2)回転させる(図7中点鎖線 部分)。つまり、前記歯車駆動部材8が一往復運動することにより、歯車9は角 度θだけ回転することになる。ここで、前記歯車9の突出部9aが角度2θの角 度で上下面に配置されているので、歯車駆動部材8が一往復するごとに、すなわ ち伸縮ばね部材5にパルス状の電圧を1回与えるごとに、歯車9に形成された前 記突出部9aが自己保持片11bが通過する経路に位置する状態(図6参照)と 、突出部9aが自己保持片11bが通過する経路に位置せず、この経路の両側に 位置する状態(図7参照)とに交互に切換えられる。
【0013】 したがって、一連の動作としては、ある時点で伸縮ばね部材5に電圧を短時間 印加して伝達部材7ならびに歯車駆動部材8を矢印X2方向へ前進させると、図 7に示す状態にて自己保持片11bが突出部9aと9aの中間を通過して出力部 材11が矢印X2方向へ移動し、次に伝達部材7と歯車駆動部材8とが矢印X1 方向へ復帰するときに、図6に示すように突出部9aが自己保持片11bの通過 領域に至り、係止部10が歯車9の突出部9aに引っ掛かって出力部材11が矢 印X1方向へ復帰せず、シャフト11cが突出した状態に自己保持される(図5 参照)。 この状態から次に伸縮ばね部材5に短時間だけ電圧を印加すると、図5に示す 自己保持状態から伝達部材7と歯車駆動部材8とが矢印X2方向へ前進し、歯車 駆動部材8の縁部8bが自己保持片11bの先端に当たって出力部材11を矢印 X2方向へ押し出す。次に伸縮ばね部材5への通電を止め、伝達部材7と歯車駆 動部材8とが矢印X1方向へ復帰するときに、ちょうど図7に示すように、自己 保持片11bの通過領域から突出部9aが外れ、ばね12の弾性力により出力部 材11は歯車駆動部材8と共に矢印X1方向へ移動し、シャフト11cが退行し た状態となる。
【0014】 歯車9の突出部9aは歯車9の上下面にて円周に沿って2θのピッチにて複数 形成されているため、伸縮ばね部材5への電圧をパルス状に与えれば、シャフト 11cの突出と退行とが自己保持的に繰り返される。 以上詳述したように、本考案の一実施例のアクチュエータによれば、コイルを 密接して大量に巻回する必要がないため、製造コストの低減、装置の軽量化に対 処できる。また、連続通電をしなくとも、自己保持動作できるので、多量に電力 を消費することがなく、また永久磁石なども不要になる。 なお、本考案は上記実施例に限られるものではなく、例えば歯車駆動部材8に より所定角度ずつ回転させられる歯車の上面と下面の少なくとも一方にカム溝を 設け、また出力部材11の自己保持片11bにこのカム溝内に挿入されるフォロ ワを形成し、歯車の回転位相に応じて出力部材が前進しまた後退する状態に駆動 されるようにしてもよい。
【0015】
【考案の効果】
上述したように本考案によれば、簡単な構造で、小型軽量のアクチュエータを 提供できる。またパルス状の電圧の印加により自己保持動作するアクチュエータ の構成も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るアクチュエータを示す縦断面図で
ある。
【図2】本考案に係るアクチュエータの構成を説明する
ための分解斜視図である。
【図3】本考案に係るアクチュエータの構成を説明する
ための分解斜視図である。
【図4】伸縮ばね部材に電圧を印加した状態を示す縦断
面図である。
【図5】出力部材が保持された状態を示す縦断面図であ
る。
【図6】歯車と駆動片と自己保持片との関係を説明する
ための下面図である。
【図7】歯車と駆動片と自己保持片との関係を説明する
ための下面図である。
【符号の説明】
1 アクチュエータ 3 形状記憶合金線 4 燐青銅線 5 伸縮ばね部材 8 歯車駆動部材 9 歯車 9a 突出部 11 出力部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状記憶合金がコイル状に巻かれて熱作
    用により伸縮する伸縮ばね部材と、この伸縮ばね部材の
    伸びにより前進し且つ伸縮ばね部材の収縮時に他のばね
    部材の付勢力により後退する駆動部材と、この駆動部材
    により駆動され駆動部材の一往復の間に所定角度回転さ
    せられる回転体と、この回転体の回転位相に応じてその
    位置が可変する出力部材とが設けられていることを特徴
    とするアクチュエータ。
JP2995091U 1991-04-02 1991-04-02 アクチユエータ Withdrawn JPH04117182U (ja)

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JP2995091U JPH04117182U (ja) 1991-04-02 1991-04-02 アクチユエータ

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A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

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Effective date: 19950713