JPH04115644U - 積層材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】レジンフェルトの耐湿性と寸法安定性を改良す
ることを目的とする。 【構成】レジンフェルトの片面または両面にコルク層を
積層する。 【効果】コルク層は耐湿性および剛性を有するので、レ
ジンフェルトの耐湿性と寸法安定性が改良され、しかも
コルク層は軽量であり表装性も有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は例えば自動車の内装材等として使用される積層材に関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の内装材としてはフェノール樹脂等のバインダーで再生繊維を結 着したレジンフェルトが使用されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしレジンフェルトは寸法安定性が充分でなく、特に高湿時においては吸湿 して著しい寸法変化を示す、と云う問題点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記従来の課題を解決するための手段として、レジンフェルト(1) と コルク層(2) とからなる積層材(3) を提供するものである。

【０００５】

【作用】

コルク層は剛性がありかつ吸湿性が小さいので、レジンフェルトの耐湿性や寸 法安定性が該コルク層によって改良される。しかもコルク層は軽量であるし表装 性があるから、表装材としても使用出来る。

【０００６】

【実施例】

本考案を、図１および図２に示す一実施例によって説明すれば、(1) はレジン フェルトであり、(2) は該レジンフェルト(1) の片面に積層されたコルク層であ る。 レジンフェルト(1) はポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアミド繊維、ア セテート繊維、あるいはこれらの再生繊維等をフェノール樹脂、ポリエチレン等 のバインダーで結着したフェルトである。

【０００７】 コルク層(2) は天然コルクを薄く切ったシート、あるいはコルクチップをフェ ノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリ ル樹脂、エチレンー酢酸ビニル樹脂、スチレンーブタジエン樹脂等のバインダー によってブロック化した再生コルクを薄く切ってシートとしたもの等が用いられ る。該シートには更に上記バインダーと同様な合成繊維、ウレタンプレポリマー 、アクリルオリゴマー、アクリルモノマー、スチレンモノマー等が含浸されてい てもよい。

【０００８】 上記積層材(3) は例えばホットプレスによって自動車の成形天井(3)Aとされる 。該成形天井(3)Aにあっては、コルク層(2) の耐湿性の寸法安定性とにより、高 湿時でも極めて良好な寸法安定性が得られ、しかもコルクは軽量であるから成形 天井(3)A全体も軽量となる。そしてコルク層(2) そのものが表装性があるから別 個に表装材を貼着する必要はない。

【０００９】 本実施例以外、コルク層はレジンフェルトの両片に積層されてもよい。

【００１０】

【考案の効果】

したがって本考案においては、非常に軽量でしかも耐湿、耐熱性があり、形状 安定性に優れた積層材が得られる。

【００１１】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の側断面図

【図２】成形天井斜視図

【符号の説明】

(1)・・・・・レジンフェルト (2)・・・・・コルク層 (3)・・・・・積層材

Claims (1)

【整理番号】 Ｕ０３０３０ 【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】レジンフェルトとコルク層とからなること
   を特徴とする積層材