JPH04115122U - ヒンジリツド型シール装置付き容器 - Google Patents

ヒンジリツド型シール装置付き容器

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JPH04115122U
JPH04115122U JP4201291U JP4201291U JPH04115122U JP H04115122 U JPH04115122 U JP H04115122U JP 4201291 U JP4201291 U JP 4201291U JP 4201291 U JP4201291 U JP 4201291U JP H04115122 U JPH04115122 U JP H04115122U
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義信 岸上
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シグマ紙業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒンジリッド型容器において、左右両側の構
成が簡易で、機械的自動包装に適し、開裂部分を少なく
して開蓋を容易とし、而も十分に改ざん防止を達成し得
るようにする。 【構成】 ヒンジリッド型容器Xの背面板1両側の左右
内側板4,4に背面板の横方向折目2と連続する側方下
がりの破断線3,3を設け、内側板側端の破断線下端ま
での高さの正面板5両側に内側板の破断線下方に重合す
る左右側板6,6、蓋板7先端の蓋体正面板8両側に内
側板の破断線上方に重合する蓋体左右側板10,10を
設け、蓋体正面板先端の折返し片9に切目11を設けて
舌片12を区画突設し、舌片基部にジッパー13を設
け、舌片12の当接する正面板に環状半切線14を設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本案はヒンジリッド型容器に不測に改ざんされることを防止する簡易なシール 装置を組み込み、しかも機械的自動包装に適したヒンジリッド型シール装置付き 容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種ヒンジリッド型容器はたばこ、菓子類および薬剤等の容器として 広く利用されており、たばこの容器では改ざん防止と、主として防湿のため該容 器をセロハン包装したり、菓子類容器および薬剤容器ではシールで封緘したり、 また特に菓子類容器では容器の上から再度元のように閉塞が困難なシュリンク包 装をしている。
【0003】 また蓋体を背面板上方の横方向折目をヒンジとして開蓋自在となることを防止 する、左右内側板に設けた該横方向折目両端と連続する破断線により区画したシ ール装置を内蔵したものに本件出願人の考案に係る実公昭59−27377号公 報等がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の容器の上から更にセロハン包装をしたり、シュリンク包装をするもので は、それぞれの包装のための設備費が高価に付き、而も容器とその上からのセロ ハン又はシュリンク包装との二重包装となるため、包装費がコスト高に付くとい う欠点がある。
【0005】 またシールで封緘したものは、シールを巧妙に剥して再貼付すれば、不測に改 さんされるおそれがあるという欠点を存する。
【0006】 さらに実公昭59−27377号公報では、前板に設けた横方向断続線或いは ジッパーを開裂して、両側の折込片の二本ずつの断続切目を開裂しなければ開蓋 できず、改ざん防止効果はあるが、開蓋に手間がかかり、開蓋しにくいという難 点があり、組み立てに当たっても従来のカートニングマシンを使用して内容物を 充填しながら組み立ても可能であるが、容器の両側面の構成が複雑であり、該構 成の複雑な分だけ機械的自動包装がしにくくなるという難点がある。
【0007】 本案はヒンジリッド型容器において、左右両側の構成が簡易で、機械的自動包 装に適し、開裂部分を少なくして開蓋を容易とし、而も十分に改ざん防止を達成 し得る前記欠点および難点を除去したヒンジリッド型シール装置付き容器を提供 することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本案はヒンジリット型容器において背面板の両側 にそれぞれの上下にフラップを連設した左右内側板を設け、該左右内側板に背面 板上方の横方向折目の両端と連続する側方が低下した破断線を傾斜状に設け、左 右内側板側端の該破断線の下端までの高さで、底面板先端に連設した正面板の両 側に破断線下方の左右内側板に重合する左右側板を設け、蓋板の先端に折返し片 を先端に連設した、正面板上方の正面を閉塞する蓋体正面板を設け、該蓋体正面 板の両側に破断線上方の左右内側板に重合する蓋体左右側板を設け、蓋体正面板 の先端より折返し片にコの字状切目を設けて舌片を区画し、該舌片基部にジッパ ーを設け、正面板上方の舌片当接箇所に舌片より小さい環状半切線を設け、正面 板内面に複数の仕切り板を突設した倒れ止め装置を貼着して付設したものである 。
【0009】
【作用】
ヒンジリッド型容器Xにおいて、背面板1の両側に連設したそれぞれの上下に フラップ17,17を設けた左右内側板4,4に背面板1上方の横方向折目2両 端と連続する破断線3,3を左右内側板4,4の側方が低下した傾斜状に設け、 左右内側板4,4側端の該破断線3,3までの高さの、背面板1下端の底面板1 8先端に連設した正面板5両側に破断線3,3下方の左右内側板4,4に重合す る左右側板6,6を連設し、背面板1上端の基板7先端に正面板5上方の正面を 閉塞する、先端にその内面に貼着する折返し片9を連設した蓋体正面板8を連設 し、該蓋体正面板8の両側に左右内側板4,4の破断線3,3上方に重合する蓋 体左右側板10,10を連設し、蓋体正面板8の先端に端を終始するコの字状切 目11を折返し片9に穿設し、蓋体正面板8の先端と連続する舌片12を区画し 、該舌片12に蓋体正面板8の先端より僅かに離れてジッパー13を設け、該舌 片12が当接する正面板5の先端部外面に舌片12より小さい環状半切線14を 設けたから、舌片12を突出させて折返し片9を蓋体正面板8内面に貼着し、左 右内側板4,4外面の破断線3,3の下方および上方にそれぞれ左右側板6,6 および蓋板左右側板10,10を貼着し、蓋体正面板8より突出した舌片12を 正面板5の外面の環状半切線14内に貼着するのみで、簡易にシール装置が内蔵 或いは外装される。
【0010】 また正面板5内面に複数の仕切り板16を突設した倒れ止め装置15を貼着し て付設したから、ドリンク剤等の瓶類Yを収容した場合に、該瓶類Y相互の緩衛 用として作用すると共に、残りの瓶類Yが少数になった時、底面板18上に倒れ ることを防止する作用を有するものである。
【0011】
【実施例】
今、ここに本案実施に使用するヒンジリッド型シール装置付き容器の一例を示 した添付図面について詳説する。 図1は本案のヒンジリッド型シール装置付き容器の斜視図で、(A)は閉蓋時 のもので、(B)は開蓋時のものであり、図2は容器本体の展開図で、図3は倒 れ止め装置の斜視図で、図4は倒れ止め装置の展開図、図5〜図7は組み立て途 次の斜視図である。
【0012】 1はヒンジリッド型容器Xにおける背面板で、上方に横方向折目2を設け、両 側に折目4a、4aを介してそれぞれ上下端にフラップ17を連設した左右内側 板4,4を設け、該左右内側板4,4に横方向折目2の両端とそれぞれ連続する 断続切目のような破断線3,3を左右内側板4,4の側方が低下した傾斜状に設 けたものである。
【0013】 5は正面板で、背面板1の下端に折目18aを介して連設した底面板18の先 端に折目5aを介して連設したもので、その高さを左右内側板4,4のそれぞれ 側端の破断線3,3の高さと等しくしたものである。
【0014】 6,6は左右側板で、破断線3,3下方の左右内側板4,4にぴったりと重合 するもので、正面板5の両側に折目6a,6aを介して連設したものである。
【0015】 8は蓋体正面板で、背面板1の上端に折目7aを介して連設した蓋板7先端に 折目8aを介して設けたもので、正面板5上方の正面を閉塞する高さとした、即 ち該蓋体正面板8と正面板5とを合せた高さを背面板1の高さと等しくしたもの である。 9は該蓋体正面板8の先端に折目9aを介して連設した折返し片で、蓋体正面 板8内面に貼着するものである。
【0016】 10,10は蓋体左右側板で、蓋体正面板8の両側にそれぞれ折目10a,1 0aを介して連設したもので、左右内側板4,4の破断線3,3上方にぴったり と重合するものである。
【0017】 11はコの字状切目で、蓋体正面板8と折返し片9との連設折目9a上に端を 終始して折返し片9上に穿設し、その内部に蓋体正面板8と連続する舌片12を 区画するものである。
【0018】 13はへの字状断続線より成るジッパーで、該舌片12の蓋体正面板8寄りの 基部に設けたもので、前記蓋体正面板8の先端の折目9aより僅かに先端に設け 、舌片12が折返し片9と共に蓋体正面板8の内面に折曲されることを防止し、 蓋体正面板8先端より突出するようにし、舌片12の一側に設けた縦方向折目1 9の側端20を手で持って舌片12を開裂し得るようにするものである。
【0019】 14は裏面にまで達しない半切目を環状に設けて成る環状半切線で、正面板5 の外面上部の蓋体正面板8先端より突出した舌片12の当接箇所に、舌片12よ り小さい六角形状に設けたもので、本実施例においては該六角形の一辺を正面板 5の上端と一致させたものである。
【0020】 15は図3に示すような倒れ止め装置で、正面板5および蓋体正面板8内面へ の正面添接板21の両側に折目21a,21aを介して左右内側板4,4の内面 に添接する側面添接片22,22を連設したもので、両側の側面添接片22,2 2を正面添接板21より折曲して突出し、前記容器X内に挿入して正面添接板2 1を正面板5内面に貼着したもので、図1(B)に示すように五本の栄養ドリン ク剤等の瓶Yが残り少なくなった時、容器Xが底面板18上に倒れることを防止 し、該ドリンク剤等の瓶Yを取り出し易くするもので、本実施例においては中央 部下端より一本のドリンク剤等の瓶Yの幅で上端にまで達しない平行な折目23 ,23を設け、各折目23,23の下端と正面添接板21の両側下端との間の中 点24,24と、それぞれ該中点24,24と近接する該折目23,23の上端 とを結ぶ鉤形状切目25,25を設け、それぞれ折目23および該切目25で囲 まれた正面添接板21を仕切り板16,16とし、側面添接片22,22と同様 に正面添接板21より折曲して突出させたものこある。
【0021】 26は正面添接板21の上端に設けた内容物取り出し用切欠で、27,27は 正面添接板21の両側上方に成形した公知の側方突出部で、図1(B)に示すよ うに後述の蓋体28を横方向折目2において開閉する際に、蓋体28の左右内側 板4,4の内面に当接し、蓋体28を再閉塞可能とするものである。
【0022】 組み立てに当っては、折返し片9を蓋体正面板8内面に折曲して貼着し、舌片 12を突出させ、図5に示すように背面板1の内面に五本のドリンク剤等の瓶Y を並べ、倒れ止め装置15を挿嵌し、左右内側板4,4を背面板1より折目4a ,4aにおいて起立させ、それぞれ上下のフラップ17,17を内方に折込み、 正面添接片21の適宜箇所に糊29を塗布し、図6に示すように上下面を蓋板7 および底面板18で閉塞し、正面板5を正面添接板21と貼着し、左右側板6, 6を左右内側板4,4の破断線3,3下方に貼着し、図7に示すように蓋体正面 板8を正面板5の上方の正面添接板21上に折曲し、先端の舌片12を環状半切 線14内に貼着し、蓋板正面板8両側の蓋体左右側板10,10を左右内側板4 ,4の破断線3,3上方に貼着して図1(A)のような形態として完成するもの である。
【0023】 次に開蓋するに当たっては、図1(A)において舌片12の側端20を手で持 って引っ張ってジッパー13を開裂すると、正面板5の環状半切線14の内部は 貼着された舌片12と共に正面板5より容易に剥離し、蓋板7、蓋体正面板8、 破断線3,3上方の左右内側板4,4に貼着した蓋体左右側板10,10および 横方向折目2上方の背面板1より成る蓋体28を該折目2を中心として上方に押 上げると、左右内側板4,4の破断線3,3が開裂し、図1(B)に示すように 開蓋するものである。
【0024】
【考案の効果】
本案は以上のような構成で、組み立てに当たっては、正面板5内面に倒れ止め 装置15の正面添接板21の外面を貼着し、左右内側板4,4に斜状に設けた破 断線3,3の下方に正面板5両側の左右側板6,6を、該破断線3,3の上方に は蓋体正面板8の両側の蓋体左右側板10,10をそれそれ貼着し、蓋体正面板 8より突出し、ジッパー13を介して連設した舌片12を正面板5の外面に設け た舌片12より小さい環状半切線14内に貼着するのみで、左右両側の構成が簡 単となり、従来のカートニングマシンを使用しての内容物を充填しながらの組み 立てもより容易となり、機械的自動包装がし易くなる。 また、ジッパー13は舌片12上のみであり、破断線3,3も左右内側板4, 4に一箇所ずつとしたので、開裂部分が少なくなり、開蓋が容易となる。 さらに、蓋体正面板8先端にジッパー13を介して連設した舌片12は正面板 5外面の環状半切線14内に貼着したため、ジッパー13を一度開裂すれば、再 び元の状態に戻すことは不可能で、該舌片12をナイフ等で剥がそうとすれば、 環状半切線14により正面板5の一部が剥離し、容易に元の状態に戻すことがで きず、十分に改ざん防止効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案のヒンジリッド型容器の斜視図で、(A)
はその閉蓋時のもので、(B)はその開蓋時の要部を示
すものである。
【図2】本案のヒンジリッド型容器本体の展開図であ
る。
【図3】倒れ止め装置の斜視図である。
【図4】倒れ止め装置の展開図である。
【図5】組み立て途次の斜視図で、折返し片を蓋体正面
板内面に貼着し、背面板上にドリンク剤等の瓶と倒れ止
め装置とを載置し、左右内側板を背面板より起立し、各
フラップを内方へ折曲時のものである。
【図6】組み立て途次の斜視図で、図5のものの蓋板と
底面板とで上下端を閉塞し、正面板と倒れ止め装置の正
面添接板を貼着し、左右側板を左右内側板の破断線下方
に貼着した状態のものである。
【図7】組み立て途次の斜視図で、図6のものの折返し
片を内面に貼着した蓋体正面板を内方に折曲し、舌片を
正面板外面に貼着し、蓋体左右側板を左右内側板の破断
線上方に貼着時のものである。
【符号の説明】
1 背面板 2 横方向折目 3 破断線 4 内側板 5 正面板 6 側板 7 蓋板 8 蓋体正面板 9 折返し片 10 蓋体側板 11 コの字状切目 12 舌片 13 ジッパー 14 環状半切線 15 倒れ止め装置 16 仕切り板 X ヒンジリッド型容器

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項】 ヒンジリッド型容器Xにおいて、背面板1
    上方の横方向折目2両端と連続する破断線3,3を、該
    背面板1の両側に連設した左右内側板4,4にそれぞれ
    側方が低くなる傾斜状に設け、左右内側板4,4側端の
    破断線3,3の下端までの高さの正面板5両側に左右内
    側板4,4の各破断線3下方に重合する左右側板6,6
    を設け、背面板1上端の蓋板7先端に折返し片9を先端
    に連設した、正面板5上方の正面を閉塞する蓋体正面板
    8を設け、該蓋体正面板8の両側に左右内側板4,4の
    破断線3,3上方に重合する蓋体左右側板10,10を
    設け、蓋体正面板8の先端に端を終始するコの字状切目
    11を折返し片9に設け、蓋体正面板8と連続する舌片
    12とし、該蓋体正面板8の先端より僅かに離れて舌片
    12上にジッパー13を設け、正面板5上方の舌片12
    当接箇所に舌片12より小さい環状半切線14を設け、
    正面板5内面に複数の仕切り板16を突設した倒れ止め
    装置15を貼着付設し、折返し片9を蓋体正面板8内面
    に貼着し、前記左右側板6,6と蓋体左右側板10,1
    0とを左右内側板4,4に貼着し、舌片12を環状半切
    線14内に貼着したことを特徴とするヒンジリッド型シ
    ール装置付き容器。
JP4201291U 1991-03-28 1991-03-28 ヒンジリッド型シール装置付き容器 Expired - Lifetime JPH0714187Y2 (ja)

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JPH0714187Y2 JPH0714187Y2 (ja) 1995-04-05

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