JPH04115046A

JPH04115046A - 鋼管トラス構造

Info

Publication number: JPH04115046A
Application number: JP23050790A
Authority: JP
Inventors: Sadaki Yagi; 八木　貞樹
Original assignee: Obayashi Corp
Current assignee: Obayashi Corp
Priority date: 1990-09-03
Filing date: 1990-09-03
Publication date: 1992-04-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、鋼管によるトラス構造体にコンクリート等
の補強材が合成され、柱や梁等に用いられる鋼管トラス
構造に関する。

（従来の技術）鋼管によるトラス構造は、例えば特開昭６３−２０６５
４７号などの公報に見られるようにすでに公知となって
いる。すなわち、鋼管によるトラス構造は、一対の鋼管
製弦月間に複数の鋼管製斜祠をジグザグ状に連続して架
設して構成され、きわめて強靭な耐力特性を発揮し、柱
や梁等に用いられる。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、そうした従来構造では、耐力性能の向上
を図り、所望する設計強度を得るためには、弦材の管径
および管厚を増すことが行われており、ここに弦材が大
径かつ厚肉なものとなることから、大型化する不都合が
あった。また、コスト面でも不利となっていた。

この発明は、上記のような背景に鑑みてなされたもので
あり、弦材を小径かつ薄肉化できると共に、コスト面に
優れさらに強靭な耐力性能が得られる鋼管トラス構造の
提供をその目的とする。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するため、この発明は、一対の鋼管製弦
材間に斜材が架設される鋼管トラス構造において、上記
弦材内側にリブを設けると共に、該弦材内にコンクリー
トを充填したことを特徴とする。

また本発明は、一対の鋼管製弦材間に斜材が架設される
鋼管トラス構造において、上記弦材は内側にリブを有し
、圧縮側の弦材内にコンクリートを充填し、引張り側の
弦材内にはＰＣ鋼材を配設してコンクリートを充填した
ことを特徴とする。

（作　用）請求項１記載の発明は殊に柱に適用して好ましいもので
あって、鋼管製弦材内側のリブが鋼管と充填コンクリー
トとの付着に関与してコンクリートの付着性が確保され
、またこのリブは弦材の補強材としても機能する。そし
て、鋼管内に充填したコンクリートが圧縮強度に優れる
ので、これが補強となり、強靭な耐力性能が得られる。

請求項２記載の発明は殊に梁に適用して好ましいもので
あって、上記作用に加えて、圧縮側の弦材については、
鋼管内に充填したコンクリートが圧縮強度に優れるので
、これが補強となり、強靭な耐力性能が得られる。また
、引張り側の弦材については、鋼管内に配設したＰＣ鋼
材へのプレストレスの導入により引張り強度が補われこ
とから、これが補強となって強靭な耐力性能が得られる
。

（実　施　例）以下、この発明の実施例を添付図面を参照しながら説明
する。

第１図は、本発明による鋼管ｌ・ラス構造の好適な一実
施例を示す一部破断の側面図である。そして、第２図は
、第１図を■−■矢視した断面図である。

同図に示すものは、本発明にかかる鋼管トラス構造を梁
とした適用例であり、一対の鋼管製弦材１．２が上下に
平行していわゆる平行弦トラス構造を構成している。こ
こに、梁なので、曲げ荷重に対しては、上側の弦材（上
弦材）１が圧縮側となり、下側の弦材（下弦材）２が引
張り側となる。

この発明は基本的には、一対の鋼管製弦材１゜２間に斜
材３が架設される鋼管トラス構造において、弦材］、２
は内側にリブ４を有し、圧縮側の弦材１内にコンクリー
ト５を充填し、引張り側の弦材２内にはＰＣ鋼材６を配
設してコンクリート５を充填したものである。

弦材１，２の内周面には、リブ４が複数突設されており
、本実施例ではリブ４は鉄筋であって、弦材１，２内に
その長手方向に沿って適宜に配され、鉄筋の端部が管内
周面に固着される。なお、リブ４は、弦材１，２と一体
に成形することも可能であり、あるいはこのリブ４は第
３図（Ａ）（Ｂ）に示すように、管内周面に一体的にス
パイラル状に形成されたものでも良く、適宜に変更でき
、管内周面から突設されるものであれば良い。

このような構成にあっても、コンクリートとの付着性や
補強効果が十分に発揮される。

圧縮側の弦材１は、その鋼管内にコンクリート５が圧入
され充填される。他方引張り側の弦材２は、その鋼管内
にＰＣ鋼材６が複数配設されると共に、コンクリート５
が圧入され充填される。ここで、コンクリート５の圧入
は、当該鋼管トラス構造つまり梁の建方を行う前に予め
行っても良いが、建方の後に行うようにすれば、建方時
の梁重量を軽減できて揚荷荷重を減少させることができ
るので、揚荷能力の小さなりレーンで作業することがで
き省力化できる。

また、弦材２内のＰＣ鋼月６にはテンションが加えられ
て、これによりプレストレスが導入される。なお、この
プレストレスの導入はボストテンション方式あるいはプ
レテンション方式のいずれによっても良い。すなわち、
ＰＣ鋼材６を緊張させると共にそのまま係止保持する（
ボストテンション）でも良く、緊張状態にあるＰＣ鋼材
６の係止をコンクリート５の固化後にリリースする（プ
レテンション）でも良い。

このような構成によれば、弦材１，２内側のリブ４が鋼
管と充填コンクリート５との付着に関与するので、良好
な付着性を確保でき、またこのリブ４は弦材１，２の補
強材としても機能する。ここに、圧縮側の弦材１につい
ては、鋼管内に充填したコンクリート５が圧縮強度に優
れるので、これが補強となり、強靭な耐力性能が得られ
る。また、引張り側の弦材２については、鋼管内に配設
したＰＣ鋼材６がプレストレスの導入により引張り強度
を補うことから、これが補強となって強靭な耐力性能が
得られる。従って、構造上座屈を生じ難くなって、横補
剛材の配設量を削減することもできる。

すなわち、リブ４および充填コンクリート５、そしてＰ
Ｃ鋼材６によるプレストレスの導入によって、弦材１．
２は強力に補強されることになり、強靭な耐力性能が得
られることから、弦月１，２自体は小径かつ薄肉なもの
でも良く、従って断面を小さくでき、トラス構造全体の
小型化を図れる。

また、充填コンクリート５およびｐｃ＃ｌ材６を必要と
はするものの、弦材１，２の薄肉小径化により鋼材を節
約できることから、コスト面で有利となる。しかも、弦
材］、２の小径化によって、美観上スマートなものとす
ることができる。

以上の実施例は梁への適用を説明したものであるが、一
般に軸圧縮力が作用する柱については、リブ４を有する
弦材１，２の内部にコンクリート５を充填すれば、優れ
た圧縮強度を有するコンクリート５によって十分な強度
を確保することができる。

（発明の効果）以上、実施例で詳細に説明したように、この発明にかか
る鋼管トラス構造によれば、柱の場合にはリブおよび充
填コンクリートによって、また梁の場合にはさらにＰＣ
鋼材によるプレストレスの導入によって、弦材は強力に
補強されることになり、強靭な耐力性能が得られる。こ
のため、弦材自体は小径かつ薄肉なものでも良く、従っ
て断面を小さくでき、トラス構造全体の小型化・軽量化
を図れる。そして、弦材の薄肉小径化により鋼材を節約
できることからコスト面に優れ、また美観上もスマート
なものに構成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す一部破断側面図、第２
図はその■−■矢視断面図、第３図（Ａ）は内面リブ付
きのスパイラル鋼管を示す一部破断側面図、第３図（Ｂ
）はその鋼管にコンクリートを充填した状態を示す一部
破断側面図である。１．２・・弦材４・・リブ３・・・斜材５・・・コンクリトロ・・・ＰＣ鋼材

Claims

【特許請求の範囲】

（１）一対の鋼管製弦材間に斜材が架設される鋼管トラ
ス構造において、上記弦材内側にリブを設けると共に、
該弦材内にコンクリートを充填したことを特徴とする鋼
管トラス構造。
（２）一対の鋼管製弦材間に斜材が架設される鋼管トラ
ス構造において、上記弦材は内側にリブを有し、圧縮側
の弦材内にコンクリートを充填し、引張り側の弦材内に
はＰＣ鋼材を配設してコンクリートを充填したことを特
徴とする鋼管トラス構造。