JPH04114659A - 中空糸型血液浄化装置の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は中空糸型血液浄化装置の製造方法に関し、さら
に詳しくは、血液や血漿の滞留か起こらないて血液浄化
あるいは血漿分離の効率の高い中空糸型血液浄化装置を
製造する新規な方法に関する。

［従来の技術および発明か解決すべき課題］第２図は医
療分野で用いられる代表的な中空糸型血液浄化装置てあ
っで、たとえば血液透析器として使用されるものを示す
。

この中空糸型血液浄化装置は、透析による血液の浄化の
ための血液透析器としで、あるいは血漿分離を目的とす
る血漿分離器として使用される。

同図においで、２は両端部かそれ以外の部分よりも大径
の筒型ケーシングで、この筒型ケーシング内に熱可塑性
樹脂製の中空繊維束４が装填されている。６ａ、６ｂは
この中空繊維束の両端部を筒型ケーシング２の両端部に
固定する一対の支持体８ａ、８ｂは筒型ケーシング２の
両端部に装着されたキャップである。

筒型ケーシング２の周側部であって一方の端部近傍には
透析液導入用の透析液導入口］Ｏａか突出して形成され
、他方の端部近傍には透析液排出用の透析液排出口１０
ｂか突出して形成されている。

支持体６ａ、６ｂは合成樹脂（以下、単に樹脂という）
からなり、筒型ケーシング２と略同径て厚味のある円盤
状を成し、中空繊維束４の両端部を一体に固めている。

中空繊維束４の開口端部は支持体６の外側面に露出して
いる。

キャップ８ａ　、　８ｂの一方８ａには血液導入用の血
液導入口１２ａか突出して形成され、他方８ｂには血液
排出用の血液排出口１２ｂか突出して形成されている。

血液は、矢印Ａに示すように血液導入口１２ａからキャ
ップ８ａ内の空間、すなわち、キャップ８ａと支持体６
ａとか形成する空間内に入り、中空繊維束４の中空繊維
の中を通り、キャップ８ｂ内の空間、すなわち支持体６
ｂとキャップ８ｂとか形成する空間内に入り、矢印Ｂに
示すように血液排出口１２ｂから排出される。

また、透析液は、矢印Ｃに示すように透析液導入口］Ｏ
ａから筒型ケーシング２内に入り、中空繊維束４におけ
る各中空繊維の外側を透析される血液とは逆の方向に流
れ、矢印りに示すように透析液排出口１０ｂから排出さ
れる。中空繊維を流れる血液中の老排物は中空ｌ＆維の
壁を介して外の透析液中へ透析される。

なお、上記構成の血液透析器は血漿分離器としても使用
される。

その場合、透析液導入用透析液導入口は、血漿排出口と
して機能し、透析液排出用透析液排出口は血漿排出のた
めのエアー抜き用あるいは圧力モニター用として機能す
る。この血漿分離器にあっては２ｍ漿分離処理時には、
前記エアー抜き口は閉鎖され、あるいは圧力モニターラ
インとして使用される。そしで、血液か血液導入口から
中空糸型血液浄化装置内に投入され、中空糸を透過する
血漿かローラポンプ等により血漿排出口から吸弓排出さ
れ、血液排出口からは濃縮された血液か排出される。こ
の血漿分離処理か終了すると、前記血漿排出口から、エ
アー抜き口を開放することにより筒型ケーシング内に溜
っている血漿か全て排出される。

上述した血液透析器としての中空糸型血液浄化装置を製
造するには、まず筒型ケーシング２内に中空繊維束４を
挿入し、この束の両端部４ａ、４ｂを筒型ケーシング２
の両端部内壁に支持体６で固定し、筒形ケーシンク２の
両端部をキャップ８ａ、８ｂて閉塞する。上記支持体６
ａ、６ｂを形成するには、たとえば透析液導入口１０ａ
から樹脂を注入し、筒型ケーシング２を回転させて遠心
力により樹脂を筒型ケーシング２の両端側に移動させ、
そこで固化させる。そしてこの固化部の余剰部分を切断
して支持体６ａ、６ｂを形成する。

ところで、上記のように、筒型ケーシング内に中空ｍｉ
ｘ束を挿入した状態て支持体形成用の樹脂を導入すると
、その一部の樹脂が中空繊維束の開口端部から中空繊維
内に入り込み、前記余剰部分を切断しても中空繊維束の
開口端部か閉塞したままになり、血液流通のための有効
膜面積か減少することかある。

これを防ぐため、従来は中空繊維束を筒型ケーシングに
挿入する前に、散開した（ハラケだ）中空ｅｔａ束の端
部をたとえば加熱手段によって溶融・固化させ、中空繊
維の開口部を閉塞するようにしている。

また、この方法は、中空繊維束を筒型ケーシング内に円
滑に挿入するのに便利である。

しかしながら、このように中空ａｍ束の端部を溶融・固
化させると、中空繊維束の端部は筒型ケーシング端部の
内径より小さくせざるを得ない。

したかっで、前述のように、固化部の余剰部分を切断し
て支持体６ａ、６ｂを形成したときに、その端面に現出
する中空繊維束の径も、筒型ケーシング端部の内径より
も小さくなる。

その結果、この中空糸型血液浄化装置内に血液を流した
ときに、支持体６ａ、６ｂの端面であって中空繊維束端
の径外部分に血液が滞留し、そして凝血が生じ易い。

しかも、透析液の流れか不均一になるので、血液透析器
にあっては、血液浄化効率も低下し、血漿分離器にあっ
ては、ｍ漿分離の効率か低下する。

なお、上記加熱手段の外に接着剤を用いて中空ｗＬ維束
の端部な固めることもなされているか、上記と同様の問
題か発生している。

本発明は上記事情を改善するためになされたものである
。

すなわち、本発明の目的は、血液の滞留か生じない、取
液浄化あるいは血漿分離の効率の高い中空糸型血液浄化
装置の製造方法を提供することにある。

［前記課題を解決するための手段］ 前記目的を達成するための本発明は、筒型ケーシング内
に熱可塑性樹脂製の中空繊維束を挿入し、その中空繊維
束の端部それぞれを筒型ケーシングの端部それぞれに樹
脂により固定する中空糸型血液浄化装置の製造方法にお
いで、立設された筒型ケーシング内に挿入されるととも
に筒型ケーシングの上方開口端部において散開する中空
糸繊維束の端部を、加熱手段によりその加熱手段とは非
接触状態で、溶融する工程を含むことを特徴とする中空
糸型血液浄化装置の製造方法である。

以下、本発明の詳細な説明する。

［作用］ 立設された筒型ケーシング内に中空糸繊維束を挿入する
と、あるいは中空糸繊維束を挿入したまま筒型ケーシン
グを立設すると、中空糸＃ａ雑束の上端部か筒型ケーシ
ングの上開口部より突出し、散開する。

本発明ては、加熱手段により、しかも散開部分とは非接
触の状態でこの散開部分の端部を溶融する。

溶融した樹脂は冷却固化し、中空繊維の開口部は確実に
閉塞され、しかも中空糸繊維束の端部は筒型ケーシング
から突出し散開したまま固定される。

なお、加熱手段を中空糸繊維束端に接触させると、溶融
状態か不均一になっで、本発明の目的を達成することか
てきない。

この後、所定の後工程を経ることによっで、目的の中空
糸型血液浄化装置を得ることかてきる。

［実施例］ 次に、本発明を実施例に基いて工程の順に図面を参照し
ながら具体的に説明する。

第１図（イ）に示すように、まず中空糸繊維束４を筒型
ケーシング２内に挿入する。

この挿入を円滑に行なうためには、中空糸繊維束４を糸
で縛るか、シート等て巻いて挿入すると良い。

挿入された中空糸繊維束４は、第１図（ロ）に示すよう
に、その一端部４ａを筒型ケーシング２から外に突出さ
せる。また、中空繊維束の他端部も同様に筒型ケーシン
グ２から外に突出させる。

次に、第１図（ハ）に示すように、この状態の筒型ケー
シング２を立てる。

もちろん、この代わりに筒型ケーシング２を立ててから
、中空繊維束４を挿入しても良い。

上記中空繊維の材料としては、たとえばセルロース系（
セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、
セルロースエーテルなど）、ポリメチルメタクリレート
、ポリアクリロニトリル、ポリエチレンビニルアルコー
ル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリアミド系、
ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビ
ニル系などを挙げることがてきる。中空繊維の外径は通
常、１０〜６００μｍ程度である。

また、筒型ケーシング２の材料としては、耐圧性を考慮
に入れて一般の合成樹脂や金属から広く選択することが
てきる。

また、筒型ケーシングの形状は一般には円筒であるが、
これ以外にも、たとえば角筒などを採用することかてき
る。

次に、第１図（ニ）に示すように、筒型ケーシング２の
上開口部２ａから突出している中空繊維束４の端部４ａ
を加熱手段ｌにより溶融させる。

たたし、このときの加熱手段１は、中空繊維束４の端部
４ａに直に接触させてはならない、これを接触させると
、熱板と中空繊維端面とか密着して剥がれにくくなるし
、また、強制的に剥そうとしても筒型ケーシングと中空
ＭＡ！１束とか固足されていないのて剥ずことかてきな
くなる。また中空繊維間の隙間かなくなり、固着用のウ
レタンの侵入か生しなくなることかあるので、好ましく
ない。

本発明ては、この加熱手段について特に限定はないか、
実用的にはたとえば熱板１か好ましく、これを中空繊維
束４の端部４ａに通常ｌ〜ＩＤｍｍ程度離しで、しかも
中空ｔａ！１ｍ束４の端部４ａに対向させて加熱するの
か良い。

その加熱、温度は通常、１００〜５００°Ｃの範囲から
中空繊維束を形成する熱可塑性樹脂の融点を考慮に入れ
で、決められる。

加熱吟間は余り長くすることは好ましくなく、一般に１
０〜５０抄の範囲でよい。

また、この加熱に際し、中空繊維束４の端部４ａか十分
散開していない場合には、加熱に先立つ゛（手てほぐし
たり、空気等を吹き刊けて散開させることか好ましい。

続いで、図示はしないか上記と同様にして中空繊維束４
の他方の端部も加熱手段により溶融させる。

溶融した中空繊維束４の端部４ａは自然冷却もしくは強
制冷却させるか、後者か好ましい。

具体的には、冷風を用いて速やかに冷却することか好ま
しい。

こうして冷却固化したら、次に第１図（ホ）に示す如く
中空！ｊＮ１束４を挿入したまま筒型ケーシング２の端
部にキャップ８を嵌め込み、所定の工程、たとえば透析
液導入口１０ａから樹脂を注入し　筒型ケーシング２を
回転させて遠心力により樹脂を筒型ケーシング２の両端
側に移動させ、そこて固化させる（ホ）。

そしてキャップ８を外し、この固化部７の余剰部分を第
１図（へ）中の一点鎖線に添って切断して支持体６を形
成する。

支持体６を形成した後は、キャップ８を再び前記のよう
にして筒型ケーシング２の端部２ａに取り付ける。

本発明ては、前記のように中空繊維束の端部を加熱する
ので、中空繊維の開口部は確実に閉塞され、しかも中空
繊維の溶融長は均一である。

したかっで、樹脂で支持体を形成する際、その支持体形
成用樹脂による中空繊維の閉塞を完全に防止することか
てき、有効膜面積か減少することか無い。

しかも中空繊維の溶融長は短いので、中空繊維同士の膠
着はなく、中空繊維束の端部は筒型ケーシングの中央部
の内径より広く散開しているから、中空ｔａａｍ東端部
と筒型ケーシンタ端部との間には空隙か無い。

したかってそこに血液か滞留するようなことは無く、凝
血も起こらない。

［発明の効果］ 本発明の製造方法によれば、中空繊維束の支持体形成用
樹脂による中空繊維の閉塞を完全に防止することかでき
、しかも中空繊維東端部と筒型ケーシンク端部との間の
空隙を無くすことかてきるので、血液の滞留と′ｌＪ崩
か起こらない浄化効率の高い中空糸型血液浄化装置を提
供することかてきる。

【図面の簡単な説明】

第１　［ｆｆｌは本発明の一実施例における工程を示す
説明図、第２図は代表的な中空糸型血液浄化装置の縦断
面である。 １・・・熱板、２・・・筒型ケーシンク、２ａ２ｂ・・
・筒型ケーシングの端部、４・・・中空糸繊維束、６・
・・支持体、７・・・樹脂の固化部、８・・・キャップ
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）筒型ケーシング内に熱可塑性樹脂製の中空繊維束
   を挿入し、その中空繊維束の端部それぞれを筒型ケーシ
   ングの端部それぞれに樹脂により固定する中空糸型血液
   浄化装置の製造方法において、立設された筒型ケーシン
   グ内に挿入されるとともに筒型ケーシングの上方開口端
   部において散開する中空糸繊維束の端部を、加熱手段に
   よりその加熱手段とは非接触状態で、溶融する工程を含
   むことを特徴とする中空糸型血液浄化装置の製造方法。