JPH04114631A - 固体ファントムの製造方法 - Google Patents

固体ファントムの製造方法

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JPH04114631A
JPH04114631A JP2235250A JP23525090A JPH04114631A JP H04114631 A JPH04114631 A JP H04114631A JP 2235250 A JP2235250 A JP 2235250A JP 23525090 A JP23525090 A JP 23525090A JP H04114631 A JPH04114631 A JP H04114631A
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JP
Japan
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adhesive
plate
laminate
polymer composite
shaped molded
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Pending
Application number
JP2235250A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Nojima
俊雄 野島
Takehiko Kobayashi
岳彦 小林
Kenji Yamada
健次 山田
Shunjiro Imagawa
今川 俊次郎
Katsumi Yugawa
湯川 克巳
Atsushi Harada
淳 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ この発明は、人体への電磁波の影響を観察するための疑
似人体すなわちファントムの製造方法に関するもので、
特に、高分子複合体を用いる固体ファントムの製造方法
に関するものである。
[従来技術] マイクロ波の利用が、通信やレーダ、その他の産業分野
だけでなく、家庭電化製品の分野にまで浸透した結果、
一般の人々にも、マイクロ波に接する機会が増えている
マイクロ波は生体に重なる領域で干渉されやすく、また
、生体はマイクロ波を吸収しゃすい。それゆえに、マイ
クロ波を含めて電磁波が人体に及ぼす影響、あるいは人
体が電磁波に及ぼす影響を明らかにすることが必須とな
ってきており、近年、マイクロ波と人体との相互作用を
調査する研究が活発に行なわれている。
電磁波と人体との相互作用を調査す淋にあたって、人体
を直接測定対象にすることは、人体に影響を及ぼす危険
性を考慮すれば、不可能であると言わざるを得ない。し
たがって、このような調査では、人体の物理特性と同等
の特性を持つファントム材料を使用するのが一般的であ
る。ちなみに、人体のマイクロ波帯における物理特性は
、たとえ4f筋肉では、IGHzで比誘電率が(ε、)
カ50程度、誘電損失(tanδ)が50%程度であり
、脂肪では、同周波数で比誘電率が6程度、誘電損失が
30%程度である。また、比熱は0.3cal/g・℃
程度とされている。
従来、固体ファントム材料としては、例えば食塩水とポ
リエチレン粉末およびゲル化剤の混和物が使われている
が、これには、 (1) 時間の経過とともに、表面が乾燥する一方、内
部から水が分離してくる、 (2) バクテリアやかびが繁殖する (8) 半流動物であるため扱いに<<、容器が必要で
ある、 等の使用上の欠点がある。
そこで、本件出願人は、別途特許出願した「複合誘電体
」において、上述したゲル状のファントム材料の欠点を
解消すべく、高分子材料に誘電体セラミクス粉末および
導電性粉末の少なくとも一方を複合化した高分子複合体
からなるファントム材料を提案した。より詳細には、こ
の先願においては、樹脂が30〜90容量%と、高誘電
率系セラミクス粉末がO〜60容量%と、炭素粉末が1
0〜70容量%とからなる、疑似人体用複合誘電体を提
案している。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述したような高分子複合体を用いてフ
ァントムを製造しようとする場合、高分子複合体に対し
て、全体的であれ部分的であれ、人体の形状を付与しな
ければならない。その形状には、たとえば、人体の頭部
と同一寸法をもつ球体や円柱も含まれる。
高分子複合体は樹脂をベースとするものであるので、通
常の樹脂に所望の形状を付与するために一般的に適用さ
れる成形技術、すなわち射出成形やトランスファ成形ま
たは押出成形のような成形技術を、このような高分子複
合体に適用することが考えられる。
しかしながら、このような成形技術を適用すると、得ら
れた成形品が比較的薄い肉厚のもとでない限り、樹脂の
硬化時における表層部と中心部との間の温度差が大きく
なりすぎ、そのために硬化時に表層部が先に収縮して、
成形品の表面にクラックが生じることがある。また、中
心部が未硬化の状態にあるにもかかわらず、表層部が先
に硬化し、表層部から未硬化の中心部に圧力が加わるた
め、成形品が異常に変形することがある。そのため、成
形品を寸法精度の高い状態で得ることが困難である。
それゆえに、この発明の目的は、上述したような成形技
術を適用する場合に遭遇し得る問題を解決し得る、高分
子複合体を用いた固体ファントムの製造方法を提供しよ
うとすることである。
[問題を解決するための手段] この発明に係る固体ファントムの製造方法は、上述した
技術的課題を解決するために、次のようなステップを備
えることを特徴としている。すなわち、 (1)高分子材料に誘電体セラミクス粉末および導電性
粉末の少なくとも一方を複合化した高分子複合体を準備
するステップと、 (2)前記高分子複合体を板状に成形し、複数の板状成
形品を得るステップと、 (3)前記複数の板状成形品を接着剤によって接着しな
がら積層して、積層体を得るステップと、(4)前記積
層体を必要形状に加工するステップと、 を備えている。
好ましくは、前記接着剤は誘電体セラミクス粉末および
導電性粉末の少なくとも一方を分散させた高分子複合系
接着剤で準備される。また、前記接着剤の比誘電率は、
前記成形品の比誘電率の30%以上とされる。
[作用] この発明では、上記(2)のステップにおいてのみ、成
形技術が適用される。しかしながら、この(2)のステ
ップでは、板状の成形品を得るために成形技術が適用さ
れるにすぎない。そのため、クラックの発生や寸法精度
の問題には遭遇しない。
また、上記(3)および(4)の各ステップにおいて、
複数の板状成形品を接着剤によって接着しながら積層し
てから、積層体を必要形状に加工することが行なわれる
ので、たとえ(2)のステップにおいて寸法精度の問題
が生じたとしても、最終的には、(4)のステップにお
いて問題なく修正される。
[発明の効果] このように、この発明において、ファントムの構成要素
となる板状の成形品は、容易にかつ短時間で製造するこ
とができる。この発明では、このような板状成形品を積
層した後、加工することが行なわれるので、ファントム
に要求される寸法および形状を容易かつ正確に与えるこ
とができる。
また、この発明によれば、予め多数の板状成形品を用意
しておくことができるので、その後、必要が生じた場合
、これら板状成形品を積層して加工すれば、必要なファ
ントムの提供に迅速に対応することができる。
また、この発明によって得られたファントムは、板状成
形品の積層構造を有しているため、全体を成形する場合
に比べて、全体としての特性の均一化を図ることが容易
である。
また、この発明により得られたファントムは、固体であ
るので、容器に入れる必要がなく、シたがって、容器の
影響を受けずに、温度分布などの測定を行なうことがで
きる。
接着剤の比誘電率を成形品の比誘電率の30%以上とす
れば、比誘電率の低い接着剤への電界の集中を抑制する
ことができ、接着層が電磁波に及はす影響を低減するこ
とができる。
[実施例] 以下に、この発明の一実施例として、球状のファントム
の製造方法について説明する。
第1図は、球状のファントムの製造方法に含まれる代表
的なステップを示すブロック図である。
第1図に示すように、まず、高分子複合体からなるベレ
ットを準備するステップ1が実施される。
ここでは、人体の筋肉の誘電特性(900MHZにおい
て、ε、=50;tanδ=50%)を模した、フッ素
系樹脂に誘電体セラミクス粉末およびカーボン粉末を複
合化した高分子複合体ペレットを、2軸混練押出機を用
いて作製した。
次いで、第1図の成形ステップ2において、上述したペ
レットを用いて、第2図に示すような円板を4分割した
形状の板状成形品3を射出成形により得た。
次いで、第1図の接着/積層ステップ4において、第3
図に示すような積層体5を得た。この積層体5は、複数
の板状成形品3を接着剤によって接着しながら積層して
得られたものである。この実施例では、接着剤として、
誘電体セラミクス粉末および導電性粉末の少なくとも一
方を分散させた高分子複合系接着剤が用いられる。また
、この実施例では、接着層6をできるだけ薄くするため
、最大粒径10ALm以下の誘電体セラミクス微粉末を
50容量%添加したエポキシ樹脂を接着剤として用いた
。この接着剤の比誘電率ε、は、15であった。
このような接着剤によって形成される接着層6は、接着
作業を行なう上で、その厚みがばらつくことが通常であ
る。しかしながら、たとえ接着層6の厚みにばらつきが
生じても、積層体5全体としての誘電率にそれほど大き
な影響を及ぼさないことが望ましい。このことを、第4
図に示した直列モデルを使って説明する。
第4図には、高分子複合体からなる第1の板状成形品7
と第2の板状成形品8との間に接着層9が挟まれた状態
が示されている。ここで、板状成形品7および8の誘電
率をε、とし、接着層9の誘電率をε2とする。また、
第1の板状成形品7の厚みをt、とし、第2の板状成形
品8の厚みをt2とし、第1の板状成形品7、接着層9
および第2の板状成形品8の合計の厚みをTとする。こ
のとき、第1の板状成形品7、接着層9および第2の板
状成形品8からなる積層体10の全体としての比誘電率
ε7は、次の式で表わされる。
ε、=81ε*’r/  [(T−t 1− t 2)
  ε1+  (t  1+  t  り   ε 2
コ上述した積層体10の全体の厚みを50mmとして、
積層体10の全体としての比誘電率ε2と接着層9の厚
みとの関係を示したものが第5図である。第5図から、
接着層9の比誘電率ε2が15以上のとき、すなわちε
2が成形品7および8の誘電率ε1(=50’)の30
%以上であるとき、接着層9の厚みが変動しても、積層
体10全体としての比誘電率ε、の低下は1%以内に抑
えられることがわかる。
したがって、接着剤の比誘電率は、成形品の比誘電体の
30%程度以上あれば、電磁波に対する接着剤の影響は
小さいものとなり、そのため、接着剤としては、前述し
たように、誘電体セラミクス粉末および導電性粉末の少
なくとも一方を所要量だけ分散させた高分子複合系接着
剤が用いられる。さらに、接着剤は、接着作業性を考慮
した上での許容範囲内で、その比誘電率をできるだけ高
くする、すなわち、成形品の比誘電率にできるだけ近づ
ける方が望ましいと言える。
なお、第3図においては、円柱状の積層体5が図示され
ている。この積層体5は、第2図に示したような形状の
板状成形品3を積層して得られたものであるので、円柱
を軸線方向に沿って4分割する2つの界面11および1
2を備えている。
次いで、第1図の球面用ニステップ13が実施される。
具体的には、第3図に示した円柱状の積層体5を旋盤加
工し、第6図に示すような頭部を想定した球状のファン
トム14を作製した。
このようにして得られたファントム14に対し、900
MHzの電磁波を照射し、その表面温度、ならびに第7
図に示すように界面11に沿って2分割した状態で内部
の温度分布を測定することが可能であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例に含まれる代表的なステ
ップを示すブロック図である。 第2図は、第1図の成形ステップ2によって得られた板
状成形品3を示す斜視図である。 第3図は、第1図の接着/積層ステップ4によって得ら
れた積層体5を示す斜視図である。 第4図は、接着層の厚みの影響を考察するために描かれ
た積層体10のモデル図である。 第5図は、いくつかの比誘電率を有する接着層を用いた
場合における接着層の厚みと積層体全体としての誘電率
との関係を示すグラフである。 第6図は、第1図の球面用ニステップ13によって得ら
れたファントム14を示す斜視図である。 第7図は、第6図に示したファントム14の内部の温度
分布を測定するために、ファントム14を2分割した状
態を示す斜視図である。 図において、1はペレット準備ステップ、2は成形ステ
ップ、3は板状成形品、4は接着/積層ステップ、5は
積層体、6は接着層、13は球面用ニステップ、14は
固体ファントムである。 第1図 特許出願人 株式会社村田製作所 日本電信電話株式会社 第4図 /′″10 第に図 接着層の厚み(μm)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高分子材料に誘電体セラミクス粉末および導電性
    粉末の少なくとも一方を複合化した高分子複合体を準備
    するステップと、 前記高分子複合体を板状に成形し、複数の板状成形品を
    得るステップと、 前記複数の板状成形品を接着剤によって接着しながら積
    層して、積層体を得るステップと、前記積層体を必要形
    状に加工するステップと、を備える、固体ファントムの
    製造方法。
  2. (2)前記接着剤は誘電体セラミクス粉末および導電性
    粉末の少なくとも一方を分散させた高分子複合系接着剤
    からなる請求項1に記載の固体フアントムの製造方法。
  3. (3)前記接着剤の比誘電率は、前記成形品の比誘電率
    の30%以上とされる、請求項1に記載の固体ファント
    ムの製造方法。
JP2235250A 1990-09-04 1990-09-04 固体ファントムの製造方法 Pending JPH04114631A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0792110A (ja) * 1993-09-20 1995-04-07 Nec Corp Sar測定装置および測定方法
ES2319080A1 (es) * 2008-09-26 2009-05-01 Universidad Politecnica De Madrid Fantoma multicanal de dipolos magneticos orientables para magnetoencefalografia.
JP2021099249A (ja) * 2019-12-20 2021-07-01 E&Cエンジニアリング株式会社 生体等価ファントム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0792110A (ja) * 1993-09-20 1995-04-07 Nec Corp Sar測定装置および測定方法
ES2319080A1 (es) * 2008-09-26 2009-05-01 Universidad Politecnica De Madrid Fantoma multicanal de dipolos magneticos orientables para magnetoencefalografia.
JP2021099249A (ja) * 2019-12-20 2021-07-01 E&Cエンジニアリング株式会社 生体等価ファントム

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