JPH04114390U - 電子機器の入力装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キー入力装置を右利き，左利きいずれの人に
も操作し易くする。 【構成】 入力装置本体１２の左右に十字形配列の４つ
のキーからなるキー群１３，１４をそれぞれ設ける。入
力装置本体１２の左右部いずれ側にも結合可能なアダプ
タ１８を設ける。アダプタ１８は上面に十字キー１８ｂ
を持つ。アダプタ１８を入力装置本体１２の右側部また
は左側部に装着すると，十字キー１８ｂで前記キー群１
３または１４の４つのキー１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１
３ｄまたは１４ａ，１４ｂ，１４ｃ，１４ｄを操作でき
る。アダプタ１８を入力装置本体１２の右側部に装着す
る場合と左側部に装着する場合とで，十字キー１８ｂの
勝手が左右逆になり，勝手を自由に選択できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は，テレビゲーム機等の電子機器に用いられる入力装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図５にこの種の従来の入力装置を示す。この入力装置１は図示略のテレビゲー ム機に入力する入力キーとして，入力装置本体２の上面右側の２つのキー３ａ， ３ｂからなるトリガーキー３と左側の十字キー４とを備えている。これらの入力 キーは，例えば十字キー４でテレビゲーム画面上のキャラクタを上下左右に移動 させ，トリガーキー３で弾を発射させる等の用い方をされる。また，符号５はス タート釦，符号６はストップ釦である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の入力装置１における入力キー配列は，主に右利きの人が使用するこ とを想定して設計されており，左利きの人にとって操作しにくい面がある。また ，個人差により，あるいはテレビゲームの操作内容によって，トリガーキー３と 十字キー４とが左右逆に配置されている方が操作し易いことも考えられる。

【０００４】 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので，入力キーの左右の配置に関してキ ー操作性に優れた入力装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決する本考案は，入力装置本体の左右にそれぞれ設けられた，十 字形配列の４つのキーからなるキー群と，前記十字形配列の４つのキーに対応す る形状の十字キーを持ち，この十字キーの操作により前記４つのキーが操作され るように前記左または右のキー群に面して入力装置本体の左右部いずれ側とも結 合可能なアダプタとを備えたことを特徴とする電子機器の入力装置である。

【０００６】 請求項２は，請求項２における前記アダプタが，入力装置本体の右側部分およ び左側部分のいずれに対しても嵌合可能な中空のケースを備え，このケースの上 面に前記十字キーを設けたことを特徴とする。

【０００７】 請求項３は，請求項２における入力装置本体の左右方向から見た両側面につば を形成し，前記アダプタのケースの中空部に，入力装置本体の前記つばを嵌合さ せる凹溝を設けたことを特徴とする。

【０００８】

【作用】

上記構成において，アダプタを入力装置本体の右側に装着すれば，このアダプ タの十字キーを操作した時，この十字キーの操作に対応してその下にある右側キ ー群の４つのキーが操作される。すなわち，右側のキー群が十字キーとして機能 する。この時，左側のキー群をそのまま露出させておき，例えばその中の２つの キーのみをトリガーキーとして用いる等の使用方法が可能である。そして，アダ プタを左側に装着すれば，前記十字キーとトリガーキーの配置を逆にすることが できる。なお，前記の露出させたキー群は，４つのキー全部をそのまま入力キー として用いることもできる。

【０００９】 なお，アダプタは１個に限らず，２個用意し，入力装置本体の左右両方に装着 することも可能である。この場合，アダプタ装着の組み合わせで４通りの入力キ ー配列が実現されることになるから，４種類のキー入力装置を用いるのと同じ機 能を有することになる．

【００１０】

【実施例】

図１において，符号１１はテレビゲーム機の入力装置を示す。この入力装置１ １は，上面から見て長方形状の入力装置本体１２の上面の右側部分に入力キーで ある４つのキー１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄを十字形に配置してなるキー群 １３を持ち，左側に同じく入力キーである４つのキー１４ａ，１４ｂ，１４ｃ， １４ｄを十字形に配置してなるキー群１４を持ち，中央部に前記左右のキー群１ ３，１４の機能を切り替えるための切り替えスイッチ１５を備えている。この切 り替えスイッチ１５は，一方のキー群の４つのキーを例えばキャラクタ移動用の 十字キーとして機能させ他方のキー群のなかの２つのキーのみを例えばトリガー キーとして機能させる場合と，左右のキー群の機能を前記と逆にする場合との切 り替えを行うもので，詳細説明は省略するが左右にスライドさせることで２つの キー群１３，１４間で結線が入れ替わり，前記の機能の切り替えが行われる。な お，符号１６はスタート釦，符号１７はストップ釦である。また，入力装置本体 １２の側面につば１２ａを形成している。この実施例ではつば１２ａを，入力装 置本体１２の左右方向から見た両側面（図１で手前側と向こう側の面）だけでな く，全周に形成している。

【００１１】 符号１８は前記キー群１３，１４の４つのキーを十字キーとして用いるための アダプタで，このアダプタ１８は，入力装置本体１２の左右部分に側方から嵌合 可能な中空のケース１８ａを備え，このケース１８ａの中空部１８ｃの両側面に 入力装置本体１２の前記つば１２ａが嵌合する凹溝１８ｄを形成している。そし て，ケース１８ａの上面に，前記十字形配列の４つのキー１３ａ，１３ｂ，１３ ｃ，１３ｄまたは１４ａ，１４ｂ，１４ｃ，１４ｄに対応する形状の十字キー１ ８ｂを備えている。このアダプタ１８を入力装置本体１２に装着する場合，アダ プタ１８を入力装置本体１２の右側からまたは左側から押し込むと，アダプタ１ ８側の凹溝１８ｄが入力装置本体１２側のつば１２ａに沿ってスライドしつつア ダプタ１８が入力装置本体１２に嵌合され，アダプタ１８が入力装置本体１２に 対して正しく位置決めされ，キー群１３または１４の４つのキーの上に十字キー １８ａの４片がただしく位置する。こうして，アダプタ１８の十字キー１８ｂの 操作で前記４つのキーを操作できる。

【００１２】 図２は前記アダプタ１８を入力装置本体１２の左側に装着した場合を示す。こ の場合は，図５に示した従来装置と実質的に同じキー配列となる。すなわち，左 側が例えばキャラクタを移動させる十字キー，右側が例えばキャラクタに弾を発 射させるトリガーキー等となる。

【００１３】 図３はアダプタ１８を入力装置本体１２の右側に装着した場合を示す。左右の キー群１３，１４の機能が前記と左右逆になる。

【００１４】 図４は２個のアダプタ１８，１８を用意し，入力装置本体１２の左右両方に装 着した場合を示す。この場合は，左右とも十字キーとして機能する。また，図１ のように，入力装置本体１２の左右ともアダプタ１８を装着しないで使用するこ ともできる。このように，アダプタ装着の組み合わせで４通りの入力キー配列が 実現されることになるから，４種類のキー入力装置を用いるのと同じ機能を有す ることになり，入力装置としての使用用途が拡大される。

【００１５】 なお，図示例のように，切り替えスイッチを入力装置本体１２の中央に設ける のでなく，左右側部に設け，アダプタ１８を装着した時に自動的に切り替えスイ ッチが作動して，左右のキー群１３，１４の機能が切り替えられる構成とするこ ともできる。

【００１６】 また，アダプタ１８のケース１８ａの構造は図示例のように中空である必要は ない。要するに，十字キー１８ｂで４つのキーを操作できるように入力装置本体 １２に着脱可能に取り付けることができればよい。

【００１７】

【考案の効果】

アダプタの着脱によって入力装置本体の右側のキー群の機能と左側のキー群 の機能を切り替えることができるので，例えば右利きか左利きかによって，ある いは個人差によって，あるいは操作対象によって，自分が操作し易い左右配列で 操作することができ，キー入力の操作性が向上する。

【００１８】 また，アダプタ装着の組み合わせで４通りの入力キー配列が実現されることに なるから，４種類のキー入力装置を用いるのと同じ機能を有することになり，入 力装置としての使用用途が拡大される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すもので，アダプタを外
した状態の入力装置の斜視図である。

【図２】上記入力装置の一使用態様を示す斜視図であ
る。

【図３】上記入力装置の他の使用態様を示す斜視図であ
る。

【図４】上記入力装置のさらに他の使用態様を示す斜視
図である。

【図５】従来の入力装置の斜視図である。

【符号の説明】

１１ 入力装置 １２ 入力装置本体 １２ａ つば １３，１４ キー群 １３ａ〜１３ｄ，１４ａ〜１４ｄ キー １５ 切り替えスイッチ １８ アダプタ １８ａ ケース １８ｂ 十字キー １８ｃ 中空部 １８ｄ 凹溝

フロントページの続き (72)考案者 清水 秀一 大阪府大阪市中央区城見１丁目４番24号 日本電気ホ−ムエレクトロニクス株式会社 内

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力装置本体の左右にそれぞれ設けられ
   た，十字形配列の４つのキーからなるキー群と，前記十
   字形配列の４つのキーに対応する形状の十字キーを持
   ち，この十字キーの操作により前記４つのキーが操作さ
   れるように前記左または右のキー群に面して入力装置本
   体の左右部いずれ側とも結合可能なアダプタとを備えた
   ことを特徴とする電子機器の入力装置。
2. 【請求項２】 前記アダプタは，入力装置本体の右側部
   分および左側部分のいずれに対しても嵌合可能な中空の
   ケースを備え，このケースの上面に前記十字キーを設け
   たことを特徴とする請求項１記載の電子機器の入力装
   置。
3. 【請求項３】 前記入力装置本体の左右方向から見た両
   側面につばを形成し，前記アダプタのケースの中空部
   に，入力装置本体の前記つばを嵌合させる凹溝を設けた
   ことを特徴とする請求項２記載の電子機器の入力装置。