JPH04113836U - 電極式加湿器 - Google Patents

電極式加湿器

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JPH04113836U
JPH04113836U JP1491791U JP1491791U JPH04113836U JP H04113836 U JPH04113836 U JP H04113836U JP 1491791 U JP1491791 U JP 1491791U JP 1491791 U JP1491791 U JP 1491791U JP H04113836 U JPH04113836 U JP H04113836U
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water
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正典 渡邊
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進和テツク株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 湿度を制御する場合のオ−バシュ−トを防止
すること。 【構成】 給排水弁を備えた水槽1と、前記水槽に距離
を隔てて設置された一対の電極2に通電して蒸気を発生
させる電極式加湿噐において、湿度設定器5と、前記湿
度設定器よりの信号レベルを複数の時間帯毎に増減でき
る信号レベル設定回路6a,6b,7,8,8aと、前
記電極を流れる電流値と前記信号レベルとを比較して前
記給水弁15を開閉する回路10とを備え、あらかじめ
設定された時間範囲を越えて加湿信号が続いた時に前記
時間帯毎に段階的に湿度レベルを増減するようにしてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は加湿器、特に電極式加湿器に関する。
【0002】
【従来の技術】
様々なタイプの加湿器が知られている。その中でも蒸気発生タイプの加湿器は 優れている。なぜなら、たとえ水槽に細菌が存在しているとしても、水を沸騰さ せることにより発生した蒸気で細菌を殺すことができるからである。また、水中 のミネラルは加熱された水槽中で残留する傾向がある。このように、きれいで殺 菌された蒸気が周囲に散布される。
【0003】 水槽の水に電極を浸し、この電極に電流を流すことにより水を加熱して水蒸気 を発生される装置は知られている。電極間に流れる電流量、つまり水蒸気の発生 量は水の導電率と電極が水に浸っている深さに依存する。そのような装置におい て、水の導電率を所望の範囲に収めるためにある程度のミネラルを含んでいる水 を使用し、しかも過剰にミネラル分が凝縮されることを防止するために定期的に 蒸発タンクの水を排水させることはよく行われている。また、電極間に流れる加 熱電流を検出し、この加熱電流が所望の範囲より上回るか下回るかに応じて水蒸 気発生タンクに流入させる水量を制御する給水弁を開閉制御することもよく行わ れている。蒸気検出回路は上記所望の範囲を変化させることができる。そして、 室内の水蒸気の減少に応答して電極間に流れる電流を増加させることにより水蒸 気の発生を所望のレベルまで増加させている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
蒸気発生器を設計する場合に少なくとも蒸気発生器が使用される条件の中で要 求される最大の蒸気を出力できるように設計することは慣習である。しかし、蒸 気の出力が装置の最大能力に比して小さい蒸気出力が要求されているときに、従 来の水蒸気発生タイプの加湿器には次のような問題が発生する。冷態状態から始 動するとき、水蒸気発生器には過剰に給水される。そして、電極間の過剰な水が 沸騰されるため、水蒸気出力は要求される水蒸気量よりも過剰に生産される。そ の結果、室内の湿度が急激に立ち上がる。もし、水蒸気の出力が要求水蒸気出力 よりかなり大きい場合には、周囲の湿度は加湿器がその急激な湿度の立上がりを 検知して制御を停止もしくは水蒸気を減少させる制御を行う前に、湿度は高い値 となってしまうという不具合がある。その後、湿度が低下して再度給水弁を開い て水蒸気出力を増加させることが要求されるまで、水蒸気の出力は停止されるか あるいは最低のレベルに落される。そして、このようなサイクルが繰返される。 このように水蒸気出力がオン/オフ作動されると、装置は安定した動作状態に到 達できない。つまり、室内の湿度が上がったり下がったりするという問題点があ る。このような状態を湿度のハンティグと呼ぶ。
【0005】 ここで、湿度を上げる加湿器の動作について説明する。この場合は、新たに冷 たい水を水蒸気発生タンクに入れてタンク内の水位を上昇させて電極間の電流を 増加させその電極間の水を蒸発させることにより行われる。しかし、新たに入れ られた水が既存の水の温度まで上昇するには時間がかかるためすぐには水蒸気の 出力は上昇しない。従って、特に電極間の最大電流及び水蒸気の最大出力が湿度 を所定レベルに保つ場合に要求される電極間の電流及び水蒸気の出力よりかなり 大きい場合には、新たに入れられた水が既存の水の温度まで上昇した後に水蒸気 のオ−バ−シュ−トが発生する傾向がある。このように従来の電極式加湿器は要 求された湿度を境にハンティングする。このようなハンティングは要求される湿 度に対して要求される水蒸気出力が加湿器の最大水蒸気出力よりかなり小さい場 合に顕著に現れる。
【0006】 本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、湿度を所望の湿度に制御する場合 に湿度のハンティングを防止することができる電極式加湿器を提供することにあ る。
【0007】
【課題を解決するための手段】 本考案の課題は給排水弁を備えた水槽と、前記水槽に距離を隔てて設置された 一対の電極に通電して蒸気を発生させる電極式加湿噐において、湿度設定器と、 前記湿度設定器よりの信号レベルを複数の時間帯毎に増減できる信号レベル設定 回路と、前記電極を流れる電流値と前記信号レベルとを比較して前記給水弁を開 閉する回路とを備え、あらかじめ設定された時間範囲を越えて加湿信号が続いた 時に前記時間帯毎に段階的に湿度レベルを増減できること電極式加湿器により解 決される。
【0008】
【作用】
湿度設定器よりの信号レベルを信号レベル設定器により複数の時間帯毎に増減 し、あらかじめ設定された時間範囲を越えて加湿信号が続いた時に前記時間帯毎 に段階的に湿度レベルを増減させるようにした。
【0009】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の一実施例について説明する。図1において、加 湿装置Hは水を蒸発させる水蒸気発生槽1を備える。この槽1は上部に槽1内で の水蒸気を吐出させるための吐出口1aを有する。また、導電板で形成された一 組の電極2はその間隔を一定に保った状態で下方に向けられて槽1に浸され、し かも槽1の底壁よりいくらか離れている。槽1は合成樹脂のような非導電性部材 で作られている。
【0010】 電極2は例えばACプラグ及びまたはスイッチ等の接続手段により標準AC電 源回路である電源3に接続される。そして、一組の導線3a,3bが電源3に接 続される。導線3aは電源3の一方の極と一方の電極2とを接続し、導線3bは 電源3の他方の極を変流器4の一次側を介して他方の電極2とを接続する。図示 しないフュ−ズが導線3a,3bに設けられている。
【0011】 上記変流器4の二次側は後述するライン9bを介して出力される。ドレン管1 6bは上記槽1の底部に接続され、ドレン管16bにはドレンとドレン管16b との接続をオン/オフ制御するソレノイド弁のような電気的制御弁16が配設さ れている。
【0012】 槽1は給水管15bを介して例えば水道の蛇口のような公知の水源FWに接続 される。この給水管15bを介して流れる水量の制御はソレノイド弁のような電 気的に制御可能な給水弁15により制御される。この給水管15bもまた上記ド レン管16bの一部を介して上記槽1の底部に接続されている。上記給水弁15 を開放することにより新しい水を槽1内に流入させ、槽1の水位を上げ、電極2 の浸水、これによる水蒸気の発生比率を増加させている。 加湿装置Hはさらに加湿器Hにより加湿された環境(例えば、室等)の湿度に 比例した電気的出力を発生する公知のヒュ−ミディスタット5を具備する。
【0013】 上記給水弁15及び排水弁16はそれぞれ公知の給水リレ−10及び排水リレ −11により制御される。そして、制御電源12は給水リレ−10の可動接点1 3c及び排水リレ−11の可動接点14cに接続される。上記給水リレ−10が 非作動状態にあるときは、上記可動接点13cは常開接点13aに接続される。 一方、上記給水リレ−10が作動されると、上記可動接点13cは接点13bに 接続される。これにより、制御電源12が導線15aを介して給水弁15に供給 され、給水弁15が開制御されて水源FWから水が槽1内に流入される。
【0014】 同様に、排水リレ−11が非作動状態にあるときは、上記可動接点14cは常 開接点14aに接続される。一方、上記排水リレ−11が作動されると、上記可 動接点14cは接点14bに接続される。これにより、制御電源12が導線16 aを介して排水弁16に供給され、排水弁16が開制御されて槽1内からドレン Dに水が排出される。
【0015】 さらに、本考案の構成について詳述する。水蒸気の要求があるときには、図1 のヒュ−ミディスタット5は導線5a及び5bに要求信号をオンする(例えばH レベルあるいは論理“1”の電圧信号)。一方、水蒸気の要求がないときには、 ヒュ−ミディスタット5は導線5aの電圧信号をオフする(Lレベルあるいは論 理“0”)。
【0016】 同時に、上記ヒュ−ミディスタット5の出力ライン5bは可変抵抗8と固定抵 抗8aとの直列抵抗を介して接地される。この可変抵抗8と固定抵抗8aとの接 続点はライン9aを介してコンパレ−タ9の入力端子に接続される。上記可変抵 抗8と固定抵抗8aにより初期状態でライン9aにある程度の電圧を出力し、可 変抵抗8の抵抗値を調整することによりライン9aにライン5bの電圧まで増加 させる分圧回路が構成される。
【0017】 上記ヒュ−ミディスタット5の出力信号はライン5aを介してヒュ−ミディス タット5の出力信号がオンしている時間を計数する自己リセット型“オン”タイ マ6aに供給される。
【0018】 ステッピングリレ−7はリレ−を作動させるための一組の入力端子を有する。 これにより、可変抵抗8の抵抗値は増加あるいは減少する方向に制御される。も し、ヒュ−ミディスタット5の出力信号が設定時間以上オンすると、“オン”タ イマ6aはライン7aを介してステッピングリレ−7に電圧信号を出力する。そ して、ステッピングリレ−7はライン9aの電圧が増加するように可変抵抗8を 変化させる。なお、“オン”タイマ6aはライン5a上の信号が上記設定時間以 上オンしたときあるいはライン5a上の信号がオフした時にリセットするタイマ である。
【0019】 また、上記ヒュ−ミディスタット5の出力信号はライン5aを介してヒュ−ミ ディスタット5の出力信号がオフしている時間を計数する自己リセット型“オフ ”タイマ6bに供給される。もし、ヒュ−ミディスタット5の出力信号が設定時 間以上オフすると、“オフ”タイマ6bはライン7bを介してステッピングリレ −7に電圧信号を出力する。そして、ステッピングリレ−7はライン9aの電圧 を減少させるように可変抵抗8を変化させる。なお、“オフ”タイマ6bはライ ン5a上の信号が上記設定時間以上オフしたときあるいはライン5a上の信号が オンした時にリセットするタイマである。
【0020】 この実施例においては、ステッピングリレ−7は可変抵抗8をステップ状に変 化させ、導線9a上の修正スタット信号をヒュ−ミディスタット“オン”信号の ほぼ20パ−セントずつ変化させている。従って、導線9a上の信号はヒュ−ミ ディスタット“オン”出力の20,40,60,80,100パ−セントとなる 。勿論、上記以外のステップで任意にパ−セント値を設定することが可能である 。
【0021】 上記導線9a上の修正スタット信号及び導線9bの電流信号は比較回路9の入 力端子にそれぞれ入力される。導線9aのDC信号はAC信号よりDC信号と比 較した方が都合が良いので、変流器4の出力は公知の整流器及びフィルタ(図示 しない)により導線9bに於いてDC信号に変換される。上記比較回路9の出力 導線9c,9dはそれぞれ排水リレ−11及び給水リレ−10に接続される。
【0022】 次に、図2を参照して比較回路9の詳細な構成について説明する。図において 、9gは給水用比較器である。この給水用比較器9gの入力端子には導線9b及 び9aが接続され、その出力端子は導線9dを介して給水リレ−10に接続され る。
【0023】 また、9hは排水用コンパレ−タである。この排水用コンパレ−タ9hの非反 転入力及び反転入力はそれぞれ電流信号導線9b及び修正されたステット信号導 線9aに接続され、その出力はスタット“off”インタラプトリレ−9kの常 閉接点9jを介して排出リレ−11への導線9cに接続されている。
【0024】 上記スタット“off”インタラプトリレ−9kは修正されたステット信号導 線9aに接続される。これにより、ヒュ−ミディスタットがオフのとき、スタッ ト信号導線9a上の信号がオフ状態であるので、接点9jは開成され、排水用コ ンパレ−タ9hと排出リレ−11は切離される。
【0025】 また、9mは過電流排水用コンパレ−タである、このコンパレ−タ9mの非反 転入力端子及び反転入力端子はそれぞれ導線9b及び基準電圧発生源9nに接続 される。そして、このコンパレ−タ9mの出力は導線9eを介して排出リレ−1 1に入力される。上記コンパレ−タ9g,9h,9mは公知の差動増幅器であり 、非反転入力電圧が反転入力電圧より上回ると、コンパレ−タの出力はHレベル となる。これにより、コンパレ−タに接続されているリレ−は作動され、反転入 力電圧が非反転入力電圧を上回ってリレ−の作動が解除されるまでリレ−の作動 状態が保持される。
【0026】 従って、上記リレ−10,11の作動、非作動時期は対応するコンパレ−タの 反転入力及び非反転入力の大きさに依存している。また、一方のコンパレ−タか らHレベル信号が出力されれば、他方のコンパレ−タからはLレベル信号が出力 される。
【0027】 もし、ヒュ−ミディスタット5が“on”で導線9bの信号が導線9aの修正 されたスタット“on”信号より小さければ、コンパレ−タ9gは導線9dに信 号を出力し、これにより給水リレ−10が作動され、可動接点13cは接点13 aから接点13b側に閉じられる。この結果、制御電源12の電圧は給水弁15 に供給され、水源FWの新鮮な水が槽1に供給される。そして、電極2への水の 浸りが増加して、変流器4を介する電流は増加し、導線9bの信号が大きくなる 。そして、導線9bの信号が上昇して導線9aの修正スタット“on”信号と等 しくなると、コンパレ−タ9gの出力がLレベルとなり、給水弁15が閉制御さ れる。
【0028】 また、槽1内の水を継続して沸騰させると、槽1内の水位が徐々に下がってき て、電極間の電流が減少する。これにより、導線9bの信号が下がってくる。コ ンパレ−タ9gのヒステリシスにより、導線9bの信号がある程度(例えば、5 パ−セント)以上低下すると、再度給水弁15が開制御される。そして、水蒸気 の出力を一定に保つために、給水弁15は断続的に開かれる。これにより、導線 9bの信号が修正ヒュ−ミディスタット“on”信号の5パ−セント以内に収ま るように制御される。
【0029】 この実施例においては、オンタイマ6aの“on”タイミング期間Tnは10 分であり、オフタイマ6bの“off”タイミング期間Tnは10分であるが、 異なった時間を設定しても良い。
【0030】 装置がオン動作している間は、コンパレ−タ9gはコンパレ−タ9hが排水弁 16を開制御する頻度よりも高い頻度で給水弁15を開制御している。なぜなら 、槽1内の水を沸騰させると、槽1内の水位が低下する。このため、加熱電流が 減少し、導線9bの電流信号は減少する。従って、導線9bの電流信号が導線9 aの修正スタット信号を上回って排水弁16を開制御するコンパレ−タ9hの作 動条件を満す機会が減少される。
【0031】 しかし、何かの理由により、導線9bの信号が導線9aの修正スタット“on ”信号をある程度以上(例えば、5パ−セント)上回った場合には、ドレンコン パレ−タ9hは常閉接点9jを介して排水リレ−11にHレベル信号を出力する 。これにより、排水リレ−11が作動され、排水弁16が開制御され、槽1内の 水位が低下して加熱電流が減少される。
【0032】 そして、槽1内の水位が低下して加熱電流が低下し、導線9bの電流信号が信 号線9aの電圧まで低下するとコンパレ−タ9hによる排水リレ−11の作動は 停止され、排水弁16は閉制御される。このようなコンパレ−タ9hによる排水 弁16の開制御は、もし給水弁15を閉じる制御が不能となって、槽1内の水が 沸騰されて加熱電流が減少する割合いより速く槽1内に水が流入するような場合 に行われる。
【0033】 一方、室内の湿度の要求が満足されると、ヒュ−ミディスタット5は“off ”状態となり、導線5bの電圧はほぼ0Vとなる。これにより、ドレルコンパレ −タ9hとスタット“off”インタラプトリレ−9kがトリガされる。後者に より、接点9jが開制御され、排水用コンパレ−タ9hが排水弁16を作動する ことが禁止される。これにより、ヒュ−ミディスタット出力ライン9aの電圧が 電流信号ライン9bの電圧よりも低いにもかかわらず、槽1内の水が排水される ことが防止される。
【0034】 通常、槽1からの水を連続的に沸騰させると、徐々に加熱電流が減少して電流 信号ライン9bの電圧は低下する。このことは水蒸気の出力を低下させ、周囲の 湿度を下げ、結果的にヒュ−ミディスタット5を再度オンさせることにつながる 。ヒュ−ミディスタット5が再度オンすると、ライン5aの電圧はステッピング リレ−7の現在位置で決定される分圧回路8,8aで設定されるヒュ−ミディス タット“on”電圧に上昇する。このヒュ−ミディスタット“on”電圧がライ ン9aに現れると、インタラプトリレ−9kにより再度接点9jが閉成され、コ ンパレ−タ9hの出力と排水リレ−11が接続される。以下、ライン9aと9b に現れる電圧の相対関係に応じて排水リレ−11が作動されて排水弁16が開制 御される。
【0035】 過電流排水用コンパレ−タ9mは基準電圧発生部9nで設定された電圧に対応 する許容最大電流以上に加熱電流が上昇することを防止している。つまり、加熱 電流が許容最大電流以上に上昇すると、排水リレ−11は導線9eを介してトリ ガされる。これにより、排水弁16が開かれ、槽1内の水位を減少されて、加熱 電流を基準電圧発生部9nで設定された電圧に対応する電流より小さくする。
【0036】 このように、過電流排水用コンパレ−タ9mは以下に述べる非通常状態でも加 熱電流が安全である最大値より小さい値を保つように使用されるものである。非 通常状態としては、排水用コンパレ−タ9hが必要なときに排水リレ−11を作 動出来なくなったり、給水弁15を適確に閉じることができなくなったり、これ らの要因と過剰な塩の凝縮とが組合わさって、槽1の水の導電率を上昇され、加 熱電流が装置で許容されている最大値を越える状態である。
【0037】 次に、全体的な動作を基本的な動作シ−ケンスを示す図3を参照して説明する 。まず、初期状態において、槽1の水位は電極2より低いかあるいはほぼ電極2 位置であり、ライン9bの電流信号は非常に低い。そして、時刻T0において、 ヒュ−ミディスタット5がステッビングリレ−7をその20パ−セント位置にす る(図3(A)を参照)。もし、ヒュ−ミディスタット5がオンで、ライン9a の修正スタット信号がライン9bの電流信号より大きい場合には、給水用コンパ レ−タ9gからHレベル信号が出力されて、給水リレ−10が作動されて、時刻 T0で給水弁15が開かれる。
【0038】 給水弁15が開保持されることにより、図3(C)、(D)に示すように、第 1の“on”インタバルTnの始めの部分で電流信号ライン9bの電圧は9b− 1のように上昇して修正されたヒュ−ミディスタット“on”導線9aの電圧の 20パ−セントのヒュ−ミディステット電圧まで上昇する。
【0039】 “on”タイマ6aにより最初のインタバルTnが計数される間、給水用コン パレ−タ9gは槽1からの水の蒸発による連続的な小刻みの水位の減少及びそれ に伴う加熱電流の低下に応答して、給水弁15を9b−2に示すように繰返し短 時間だけ開制御する。タイマ6aにより計時される第1の“on”インタバルの 終わりである時刻T1において、ヒュ−ミディスタット5がオンであれば(更に 湿度の要求を意味する)、オンタイマ6aはステッピングリレ−7を1ステップ 上げ、ライン9aの電圧を40パ−セントレベル(図3(C)の9a−3を参照 )まで上げる。従って、給水コンパレ−タ9gは再度給水弁15を開け、槽1の 水位を上昇させて加熱電流を9b−3に示すように上昇させる。そして、第2の “on”インタバルにおいて、給水コンパレ−タ9gにより給水弁15が再度繰 返し開制御されて、ライン9bの加熱電流電圧をライン9aに現れるヒュ−ミデ ィスタットon”出力の40パ−セントの出力電圧に保たれる。
【0040】 タイマ6aにより計時される第2の“on”インタバルの終わりである時刻T 2において、ヒュ−ミディスタット5がオンであれば、オンタイマ6aはステッ ピングリレ−7を1ステップ上げ、ライン9aの電圧を60パ−セントレベルま で上げる。従って、給水コンパレ−タ9gは再度給水弁15を開け、槽1の水位 を上昇させて加熱電流及びライン9bの信号を上昇させる(図3(C)の9a− 5,9b−5)。
【0041】 仮に、何かに理由によりヒュ−ミディスタット5が時刻T3でオフしたとする 。すると、オンタイマ6aはリセットされ、オフタイマ6bがオフインタバルT fの計時を開始する。ライン5bのヒュ−ミディステットの出力の一部であるラ イン9aの信号は9a−6に示すように0まで下降する。インタバルTfの間に 水位及び導電率さらには加熱電流は槽1からの水の蒸発によりすべてが減少する 。この結果、9b−6に示すようにライン9bの電流信号は徐々に減少する。第 1のオフインタバルTfの終了時刻であるT5において、オフタイマ6bがタイ マアウトされ、ステッビングリレ−7が1ステップ下げられてヒュ−ミディスタ ットの出力が60パ−セントから40パ−セントに落とされる。そして、ヒュ− ミディスタット5の出力がオフ状態を継続する限りオフタイマ6bが第2のイン タバルを計時する。
【0042】 ここで、第2のオフインタバルが終了する時刻T7より前に何かの理由により ヒュ−ミディスタット5がオンする場合の一例にとって説明する。この場合には 、時刻T6でヒュ−ミディスタット5がオンし、ライン9aの電圧は9a−7に 示すようにステッピングリレ−7により40パ−セントレベルに跳上がる。この 時には、既に加熱電流及びライン9bの信号は9b−6に示すようにヒュ−ミデ ィスタット出力レベルの40パ−セント以下まで下降してしまっている。従って 、時刻T6ではヒュ−ミディスタットオンライン9aの電圧上昇9a−7により 、ライン9aがライン9bの電圧を大きく上回る。このため、給水コンパレ−タ 9gにより給水弁15が開制御されて槽1の水位が上昇され、加熱電流が増加さ れ、ライン9bの電流信号はライン9aの40パ−セントレベルまで上昇する( 9b−7)。 図3(C)にヒュ−ミディスタット5の状態に応じたシ−ケンスを示す。
【0043】 次に、上述した例とは異なる例として時刻T3で加熱電流及びライン9bの電 流信号が何かの理由により下降しなかったり、上昇したり、特に9b−6′に示 すようにゆっくりと下降する場合について図3(C′)、(D′)、(E′)を 参照して説明する。
【0044】 即ち、時刻T6においては、ライン9bの信号はライン9aの信号を上回って いる。この結果、時刻T6において排水用コンパレ−タ9hが作動される。これ により、加熱電流及びライン9bの電流信号が9b−7′に沿って排水弁が閉じ るヒュ−ミディスタットの出力の40パ−セントになるまで排水弁16が開かれ て、槽1内の水が排出される。
【0045】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案によれば、湿度を所望の湿度に制御する場合に湿度 のハンティングを防止することができる電極式加湿器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係わる電極式加湿器の構成
を示す図。
【図2】比較回路9の構成を示すブロック図。
【図3】動作を説明するためのタイミング図。
【符号の説明】
1…槽、2…電極、5…ヒュ−ミディスタット、6a…
オンタイマ、6b…オフタイマ、7…ステッピングリレ
−、10…給水リレ−、11…排水リレ−、15…給水
弁、16…排水弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給排水弁を備えた水槽と、前記水槽に距
    離を隔てて設置された一対の電極に通電して蒸気を発生
    させる電極式加湿噐において、湿度設定器と、前記湿度
    設定器よりの信号レベルを複数の時間帯毎に増減できる
    信号レベル設定回路と、前記電極を流れる電流値と前記
    信号レベルとを比較して前記給水弁を開閉する回路とを
    備え、あらかじめ設定された時間範囲を越えて加湿信号
    が続いた時に前記時間帯毎に段階的に湿度レベルを増減
    できることを特徴とする電極式加湿器。
JP1491791U 1991-03-14 1991-03-14 電極式加湿器 Pending JPH04113836U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0926140A (ja) * 1995-07-10 1997-01-28 Samsung Electronics Co Ltd 電子レンジ
JP6974557B1 (ja) * 2020-08-17 2021-12-01 木村工機株式会社 電極式蒸気加湿器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0926140A (ja) * 1995-07-10 1997-01-28 Samsung Electronics Co Ltd 電子レンジ
JP6974557B1 (ja) * 2020-08-17 2021-12-01 木村工機株式会社 電極式蒸気加湿器

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