JPH04113071U - 分析装置用データ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は各種分析装置用データ処理装置に係
り、各種分析装置を汎用ネットワークに直接接続できる
ようにするためのものである。 【構成】従来の分析装置用データ処理装置に汎用ネット
ワーク接続用装置３を組込、同時にその装置に装置識別
番号入力装置５と通信プロトコル選択装置６を設けた。 【効果】これによって、従来分析装置用データ処理装置
と汎用ネットワークとの間にあったパーソナルコンピュ
ータ等のネットワーク接続用装置が不要になり、また、
操作が２ヵ所にまたがることが無くなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、分光光度計やクロマトグラフ等の分析装置用データ処理装置に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来の分析装置用データ処理装置は、それに接続される分析装置の分析条件設 定や、分析装置で得られる分析データの各種処理を行うためのもので、専任の操 作者が１台の分析装置に付ききりで操作を行う必要があった。

【０００３】 また、従来の分析装置を汎用ネットワークに接続しようとした場合には、外部 にパーソナルコンピュータ等のネットワークへの接続装置を配置しそれを介して 行っていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来技術では、分析装置用データ処理装置が、汎用のネットワークへの接 続という点で配慮されておらず、複数台の分析装置を一ヶ所で管理し、分析条件 の共用化や分析データの一元管理，分析の自動化などを行うことが難しい状況に あった。

【０００５】 また、従来の分析装置を汎用のネットワークに接続しようとした場合には、従 来の分析装置とネットワーク間にパーソナルコンピュータ等のネットワーク接続 装置が必要になり、操作が二ヶ所になったり、ホストコンピュータから直接分析 装置を制御し、データの送受を行う点で問題があった。

【０００６】 本考案の目的は、分析装置用データ処理装置を汎用ネットワークに直接接続で きるようにすることである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、分析装置用データ処理装置に汎用ネットワーク接 続用装置を取付けるとともに、汎用ネットワークで使用される装置識別番号を入 力できる手段を設け、さらに、汎用ネットワークに適した通信プロトコルを利用 できるように、外部から通信プロトコルを選択できるようにしたものである。

【０００８】

【作用】

ネットワーク接続用装置は分析装置用データ処理装置を汎用ネットワークに直 接接続できるようにする。また、装置識別番号入力手段は、その装置の汎用ネッ トワーク上での識別番号を与えるものである。さらに、通信プロトコルは、その ネットワーク上のホストコンピュータによって異なるため、何種類かの中からそ れを選択できるようにする。これによって分析装置用データ処理装置は、汎用の ネットワークに直接接続でき、分析条件の共用化や分析データの保存・管理をホ ストコンピュータ上で容易に行えるようになる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を用いて説明する。

【００１０】 分析装置用データ処理装置１は分析装置本体２に分析条件を設定し制御し、分 析データの収集を行う。ここで、分析装置用データ処理装置には、汎用ネットワ ーク、例えばアイ・イー・イー・イー・８０２.３(ＩＥＥＥ ８０２.３)規定の ものなどに接続するためのネットワーク接続用装置３が組み込まれている。この 汎用ネットワークには他の分析装置（２１，２２，２３，２４，２５，２６）や それらを統合管理するホストコンピュータ３０などが接続されている。

【００１１】 ここで、一般的に汎用ネットワークは、そのホストコンピュータの管理者が一 括管理しており、そのネットワーク上の各装置に装置識別番号を割り振るように なっている。従って、各分析装置用データ処理装置には、この識別番号の入力装 置５が設けられている。さらに、汎用ネットワーク上の通信プロトコルは、その ホストコンピュータ30によって何種類か存在し、それに適したものを選択できる ような選択装置６が設けられている。

【００１２】 実際には、装置識別番号の入力装置５としては、キーボードからの入力、ある いはデジタルスイッチなどからの入力があげられる。

【００１３】 通信プロトコルの選択装置６としては、やはりキーボードからの入力や、メモ リーカード，ＦＤ，ＲＯＭ等の記憶媒体の入替などがあげられる。

【００１４】 図２は、複数台の分析装置を汎用ネットワークに接続しようとする場合の例を 示す。従来の分析装置用データ処理装置を汎用ネットワークに接続しようとした 場合の例を図４に示すが、この場合、パーソナルコンピュータ等のネットワーク 接続装置が中間に配されている。

【００１５】 図３は、従来装置のブロックダイヤグラムであり、個別の通信装置11を用いて パーソナルコンピュータに一端データを送り、そこから汎用のネットワークを介 してホストコンピュータにデータを送る必要がある。

【００１６】

【考案の効果】

本考案によれば、各種分析装置を汎用ネットワークに直接接続できることから 、複数台の分析装置の分析条件の共用化、分析データの保存，一元管理がホスト コンピュータから直接、容易に行えるようになり、中間に配するパーソナルコン ピュータ等のネットワーク接続装置が不要となり、操作が二ヶ所にまたがること がない。

【００１７】 例えば、ホストコンピュータに保存した標準の分析条件を誰もが簡単に使用で きることから、分析装置の操作に専任者が不要になる。

【００１８】 また、異なる種類の分析装置から得られる分析データをホストコンピュータに 集積できることから、一ヶ所で同じ解析することができ、未知試料の分析を行う ことができるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のブロックダイヤグラムを示
す図である。

【図２】本実施例のネットワーク接続例を示す図であ
る。

【図３】従来の装置のブロックダイヤグラムを示す図で
ある。

【図４】従来の装置のネットワーク接続例を示す図であ
る。

【符号の説明】

１…分析装置用データ処理装置、２…分析装置本体、３
…ネットワーク接続装置、４…ホストコンピュータ、５
…装置識別番号入力装置、６…通信プロトコル選択装
置。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】分光光度計やクロマトグラフ、電磁分析装
   置などの分析装置に用いるデータ処理装置において、汎
   用ネットワーク接続装置を設けたことを特徴とする分析
   装置用データ処理装置。
2. 【請求項２】請求項１において、各装置識別番号の入力
   手段を設けたことを特徴とする分析装置用データ処理装
   置。
3. 【請求項３】請求項１において、汎用ネットワーク用通
   信プロトコルを外部から入れ替えられるようにしたこと
   を特徴とする分析装置用データ処理装置。