JPH0411140B2 - - Google Patents

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JPH0411140B2
JPH0411140B2 JP4078786A JP4078786A JPH0411140B2 JP H0411140 B2 JPH0411140 B2 JP H0411140B2 JP 4078786 A JP4078786 A JP 4078786A JP 4078786 A JP4078786 A JP 4078786A JP H0411140 B2 JPH0411140 B2 JP H0411140B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は通信衛星のN個(Nは2以上の整
数)の電波ビームにより地上のN個のサービスエ
リアをカバーするマルチビーム衛星通信方式に関
する。
「従来の技術」 従来のマルチビーム衛星通信方式を第1図に示
す。通信衛星11において、反射鏡12の焦点附
近に電波ビーム11〜15を放射する給電ホーン2
〜25が配されて各ビーム11〜15の地上での照
射エリアがサービスエリア31〜35とされる。通
信衛星11を通じてこれらサービスエリア31
5に対する送信のため、地上の基地局13にお
いて、サービスエリア31〜35に対する各信号は
それぞれ予め割当てられた周波数帯f1〜f5の信号
とされ、基地局13よりフイーダリンク14を通
じて通信衛星11へ送られる。通信衛星11で基
地局13よりの信号は周波数変換器15により周
波数帯f1〜f5の各信号に変換され、この変換出力
は分配器16で分配され、更には帯域通過フイル
タ41〜45により各周波数帯の信号に分離され
る。これら分離された周波数帯f1〜f5の信号は送
信機、つまり電力増幅機51〜55によりそれぞれ
増幅され、給電ホーン21〜25へ給電される。
第1図では、1ビームに1台の送信電力増幅器
を用いたが、実際には、トラフツイクの多いサー
ビスエリアに対する1ビームには複数の送信電力
増幅器が並列に接続されることもある。
また、図では、この発明の対象とする通信衛星
の送信系のみを示している。
このようなマルチビーム通信方式では、マルチ
ビームアンテナの各ビーム11〜15のサイドロー
ブ特性に起因するビーム間干渉をさけるため、通
常、近傍のビームについては同一の周波数帯を用
いない。従つて、ビーム数が少ない場合、図に示
すようにビーム毎に異る周波数帯域を割り当て、
基地局13よりこれらの周波数帯へ通信波を割り
当てるようにしていた。すなわち、全使用可能な
周波数帯域F〓が、図のようにf1,f2…f5へ分割さ
れ、各ビームの通信容量はこれらの分割された割
当帯域によつて制限されていた。
また、送信電力増幅器51〜55は各ビーム11
〜15に固定的に配置されているため、各ビーム
1〜15の通信容量は、各ビームの送信電力増幅
器51〜55の最大送信電力によつても上限が決め
られていた。
即ち、従来のマルチビーム衛星通信方式では、
各ビームの伝送帯域や送信電力は、想定したトラ
フイツクに応じて固定的に決められ、これらは通
信衛星の運用開始後、変えることはできなかつ
た。
マルチビーム衛星通信は、1ビームのサービス
エリアが狭く、全サービスエリアを分割し、複数
のビームでカバーすることになるため、全サービ
スエリアを1ビームでカバーする場合に比べて地
域的なトラフイツクの変動あるいは各ビーム間、
つまり分割されたサービスエリア間のトラフイツ
クアンバランスへの対策がシステム設計上重要な
問題となり、各ビームのトラフイツク変動に対応
できるフレキシブルな通信衛星が望まれる。しか
し、従来においては分割されたサービスエリアに
対する通信容量は固定されたものである。
このような点から各ビーム間の定常的で大きな
トラフイツクアンバランスや時間的なトラフイツ
ク変動に柔軟に対応できるマルチビーム衛星通信
方式が特開昭60−33745号公報で提案されている。
この公報に示す方式によれば各ビームに割り当て
る周波数帯域の少なくとも一部をすべてのビーム
に対して共通とし、その共通の周波数帯域につい
ての各ビームに対する使用帯域の割り当てをその
サービスエリアのトラフイツクの変動に応じて柔
軟に変更することができる。
しかしこの公報に示す方式では、衛星搭載アン
テナとしてフエーズドアレイマルチビームアンテ
ナを使用している。フエーズドアレイマルチビー
ムアンテナはその公報の第2図に示すように、複
数の低指向性アレイ素子ごとに増幅器を接続し、
空間で電力合成を行うことによりマルチビームを
形成している。空間で電力合成を行うためには、
サイドローブを低減し、高効率の特性を実現する
ためにビーム数より1桁以上多い数のアレイ素子
が必要となり、特にサイドローブ特性がシビアと
なるとその数は、更に増加し、通常は数10〜数百
のアレイ素子が必要であり、その各アレイ素子ご
とに必要となる増幅器を含めるとアンテナの規模
が非常に大きくなる。また、アンテナを送受信で
共用するためには、素子ごとに送受信波装置が必
要であり、給電系の構成も非常に複雑となる。し
かも安定なビームを得るには、このような多数の
素子(増幅器を含む)の位相関係を一定に保つ必
要があり、これは非常に困難であり、特に環境条
件のきびしい宇宙環境(温度変化が200℃以上あ
る)において、この位相関係を一定に保つには実
際には不可能に近い。
この発明の目的は、各ビーム間の定常的な大き
なトラフイツクアンバランスや時間的なトラフイ
ク変動に柔軟に対応でき、しかも移動体を対象と
する通信や、小形地球局による加入者への直接通
信などに適し、衛星局を小形かつ安定に構成する
ことを可能とするマルチビーム衛星通信方式を提
供することにある。
「問題点を解決するための手段」 この発明によれば、N個(Nは2以上の整数)
の電波ビームでN個のサービスエリアをカバー
し、各ビームに割当てることができる周波数帯域
の少なくとも一部はすべてのビームに対して共通
とし、その共通の周波数帯域についての各ビーム
に対する使用帯域の割当てを、その対応サービス
エリアのトラフイツクの変動に応じて変更するマ
ルチビーム衛星通信方式において、N個のビーム
に対する送信信号をN入力端子、N出力端子の多
端子電力増幅装置で増幅する。多端子電力増幅装
置は少くともN個の電力増幅器を備え、その1つ
の入力端子に入力された信号をその電力増幅器の
数に等分配し、その分配された信号を各電力増幅
器で増幅し、これら増幅出力を、入力端子と対応
する1つの出力端子にのみ合成出力するものであ
る。この多端子電力増幅装置のN個の入力端子に
はN個のサービスエリアに対するN個の信号がそ
れぞれ入力される。
従つて、N個のサービスエリアのトラフイツク
に応じて共通周波数帯域内の周波数(チヤネル)
割当てを異なる数としても、各電力増幅器は単に
同一電力ずつ増幅し、1つに片寄ることはない。
しかし、アンテナは各ビームに対し、1個とする
ことも可能であり、電力増幅器の数も少なく、全
体として衛星局の構成が頗る簡単になる。
「実施例」 第2図にこの発明の実施例を示し、第1図と対
応する部分に同一符号を付けてある。この発明で
は通信衛星11に多端子電力増幅装置21が設け
られ、その出力端子61〜65の各出力がそれぞれ
ホーン21〜25へ供給される。多端子電力増幅装
置21ついては後で詳細に説明するが、出力端子
1〜65と、これと同数の入力端子71〜75と、
更にこれらと同数又はこれ以上の電力増幅器51
〜58と、電力増幅器51〜58を入力端子71〜75
との間に挿入され、また出力端子6165との間
に挿入されたそれぞれ複数の3dBハイブリツド
結合器よりなる電力結合器23,24とより構成
され、各入力端子71〜75より入力された信号を
それぞれ電力増幅器51〜58で等分配して増幅
し、その増幅出力を各入力端子ごとに合成して出
力端子61〜65の対応する1つに出力する。例え
ば入力端子71に入力された信号は電力増幅器51
〜58に8分配されて増幅され、その8つの増幅
出力は出力端子61に合成されてこの出力端子61
にのみ出力される。
更にこの例ではサービスエリア31〜35のすべ
てにおいて使用可能な周波数帯域を同一のF〓と
し、従つてすべてのビーム11〜15に対してもそ
れぞれ周波数帯域Fを共通に割当てることがで
き、入力端子71〜75のそれぞれに対して周波数
帯域F〓の信号を供給する。すなわち、基地局13
では各サービスエリア31〜35に対しそれぞれ周
波数帯域F1〜F5を割当て、これら各周波数帯域
F1〜F5の帯域幅はそれぞれ共通の周波数帯F〓の帯
域幅と等しくする。サービスエリア31〜35に対
する信号をそれぞれ周波数帯域F1〜F5の信号と
して基地局13よりフイーダリンク14により送
信し、通信衛星11では分配器16で基地局13
よりの信号を分配し、フイルタ81〜85により周
波数帯域F1〜F5の各信号に分離し、これら分離
された周波数帯域F1〜F5の信号は周波数変換器
1〜95により、F1〜F5の各信号より例えば低い
共通の周波数帯Fの信号に変換されて入力端子7
〜75にそれぞれ供給される。
各ビーム11〜15で使用する周波数帯を、サー
ビスエリア31〜35の各トラフイツクに応じて共
通の周波数帯内を分割して割当てる。例えば第3
図に示すように周波数帯F〓内の全チヤネルCh1
Chq中のチヤネルCh1〜Chp1をビーム11に、チヤ
ネルChp1+1〜Chp2をビーム12に、チヤネル
Chp2+1〜Chp3をビーム13にそれぞれ割当て、更
にこの例ではビーム11とビーム14との干渉が無
視でき、またビーム11とビーム12とビーム15
との干渉が無視できる場合で、チヤネルCh1
Chp4はビーム11と一部重複してビーム14に割当
て、チヤネルChp4+1〜Chp5をビーム11,12と一
部重複してビーム15に割当てた場合である。こ
の例ではサービスエリア31,35はトラフイツク
が多く、サービスエリア32,34はトラフイツク
が少ない場合である。
基地局13においてサービスエリア31〜35
各トラフイツクの変動に応じて、このチヤネル割
当てを変更し、サービスエリア31〜35に対する
各送信信号を、周波数帯F1〜F5のそれぞれの各
帯域内の割当てチヤネルに対応した信号として基
地局13より送信する。通信衛生11において基
地局13よりの周波数帯F1〜F5の信号は周波数
分離され、かつ周波数変換され、それぞれはすべ
て共通の周波数帯F〓の信号とされ、かつそのうち
の使用帯域は各サービスエリア31〜35と対応し
て例えば第3図に示すようになつており、これら
の周波数変換器91〜95の出力は多端子電力増幅
装置21の入力端子71〜75へ入力される。この
各周波数帯F〓の信号は各入力端子71〜75でとれ
電力増幅器51〜58に等分配増幅され、出力端子
1〜65に各入力端子71〜75の信号でとれそれ
ぞれ合成され、それぞれ給電ホーン21〜25へ供
給され、従つて第3図に示すようにビーム11
5に対し周波数帯F〓の各チヤネルが割当て出力
され、サービスエリア31〜35に送信される。
このようにこの発明によれば各ビーム11〜15
に対する送信信号は電力増幅器51〜58で分配増
幅され、かつ各ビーム11〜15に同一周波数帯F〓
を割当ててあるため、各サービスエリアのトラフ
イツクの増減に応じて、例えば共通周波数帯F〓の
大部分のチヤネルを1つのビームに割当てても、
他のビームに対するチヤネル割当てを減らすこと
ができれば、1つの電力増幅器が飽和してしまう
おそれはない。従つてサービスエリア31〜35
おけるトラフイツクの変動に応じて基地局13で
チヤネル数割当てをダイナミツクでかつフレキシ
ブルに行うことができ、各ビーム11〜15の通信
容量を最大F〓の範囲内で変化することができる。
多端子電力増幅装置 多端子電力増幅装置21は特願昭59−200959号
に述べてあるが、この動作を次に説明する。
第4図は多端子電力増幅装置21を原理的に示
したものである。入力端子71〜7Nと、最大送信
出力Pの電力増幅器51〜5Nの入力側との間に電
力結合器23が挿入され、また電力増幅器51
Nと出力端子61〜6Nとの間に電力結合器24
が挿入される。電力結合器23,24はそれぞれ
ハイブリツト結合器で構成したもので、任意の端
子からの入力電力を常にN等分してN個の出力端
子に出力する機能を有するものである。
この構成において例えば1つの入力端子71
らの信号は電力結合器23でN等分された後、N
等分された信号毎に電力増幅器51〜5Nでそれぞ
れ増幅され、これら増幅出力は電力結合器24で
合成されて1つの出力端子61に出力される。
他の1つの入力端子から入力された信号も同様
に電力結合器23でN等分され、そのN等分され
た信号毎に増幅器51〜5Nで増幅され、再び電力
結合器24で合成されてその入力端子に対応した
1つの出力端子から出力されることになる。
従つて、各電力増幅器51〜5Nは各チヤネル
(各入力端子71〜7Nの入力信号)のそれぞれN
等分された信号電力の総和に対して最大出力の限
界を与える。このためN個のチヤネルの内前記最
大電力Pより小さい低出力チヤネルのものがあれ
ばその分他のチヤネルを最大電力Pより大として
も、全チヤネルの電力総和がNPより小であれば
増幅が可能である。次に、この動作を理論的に説
明するため、先ずハイブリツド結合器の性質に基
づき一般的な説明を行う。
4入力4出力電力結合器 第5図Aはハイブリツト結合器HYBの単体を
示したものであり、表示を簡単化するため、結合
の生じている部分を第5図Bに示すように縦実線
で表わすことにする。この時、例えば4つのハイ
ブリツト結合器を用いた入力端子、出力端子の数
がそれぞれ4つの電力結合器(第6図A)は第6
図Bに示すように表わせる。なお、以下において
は、端子に付した連続番号により信号端子を呼ぶ
ことにする。またハイブリツト結合器は、〔k1
k2〕の標記により入力端子“k1”,“k2”および出
力端子“k1”,“k2”を有するハイブリツト結合器
を特定するものとする。
ハイブリツト結合器にはカツプラー型ハイブリ
ツド結合器(90゜HYB)と、マジツクT型ハイブ
リツト結合器(180゜HYB)とがある。前者のカ
ツプラー型ハイブリツト結合器では第7図Aに示
すように入力端子“0”からの入力信号は出力端
子“0”と“1”とに±90゜(または−90゜)の位
相差で2等分して出力され、かつ入力端子“1”
からの入力信号は出力端子“0”と“1”とに−
90゜(または+90゜)の位相差で2等分されて出力
される。後者のマジツクT型ハイブリツト結合器
では、第7図Bに示すように入力端子“0”から
の入力信号は出力端子“0”と“1”とに同相
(または180゜の位相差)で2等分されて出力端子
“0”と“1”とに180゜の位相差(または同相)
で2等分されて出力される。
一般構成の電力結合器 さて、第4図中に示した電力結合器23,24
を一般性を持つように分配数N(=2n、nは1以
上の整数)にすると、その接続関係は第8図に示
すようになる。この図は第5図に示した簡略記号
を用いている。また、ハイブリツト結合器として
は90゜HYB、180゜HYBのいずれでも使用すること
ができる。
第8図においては2n-1個のハイブリツト結合器
がn段設けられ、その1段目のハイブリツト結合
器は隣接間、2段目のハイブリツト結合器は1つ
飛ばし、3段目のハイブリツト結合器は3つ飛ば
し、i段目のハイブリツト結合器は2i-1−1飛ば
しでそれぞれハイブリツト結合器を接続すること
により構成されている。この時、必要とされるハ
イブリツト結合器の数aoは ao=n2n-1 ……(1) である。この電力結合器の構成を更に詳細に説明
すると、〔a,b〕の標記により入力端子“a”,
“b”および出力端子“a”,“b”を有するハイ
ブリツト結合器を特定するものとすると、N個の
入力端子、N個の出力端子をもつ電力結合器は
N/2個のハイブリツト結合器をn段縦続的に配
置して構成される。その1段目のハイブリツト結
合器の入力端子に対しては〔2k,2k+1〕(k=
0,1,…,2n-1−1)つまり〔0、1〕、〔2、
3〕、〔4、5〕、…、の番号を付し、2段目のハ
イブリツト結合器の入力端子に対しては〔4k1
k2、4k1+k2+2〕(k1=0、1、…、2n-2−1、
k2=0、1)つまり〔0,2〕、〔1,3〕、〔4,
6〕、…の番号を付し、i段目のハイブリツト結
合器の入出力端子には〔2ik1+k2、2ik1+k2
2i-1〕(k1=0,1,…,2n-1−1、k2=0、1
…、2i-1−1)つまり〔0、2i-1〕、〔1、1+
2i-1〕、〔2i、2i+2i-1〕、…の番号を付し、同様に順
次各段目のハイブリツド結合器の入出力端子に番
号を付し、段間において夫々対応する番号の前段
の出力端子と後段の入力端子とがそれぞれ接続さ
れ、初段のN/2個のハイブリツド結合器の入力
端子及び終段のN/2個のハイブリツト結合器の
出力端子をそれぞれ電力結合器の入力端子及び信
号出力端子としている。
次に、第8図に示したN(=2n)端子の電力結
合器において、入力側h端子の入力電圧E1hと出
力側k端子の出力電圧Epkとの関係をTransfer行
列{T(n) kh(h=0,…,2n−1、k=0、…、2n
1)}を用いて、 E0k=T(n) khE1h ……(2) と表わすことにする。ハイブリツド結合器として
90゜HYBを用いて構成すると、n=1に対しては
90゜HYBの特性として、 つまり E00 E01=1/√21j j1EI0 EI1 ……(4) n=2に対しては E00 E01 E02 E03=1/√2T1jT1 jT1T1EI0 EI1 EI2 EI3 ……(6) T1=1/√21j j1 ……(7) となる。ここで、h、kを2進表示、すなわち0
または1のみをとるriおよびsiを用いて、 h=r0+r12+r222+… k=s0+s12+s222+… ……(8) と表示すると、式(3)、(5)は次のように表示するこ
とができる。
T(1) kh=1/√2exp〔jπ/2r0+s0〕……(9) T(2) kh=1/√2exp〔jπ/2r0+s0+r1+s1)〕…
…(10) ただし、+は排他的論理和を示し、 r+s=0;r=s 1;r≠s ……(11) である。しかして、式(9)、(10)は第8図に示すN=
2nに対して、 T(n) kh=1/√Nexp〔jπ/2Σn-1 i=0ri+si〕……
(12) (h=0,1,…,2n−1、k=0,1,…,2n
−1) となる。
同様に、180゜HYBを用いた場合は、 T(n) kh=1/√Nexp〔jπΣn-1 i=0rii〕……(13
) (h=0,1,…,2n−1、k=0,1,…,2n
−1) と表示することができる。ただし、∧は論理積、
は否定を示す。
電力結合器23と24とは電力増幅器51〜5N
に関して対称構成となつている。
第4図の入出力関係 次に、第4図に示した多端子電力増幅装置の入
出力関係を上記の各式より求めると以下のように
なる。En(m=0,…,N−1)を電力結合器2
3の端子mの入力信号電圧とし、T(n) hnを電力結合
器23の入力端子mと出力端子との間の
Transfer係数とし、電力増幅器51〜5Nの各電圧
増幅度をaとすると、入力電圧Eに対する電力結
合器24の出力側k端子における出力電圧は、 Enk=aEnΣN-1 h=0T(n) khT(n) hn ……(14) となる。従つてその時のk端子の出力電力Pnk
は、 Pnk=|Enk2/2R=a2Pn|ΣN-1 h=0T(n) khT(n) hn 2 ……(15) となる。ただしRは出力端子に接続される負荷の
抵抗値であり、Pnは入力端子mへの入力電力
(E2 n/2R)を示している。180゜ハイブリツド結合
器の場合も同様であるため、ここでは、ハイブリ
ツト結合器として90゜HYBを使用した場合につい
て述べる。式(12)を式(15)に代入することに
より、 Pnk=A2Pn/N2|ΣN-1 h=0exp〔jπ/2Σn-1 i=0 (ri+si+ri+ti)|2 ……(16) が得られる。ただし、0または1のみをとるtに
対して、 m=t0+t12+t222+… ……(17) である。式(16)において、2進数の性質を考慮
すると、 Pnk=a2Pn;si= 0;sii ……(18) となる。すなわち、入力端子71〜7Nの1つの端子
m(=t0+t12+t222+…)から入力された信号は
N個の増幅器51〜5Nに分配増幅された後、出力端
子61〜6N中の1つの端子k(=012+222
+…)に出力される。
このように入力端子71〜7Nからそれぞれ入力
された各信号はそれぞれ増幅器51〜5Nに等分配
されて増幅された後、再び合成されて出力端子6
〜6N中の対応する1つに出力される。
以上述べたような電力増幅装置を第2図におけ
る多端子電力増幅装置21として使用すると、例
えば入力端子71から信号は電力増幅器51〜58
に均等に分配されて増幅された後、出力端子61
のみに現れ、給電ホーン21より放射される。同
様に入力端子72〜75からの各信号は、それぞれ
電力増幅器51〜58で均等に分配増幅され、出力
端子62〜65に分離されてそれぞれ現れ、それぞ
れ給電ホーン22〜25より放射される。従つて、
多端子電力増幅器21に接続される給電ホーンよ
りの複数ビーム11〜15の全送信電力は、電力増
幅装置21を構成する電力増幅器51〜55の送信
電力の和で与えられると共に、各ビーム11〜15
への送信電力配分は固定的ではなく、電力増幅装
置21の入力端子71〜75への入力電力、すなわ
ち各ビームへの通信波(チヤネル)の数に対応し
て配分されることになる。従つて、各ビームへ割
当て可能な最大の通信波(チヤネル)の数は、多
端子電力増幅装置21の最大の増幅帯域に対応す
るものとなり、各ビームへの通信波(チヤネル)
の割り当ての自由度は大きく、全通信波(チヤネ
ル)を任意のビームに割り当てることも可能であ
る。
なお多端子電力増幅装置21としては前記例に
限らず、要は1つの入力端子よりの入力を複数の
電力増幅器に等分配増幅し、その増幅出力を1つ
の出力端子に合成して出力するものであればよ
い。また各サービスエリアにおいてその使用可能
な周波数帯をすべて共通の周波数帯F〓としたが、
一部の周波数帯を共通としてもよい。
「発明の効果」 以上説明したようにこの発明によれば、各ビー
ムへの周波数割当てが固定的にならないため、周
波数分割通信方式におけるトラフイツク変動に柔
軟に対応することができる。また、基地局の送信
周波数を制御するのみで接続ビームを決めること
ができるため、通信衛星上にチヤネル分波・合波
を行うためのフイルタやチヤネル接続用のスイツ
チを必要としない。
しかも多端子電力増幅器21を使用することに
より、ビーム数と同数またはこれ以上の数の電力
増幅器を使用するが、その数はフエーズドアレイ
マルチビームアンテナよりも著しく少なくて済
み、かつアンテナとして各ビームに1つの一次放
射器を使用することもでき、アンテナ系および電
力増幅系の規模を小さくすることができ、構成も
簡単であり、しかもビームの安定性もよいものと
することが容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のマルチビーム通信方式を示す
図、第2図はこの発明の実施例を示す図、第3図
は各ビームへの通信信号の配置例を示す図、第4
図は多端子電力増幅装置21の構成例を示す図、
第5図はハイブリツト結合器とその表示法を示す
図、第6図は4つのハイブリツト結合器を用いた
4入力4出力電力結合器及びその表記を示す図、
第7図は90゜ハイブリツト結合器及び180゜ハイブ
リツト結合器の各表記を示す図、第8図は電力結
合器の一般的構成を示す図である。 11〜15:ビーム、21〜25:給電ホーン、31
〜35:各ビームの照射エリア(サービスエリア)
1〜55,5o:送信電力増幅器、61〜67:多端
子電力増幅装置21の出力端子、71〜75:多端
子電力増幅装置21の入力端子、91〜95:周波
数変換器、12:反射鏡、13:基地局、21:
多端子電力増幅装置、23:電力結合器、24:
電力結合器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 通信衛星のN個(Nは2以上の整数)のビー
    ムで地上にN個のサービスエリアを構成し、上記
    各ビームに割り当てる周波数帯域の少なくとも一
    部をすべてのビームに対して共通とし、その共通
    の周波数帯域についての各ビームに対する使用帯
    域の割当てをそのサービスエリアのトラフイツク
    の変動に応じて変更するようにしたマルチビーム
    衛星通信方式において、 上記N個のビームに対する送信信号を、多端子
    電力増幅装置のN個の入力端子の対応するものに
    それぞれ供給し、その多端子電力増幅装置のN個
    の出力端子よりの出力をそれぞれ対応するN個の
    ビームへ供給し、 上記多端子電力増幅装置ではM個(M≧N)の
    電力増幅器でその各入力端子の信号をM分の1ず
    つ分配増幅し、そのM個の電力増幅器の出力中の
    同一入力端子に対する信号を対応する1つの出力
    端子に合成して出力することを特徴とするマルチ
    ビーム衛星通信方式。
JP4078786A 1986-02-26 1986-02-26 マルチビ−ム衛星通信方式 Granted JPS62198231A (ja)

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