JPH04111042U - 磁気ヘツド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、ジンバルの表面に固定用樹脂が突出
するようなことなく、一定のヘッドクリアランスを確保
すると共に、ジンバルがキャリッジに対して確実に固定
保持され得るようにした、磁気ヘッド装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】フロッピーディスク駆動装置のキャリッジに支
持されたジンバルと、該ジンバルの表面に装着された磁
気ヘッドとを含んでいる、磁気ヘッド装置において、該
ジンバルが、その裏面の一部分とキャリッジとの間に注
入された樹脂により、該キャリッジに対して、固定保持
され得ることにより、磁気ヘッド装置を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、フロッピーディスク駆動装置の磁気ヘッド装置に関し、特に該磁気 ヘッド装置のジンバルの固定構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、このようなフロッピーディスク駆動装置の磁気ヘッド装置は、例えば図 ４に示すように、構成されている。

【０００３】 即ち、図４において、磁気ヘッド装置１は、フロッピーディスク駆動装置のキ ャリッジ２の先端部２ａに対して、磁気ヘッド３を可動するように支持すること により構成されており、該磁気ヘッド３は、ジンバル４を介して該キャリッジ２ に保持されている。

【０００４】 ここで、該ジンバル４は、キャリッジ２の先端部２ａに対して、該ジンバル４ の側縁に沿って、その表面側とキャリッジ２との間に樹脂５を塗布することによ り、該キャリッジ２に対して固着されるようになっている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このように構成された磁気ヘッド装置１においては、ジンバル ４の表面に樹脂５が盛り上がって突出することになる。従って、この磁気ヘッド 装置１をフロッピーディスク駆動装置に組み込んだ場合、図５に示すように、フ ロッピーディスク６を該フロッピーディスク駆動装置に装填すると、該樹脂５が 、該フロッピーディスク６のケース６ａに当接することがあり、これにより該ケ ース６ａ内に収容された媒体６ｂの円滑な回転が妨げられて、読取または書込エ ラーが発生してしまうという問題があった。

【０００６】 本考案は、以上の点に鑑み、ジンバルの表面に固定用樹脂が突出するようなこ となく、一定のヘッドクリアランスを確保すると共に、ジンバルがキャリッジに 対して確実に固定保持され得るようにした、磁気ヘッド装置を提供することを目 的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、本考案によれば、フロッピーディスク駆動装置のキャリッジに支 持されたジンバルと、該ジンバルの表面に装着された磁気ヘッドとを含んでいる 、磁気ヘッド装置において、該ジンバルが、その裏面の一部分とキャリッジとの 間に注入された樹脂により、該キャリッジに対して、固定保持され得ることを特 徴とする、磁気ヘッド装置により、達成される。

【０００８】

【作用】

上記構成によれば、ジンバルが、その下面に対して接触するように備えられた 樹脂により、キャリッジに対して固定保持され得るので、該ジンバルの表面に固 定用樹脂が突出するようなことがなく、従って該ジンバルの表面にて一定のヘッ ドクリアランスが確保され得ることになるので、フロッピーディスク駆動装置に 組み込んだ場合に、フロッピーディスクのケースにジンバルの表面に突出した樹 脂が当接することがないことから、該フロッピーディスクの読取または書込エラ ーが発生せず、確実な読取または書込が行なわれ得ることとなる。

【０００９】

【実施例】

以下、図面に示した実施例に基づいて、本考案を詳細に説明する。

【００１０】 図１は、本考案による磁気ヘッド装置の一実施例を示しており、磁気ヘッド装 置１０は、フロッピーディスク駆動装置のキャリッジ１１の先端部１１ａに対し て、磁気ヘッド１２を可動するように支持することにより構成されており、該磁 気ヘッド１２は、ジンバル１３を介して該キャリッジ１１に対して固定保持され ている。

【００１１】 ここで、キャリッジ１１の先端部１１ａは、該ジンバル１３の側縁の下側が僅 かに露出するように、該ジンバル１３の側縁に沿って、切欠部１１ｂを備えてお り、該切欠部１１ｂ内に固定用の樹脂１４を流し込むことにより、該ジンバル１ ３が、該キャリッジ２に対して固着されるようになっている。

【００１２】 本考案による磁気ヘッド装置１０は、以上のように構成されており、該ジンバ ル１３は、その下面が樹脂１４によって、該キャリッジ１１に対して固定保持さ れていることから、該ジンバル１３の表面には、樹脂１４が突出していない。従 って、フロッピーディスク駆動装置に組み込んだ場合に、該ジンバル１３の表面 に突出した樹脂が、フロッピーディスクのケースに当接するようなことはなく、 該フロッピーディスクの読取または書込が円滑に且つ確実に行なわれ得ることに なる。

【００１３】 図２は、本考案による他の実施例を示しており、この場合、磁気ヘッド装置１ ０は、キャリッジ１１が、図の実施例における切欠部１１ｂの代わりに、樹脂注 入のための孔１１ｃを備えており、該孔１１ｃ内に固定用の樹脂１４を流し込む ことにより、該ジンバル１３が、該キャリッジ２に対して固着されるようになっ ている点を除いては、図１の実施例と同様の構成であり、その効果も同じである 。

【００１４】 図３は、本考案によるさらに他の実施例を示しており、この場合、磁気ヘッド 装置１０は、ジンバル１３の側縁が、キャリッジ１１の先端に設けられた切欠部 １１ｂ内に進入するように、下方に折曲げられた折曲部１３ａを有しており、該 孔１１ｃ内に固定用の樹脂１４を流し込むことにより、該ジンバル１３の下方に 折曲げられた折曲部１３ａが、該キャリッジ２に対して固着されるようになって いる点を除いては、図１の実施例と同様の構成であり、その効果も同じである。

【００１５】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、ジンバルの表面に固定用樹脂が突出する ようなことなく、一定のヘッドクリアランスを確保すると共に、ジンバルがキャ リッジに対して確実に固定保持され得る、極めて優れた磁気ヘッド装置が提供さ れ得ることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による磁気ヘッド装置の一実施例を示
し、（Ａ）は側面図、（Ｂ）は部分拡大側面図である。

【図２】本考案による磁気ヘッドの他の実施例を示し、
（Ａ）は側面図、（Ｂ）は部分拡大側面図である。

【図３】本考案による磁気ヘッドの他の実施例を示し、
（Ａ）は側面図、（Ｂ）は部分拡大側面図である。

【図４】従来の磁気ヘッド装置の一例を示し、（Ａ）は
斜視図、（Ｂ）は側面図である。

【図５】図４の磁気ヘッド装置を組み込んだフロッピー
ディスク駆動装置の概略断面図である。

【符号の説明】

１０ 磁気ヘッド装置 １１ キャリッジ １１ａ 先端部 １１ｂ 切欠部 １１ｃ 孔 １２ 磁気ヘッド １３ ジンバル １４ 樹脂

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フロッピーディスク駆動装置のキャリッ
   ジに支持されたジンバルと、該ジンバルの表面に装着さ
   れた磁気ヘッドとを含んでいる、磁気ヘッド装置におい
   て、該ジンバルが、その裏面の一部分とキャリッジとの
   間に注入された樹脂により、該キャリッジに対して、固
   定保持され得ることを特徴とする、磁気ヘッド装置。