JPH04110911U - ガラス管の肉厚制御装置 - Google Patents

ガラス管の肉厚制御装置

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Publication number
JPH04110911U
JPH04110911U JP2139391U JP2139391U JPH04110911U JP H04110911 U JPH04110911 U JP H04110911U JP 2139391 U JP2139391 U JP 2139391U JP 2139391 U JP2139391 U JP 2139391U JP H04110911 U JPH04110911 U JP H04110911U
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JP
Japan
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wall thickness
glass tube
temperature
value
median
Prior art date
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Pending
Application number
JP2139391U
Other languages
English (en)
Inventor
裕紀 藁科
Original Assignee
東芝硝子株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 東芝硝子株式会社 filed Critical 東芝硝子株式会社
Priority to JP2139391U priority Critical patent/JPH04110911U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常温時におけるガラス管の肉厚中央値を操作
者の操作によることなく肉厚規格中央値に一致するよう
制御するとともに外乱による肉厚制御のばらつきの悪影
響を減少させる。 【構成】 演算手段は、急激な変化が発生したときの肉
厚値を除去して所定時間内の肉厚値の最大値と最小値と
から中央値を算出するとともにこの肉厚の中央値を検出
されたガラス管の温度に基づいて温度補正し、温度補正
された肉厚値を制御手段に出力する。制御手段は、温度
補正された肉厚値と肉厚規格中央値に基づいて管引き条
件を制御し、ガラス管の肉厚を肉厚規格中央値に一致せ
しめる。

Description

【考案の詳細な説明】
[考案の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ガラス管の肉厚制御において、管引き速度やブツ発生などにより生 ずる肉厚の急激な変化と、温度変化により生ずる肉厚の変化を考慮したガラス管 の肉厚制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ガラス管を管引き成形する装置に付設されるガラス管の肉厚制御装置は 、肉厚の測定信号を温度補正なしで肉厚制御系に入力していた。そのため、管引 き速度の変化、ガラス管の震動、あるいはブツ発生などに起因する急激な肉厚変 化により、逆に肉厚の変動を大きくする場合があり、また、ガラス管の肉厚を測 定する場所が高温であり、ガラス管が高温から常温に冷えると、肉厚値が小さく なってしまう。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記したように、管引き成形されたガラス管の肉厚値を測定する測定場所では ガラス管の温度は高温であり、常温まで冷えたときには温度変化により肉厚値が 収縮し肉厚規格中央値から外れてしまうので、操作者は常温時の肉厚中央値を肉 厚規格中央値に一致させるよう監視し、高温時の外径値を補正しなければならな いという問題があった。
【0004】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、常温時におけるガラス管の肉厚 中央値を操作者の操作によることなく肉厚規格中央値に一致するよう制御し得、 かつ外乱による肉厚値のばらつきの悪影響を減少せしめ得るガラス管の肉厚制御 装置を提供することを目的とする。
【0005】 [考案の構成]
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために、ガラス管を管引き成形する装置に付設 され管引きされたガラス管の肉厚を制御するガラス管の肉厚制御装置において、 管引き成形された高温場所におけるガラス管の肉厚値を測定する肉厚測定手段と 、この肉厚測定手段の近傍に設けられ上記ガラス管の温度を検出する温度検出手 段と、上記肉厚測定手段が測定した肉厚値に急激な変化が発生したときの肉厚値 を除去して所定時間内の肉厚値の最大値と最小値とから中央値を算出するととも にこの肉厚の中央値を上記温度検出手段が検出したガラス管の温度に基づいて温 度補正し出力する演算手段と、この演算手段から出力される温度補正された肉厚 値と上記ガラス管の肉厚規格中央値に基づいて上記ガラス管の管引き条件を制御 する制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0007】
【作用】
本考案は上記のように構成したので、演算手段は、急激な変化が発生したとき の肉厚値を除去して所定時間内の肉厚値の最大値と最小値とから中央値を算出す るとともにこの肉厚の中央値を検出されたガラス管の温度に基づいて温度補正し 、温度補正された肉厚値を制御手段に出力する。制御手段は、温度補正された肉 厚値と肉厚規格中央値に基づいて管引き条件を制御し、ガラス管の肉厚を肉厚規 格中央値に一致せしめる。
【0008】 したがって、ガラス管の肉厚は温度補正が施されるので、ガラス管の肉厚を肉 厚規格中央値に一致することができ、また、急激なガラス管の肉厚変動が無視さ れるので、肉厚制御に対する悪影響を防止することができる。
【0009】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
【0010】 図1は本考案の一実施例のガラス管の肉厚制御装置の概略を示す図で、同図に 示すように、周知のダンナー方式によるガラス管の管引き成形装置に適用される 例を示す。同図において、1 は管引き成形装置を示し、2 はガラス溶融容器で、 この容器2 からリボン状に流下した溶融ガラス3 は、モータ4 により回転してい るスリーブ5 に巻き付き、重力によってその上面から下方へ移動する。このスリ ーブ5 の先端に達した溶融ガラス3 は、スリーブ5 の回転に伴ない回転しながら 管引き装置6 により矢印A方向に引っ張られ、また、スリーブ5 の軸心を貫通す る導管7 に、ブロー圧発生装置8 から適当な圧力の空気を送入することにより、 所定の外径を有する中空のガラス管9 が成形される。管引き装置6 により形成さ れる管引きラインの中途部には、ガラス管9 の肉厚値を測定する肉厚測定器10と 肉厚値を測定されるガラス管9 の温度を検出する温度検出器11がそれぞれ配設さ れており、ガラス管9 の肉厚は管引き装置6 により決まる管引き速度によって決 定される。すなわち、管引き速度を大きくすると、ガラス管9 の肉厚は薄くなり 、逆に管引き速度を小さくすると、肉厚は厚くなる。
【0011】 また、肉厚測定器10で測定された肉厚値と温度検出器11で検出された温度は、 それぞれマイクロ・コンピュータ(以下、マイコンと称す)12に出力される。ガ ラス管9 は回転しているために、ガラス管9 の肉厚は、図2に示すように、最小 値部9aと最大値部9bを有する片肉が構成され、肉厚測定器10で測定される肉厚値 は、図3に示すような周期性を有するデータとなってマイコン12に出力される。 マイコン12は、入力された肉厚値に基づいて、例えばブツ通過時などにおける急 激なガラス管9 の肉厚変動分(不図示)を除去して、任意の所定時間t毎、最小 値部9aの最小値(Min)と最大値部9bの最大値(Max)の中央値を肉厚値と して算出し、この算出肉厚値に対し温度検出器11が検出した温度に基づいて検出 温度から常温時に達するまでの温度変化により生ずる肉厚収縮値を算出し、この 肉圧収縮値により温度補正した肉厚値を肉厚制御部13に出力する。
【0012】 肉厚制御部13は、入力された補正肉厚値と予め設定されている肉厚規格中央値 とを比較し、補正肉厚値を肉厚規格中央値に一致させるように、管引き装置6 の 管引き条件、例えば管引き速度を制御する。
【0013】 次に、上記構成の本考案の一実施例のガラス管の肉厚制御装置の作用について 説明する。
【0014】 スリーブ5 の先端に達した溶融ガラス3 は、管引き装置6 によって管引きされ 、所定の外径と肉厚を有するガラス管9 に成形される。管引き成形され管引きラ イン上を搬送されるガラス管9 は、管引きラインの中途部において、肉厚測定部 10によって肉厚を測定され、このときの温度を温度検出器11によって検出される 。このようにして得られた、例えば図3に示すガラス管9 の肉厚値と温度データ はマイコン12に出力される。
【0015】 肉厚値と温度データが入力されたマイコン12は、まず、任意の所定時間tの間 のガラス管9 の肉厚値から急激な肉厚変動分を除去した上で、ガラス管9 の最小 値部9aの最小値(Min)と最大値部9bの最大値(Max)とから中央値を算出 し算出肉厚値とする。続いて、温度データに基づいて検出温度から常温時に達す るまでの温度変化により生ずる肉厚収縮値を算出し、この肉圧収縮値により算出 肉厚値を温度補正する。温度補正した補正肉厚値を肉厚制御部13に出力する。
【0016】 補正肉厚値が入力された肉厚制御部13は、補正肉厚値を予め設定されている肉 厚規格中央値に一致させるように、管引き装置6 の管引き速度を調節し、ガラス 管9 の肉厚を制御する。
【0017】 上記動作を任意の所定時間t毎に繰り返すことにより、肉厚規格中央値に一致 した肉厚で成形されたガラス管9 が得られる。
【0018】 なお、本考案は上記実施例に限定されることなく、本考案の要旨を逸脱しない 範囲において、種々変形可能なことは勿論である。
【0019】
【考案の効果】 以上詳述したように、本考案のガラス管の肉厚制御装置によれば、急激な肉厚 変動分を除去した上で、ガラス管の最小値と最大値とから中央値を算出するとと もにこの中央値を検出された温度に基づいて温度補正し、この温度補正された肉 厚値と肉厚規格中央値に基づいて管引き条件を制御することにより、温度が常温 に冷えたときのガラス管の肉厚値が肉厚規格中央値に維持され、肉厚値のばらつ きを減少することができる。また、肉厚値の急激な変化による肉厚制御への悪影 響を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のガラス管の肉厚制御装置の
概略を示す図である。
【図2】管引きされるガラス管の肉厚の状態を示す図で
ある。
【図3】ガラス管の肉厚が周期性を有して変化する状態
を示す曲線図である。
【符号の説明】
9 …ガラス管(棒状体) 10…肉厚測定器(肉厚測定手段) 11…温度検出器(温度検出手段) 12…マイクロ・コンピュータ(演算手段) 13…肉厚制御部(制御手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス管を管引き成形する装置に付設さ
    れ管引きされたガラス管の肉厚を制御するガラス管の肉
    厚制御装置において、管引き成形された高温場所におけ
    るガラス管の肉厚値を測定する肉厚測定手段と、この肉
    厚測定手段の近傍に設けられ上記ガラス管の温度を検出
    する温度検出手段と、上記肉厚測定手段が測定した肉厚
    値に急激な変化が発生したときの肉厚値を除去して所定
    時間内の肉厚値の最大値と最小値とから中央値を算出す
    るとともにこの肉厚の中央値を上記温度検出手段が検出
    したガラス管の温度に基づいて温度補正し出力する演算
    手段と、この演算手段から出力される温度補正された肉
    厚値と上記ガラス管の肉厚規格中央値に基づいて上記ガ
    ラス管の管引き条件を制御する制御手段とを具備したこ
    とを特徴とするガラス管の肉厚制御装置。
JP2139391U 1991-03-11 1991-03-11 ガラス管の肉厚制御装置 Pending JPH04110911U (ja)

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JP2139391U JPH04110911U (ja) 1991-03-11 1991-03-11 ガラス管の肉厚制御装置

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JP2139391U JPH04110911U (ja) 1991-03-11 1991-03-11 ガラス管の肉厚制御装置

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JPH04110911U true JPH04110911U (ja) 1992-09-25

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ID=31907161

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JP2139391U Pending JPH04110911U (ja) 1991-03-11 1991-03-11 ガラス管の肉厚制御装置

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JP (1) JPH04110911U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021505883A (ja) * 2017-12-08 2021-02-18 ティアマ 成形プロセスを制御するための方法及び装置

Cited By (1)

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